
ダマスカス While I Was Waiting
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/04 (木)公演終了
独裁政権下で内戦が続くシリアの2015年の一年間を、当事者である劇作家、演出家がリアルな現代劇に。記録映像を大きく映写したり流行歌をマイクで歌ったり、過去と現在を自在に行き来するシャープな演出で、“イスラム国”の兵士に志願した青年の独白は痛切でした。

Die arabische Nacht|アラビアの夜
shelf
The 8th Gallery (CLASKA 8F)(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/05 (月)公演終了
満足度★★★★
今作の作家は、ローラント・シンメルプフェニヒと言う作家で、現代ドイツ語圏で最も多くその作品が上演されると評判の作家である。1967年西ドイツ生まれというから50歳ほどの作家ということになる。今作の舞台はかつてホテルだった学芸大学のCLASKAというアトリエでの公演だ。現時点で花よつ☆(追記2017.6.21)

そろそろセカンドバッグ
フロム・ニューヨーク
OFF OFFシアター(東京都)
2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
■約100分■
グダグダしたネタの目立った前回公演と違い、今作はどのネタにもしっかりとした芯があった。芯のあるデタラメを見せてくれた。
気心の知れた者同士ならではの“締まりの無さ”は今作にも感じられたが、今作では、行き過ぎないよう注意しながらその“グダグダ”を効果的に用いていた印象。程々に抑えてあれば、その“グダグダ”はブルー&スカイ流の尖ったナンセンスの良き中和剤となり、また和やかさとなって、劇を観やすくする。

『あゆみ』『TATAMI』
劇団しようよ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/06/01 (木) ~ 2017/06/05 (月)公演終了
満足度★★★
■約85分■
男だけで上演するにあたっての工夫というものがあまり感じられず、その点では面白くない。ただ、余計なことをしてない分、『あゆみ』という作品自体の良さは充分感じられた。横浜赤レンガ倉庫で女性キャスト版を観て以来、今回で3度めの観劇だったが、やはりいい。
とはいえ、セリフのみで作り出す音楽性、という点においては、赤レンガ倉庫で観た柴幸男演出版に遠く及ばない。

粛々と運針
iaku
新宿眼科画廊(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了
満足度★★★★
■約95分■
テーマが普遍的なうえ会話劇にあるまじき(?)斬新な趣向もあって面白く鑑賞したが、観終わってからもカナザワさんのことが気になって気になって…。個人的には、カナザワさんの人物像にもっと迫って欲しかった。

Regulation's High!
BLACK JAM
上野ストアハウス(東京都)
2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

Regulation's High!
BLACK JAM
上野ストアハウス(東京都)
2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
誰が舞台上で大縄跳びを本当にしよう!と考えたのか・・・成功すれば大拍手が、失敗したらどうするのか・・・と手に汗握る舞台でした。

Die arabische Nacht|アラビアの夜
shelf
The 8th Gallery (CLASKA 8F)(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/05 (月)公演終了
満足度★★★★
公演では、マンション内は断水という設定であるが、観劇日はドシャ降りの雨という皮肉。最寄り駅から徒歩12分とチラシに書かれており、行くのを躊躇ったが、観に行って良かったと思う秀作であった。原作は、ドイツ人作家・オーランド・シンメルプフェニヒ氏だが、その翻訳劇は外国作品というような違和感を感じなかった(登場人物名は原作通りのようであるが)。
(上演時間1時間30分)

夜を忘れなさい
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了
満足度★★★★
夢にある「癒し」と「怖れ」を炙り出すような物語。
人は記憶と忘却という優れた特徴があると思うが、その特徴を夢か現か幻か、それが判然としないような展開で描き出している。舞台はシンプルであるが、それだけにシチュエーションと役者の演技力に依るところが大きい。
(上演時間55分)

すきすきこっちむいてホイ
劇団やりたかった
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/05 (月) 19:00
価格3,000円
無題2071(17-074)
19:00の回(雷雨~曇)。
18:30受付、開場。螺旋階段を下りると団長(木下さん)がいらして「旗揚げの頃に」と声をかけていただく。下北沢駅前~第3回、4回を観たのは2年半余前のことなのに覚えているということです。
なので「みにきて!(2014/5@BroaderHouse)」の前に下北沢駅路上で遭遇したのがきっかけ。
それだけではなく、座席にいても受付でほとんどのお客さんに声をかけているのが聞えてきてなかなかできることではないなと。
19:07~一人芝居兼前説(団長)、四人姉妹「若草物語(1868)」で開演~20:49終演。
総勢14名、規律に厳しい(例外なし)劇団のお話。志だけは立派だけど傍若無人のカタマリである団長、
いいも悪いも従うしかない劇団員たち、そこに入ってきた新人、という組み合わせの笑いが絶えない作品。
団長の衣装(替え)が秀逸。初めてヒールにスカート姿&ドレス姿を見ました(いいですね!!)
厳しい規律世界が一瞬にして崩壊、目がテンになる劇団員...たくさん笑う。哀しいラストにまた笑う。
最古株の劇団員を演じた伊盛信乃さんは日芸の3年生。はちぶんのいち第一回公演の二人芝居「大人的精神論/大人的外見論(2017/1@GEKIBA)」を観ています。また8月に公演があるそうなので観にいきたい。

夜を忘れなさい
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

あちゃらか
ホチキス
吉祥寺シアター(東京都)
2017/06/03 (土) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/05 (月) 19:00
歌が、ダンスが、台詞回しが!とてもとても心地良いです。
ストーリーもわかりやすくテンポ良く、笑いあり涙あり。
ベタな時代劇とは違いますが、これはこれで時代劇。
効果音やBGM、挿入歌の音量が大きいため、ところどころマイク無しのセリフが聞き取りにくかった点が残念ですが、ロングラン公演ですから改善されていくかと思います!

Paranoia Papers
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/31 (水) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

夜を忘れなさい
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/04 (日) 13:00
劇中に故事由来の言葉が出てくることもあってか「現代の民話」あるいは「21世紀の新・故事」な感覚が南さんっぽい(私見)。
「あの言葉」のダブルミーニングも巧みだし、キャスティングの妙もあり、そんな効果もあって後半で「ゆるやかな怪異譚・恐怖譚」に転じてゆくのが何ともスリリング。
なお、「夢魔」「夢邪鬼(←無邪気ではない)」なんて言葉も浮かんだ。

眠れぬ夜のホンキートンクブルース 第三章~覚醒~
水木英昭プロデュース
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/11 (日)公演終了
満足度★★★★
ホストクラブの話なので、前回見た任侠ものと比べたら甘々な感があるが、笑いありアクションありの面白ステージ。最後に皆で披露したオリジナル・ソングがよかった。

Regulation's High!
BLACK JAM
上野ストアハウス(東京都)
2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/04 (日) 16:30
男子ばっかりの舞台で、男ならぬ漢気に溢れてました。青春って、真っ只中な時は、大切さが解らないでも、ちょっと歳を重ねたからこそ解る、男同士の、意地とかプライドとか。熱く燃やせる想いがあって、見ていて清々しい。
見終わった後、熱さについて、語らずにはいられませんでした。
ライバルと呼べる相手がいる事は素晴らしい。
いつしか、大人になると、自分との闘いの日々だから…
誰にでもある心の葛藤、青春の忘れ物。スカッと見せてくれる。そんな作品です。
凄く楽しかったです。

粛々と運針
iaku
新宿眼科画廊(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/06/04 (日)
座席1階1列
iaku『粛々と運針』新宿眼科画廊
構成がエレガント。シンメトリーな舞台の上で繰り広げられる2つの家族の物語。
生と死、尊厳死と中絶、死に行く者と生まれてくる者
対照的な内容の対話が交錯し、2つの家族の物語が重なり合う瞬間は必見です。
チクチク、チクタクと舞台上で運針を刻む二人の登場人物の存在も良かった。
なんで正体に気づけなかったんだろう(^_^;)
家、仕事、親のこと
どこの家族にもありそうな日常的で普遍的な話が満載で、
「あるある」「わかるわかる」って瞬間が何かしらあるのではないでしょうか。
あと、説明台詞を使わない自然な対話が上手いなぁと思いました。
ちょっと頼りなさげでたまにズレてるお兄ちゃんのキャラクターがツボでした。

粛々と運針
iaku
新宿眼科画廊(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/05 (月) 19:30
Iaku作品の初演の初見。
今回は演出ではなくドラマターグだった上田一軒さんのちらしコメントが印象深かった。

ナイスコンプレックス
ナイスコンプレックス
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
これはもう涙なしには観られない作品だった。会場のあちこちですすり泣く声が聞こえてきた。作品名が劇団名ということは劇団の原点の作品なのだろうか。私小説ならぬ私戯曲なのか。作品はフィクションだろうが、現実のモデルがあるのだろうか。などなど観劇後も思いを燻らされる舞台だった。

1999の恋人
NICE STALKER
駅前劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
とてもおもしろい芝居でした。「いまごろ何でノストラダムスの大予言?」と思っていましたが観劇後にわかった気がします。