最新の観てきた!クチコミ一覧

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月ろけっと

月ろけっと

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

駅前劇場(東京都)

2017/01/07 (土) ~ 2017/01/10 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/01/09 (月)

KAKUTAに所属する多田香織さんが九州で所属していた劇団。ってことで急遽観に行ってみた。チラシも公演名も素敵で期待は大だった。メルヘンチックでダイナミックな芝居をすると思いきや、結構コメディー。というかコメディーを売りにしているエンターテイメント芝居をしていた。
悪魔たちが人間の願望を「売る」。「寿命」の年数で叶えられる願望を買う人間。シュール。正直最初の方は「笑い」に関してはちょっと・・・・な感じだった。自分の笑いの感覚とは合わない感じだった。。けども中盤に差し掛かってきたあたりから、調子に乗ってどんどん自分の願望を買う人間たちにゾクッとするような場面があったり。お話の構成は素晴らしかった。大人なエンターテイメント芝居なので、もう少し演出、、というか自然に笑えるお芝居(とってつけた笑いが多いような・・)があればたぶんファンになっちゃうような芝居、劇団。全体的には楽しかった。

おいしい鍋と愛の話

おいしい鍋と愛の話

HitoYasuMi

OFF OFFシアター(東京都)

2017/01/07 (土) ~ 2017/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/08 (日)

カフェ公演なんかはしていたみたいだけど、劇場公演は初というユニット。初見。
大村仁望、川村美喜、飯坂泰子の3人の女優ユニットに男優ゲストを1人迎えての公演だった。この3人は実はかつて所属していたストレイドック時代から見ていて、その頃はかなり勢いのいい、ちょこっと悪く言うと勢いだけの・・という感覚もあったんだけど、今回の芝居は素晴らしかった。出来上がってた^^演出も良かったし、3人の距離感も抜群に良かった。合宿までして挑んだらしいけど、見事に実を結んでいた気がする。ゲストの佐藤正和さんも楽しかった!とにかく3人の成長を感じた良い芝居だった。
言いたいことがあるとすれば、お客さん。自分も含めて男が多い。。。3人の娘たちのユニットだから仕方ないのかもしれないけど、女性が共感できるような内容なだけにもっと女性のお客に観てもらいたかったなと。自分が言うのもなんだけども^_^;

アンティゴネアノニマス-フェノメノン/善き人の戦争

アンティゴネアノニマス-フェノメノン/善き人の戦争

お布団

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

鑑賞日2017/01/25 (水)

無題2009(17-012)

19:30の回(晴)。19:00受付、開場。パイプ椅子席(クッションあり)。舞台正面にスクリーン代わりの半透明ビニール、左右壁際に椅子(各4脚)、舞台にも椅子(背中合わせの3脚X2)、小さなテーブルと椅子のセット。天井には白いツイン蛍光灯など。黒い舞台に白。

19:34前説(大宮の電車以来の左藤さん)、80分、そのまま開演~20:50終演、トーク終了21:11(塩田さん)。

そもそもギリシャ悲劇には縁がないのですがゲッコーパレード「アンティゴネー(2016/4@旧加藤家住宅」」はなかなか刺激的(これがきっかけでその後ずっと観続けている)でした。

何で悲劇なのかがわからないので観るべきポイントなど大きくはずしているのかもしれません。

紀元前と遠い(らしい)未来とがいつのまにか入れ替わっていて、役者も役が交じり合っているようにみえる。「物語」としての骨格はなくなっていて、素材が持つもの(それが何かはわからない)がどこに残されているのか見つけられず。

親子/兄弟姉妹間の殺し合いは日本の歴史の中でもとくに珍しいものではなかったのでは?と思う。

ゾンビ、人体のマシーン化などや古代(文明)をベースに架空の世界を創る、というのはSFでは普通のこと。

今、再読中の「夜の翼(Nightwings1969)」のイメージで補完しながら観ていました。

全体の印象では紀元前にしろ、遠未来にしろ、永い時の流れが感じられず狭苦しい感じ、SF的なアイテムも活かされていないような気も。

会場が大きすぎるように感じました(あるいは、活かしきれていない)。

アンティゴネアノニマス-フェノメノン/善き人の戦争

アンティゴネアノニマス-フェノメノン/善き人の戦争

お布団

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★

アンティゴネーの話は、ギリシア悲劇の中でも(設定はともかくとして)割と現代の価値観に通じる内容で翻案作品も多いような気がする。
そうした中で、この作品は完全に現代なのか、それともギリシアの時代なのか、それを交錯させているとしてその境界線あるいは緩衝地帯はどこかが不明朗だ。
役者の皆さんを左右に配置させ、演じる場に立たせる設定はさながらギリシアの舞台劇(あるいはブレヒト的なのかも)を彷彿とさせるが、その登場の際に不在から存在へと転換するキレがないので、フラッと出てきた感じしかしない。姉妹の会話は聞くべきものが多いので、メリハリと言う点で残念な気がする。

ネタバレBOX

そんな消化不良が、終演後のセッショントークを混沌とさせてしまったのではないかな。
花園RED / 花園BLUE

花園RED / 花園BLUE

20歳の国

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/01/19 (木) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/22 (日)

【RED】(22日昼)
王子小劇場での初演以来継続しての「それだけでも元を取ったと思えるオープニングのラグビーシーン」からの高校生青春物語、回を重ねる度に完成度が上がっている感じ。で、ほろ苦い幕切れが余韻を残す。
あと、今回は3人の出演者の所属団体や前回出演作の役柄を知っていたのでニヤニヤも。

【BLUE】(22日夜)
ストレートな友情と屈折した友情、明るいトーンとダークなトーン、作家で言えば高橋三千綱と軒上泊(喩えが古い?)……とあれこれ対照的で、いわば「基礎編のRED、応用編のBLUE」な印象。
あ、こちらは「ヒリヒリする」感覚かもなぁ。
3人でパスの自主練習をする場面で巧い2人と下手な1人でちゃんとパスの出し方を変えているのも芸が細かくてイイ。

ネタバレBOX

【RED】のネタバレ
Peachboysではメインの童貞トリオの1人である山川さんが「もちろん童貞じゃない」役だったり、前回出演作の日本コメディ協会作品では老人役だった前田さんが高校生だったり、津和野さんがやはりコメディリリーフではあるもののオープニングなどではアガリスクの時には見せない顔を見せていたり。

あと、序盤でカラオケでの歌をバックのダンスシーン、何人かずつは似た動きでありつつ、基本的にはそれぞれ別の振り付けなのも個性が出ているようでイイ。
ドロップイン・ヘブン

ドロップイン・ヘブン

ハイバネカナタ

シアター711(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

開演前・劇の途中に流れる音楽、昭和の音楽はなつかしく心地よかったです。
セットは豪華でないが、色々な仕掛けが施されていてよかったです。
お芝居そのものはなんか大騒ぎしているだけのように感じられてしまいました。
色々面白いことは行っているので、もう一工夫あってもと思いました。

ワンス・アポン・ア・タイムin京都Ⅲ

ワンス・アポン・ア・タイムin京都Ⅲ

ゼータクチク&ACTACTION by TEAM HANDY

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

流石に初演は見てない。
酒と煙に繊細さを兼ね合わせたガジラ初期の野性味溢れる一作、怒れる若者達に引導渡しそうで渡さない鐘下さんと千葉さんのバイタリティがビシバシ伝わるガチンコ舞台でした。約2時間。

ほとけのいろは

ほとけのいろは

劇団 CAT MINT

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/01/11 (水) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/14 (土)

新垣里沙さんの出演したCATMINT作品では一番面白かったです。
「八風吹けども動ぜず天辺の月」という禅の言葉の作家さんなりの解釈がテーマとの事で、主人公の明るさ、ポジティブさには、琴線に触れるものがありました。

ただ、出演者の演技力の差が大きくて、台詞に出す必要の無いツッコミが多く、それが作品のテンポを落としていたように思えます。

ブロマイドが3枚で1000円というのは高過ぎますし、パンフレットも値段の割には内容が薄くて残念です。

ネタバレBOX

オチのあれも全く必要の無いものでした。背中に文字の入った肌色のTシャツが刺青を表現しているのはわかりましたが、いかにもTシャツを着ているようにしか見えず、興ざめでした。素肌にペイントするのが事務所NGなのであれば、表現方法かキャストを変えるべきでしょう。それぐらいの台無し感でした。「ほとけのいろは」というタイトルに持って行くにしても強引過ぎます。
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

梅田芸術劇場

赤坂ACTシアター(東京都)

2017/01/15 (日) ~ 2017/02/14 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

(Wキャスト)ロミオ 大野拓朗/ジュリエット 生田絵梨花/ベンヴォーリオ 矢崎広/マーキューシオ 小野賢章/ティボルト 渡辺大輔/死 大貫勇輔

3度目で初めて観るのは、賢章くんのマーキューシオと生田絵梨花さんのジュリエット。中性的だった平間マーキューシオと違い、とても少年らしい雰囲気のマーキューシオでした。最期に「なんで飛び出してきたんだ、お前のせいで刺されたんだぞ」とロミオに言うところは、平間くんは糾弾する言い方でしたが、賢章くんは優しい調子で受け入れてるようにも感じられました。元ひまわり同士なこともあるのか、矢崎さんとの声の相性がよかったようにも感じました。大野ロミオ・矢崎ベンヴォ・小野マキュはとてもバランスがいい。きちんと幼なじみ三人で仲が良さそう。

生田ジュリエットは、一生懸命でとても好感。お芝居や歌に気持ちが乗っかってくるともっと良くなるんじゃないかなあと期待です。そしてとにかく可愛らしいので、特にロミオとのデュエットは観ていてニコニコします。

そして本日も渡辺ティボルトの迫力。一見の価値ありです。あと今日は矢崎さんのソロナンバー「どうやって伝えよう」がものすごく良かったので、次回が楽しみ。

くるみ割れない人間

くるみ割れない人間

結城企画

OFF OFFシアター(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/31 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

孤島に閉じ込められ治療のため言葉ではなくクラシックバレエで自己表現することを求められる男たち、という荒唐無稽の設定が、犬と串なら自然に受け入れられるのに、今回の座組ではどうもしっくりこない。全く踊れていない男のバレエを延々と見せるもどうなんだろう。バレエを必死で踊るのは稽古場では笑えても、本舞台では痛々しい。
ただ初日でまだセリフミスも多かったし、これから面白くなるのかも。

スパイに口紅

スパイに口紅

LiveUpCapsules

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

王子小劇場で最近の3作品を見たが、前回の「線と油絵具」のほうが楽しめた。男優中心、埋もれがちな史実に解釈と想像を加えた脚本という点でどうしても劇団チョコレートケーキと比べてしまう。
叫ぶ演技が多かったり、全体に演技の線が細くて、重しになるような役者がいなかったり。役者は決して悪くはないので演出でそうなっているんだと思う。脚本ももっと整理して、対立の構図を分かりやすくすれば、演劇に慣れていない観客にも楽しめる作品になりそう。

KEIJI

KEIJI

アフリカ座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

座席A列12番

価格4,500円

しっかり楽しめました。
舞台が終わって劇場を出るとき、スタッフの方に「楽しかったです」と思わず言ったけど、一言でいえば、これが感想になるかなー。最近、DVDでアフリカ座「三國志」を観たけど、同じくKEIJIも迫力があってカッコ良かった。そして、ユーモアと華麗さが程良く、色気も少々入ってて自分としてはちょうど良かった。華麗さは主人公が歌舞伎者のKEIJIだから自然と期待しちゃってましたね。応えてくれました。
それと、上手く言えないけど、役者が袖から舞台の中央に入ってくる動きや、立ち位置、そして音響や照明などの仕掛けが、自分の中にするりするりと入ってきて観てて気持ち良かった。そんな面も含め楽しさを作り出してる舞台でした。
おまけ。
杉山夕さん登場シーンは一瞬、かわいい!って思ってしまった(^^ゞ

世界

世界

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2017/01/14 (土) ~ 2017/01/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/19 (木)

座席中2階ML列11番

赤堀作品、本当に大好き!

どうして、こんなに、人間を描写する力があるのかと、いつも感心するばかり。

全ての登場人物が、丁寧に描かれ、演じられているので、誰もが、本当に、日常に存在する人物として、舞台上で生きていて、演劇ファンには、たまらない世界観でした。
きっと、観客の誰もが、自分や、周囲の人間と重ね合わせて、共感してこの「世界」を堪能できる舞台だと思います。
演劇を愛する全ての方に、深く味わってほしい、秀逸な舞台作品でした。

欲を言えば、最後のライトを落とすのを、後、3秒遅くしてほしかった。
風間さんの名演の余韻をもう少し、感じて、舞台を観終わりたいと思いました。

ネタバレBOX

63歳で、身勝手な夫に嫌気がさし、離婚を決意する妻に、心底、身につまされて、観てしまいました。
自己中夫に、「嫌い!本当に、あなた、大嫌い!」と思わず、心情を吐露する妻の気持ち、痛いほどわかります。
赤堀作品には、いつもパターンがあり、掃除機をかける冒頭シーンや、換気扇の下での気兼ねした喫煙、カラオケを歌いながら、日頃の憂さを細やかに、捨て去るシーンなど、誰もが、日常経験するシチュエーションを描くことで、登場人物の生きる世界が、自分の現実の世界に通じる実感を感じさせる手腕が素晴らしい!!
どこにでもいそうな、チャラい工員の早乙女さん、デリヘル嬢に、本気で恋心を抱く、気のいいバイト青年の和田さん、いろいろ思いを封印して生きている妻の青木さんなど、脇役も、それぞれ、的確な脚本を見事に、体現されていました。
赤堀さんの描く人物は、説明台詞などはほとんどないのに、その人物の考え方や習性を、物の見事に、舞台上に投影されるので、本当に、大好きです。

自分が好きな女性が、友人と恋愛関係に発展したことを知って、動揺する、和田さん演じる青年が、たまたま鋏を手にしていたことで、二人に、被害妄想で恐れられるシーン、挑発されて、本当に刺すかもしれないと、観客は一瞬、緊迫しますが、そのあとのシーンで、田舎の母親との優しい声の受け答えをする姿を見て、あー、この青年は、絶対に、他人に危害を与えるような行動はしないと、納得させられます。
口もききたくないと夫を疎ましく思っていた妻が、別れる決心をした後で、ふっと夫に見せる優しさ…。息子は、父親が平謝りすれば、母親の決心も鈍るだろうと、たかを括っていますが、そうではなく、妻の見せる優しさは、長く家族として暮らした夫への労りでしかなく、彼女の決意はぶれることはない筈です。
たった数時間、この「世界」の登場人物を、観ただけで、彼らの内心の気持ちが手に取るようにわかるのです。
こういう、巧みな作家はそうはいないと、赤堀作品を観る度に思います。
舞台「おとめ妖怪 ざくろ」

舞台「おとめ妖怪 ざくろ」

舞台「おとめ妖怪ざくろ」製作委員会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/25 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

かわいい色使いのステージで楽しかったんだけど、ここぞという時に歌で盛り上げた女性陣に対し、男性陣の方は歌の勉強が必要か。

フランケンシュタイン

フランケンシュタイン

東宝

日生劇場(東京都)

2017/01/08 (日) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/17 (火)

座席2階H列12番

ジキルとハイド」にも繋がるような切ないストーリーでした。
中川、小西ペアで、観劇。
主要な役を、一人二役で演じて、演じ手の手腕を堪能できる仕掛けがありました。
人間の愚かさと、切なさが、終盤に向けて、強く胸に迫る舞台でした。
曲調が、難解なメロディの曲が多かったのはやや残念。もう少し、耳馴染みの良い曲もあればと感じました。

ネタバレBOX

清楚な役柄の、音月さんと、濱田さんが、二幕では一転、あばずれ女を好演され、御二人の力量に感服しました。
壮麻さんのイゴールなんて、配役を見るまで、気づきませんでした。
正反対の役柄を演じることで、役者さんも、張り合いがある作品ではと感じます。
小西さんの怪物には、悲哀が色濃く、最後のシーンの表情には、観終わった後も、余韻を感じます。
「ジキルとハイド」より以上に、人間の業が見事に表出されている作品の印象がありました。
空を飛んだ後のライト兄妹

空を飛んだ後のライト兄妹

東京パイクリート

小劇場B1(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

座席1階1列

東京パイクリート『空を飛んだ後のライト兄妹』 於:小劇場B1

ライト兄「妹」なの今頃気づいた(笑)
よくできた半フィクション作品だと思います。
帰宅してすぐにライト兄弟や飛行機の歴史についてWikipediaで調べちゃったりするほど興味を引く内容でした。
さらにその後は史実では結構切ないことになっていて、
その辺の知識があるとラストはまた違った印象を受けるかもしれません。

基本コメディでふざけるところは大いにふざけていますが、見せるべきところはしっかり描かれていたと思います。

舞台セットも凄い。
小劇場B1を2面客席で使っていないのは初めて観たかも。
下手側が観やすいと思います。

空を飛んだ後のライト兄妹

空を飛んだ後のライト兄妹

東京パイクリート

小劇場B1(東京都)

2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/01/25 (水)

今日、仕事帰りに観て来ました。
劇場に入った瞬間、舞台作りに、「あぁ〜いいなぁ〜。」、なんか落ち着くし、格好好いなぁ〜って。
劇場に入った瞬間、仕事の疲れは忘れました。
ワクワクの感じでした。バーのようにお酒を飲みたかったなぁ〜、そんな感じのセットでした。
役者さんと場面の効果音もピッタリで。
お酒を飲みながら観たい舞台でした。
明日も仕事も乗り切れそうです。
ありがとうございました!

ダンスOPAL2016 「NEWS」

ダンスOPAL2016 「NEWS」

桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ<OPAL>

PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)

2017/01/23 (月) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

なかなかダンスは見ないけど観てきました!
表現力がすごくて驚かされ、感動しました!!
本当にすごい!

RS(2017年版)

RS(2017年版)

演劇制作体V-NET

演劇制作体V-NETアトリエ【柴崎道場】(東京都)

2017/01/20 (金) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

自分では、既知したような物語であり、公演の最大の魅力は演技力だと思った。もちろん、脚本・演出も面白く巧みであるが、それを体現して魅力を引き出すのはやはり演技であろう。柴崎道場には初めて来たが、このアトリエではしっかり演技を磨いている、そんな感じを受けた。

仮定が事実を生み出してくるが、それが真実であるかどうかは分からない。なりきり人物の視点から見た、その主観が変形し客観的に形成されてくるような怖さがあった。
パンフレットには井保三兎氏の渾身の作とあったが、話のイメージと演出手法はそれぞれある内容を思い出すが…。
(【Aチーム】 上演時間50分)

ネタバレBOX

舞台セットは、真ん中が直方体の空間イメージで、床(白い)は少し窪んでいる。周り(黒い回廊のような)はそれを支える支柱。この支柱の間隔が狭ければ「檻」といった感じである。

冒頭、白衣を着た女性・阿笠(江崎香澄サン)がワゴンを押して場内へ。その衣装と”実験”という言葉から医療・研究施設のような印象を持つ。しかし直ぐになりきり人物による某事件の検証を始める。プロファイリングした人物像、その家族関係を仮に置いて、事件を確認するような内容は緊迫感に溢れていた。
この件は、設定こそ違うが、ある立場と役割を持たせた時、人(感情)はどのように変わるのか。スタンフォード大学の心理学実験を思い浮かべる。大学・心理学部で刑務所(実験監獄はスタンフォード大学地下実験室を改造)を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験。大学生などの被験者を看守役と受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を演じさせた結果…。

また劇中、真っ暗にし数分間は聴覚に集中させる演出があった。これは某興行の暗闇劇を思い出す。この暗闇劇(商標登録)の演出支援方法は特許を得ているものである。もちろん全編暗闇で、本公演のように一部シーンのみ暗くするのとは違う。

この脚本と演出については、既知(視)のような気がしていることから、どう臨場感を盛り上げるかという演技力に注目した。役者陣は、実験としての劇中劇キャラクターとしてなりきり観応え十分であった。

気になった点が2つ。どちらも自分の思い違いかも…。
●成りきり人物のうち、刑事とストーカー(女性)はどのような経過または理由で登場することになったのか。その役割がはっきりしない。他の登場人物は罪の軽重はあるにしても囚人とのこと。よって収監先からこの実験場(室)へ来ているようだが、先の2人は? 
●ラスト、森先生(中川悠史サン)と阿笠の素に戻ったような緩い会話(森先生役の本名、苗字ではなく名の方を知っているか)は本編に関係していたのか。それとも重い雰囲気を和らげる演出であったのか。

次回公演を楽しみにしております。
KeyWord

KeyWord

LIBERAL

明石スタジオ(東京都)

2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

「生きる為なら奴らはなんだって売る。愛の言葉がより高く売れた、そして売った言葉は決して却ってくることはない、ここ大事」という説明から、一度発した言葉は消せない、そんな大切な思いが込められていることが分かる。
その大切さが今ひとつ伝えきれないような…。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

魅力ある”言葉”…それを探すもしくは確認するような劇中劇仕立ての構成。最近見かける光景、会話相手が目の前にいてもスマホなどの電子機器を通した画面の中を見る。そんな高校生3人組(男2人、女1人)が物語を俯瞰しているように展開していく。公演では「言葉」はもはや「言霊」はなく、単なる伝達手段の一つに過ぎないというアイロニーを思わせる。

舞台セットは、少し高いところに石柱イメージの神殿なのか廃墟のような造作。その壁には偏旁のどちらかのみが落書きされた中途半端な文字が見える。また所々に鍵穴のような影も見える。

梗概…才能に恵まれない男、才能に溢れた女、その男女は兄・妹でそれぞれの国の王、女王である。この才能とは魅力的な言葉を表現できるか。その才能のあるものだけが生きていける国、どんな願いでも叶う国。一方、才能がない国は何も持たないもの達が流れ着く国(場所)。表現力…この才能があるか否かという差別・被差別という表層的な面が物語の本筋になってしまった。主張したいところは、プロローグとエピローグで高校生の思いが変化する、そんな態様が観てとれる「言葉」というkey Wordであろう。
しかし、それを表すための劇中”物語”は、あくまで「言葉」という台詞、伝達手段に止まってしまった。主題の「言葉」に取って代わり、表面的な魅力(歌・ダンスなど)が前面に出てしまったようだ。確かに劇中に「言葉」に絡む場面はあったが、それは別の意味(言葉のキレイさ、巧みさ)として独り歩きし”言葉の力”そのものの正鵠を得ていないのが残念であった。それは言霊(ことだま)ではなく、台詞に流れた「言葉」で力=魅力がない。

総じて若い役者が熱演。先にも記したが歌・ダンスなどパフォーマンスで楽しませようとしていることは伝わる。それに適した衣装を着るなど観(魅)せようとしている。それだけにもう少し主張なりテーマが浮かび上がってくれば…。

次回公演を楽しみにしております。

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