
ひとごと。。
劇団だるめしあん
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
前書きにはフィクションとあった。
しかし、圧倒的な主観で綴った作者の想いを感じられた気がする。
自分が主役の人生の中で、知りえる事実、体験する出来事、感じる想い、
毎日毎時瞬間で取捨選択し、捨てられた一片に想う感傷が後ろめたさで、
あきらめる事が「ひとごと」なんだと思う。
何気ない存在感で物語をリードする看板女優と
心内を詳らかにする作者のコンビネーションが心地よく温かみを感じる。
いつものエロポップなノリとは一線を画す重厚で濃密な物語が新鮮で面白かった。
照れ隠しの様に時折挟まれるエロ描写も一興。
次も楽しみです。

リバース、リバース、リバース!~Reverse,Rivers,Rebirth!~
ピヨピヨレボリューション
虎ノ門ギャラリー(東京都)
2017/02/23 (木) ~ 2017/02/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
シンプルな舞台だからこそ、役者一人一人の演技と台詞がその物語の重要な柱となる。
たった4人で紡ぐほんの小さな物語が、
単なるオカルトちっくなファンタジーにとどまらず、
心に残る人間ドラマとして昇華する様を目の当たりにして心地よい時を過ごせた。
相反する2人の母を演じた右手さんをはじめ東さん、macoさん、あずささん
緩急ある演技が素晴らしかった。
次回作も期待です。

ジャーニー
AnK
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
サンプリングって、つまり良いとこ取りですよね。
悪く言えばパクリですが、
凄まじく良い意味での良いとこ取りで独創的な物語に仕上がっていた。
残酷な現実社会らのファンタジックな夢の世界。
絵本にドラマに映画に演劇、
荒んだ現実から一時でも遊離する事で晴れる心内を、
そのまま舞台に昇華した感じで心地よい。
役者陣も素晴らしく(それぞれ誰が誰だか判りませんが…)
カレー屋のご主人に悪のヒーロー、女優陣も魅力的なキャラがいっぱい。
スタジアム形式の客席も見やすくって良かった。
観るひとの事もしっかりと考えた演出と制作は、当たり前のようで全くできてない処が多いので、逆に新鮮で感動的だった。
もし、出来るならば、役者さんの紹介もあっても良かったかな。
顔と名前が一致しないもので。すみません。

出口なし/芝居
双身機関
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/02/25 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/02/26 (日)
価格3,000円
両方の戯曲について不勉強だったので、2本立てなのかと思い、終わったときは、あれもう一本やらないのかなあ、と思って劇場を出ました。帰って調べると、この2つ生きていないであろう1人の男と2人の女という設定がそっくりなんですね。
かなり、観客を選ぶと思うので「お勧め」はできませんが、サルトルでもベケットでも、興味がある方は一見してみてもよいかと思います。
でも、安部公房やイヨネスコなどかなり(良い意味で)偏りのある劇団ということは判りましたので、今後、贔屓にしたいと思います。

白い花を隠す
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/02/28 (火) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/02/28 (火)
価格3,000円
すでに伊丹市で公演した演目なので、東京公演初日も淀みない。
2001年のNHKのドキュメンタリー番組改編を元ネタに作られた作品とのこと。あの事件から、すでに15年以上経ったのかと思うと、まさに光陰矢の如し。
さて、この舞台を語ろうとすると、この番組改編事件の解釈に触れなくてはならないのは、どうも気が重い。でも、そうしないと話の筋道を辿れないから。だから、そのあたり触れません。もちろん、ここでの事件解釈が、Pカンパニーの主張、あるいは参加した役者さんたちに共通した主張だとは思ってはいない。ただ、比重こそ異なれども、プロデューサー、演出家、脚本家が、ここで描かれている主張へ軸足を置いているのは事実なのだろう。
「胸の中の法廷」とは、何なのか。ただの自己満足なのかな。本来、法で裁くというのは、公明正大、ひたすら努めて私事や思い入れに左右されず判断されるべきものだとすれば、この舞台に出てくる何人かのジャーナリストは、思い入れや立場に固執する偏狭者にも思える。序盤の軽いタッチが中盤以降、怒鳴り合い、哀願、叫びばかりになるのは、そうした偏狭者の特徴が前面に出てしまったからだろう。正直、うるさい。
Pカンパニーはもっと抑制が効いた芝居が魅力のような気がするのだけれど。

RANPO chronicle【憂鬱回廊】
TUFF STUFF
シアターノルン(東京都)
2017/02/25 (土) ~ 2017/02/28 (火)公演終了
満足度★★★★
乱歩の作品を再構成とは言え、「木馬は廻る」の間に「幽霊」と「押絵と旅する男」が挟まっているだけで、三つのお話が関連づけられている訳ではないです。「幽霊」は読んでいないので真偽のほどは分かりませんが、「押絵・・・」は明るい楽曲の音楽劇になっていて私の中のイメージが変わってしまいました。そして「木馬・・・」原作を読まずに見に行った皆さん、あのお話を鵜呑みにしてはいけません(笑)。まあ、ドラマや映画が原作と違うことはよくありますもんね。でも、あの木馬があんなお話になるなんて、末原さんてすごいです。ラストの暗闇の中では確かに何かが廻っているのでしたが、私の中で廻っていたのは回転木馬ではなく、飛行機状の回転遊具でした。

HATTORI半蔵Ⅲ
SPIRAL CHARIOTS
六行会ホール(東京都)
2017/02/28 (火) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
本日「公開殺陣返し」見てきました。ネタバレになるかもと服部さんはおっしゃっていましたが、はっきり言ってどんな話なのか全然分かりませんでした。みなさんかっこ良かったです。本公演がさらに楽しみになりましたし、役者さんって凄い!と思いました。

しあわせのキャンドル
劇団Pinocchio
船場サザンシアター(大阪府)
2017/02/11 (土) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

ミニチュア
シアターノーチラス
新宿眼科画廊(東京都)
2016/09/23 (金) ~ 2016/09/27 (火)公演終了
満足度★★★★
シアターノーチラスさんは、結構、以前から存じ上げている団体さんなもんで、何か意味ありげな、あるいは、不用意な発言と、それらへの意外な、あるいは、過敏な反応とがもたらす、登場人物たちの緊迫感のある会話とか、常連の役者さんたち演ずる、この女優さんはこんな風な・あの男優さんはあんな風な性格設定のキャラクターだろうな、といった「お約束」を踏まえて、今回も拝見させて頂きました。
でもってぇ、序盤に張られた伏線のうち、サブストーリー的なものは適宜回収し、上演予定時間も終わりに近づいた頃…ようやく今回のキーパースン(主役)が誰だか、観客の前に明らかになります。そして、その人物が【街の模型】に向かって、つぶやいたひとこと…それまでの沈鬱なコトバの蓄積に、改めて光を当てられたような、ラストのセリフでした。

「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2017/02/18 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了
満足度★★★★
この劇団、ゆうき梨菜をおいて他に主役を張れる女優はいないと思っていたのだが、いたと言うことに素直にブラボーと言いたい。役者層の広さを感じた。勿論ゆうきさんは、相変わらず素敵でした。

『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★
率直に言って、この劇団さんの舞台で初めて、ハズした!と感じました。
いつもは後味の悪い(笑)ラストで締めくくる同劇団には珍しく、厚い雲に覆われた空の合間から微かに日の光が差し込んで来るようなエンディング…自体は決して悪くはないんです。
シリアスな設定を旨とするノーチラスさんにしては珍しい「UFOを呼ぶ会」。現代の寓話を狙った作品?ただ「UFOを呼ぶ会」という寓話的な設定に集う人々、「高い会費」を支払ってまで同会に参加する気持ちが、観客に(演じる役者さんにさえも)伝わって来ないように感じられました。
同会の主宰者である主人公、主人公に片思い?のアシスタント女性、同会の会費を払うため自分のバイト代を持ち逃げした彼氏を追ってやってきた女性、この3人を除いた登場人物には、リアルな人間の息遣い、最後まで聴こえて来ませんでした。
「群像劇」とは人間のドラマ。頭ん中でこしらえたキャラ、寄せ集めて出来るもんじゃない!
好演・熱演の役者さん達には申し訳ない出来栄えでした。残念です。

ギンノベースボール
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/02/15 (水) ~ 2017/02/19 (日)公演終了
満足度★★★★
相変わらず面白い。歳を取った野球小僧の話かと思いきや、老人問題、福祉も絡めて笑いの中に訴えてくるものもあり、それぞれのハッピーエンドを目指していく姿が押しつけじゃない感動を誘います。

さっき、その席で誰かが
シアターノーチラス
THE GUIDE(東京都)
2010/05/08 (土) ~ 2010/05/09 (日)公演終了
満足度★★★★
気が遠くなるほど、久しぶりの観劇。
芝居は三部構成、休憩無しの80分。
で、それぞれの登場人物のみなさんはぁ~(以下、ネタバレbox)

グレーテルの妹
シアターノーチラス
OFF OFFシアター(東京都)
2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★
ノーチラスさんの芝居の特徴。嫉妬、怒り、欲望、劣等感…誰もが有し、だが、誰もが普段は対人関係を慮(おもんぱか)って胸の奥に仕舞い込んでいるもの。そんな様々な負の感情が、ある「事件」を契機に一気に露にされていく様相を丁寧に淡々と描いていく…ってな作風なもんで、観ているヒトによって、好き嫌いがはっきり分かれる芝居です。なんたって、手放しのハッピーエンドで終わった試しがないんですから(笑)。でも、それがまた魅力なんです♪(以下、ネタバレboxにて)

新任教師
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了
満足度★★★
ひと言でいえば、群像心理劇、です。
シアターノーチラスさんのお芝居、確か、これで4回目の観劇。でぇ、毎回、感じるんです。夏の陽射しに首筋の辺りを焦がされるような、背中の汗でワイシャツがへばりついたような、違和感・不快感・不調和音。なら、観なきゃいいだろ!と突っ込み、入れられそうですけど、何て言ったらいいのかなあ…そうっ!コーヒーみたいなもんです。苦み&渋み&酸味&香り…いろんなもんが合わさっての、自分の生き方・ヒト様の生きざま。そんなことを思い知らされるんですね、ノーチラスさんのお芝居。

その名はブルー
シアターノーチラス
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2012/11/15 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2012/11/17 (土)
ミステリー仕立ての、上質な心理劇でした。
皆さん大変な熱演だったのですが、ヒロインの木村香織さん、謎の女性・丸山小百合さんの演技、とりわけ印象に残りました。

栢子(かやこ)の結婚
シアターノーチラス
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★★
夏いよいよ本番の日曜日。陽射しを遮る木陰ひとつない一軒家の庭を舞台にしたお芝居を観てきました。
『栢子の結婚』…栢子(かやこ)さんという、結婚直後に旦那さんに失踪された女性が、一応、ヒロインの物語。一応、と付け足したのは、このお芝居、栢子さんを励ましに集った様々な男女が、雀の様に騒がしく、何故か、自らの内面をさらけ出していく、アンサンブル・プレイ…群像劇なもんで、見方を変えれば、登場人物の誰もが主人公のように映るんです。
セリフ、なかなか聴かせます。総勢13名の登場人物の描き分けもきちんと出来ています。ホンの書き手の実力、数年前、別のお芝居で感じた凄さが、一層、研ぎ澄まされたなあ、と素人ながら感心しました。

Actor,Actress,and more
GPP
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2017/02/10 (金) ~ 2017/02/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
物語の中から分かれる物語そして最後に一つに 二朗松田さんのお笑いネタは面白い 18人の役者陣が最後にそうなる そしてGPP とても面白かった。

愛と勇気だけが友達
劇団第一主義
STAGE+PLUS(大阪府)
2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

もれなく漏れて
ぬいぐるみハンター
OFF OFFシアター(東京都)
2017/02/22 (水) ~ 2017/02/28 (火)公演終了