
子午線の祀り
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2017/07/01 (土) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
満足度★★★★
休憩挟んで4時間近い観劇だが、苦痛感なく、興味深く観た。木下順二戯曲を味わう。平家物語の原文(恐らく)もテキスト上に引用し、従って全体に解読の難があるが、要所で意味合いが知られる台詞や展開を示して、飽きずに観られる。
なぜ子午線なのか。戯曲は緻密に周到に、歴史的事件(源平壇ノ浦の合戦)と天文の次元とをつなぎ、最後にしっかりと作家の狙いが結実する瞬間、えも言われぬ感懐に身を浸される。木下戯曲、さすが・・。
舞台装置の大胆かつさりげない技も光っていた。

大帝の葬送
ロデオ★座★ヘヴン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★
柳井祥緒作品・最近の観劇はgallery&spaceしあんでの「タイムリーパー光源氏」。エンタメ性高く、お得感あり。
今回のは、「眠る羊」(十七戦地)、「幻書奇譚」に似た議論劇であり、野木萌葱ばりの「歴史事件物」、宮様の御付きも登場するから劇チョコ「治天の君」もよぎるが、対立を経て目的を一にする感動物語(プロジェクトX即ち肯定史観)に着地する意味で劇チョコとは一線を画する。
時折はさまれる笑いは、史実という後ろ盾をもつゆえの自信の表れに見える。寄らば大樹の陰ならぬ、寄らば歴史事件。寄り添って樹液を受益する芝居。
その関係性の中での笑いは、稲田防衛相の「笑み」に似て気味が悪い。自衛隊という後ろ盾があるつもりの、自信が、よく見ると表現されている。
こういう感じ取り方はやはり歴史への「認識」から来るのであって、いかんともできない。事実を知り深めることを、若き作家たちに望む。
(完全に年寄りの繰言だ。)

『三等フランソワーズ×えーびーがた』
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2017/07/04 (火) ~ 2017/07/04 (火)公演終了
鑑賞日2017/07/04 (火)
「三等フランソワーズ」、「えーびーがた」の公演を初めて観ました。すっかり「三等フランソワーズ」さんに魅せられました。「トゥモロー」では笑いが止まりませんでした。また、「えーびーがた」のお二人の女優さんはとってもキュートでした。

せんがわシアター・セレクト
せんがわ劇場
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/06/25 (日) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/02 (日)
価格3,000円
無題2091(17-093) 「パニック」
15:00の回(晴)。
14:40会場着、受付。先に上演した「踏みはずし(Retake)」の後片付け。
15:58幕が開き、誰もいない舞台にトイレットペーパー。
16:01開演、前説~16:41終演。この演目は3回目。
「空っぽの騎士(2011/10@d-倉庫)から6年半余。前回観たのは「生者のための葬儀」で2015/10月。
久しぶりの公演。
秒を寸分の隙間なく繋いで40分に仕立て上げています。
一向に落ちないスピードに物語は遅れることなく展開。
一見、同じ衣装に見えながら一人一人が動き出すとそれぞれ違った意匠で、統一感の中に個性が顔をのぞかせる。
「糸」がみえそうな納豆シーンも健在。
新作を観たい。

ノンフィクション
新宿公社
シアター風姿花伝(東京都)
2016/02/25 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

ブスも美人も死ねば土
美貴ヲの劇
荻窪小劇場(東京都)
2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

月経ファンタスティック
美貴ヲの劇
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/06/29 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

誰も寝てはならぬ
めがね堂
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★
この作品は、サスペンス・ミステリーとして観応え十分であった。物語の展開(脚本)、その舞台表現(演出)、そして役者の体現力(演技)、そのバランスが優れていた。
また、この公演タイトル、説明文が上手くどうしても観たくなる。
(上演時間1時間40分)

静か
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2017/06/26 (月) ~ 2017/07/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/03 (月) 20:00
価格2,500円
20:00の回(曇)
19:40会場着、受付、地階で待機、19:50開場。
No.31「静か」は2016/1月(アパラタス)に観て、5月にはシアターX、あわせて3公演目。
後半、7日目の公演。
突然開演~21:08終演、~21:22トーク終了。
聴こえるのは摩擦音(服、床)と微かな息遣い、客席も静か。
ずいぶん手前まで舞台が迫っています。
全くの無音ではありませんが、耳が何か意味づけを求めているように感じます。
身体と振付、音楽、照明、そして自身の4つの要素が作用していたものからひとつが消えています。
一番大きいのは、この状況を感知している自身の思考が結構ふらつくことでしょうか。
とても石庭を前に自然と永劫を感じているような、仏像を前に時間と心を感じるような域には達しません。
自然と視覚は照明に向きます。いつものように照明は鼓動のように動いています。
正面に2パターンの"像"が投影されるのを観る。
天井近く、左右と中央客席に近いところの3つの照明で造っている、ように観える。
なぜ、襖のような、屏風のような像を結ぶのかはわからず。終演後、鰐川さんに訊くも秘して語らず...ではなく、特別なことはしていないということですがそんなことはないはず...。

普通
劇団時間制作
サンモールスタジオ(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
深くて人間臭いけど、切なく哀しい物語。
誰のために生きるのか、結局は自分の為、人生の主役はやっぱり自分だから。
そんな当たり前だけどオブラートに包まれて曖昧にされてきた気持を前面に引きずり出す、
乱暴だけど、その純粋さに惹き込まれる。
良いお話でとても良かった。

ベルリンの東
名取事務所
「劇」小劇場(東京都)
2017/07/01 (土) ~ 2017/07/04 (火)公演終了
父がナチスの親衛隊だったことを知り、人生が激変してしまった青年の語りで進行する三人芝居。ドラマティックで残酷で官能的で、とても面白かった。子供時代の驚き、怒り、葛藤を経て、大人の恋を見せる流れが巧み。観客に話しかける演技と回想場面の切り替えが、ほぼシームレスでわくわく。佐川和正さんと森尾舞さんがセクシー。約1時間35分。

ジョリー・ロジャー
ジョーカーハウス
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/06/29 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
わーすごい人数の演者さん。あのKASSAIのステージに収まるだろうかと思いきや
秀逸な演出と展開で小気味よく進む物語は楽しさ満点。
物語自体は目新しさはないものの(失礼...)集団身体表現とフラッグを上手く用いて
海戦の激しさや波など大胆に判り易く表現されて興味深かった。
出来れば当日パンフに相姦図など表記して下さると一層判り易く、
役者さんの名前と顔が一致で来て良かったかもしれない。
カタカナの役名は覚えづらくて・・・

ドキュメンタリー
劇団森
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2017/06/30 (金) ~ 2017/07/03 (月)公演終了

今が、オールタイムベスト
玉田企画
アトリエヘリコプター(東京都)
2017/06/27 (火) ~ 2017/07/04 (火)公演終了
満足度★★★★
アトリエヘリコプターでみる初めての玉田企画。モンダイ児を作者が演じる、前みた舞台(怪童がゆく?)に通じるモチーフの別バージョンという感じ。短時間を切り取ったストーリーだが、ガサガサ鳴る手作り感のある回転舞台で三場面が入れ替わり、笑える微細な齟齬の、その微細さを分母にとれば(ノミの目で見れば)、ダイナミズムのある舞台である、と言える。だが我々は人間なので、実際にはあっと言う間に過ぎ去る短時間の(結婚式前夜という事ではあるが)日常の延長におかれた、あるあるドラマだ。

アンダルシアの風~音楽と舞~
ヒラルディージョ
かなっくホール(神奈川県)
2017/07/01 (土) ~ 2017/07/01 (土)公演終了
満足度★★★★
隠れラテンの血が騒いでしまった。踊り手4人の、手・腕の精妙な動きに、大地に叩きつけるようなステップとフリルのついたスカートを巧みに使い、激しく躍動する身体を華麗に舞わせる動き、音楽は基本的にフラメンコギターと手拍子、歌唱というのも良い。
オープニングは4者協同のダンスで始まり、次に各々のソロ、休憩を挟んで残り2人のソロと最後の4者揃い踏みという構成も安定感がある。
今回は「どの踊り手もカスタネットを用いなかったが、扇を用いた踊り手が1人、扇を開く度に聞こえるシャーっと空気を切り裂くような音が緊張感を与えて新鮮であった。
フランスで暮らしてい時にジタンの祭りで娘達が踊っているのを見たことがあるが、ジタンの娘達の天性のリズム感の良さ、踊りの上手さを思い出した。

カクテル☆パーティー ~魔法使いは、ガールインボーイズ~
星屑企画
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2017/06/30 (金) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
2時間の長尺でありながら、あっという間に見終わる公演でした。
千秋楽を見に行きましたが、最後、拍手喝采に包まれていたのがこのお芝居の評価そのものなんだと思います。
見てよかったなって素直に思える素敵なお話しでした。

子午線の祀り
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2017/07/01 (土) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
予想してたよりずっと面白かった。空の遥か彼方(天球)と、波の満ち引きを感じながら、源平合戦を見守る。遠くと近くを行ったり来たり。プラネタリウム、人形劇、紙芝居を想像。群読も力強くて楽しい。

普通
劇団時間制作
サンモールスタジオ(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/03 (月) 19:00
登場人物全員が境遇ゆえかどこかゆがんでて、誰一人として共感、応援することが不可能な、自分の周囲にこんな奴絶対にいて欲しくないタイプのキャラクターばかりで、見ていてイライラしっぱなしの2時間。でも、実は見ているこっちの器の小ささが映し出される鏡だったという針のむしろの2時間でもありました。今年一番の胸糞悪い系、考えさせる系のステージ。

キャサリン・ヘプバーン
博品館劇場
博品館劇場(東京都)
2017/07/01 (土) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/03 (月) 14:00
キャサリン・ヘプバーンが自分の人生を少々自虐的に振り返る爆笑ステージ。作品や彼女を取り巻く人々のことを知ってれば知ってるほど楽しめる。途中15分の休憩を挟むが、十朱幸代は一人でしゃべりっぱなし。

四臓六腑
かわいいコンビニ店員 飯田さん
RAFT(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/02 (日)
座席1階1列
かわいいコンビニ店員 飯田さん『四臓六腑』RAFT
全4編のオムニバス短編集。
圧倒的セリフ量によるシュールな掛け合いの応酬が楽しかったです。
一番のお気に入りは『親父の味』
ボケ倒す3人と的確に突っ込む小岩崎さん、のテンポが小気味よくて爽快でした。
しかしオチがひどい(笑)
4作品ともシチュエーションが違うだけで似た傾向の作品作りになっていたような気がします。
折角なので全然違うアプローチの作品が1つくらいあっても面白かったのではないか、と思いました。