最新の観てきた!クチコミ一覧

60801-60820件 / 189914件中
ダマスカス While I Was Waiting

ダマスカス While I Was Waiting

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/04 (木)公演終了

独裁政権下で内戦が続くシリアの2015年の一年間を、当事者である劇作家、演出家がリアルな現代劇に。記録映像を大きく映写したり流行歌をマイクで歌ったり、過去と現在を自在に行き来するシャープな演出で、“イスラム国”の兵士に志願した青年の独白は痛切でした。

Die arabische Nacht|アラビアの夜

Die arabische Nacht|アラビアの夜

shelf

The 8th Gallery (CLASKA 8F)(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/05 (月)公演終了

満足度★★★★

 今作の作家は、ローラント・シンメルプフェニヒと言う作家で、現代ドイツ語圏で最も多くその作品が上演されると評判の作家である。1967年西ドイツ生まれというから50歳ほどの作家ということになる。今作の舞台はかつてホテルだった学芸大学のCLASKAというアトリエでの公演だ。現時点で花よつ☆(追記2017.6.21)

ネタバレBOX

Shelfの公演は、キッドアイラックや春風舎、横浜の古いビルの一室、そして今回のギャラリーといった非劇場の公演が多いようである。まあ、春風舎は一応小劇場ではあるが。何れにせよ、ギャラリーの床はそのままで、床面に白い長方形が描かれ、客席は品川方面に向いている本物の窓の前を除く3辺に沿って作られている。因みに窓には赤い文字・而も英語表記で、成田空港までの距離は64.2Km、品川4167mと書いてある他、床には、劇中の科白やエントランスの位置、物語の鍵になる鍵束の落ちる位置、回廊、唯一実際に置いてある家具らしい家具であるソファーの位置指定、実物は無いが在るとされているサイドテーブルが矢張りアルファベットで記されていたりする。他小道具としてコニャックの少し残った瓶。ソファの周りに脱ぎ散らされた女物の衣類そして、ソファには女が寝そべっている。これだけ舞台美術がシンプルだと、想像力を最大限に強いる舞台だということが、良い刺激となって観客に伝わる。而も異国情緒のエッセンスであるアルファベットが部屋中に踊っていると言う訳だ。象徴性でいうならば、窓に書かれている外界へのアプローチが、閉鎖系としての上演中の劇空間に対する現実世界への通路(窓口)を表していると同時にヨーロッパ人にとってのアラブ人、アラブ世界という異国趣味をも表象している。無論、この話はそんなに単純なものではない。但し、それが日本人に簡単に理解できるという話ではさらさらない。調べれば調べるほど深みの増す作品であろう。
 アラブ系文学の代表作として、誰もが即座に思いつくのが「千一夜物語」だろうが、今作には、この物語に出てきそうな、ヨーロッパから見たアラブ世界の魔法の感覚のようなものが感じられる。現在に即して言えば、ボルヘスやマルケスに代表されるようなラテンアメリカ作家のマジックリアリズムに近いと言えるのかも知れぬ。何れにせよ、移民が人口の多くを占めるヨーロッパ先進国の日常空間に於いて、異国文化に対する様々な反応や戸惑い、憧憬や反発が複雑に絡まり合って成立している状況を感覚的受容を含めて上手く吸い上げた作品ということなのであろう。残念乍ら、自分がドイツ人と話をする時はフランス語を使っているので、フランス語のできるドイツ人としか基本的には話さないのだが、その狭い窓から見えたのは以上のような世界であった。
そろそろセカンドバッグ

そろそろセカンドバッグ

フロム・ニューヨーク

OFF OFFシアター(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

■約100分■
グダグダしたネタの目立った前回公演と違い、今作はどのネタにもしっかりとした芯があった。芯のあるデタラメを見せてくれた。
気心の知れた者同士ならではの“締まりの無さ”は今作にも感じられたが、今作では、行き過ぎないよう注意しながらその“グダグダ”を効果的に用いていた印象。程々に抑えてあれば、その“グダグダ”はブルー&スカイ流の尖ったナンセンスの良き中和剤となり、また和やかさとなって、劇を観やすくする。

ネタバレBOX

つながりのなかったそれまでの4編を、最終話の第5編で強引(?)にまとめ上げる手腕も見事でした。
『あゆみ』『TATAMI』

『あゆみ』『TATAMI』

劇団しようよ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/06/01 (木) ~ 2017/06/05 (月)公演終了

満足度★★★

■約85分■
男だけで上演するにあたっての工夫というものがあまり感じられず、その点では面白くない。ただ、余計なことをしてない分、『あゆみ』という作品自体の良さは充分感じられた。横浜赤レンガ倉庫で女性キャスト版を観て以来、今回で3度めの観劇だったが、やはりいい。
とはいえ、セリフのみで作り出す音楽性、という点においては、赤レンガ倉庫で観た柴幸男演出版に遠く及ばない。

ネタバレBOX

男が女を演じる際、女装したりオンナ声を作ったりせず、ほぼほぼ素でやるところが最近の演劇ぽかった。
粛々と運針

粛々と運針

iaku

新宿眼科画廊(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

■約95分■
テーマが普遍的なうえ会話劇にあるまじき(?)斬新な趣向もあって面白く鑑賞したが、観終わってからもカナザワさんのことが気になって気になって…。個人的には、カナザワさんの人物像にもっと迫って欲しかった。

ネタバレBOX

長い反物を二人がかりで縫っている、この世のものではないかのごとき妖気をまとった老婆と娘。天界の住人のようなこの二人に見守られつつ、ある兄弟が母の延命治療の是非をめぐって言い争い、あるアラフォー夫婦ができたかもしれない子供を産む産まないで衝突し、果ては二組の会話が時空を超えて混じり合う“命”についての会話劇。
老婆は兄弟の母であり、娘は産んでもらえるかわからない夫婦の子であるとのちにわかるが、その一方で老婆と娘は針を駆って時を編む“時の女神”“運命の女神”のような存在でもあり、この超常的な二人がいるお陰で、兄弟と夫婦、無関係な二組の会話が時空を超えて混じり合うのも“まぁありか”と思えてくる。この劇構造が面白い。
なお、カナザワさんとは、兄弟の70歳になる瀕死の母が夫の死後に作った恋人。母に尊厳死を勧めたというこの老爺、兄(弟だったか?)の邪推通り、遺産の分け前にあずかるために母と籍を入れているのか、いないのか? そもそも、そんなことを考えるような悪人なのか、どうなのか? その辺のところをもう少しだけつまびらかにして欲しかったです。
なんにせよ、人の命の問題にも、浮世の事情が否応なく絡んでくるのだなぁ、とつくづく。
Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

一本木さん 本当にカッコ良かった!!男の友情 汗と共に涙もありでとにかく熱気満々でした。次回の9月も絶対観るぞ~

Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

誰が舞台上で大縄跳びを本当にしよう!と考えたのか・・・成功すれば大拍手が、失敗したらどうするのか・・・と手に汗握る舞台でした。

Die arabische Nacht|アラビアの夜

Die arabische Nacht|アラビアの夜

shelf

The 8th Gallery (CLASKA 8F)(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/05 (月)公演終了

満足度★★★★

公演では、マンション内は断水という設定であるが、観劇日はドシャ降りの雨という皮肉。最寄り駅から徒歩12分とチラシに書かれており、行くのを躊躇ったが、観に行って良かったと思う秀作であった。原作は、ドイツ人作家・オーランド・シンメルプフェニヒ氏だが、その翻訳劇は外国作品というような違和感を感じなかった(登場人物名は原作通りのようであるが)。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

文化が国民性を創るのか、国民性が文化を創るのか分からないが、翻訳劇ではその違いが怏々にして違和感を持たせる。しかし、この公演は国民性を越えた人間の深い思いと典型的とも思えるような行動が観てとれる。その観せ方は、特に照明や音響といった舞台技術に頼ることなく、役者の演技力・その体現のみに依る。にも関わらず、情景と状況はしっかり伝わるという心象形成は見事だと思う。

会場はCLASKAの8階ギャラリー。窓からは、都心の夜景が濡れて幻想的な光景を見せている。舞台はコンクリート床にソファー、その傍らに残り少なくなったウイスキー瓶。周りを囲うように線が引かれ、その外側に客席(パイプ椅子)。

役者が発語する擬音のブザー音、パントマイムによる状況説明など、「ト書」と「台詞」を起用に区別して物語を展開させる。その世界観は、過去と現在の交差。その繋がりがこの部屋にある。
この部屋(マンション8階。この会場と同じ階数にした状況演出か)には女性2人が住んでいる。登場人物は、この2人、マンション管理人(男)、部屋女の彼氏、この部屋を覗いている男(後の闖入者)5人のみ。それぞれが自分の思いを遂げようとしている姿がコミカルに描かれる。

上演前からソファーで眠り続ける女性、20年ほど前に旅行先で両親をはぐれ迷子に…その記憶・心の彷徨や嫉妬と呪いを思わせるような描写が滑稽と怖ろしさを感じさせる。同時にその女性に対する男性の本能、それを抗い切れない行為が可笑しい。
これら全てが、役者の発する言葉と表現する身体で観せる作品、堪能した。
なお、ギャラリー会場ということもあり、柱を舞台の区切りにしていた。自分の席(演技者との間に柱がある)から闖入男が女性を(脚立の上)覗いている演技が観にくく、その見切れが残念であった。

次回公演を楽しみにしております。
夜を忘れなさい

夜を忘れなさい

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

夢にある「癒し」と「怖れ」を炙り出すような物語。
人は記憶と忘却という優れた特徴があると思うが、その特徴を夢か現か幻か、それが判然としないような展開で描き出している。舞台はシンプルであるが、それだけにシチュエーションと役者の演技力に依るところが大きい。
(上演時間55分)

ネタバレBOX

舞台セットは中央に大きなベットとその枕元に水差しが置かれているだけ。それを三方向(客席)から観る。夜寝れない人(女)に添い寝する。そんなバイトをしている男、その男女の奇妙な会話劇。その室内が何となく妖しげな雰囲気を漂わせている。バイト男の大学の友人曰く、風俗だと貶す。

女・サオリ(金子優子サン)が男・ナオ(藤家矢麻刀サン)がバイトしている部屋に訪ねて来るところから物語は始まる。会社でのミスを思い悩み眠れない、また別の女・ミカ(川島佳帆里サン)はパートナーからの暴力であろうか、体に痣がある。バイトは傾聴、添い寝だけだが、いつの間にか自分の内面に澱のように沈殿していく。そのナオの悩みを解消するために現れた彼女(安部智美サン)だが、ナオは悩みの解消の代償に何(記憶?)かを喪失する。

中国の「邯鄲(かんたん)の枕」を引き合いに人生の喜怒哀楽、栄枯盛衰といった移ろいを諭すような台詞。また日本旅館に鍵がない時代に大切な物は枕の下に隠していたと。それが衆人に知れると盗みも”簡単”になる、というオチも...。

サチコ、ミカという2人の女性の話を入れ子状に自己言及し、さらに彼女という仮想者を同時に進行させるような物語は混迷の度合いが深まるかのよう。
この公演、いくつかの対比するような描写が印象的。まず、女性2人の衣装、サチコは白いブラウスに黒のパンツという典型的なOLスタイル。一方ミカは寝間着。その違いが男との距離を表しているのだろうか。そして大学の友人の方言(九州地方か)は、夢と現実の区別であろうか。さらに住む場所、大型スーパーなど一見不自由ない街と昔ながらの商店を引き合いに出し、画一化された生活の味気なさ、素っ気無さを嘆く。何となく比喩を思わせるようなシーンの数々が印象的であった。
全体的に不安や困惑を重層的に描いた不思議ワールドと言った印象を持った。

次回の公演も楽しみにしております。
すきすきこっちむいてホイ

すきすきこっちむいてホイ

劇団やりたかった

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/05 (月) 19:00

価格3,000円

無題2071(17-074)

19:00の回(雷雨~曇)。

18:30受付、開場。螺旋階段を下りると団長(木下さん)がいらして「旗揚げの頃に」と声をかけていただく。下北沢駅前~第3回、4回を観たのは2年半余前のことなのに覚えているということです。

なので「みにきて!(2014/5@BroaderHouse)」の前に下北沢駅路上で遭遇したのがきっかけ。

それだけではなく、座席にいても受付でほとんどのお客さんに声をかけているのが聞えてきてなかなかできることではないなと。

19:07~一人芝居兼前説(団長)、四人姉妹「若草物語(1868)」で開演~20:49終演。

総勢14名、規律に厳しい(例外なし)劇団のお話。志だけは立派だけど傍若無人のカタマリである団長、
いいも悪いも従うしかない劇団員たち、そこに入ってきた新人、という組み合わせの笑いが絶えない作品。

団長の衣装(替え)が秀逸。初めてヒールにスカート姿&ドレス姿を見ました(いいですね!!)

厳しい規律世界が一瞬にして崩壊、目がテンになる劇団員...たくさん笑う。哀しいラストにまた笑う。

最古株の劇団員を演じた伊盛信乃さんは日芸の3年生。はちぶんのいち第一回公演の二人芝居「大人的精神論/大人的外見論(2017/1@GEKIBA)」を観ています。また8月に公演があるそうなので観にいきたい。

夜を忘れなさい

夜を忘れなさい

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

夢の中の浮遊感を味わう作品だと思う。素敵に浮遊することができた。

ネタバレBOX

男性俳優二人がもっと魅力的に見えたらいいなあ、と。
あちゃらか

あちゃらか

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2017/06/03 (土) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/05 (月) 19:00

歌が、ダンスが、台詞回しが!とてもとても心地良いです。
ストーリーもわかりやすくテンポ良く、笑いあり涙あり。
ベタな時代劇とは違いますが、これはこれで時代劇。

効果音やBGM、挿入歌の音量が大きいため、ところどころマイク無しのセリフが聞き取りにくかった点が残念ですが、ロングラン公演ですから改善されていくかと思います!

Paranoia Papers

Paranoia Papers

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/05 (月)

「黝(あおぐろ)の章」(途中休憩10分込み150分)を拝見。

ネタバレBOX

短編3本のうち、初っ端の『メンゲレとグレーゼで』は、題材も・見せ方も、往年のアングラ芝居を彷彿とさせるコンテンツ。
まず何よりも、里仲景さんのカラダを張った熱演に好感。
更に、劇中、市松さんに、名無しの千夜子さんが披露した引き締まった肢体。恐らくは演出の意図以上に、ストーリーの猟奇性を際立たせる効果があったと思えた。
ただ、終演後、本水の後始末をする出演者たちの「お行儀の良い」様子には、一気に興ざめさせられた。人手の都合もあるのだろうが、ここは『メンゲレとグレーゼで』出演者以外の人間にやらせるべきでは?

2番手の『ウェストご夫妻の偏り尽くした愛情』は、個人的には一番好みな、スプラッタ・ラッタッタ♪な作風。
今宵の3作品の中では「箸休め」的な、深みに欠けるストーリーなれど、それがかえって、観客の関心を個々の役者陣の演技に集める結果になったのでは? 個人的には、淑女からビッチ⁉︎までこなせる川添美和さんと、さりげなくコメディリリーフな沈ゆうこさん…お二人の存在感がとりわけ好ましく感じられた。

最後の『ジャンヌダルク異端審問裁判』は、この団体さんの過去作『Cendrillon ~サンドリヨン~』や『OZ♀4♂3』を強く意識させられた作風。
でっ、(ワタシ自身も含めてだが)観客の皆さん、絶対にジャンヌ役・大森さつきさんの力演を称賛されるに違いないだろうから、ココは敢えて?!(大森さんと同じく上掲2作品にも出ておられた)平良和義さんの骨太な演技を讃えることにしたい!

3作品全てを観終わっての感想だが、癖の強いテイストなれど、前評判ほどエッジの効いた出来とは思えなかった。とはいえ、上演時間の長さをさほど感じさせない、オトナの演劇だったかな…良い時間を過ごせた。
夜を忘れなさい

夜を忘れなさい

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/04 (日) 13:00

劇中に故事由来の言葉が出てくることもあってか「現代の民話」あるいは「21世紀の新・故事」な感覚が南さんっぽい(私見)。
「あの言葉」のダブルミーニングも巧みだし、キャスティングの妙もあり、そんな効果もあって後半で「ゆるやかな怪異譚・恐怖譚」に転じてゆくのが何ともスリリング。
なお、「夢魔」「夢邪鬼(←無邪気ではない)」なんて言葉も浮かんだ。

眠れぬ夜のホンキートンクブルース 第三章~覚醒~

眠れぬ夜のホンキートンクブルース 第三章~覚醒~

水木英昭プロデュース

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ホストクラブの話なので、前回見た任侠ものと比べたら甘々な感があるが、笑いありアクションありの面白ステージ。最後に皆で披露したオリジナル・ソングがよかった。

Regulation's High!

Regulation's High!

BLACK JAM

上野ストアハウス(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/04 (日) 16:30

男子ばっかりの舞台で、男ならぬ漢気に溢れてました。青春って、真っ只中な時は、大切さが解らないでも、ちょっと歳を重ねたからこそ解る、男同士の、意地とかプライドとか。熱く燃やせる想いがあって、見ていて清々しい。
見終わった後、熱さについて、語らずにはいられませんでした。
ライバルと呼べる相手がいる事は素晴らしい。
いつしか、大人になると、自分との闘いの日々だから…
誰にでもある心の葛藤、青春の忘れ物。スカッと見せてくれる。そんな作品です。
凄く楽しかったです。

粛々と運針

粛々と運針

iaku

新宿眼科画廊(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/06/04 (日)

座席1階1列

iaku『粛々と運針』新宿眼科画廊

構成がエレガント。シンメトリーな舞台の上で繰り広げられる2つの家族の物語。
生と死、尊厳死と中絶、死に行く者と生まれてくる者
対照的な内容の対話が交錯し、2つの家族の物語が重なり合う瞬間は必見です。

チクチク、チクタクと舞台上で運針を刻む二人の登場人物の存在も良かった。
なんで正体に気づけなかったんだろう(^_^;)

家、仕事、親のこと
どこの家族にもありそうな日常的で普遍的な話が満載で、
「あるある」「わかるわかる」って瞬間が何かしらあるのではないでしょうか。

あと、説明台詞を使わない自然な対話が上手いなぁと思いました。

ちょっと頼りなさげでたまにズレてるお兄ちゃんのキャラクターがツボでした。

ネタバレBOX

強いて気になった点を挙げれば
静謐な空気と起伏の少ない展開で時間以上に長く感じてしまいました。
・妊娠は確定ではないのに深刻になりすぎでは?(先に検査に行ってから考えた方が……)
・話の内容が一部堂々巡りに感じられた
といった点も気になりました
粛々と運針

粛々と運針

iaku

新宿眼科画廊(東京都)

2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/05 (月) 19:30

Iaku作品の初演の初見。
今回は演出ではなくドラマターグだった上田一軒さんのちらしコメントが印象深かった。


ネタバレBOX

身内の生死を通しておのれの人生や相手との価値観を見つめる話。
五十路の身では既に類似のイベントを越えてきたり、いずれの登場人物にも重なる知人がいたり。完璧に自分を守ろうとするほどに、人生が思い通りに行かなかったときに揺らぐのだけど、それがまた明日への活路だったりするんだよ。それぞれの痛みに「若いなー」と思いながら、「今にわかるよ」としか言えない。立場的には母親に近いかな。それだけにその心情に描きこみは少し物足りなかった。いや、言い足りないくらいがいいのかも。60代70代の方の感想を是非ききたいです。
自分より若い世代の【等身大】の話は得手ではないので個人的には辛めの採点だけど、中年前までならおすすめ。
尾形さんの自分突っ込み節満喫で星一つ+。えり子さん、役的にはあまり共感できなかったけど演技は素晴らしかった。
ナイスコンプレックス

ナイスコンプレックス

ナイスコンプレックス

調布市せんがわ劇場(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

これはもう涙なしには観られない作品だった。会場のあちこちですすり泣く声が聞こえてきた。作品名が劇団名ということは劇団の原点の作品なのだろうか。私小説ならぬ私戯曲なのか。作品はフィクションだろうが、現実のモデルがあるのだろうか。などなど観劇後も思いを燻らされる舞台だった。

1999の恋人

1999の恋人

NICE STALKER

駅前劇場(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

とてもおもしろい芝居でした。「いまごろ何でノストラダムスの大予言?」と思っていましたが観劇後にわかった気がします。

このページのQRコードです。

拡大