
やってきたゴドー
劇団東京乾電池
駅前劇場(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても刺激的だった。観念作品としての異常な可笑しさを、軽妙な「芝居」として成立させるすごさ。最終的には、脚本のもつ深みを考えさせられた。不条理劇というより、これこそが今の社会のリアリズム劇なんじゃないかとさえ思った。

カミサマの恋
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了
満足度★★★★
この物語は、年や地域によって違うかもしれないが、春の彼岸入りから彼岸明け(3月中旬から下旬)にかけての話(出来事)を神事と心事を融合させたような不思議なもの。舞台が暗転・明転するたびにカレンダーの日に×印が付けられ、日の経過を表すなど丁寧な描き方である。
(「Team箱」 上演時間2時間10分)

舞台「おとめ妖怪 ざくろ」
舞台「おとめ妖怪ざくろ」製作委員会
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/25 (水)公演終了

慾張り羊のシャグラン
劇団Please Mr.Maverick
ひつじ座(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
白・黒両チーム観劇。
オムニバスとして観ても、一本ものとして観ても面白く、肩肘張らずに観られるようで、ちゃんとメッセージも読み取れる、おもしろい良作だと思いました。
女性陣がセクシーで可憐でとても素敵。
個人的には「この、豚女」(白ひつじチーム)がいろんな意味でグサグサ抉られたお話でした。

ストレンジャー
甲斐ファクトリー
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
価格2,500円
SPACE梟門がストリップ小屋になる!
それも可愛い娘がセクシーに妖しく!
いやーっ、やってくれましたね。甲斐ファクトリーの新作は笑いあり、悲しみあり、そしてちょっとエロくてツボだわー。
人間の心の奥底に潜む闇を舞台にぶちまけてくれました。
最近のチャライ演劇といわれるようなことをやっているところと違って、骨太な劇を観させていただきました。そして心をあたたかくさせていただきました。
次は8月とのこと。トラ丸さんが闇の臓器売買とか言ってたな。楽しみにしています!

今、此処より、明るい夜をこえて
演劇企画ハッピー圏外
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
新兵器で世間を脅かすテロリスト追跡の顛末を描いたサスペンスエンターテイメント。
昨年公演「かえってきた不死身のお兄さん」に続いて2作目の観劇になりますが、前作と同じ劇団とは思えないくらいに振り幅の大きな作品でした。
どちらの方がいいとは一概に言えませんが、相当スケールアップの世界観。
元々は10年前の作品で今回3度目の公演となり、今現在から見た近未来に合わせて全書き直しされたとの事。
わかりやすくスピーディーな展開に加えて、様々な人物が雪だるま式に増えていきますが見事に捌かれており安心して楽しめました。
中盤からも新たに登場人物が増えて「まだニューキャラ出てくるかっ!」と笑えてきます。
犯人像に近づいていく緊迫した演技に時おり緩んだシーン(ここに前作の面影あり)を織り交ぜ、ラストの急展開においては全登場人物が入り乱れてもう必死で観ておりました。
キャラメルボックスが好きな方にはタイプの作品なのではないかと思います。

春。いつかの雨の匂い/夏。つかの間の虹
劇団皇帝ケチャップ
萬劇場(東京都)
2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/01/19 (木)
座席H列7番
価格3,300円
【夏。つかの間の虹】
登場人物が多く、まずは一見バラバラな何組かの会話が示され「どゆこと?」と思っていると次第に人物それぞれの人となりや関係性が浮かび上がってくる構造。個人差はあると思うがσ(^-^)的には好み。
喩えて言えば図柄のワカらないジグソーパズルを組んでいる感じ。最初は何が何だかワカらずに組み始めるが次第に絵が見えてくる、みたいな。
がしかし本作は最終的にいくつかのピースが欠落しているし違うパズルのピースも複数紛れ込んでいる……(笑)
なので人によっては不親切に思うかもしれない。が、示された部分を自分なりに解釈して描かれない部分を想像で補うと面白いんだな、これが。
で、乱暴な言い方をすれば全体を一貫するストーリーはないのだが、各人物の「人生のひとコマ」が見えてくるのがステキ。
あと、「猫」の使い方(序盤の台詞も伏線だね)やチラリと出るメタ表現もイイ。
芝居(に限ったことではないが)にはすべて用意されていて出てくるものを享受しているだけで楽しめるものと、観る側が想像力や思考力を駆使して積極的に参加(?)して楽しむものがあると考えるが、本作は後者。(よってハードルがやや高いと感じられる方もいらっしゃるかも?)

軽い重箱
殿様ランチ
新宿眼科画廊(東京都)
2017/01/10 (火) ~ 2017/01/17 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/01/10 (火)
恒例のお年玉的(いや、おせち料理的か?(笑))短編オムニバス2プログラム。
Aチーム(10日マチネ)の4編はコントやコメディでなく、ほぼ日常(あるいは某業界)の1コマのスケッチながら「ありそー!」満載で、ごくわずかにデフォルメすることでそこはかとない可笑しさが漂うのが巧い。
Bチーム(12日マチネ)は「あー、これこれ♪」なシリーズものに始まりドタバタ気味の2編目でも笑わせた後に一転し、心の動きを読ませる3編目と人情系の4編目を配することにより「ドラマ編」な印象。
なお、開演5分前頃から流れる「いわゆる諸注意」のアナウンス(になるのか、アレは?(笑))もラジオ番組を模したスタイルの凝ったツクリで面白い。

売春捜査官
★☆北区AKT STAGE
北区AKTSTAGE 西が丘アトリエ(東京都)
2017/01/14 (土) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

都道府県パズル2017
キリンバズウカ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
都道府県から道州制になるので、各県の代表が威信をかけて新しい道州の名前について戦うというコメディ・・・と言うのを想像していたのでしたが全然違いました。地方出身の身にとっては心痛むところもありましたが、東京在住でなかったらこうしてマチソワ、なんならその合間に映画まで見たりしてと言う生活はなかなかできません。おそらく東京都と地方では収入も時給も違うだろうに、映画の料金もDVDや本の値段も全国同じだし、県庁所在地でも東京みたいにお芝居やコンサートはないだろうし。ではいったいどうしたらいいのかは分かりません。それを考えようとするお話でした。地味です。舞台としてはほかにはなかなか見られないくらい地味ですが、必要な舞台だと思いました。

グレートフルグレープフルーツ
OuBaiTo-Ri
ワーサルシアター(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

ストレンジャー
甲斐ファクトリー
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
この劇団の役者さんは、本当に素敵ですね。前回に続いて宮崎さんは難しい役を演じて、主役の佐藤さんは二つの名前の女を演じ分けて、きれいでした。踊り子たちもコケティッシュで面白くてストリップのシーンなのに美しかった!
そして何と言っても、ラストシーンに至るそれぞれの長台詞。いつの間にか泣いている自分がいました。印象的なシーンが積み重ねられてエンディングに一気に持っていかれて、2時間があっという間でした。日曜日もう一度行きます!みなさん、頑張ってください!!

カミサマの恋
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
いつも現代の名作を上演する劇団。
特に今回は、ずっと興味を持ちながらも観るチャンスのなかった渡辺源四郎商店の畑澤氏の作品とのことで、これは観ない訳にはいかないとTeam箱を観劇。
まず言えるのは、やはり、この戯曲の素晴らしさであろう。
派手な所のない作りで、それでも飽きさせない。
ちょっとした一言にその人物の生活が浮き上がる台詞の巧みさにはうならされた。
嘘かまことか、まことか嘘か。観終ってからも真相はわからない。
しかし、それのすべてを包み込むカミサマの存在の大きさが印象に残った。

隅田川/娘道成寺
木ノ下歌舞伎
アトリエ劇研(京都府)
2017/01/26 (木) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
満足度★★★★
隅田川40分、休憩20分、娘道成寺60分。演劇ではなくダンス。隅田川は木ノ下歌舞伎らしいのりで始まり内面描写へ。西洋音楽は合わない印象を受ける。「舞踏」のほうが表現として親和性が高い気もするが、そうしてしまうと歌舞伎がどこかへ行ってしまうとも思う。娘道成寺は長唄でこちらは合う。両作ともに原作をモチーフとしたダンス作品として楽しんだ。ダンスファン向きで、歌舞伎ファンには好みがわかれるだろう。能のファンにはお勧めしない。

舞台×ドキュメンタリー 浪曲師玉川太福譚
企画室磁場
浅草木馬亭(東京都)
2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ある人の生涯を用いたノンフィクションだが演出と空間の良さのおかげですごく鮮やかに仕上がっている。知っているようで知らない世界を生き抜く人たちのドキュメンタリーは今後も興味がある。浪曲の語りも心が落ち着き、浅草まで行く価値ある。これはホントにおすすめ中のおすすめ。浪曲もまた拝見させていただきたい。

五十田安希ひとり芝居「オフィーリアの幻想」
五十田安希事務所
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/01/19 (木) ~ 2017/01/20 (金)公演終了
満足度★★★
観客は高齢者が多かった感じでした
男女比は女性が多いかな
イギリスのグローブ座との関わりを
スライド上映しつつ解説を加えて
着物でのオフィーリア上演
で45分くらい
そのまま休息を入れずに
アフタートークを40分ほど・・・
このトークはあまし観客サービス的な感じは薄く思えた
う~ん なんとなく・・な感じを受けたです
イギリスのグローブ座
杮落とし公演のひとつである
本作の再演です

パパママ★サイバン
マグズサムズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/23 (月)公演終了
満足度★★★★
Aが観たかったのですが都合によりBを観ました。
マグズさんはいつも生活感がありますね、面白かったです。
脚本を書いた人はきっと「12人の怒れる男」みたな感がありました。

『演劇ユニット衝空観 × チューズデーず』
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2017/01/17 (火) ~ 2017/01/17 (火)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/01/17 (火)
衝空観「セミロウ」X チューズデーず「MW(ムウ)どんなんだろう。銭山さんの作・演出、田中さんと池山さんたちが、どんな舞台なんだろうか。田中さん期待にたがわず凄い迫力満点だ、銭山さんはコント芝居が出ていたと思う。池山さんは芝居を見てみたい。のたうち回る様は凄かったが私には全くない事で、ああそうゆう事かと後で理解しました。ビックリした銭山さんを含めたアイドルダンス、皆さん可愛かった。寒の真っ只中、有難う御座いました。

ドロップイン・ヘブン
ハイバネカナタ
シアター711(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

愛知のオンナ
タンバリンステージ
Geki地下Liberty(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/01/19 (木)
遠い昔に演劇部にいたからか、あんなことは(当然)無かったが色々この芝居と関係ないことを思い出しながら観てました。そんなにこんがらがった話ではないので、良い意味でストレスなく観れた感じ。劇場も良かったです。音が反射するのか音響についてはチョットアレでしたが(役者さんはしっかりセリフを言っているのに聞きずらかったり)ちゃんと暗転するし、LEDの便利なやつ的なのは無さそうでしたが明かりもそれなりに作られていて小さな劇場の割には客席の足元は広く、もう少し大きな劇場よりも逆に見やすかったかもしれない。それでいて役者さんの表情や細かい動きもよく見える距離感なので少人数の芝居をやるのにすごく適しているかもしれない。広い舞台用に作ったものを(しかも大人の事情でかなり無駄を省いた構成)狭い舞台で上演するのはかなり難しいと思いますが一部を除き良い感じだったと思う。この芝居を作ったなりゆきの話は前説とかではじめにあっても良かったような。