最新の観てきた!クチコミ一覧

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カチナシ!

カチナシ!

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

将棋の世界を舞台に泣き笑いをぎゅっと詰め込んだ舞台。安定した物語で安心して観られた。イキナリのダンスシーンはびっくりしたけど。(笑)

猫の夢をみていた

猫の夢をみていた

演劇ユニットastime

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

死にゆく者の怖れと未練、残された者の悲しみ寂しさを抒情豊かに描く。話は分かり易く観客の気持にスッと入ってきそうな展開である。悲哀は「雨」という涙で濡れていることで表現し、それを不思議な照明効果で観(魅)せていた。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

セットは3層、両側に2層部への階段、2層部は病院の中庭といった感じで、ベンチが置かれている。さらに3層部へは下手側に階段があり、そこは黒紗幕で照明を当てることで病室内であることが分かる。1階部がチラシ説明にある居酒屋イメージで横長テーブル、Box椅子が3つ並んでいる。

物語は3家族の「生」と「死」を見つめたもの。”泣かせる”ことが始めから分かる公演。話の1つ目はチラシにあるOLみなみ(古根村アサミさん:脚本担当)が居酒屋で後輩のタツと飲んでいる時、後輩の前の職場の上司カズ(橘宗佑さん)と出会う。カズは余命わずかなようだ。2つ目はタツの妹が交通事故に遭い脳死状態になっているが、その現実を受け入れられず、頻繁に病院に行く。3つ目は医者トットリ(今氏瑛太さん:演出担当)が死んだ妻を忘れられず、娘から自分を見ていないと心(母への嫉妬)を閉ざされている。これらの話が交錯してセットと同様、重層的に観せようとしている。そしてそれぞれの思(想)いを猫の目を通して見る。

全体的に死への怖れや生への執着が感じられず、いわば美しい絵画的な構成で感情移入が今一つ。淡々とした口調は、既に死を受け入れた諦念を思わせる。物語としては、”アナタを忘れたくない心通う”の謳い文句通り、心に残るしみじみとした内容だけに勿体無い。台詞も「サヨナラは(簡単)に言えない」や「人の(心臓)を貰ってまで生きる価値があるのか」という生へ真摯に向き合うような、そんな心に響くものがあるだけに…。

「雨」の表現は、照明(波紋、流線型)効果で柔らかく優しく描き(「猫」の表現を借りれば”あたたかい雨”)、その余韻・印象付けは見事であった。

次回公演を楽しみにしております。
ロスト花婿

ロスト花婿

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/03/16 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らし過ぎる役者さんが多数出演。

コメディなんだけど、ラストは感動と幸せな気持ちに包まれる素敵な作品。

観劇ではなく参列という言葉がしっくりするくらい、舞台上と観る者(参列者)との垣根がなく、一体感とはこういうことだを体感できる。

オープニングのダンスが、楽しくて可愛くて素敵がいっぱい詰まってるのも嬉しい。
映像・ライティングも素晴らしい。

観劇生活15年強、今まで観てきた作品とは違う感動がある。
商業演劇にも負けない・・・むしろ上をいっていると思う。

脚本・演出はもちろんのこと、演者達・プロデューサーの温かな人柄が作品の素晴らしさに繋がっている気がする。

参列してこそ感動や幸せを味わえる作品。
もう一度観に行かれるので、二度目目線ではどう楽しむか今からワクワクしている。

ロスト花婿

ロスト花婿

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/03/16 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった~。見終わった後幸せな気持ちになりました。

第10回公演『オールド・フランケンシュタイン』

第10回公演『オールド・フランケンシュタイン』

唐沢俊一ユニット

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/14 (水) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度

果たしてこれは客前で上演して良いものなのか。
観劇後まず思った感想がこれ。
『オールドフランケンシュタイン』。ある島で人体について研究をしていたフランケンシュタイン伯爵の遺体を巡る物語。
完璧な人間を作るために日々研究をし、遂ぞの夢を叶えることなく志半ばで死んでしまった伯爵は孫娘にその研究日誌を遺し埋葬される。

あらすじを書くとこのような内容で一見シリアスな物語のようだが、中身は真逆。おバカ満載のドタバタ(?)コメディといった印象。
この「おバカ満載」という部分についてはいい捉え方としての引用だが、私自身としての感想はむしろ、『馬鹿』。『おバカ』ではなく『馬鹿』。とても愚かで笑いを愚弄しているとしか思えない内容。
物語そっちのけで、役のキャラクターも無視、ストーリーとは全く関係ないことを延々と客前で披露する姿はまさに『馬鹿』の一言。
「いつまで続けるんだこの茶番は…」と途中で失神しかけたが、せっかく払った3,200円のためにもグッと堪える。
劇場内の客の中に劇団のフアンなのか、とびきり大きな声で笑っている御婦人がいたが、何を勘違いしたのかこの役者たち、この一人が笑っていることを『ウケている』と勘違いする有様。
はっきり言って笑いのレベルは下の下。所謂『スベリ笑い』を実践されている(もしかしたら本気で笑いを取りに来ていた?)ようだが、その後婦人が一人で大笑いしているおかげで『スベリ笑い』にすらなっていない。
全く空気の読めない役者ならいざしらず、出演者は聞くところによると、それなりのベテラン勢らしく、笑いの獲れていない有様は客席を見れば一目瞭然なのに、一向にそのお粗末な即興劇をやめようとはしない。
物語と一切関係ないお粗末で下らない即興劇を見せられ私は一体何を見せられているのか途中から気分が悪くなるほどだった。
笑いに関して言えば即興劇において絶対してはならないのが『役者が自分のしていることで笑うこと』であるが、この役者たち、こともあろうに自分がやり始めたネタ(ネタと言っていいほど練られたものでは決してない)を『半笑い』でやり始めているのだ。
これは笑いを獲る側の人間として絶対にやってはいけない、いわばご法度であると私自身常日頃思っていることなのだが、この役者達は始終『ヘラヘラ』しながら即興劇をこれでもかと続けるのだ。本当にふざけてるとしか思えないし、これを良しとした演出家もなぜこれでいいと思ったのか甚だ謎である。
ストーリーの中心である、フランケンシュタインの遺体を巡る物語は全編80分中およそ40分程度。
あとは物語と一切関係のないヘラヘラした即興劇が続く。
普段よく小劇場のお芝居を見ることの多い当方において、これほど笑いを軽視した作品も珍しいと思った。満足度は0としたいところだが、選べないので1。
コレを読んだ主宰及び脚本家はコメディのあり方についてもう一度熟考することを勧める。

真説・春琴抄

真説・春琴抄

あかね色

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

この舞台をきっかけに『春琴抄』を読みました。
この作品は稽古場見学も開催。
本番3、4日前の集中稽古まで見学できて元々観たい人達には作品が出来上がっていく過程も垣間見て本番に向けてかなり期待が高まっていました。

そして、本番
初日ソワレ観劇しましたが高まっていた期待を更に超えていて千秋楽に向けてどうなっていくのかワクワクが止まらないです。

春琴抄を読んだことのある方は本の世界だけでなく谷崎本人の世界も描きながらの『真説・春琴抄』は新鮮に感じるでしょうし
未読の方は本を読んでみたくなるきっかけになるような作品です。

会場に入ってセットで作品の世界に触れ
始まれば空間の全てに引き込まれて目が離せない

とても濃厚な世界を1時間ちょっとで描く『真説・春琴抄』
出来れば全公演を観たいくらいオススメです。

ネタバレBOX

ハチミツとクローバーという漫画で 竹本くんがはぐちゃんに恋した瞬間を目撃した森田さんの気分 な、シーンがあるのです。

気性の荒い春琴が穏やかな表情をしているシーンをちょうど目の前で観ていた私は
あーっ、今 佐助が春琴に落ちたなー♪ って瞬間

離れた席からどのくらいわかるかわからないけれど
本当に空気で感じるようなその瞬間を目の前で目撃出来て 
みんなにあのシーンを是非とも観てもらいたい♪って気分です。

あと、春琴の女中 照やの春琴への想いの移り変わり
憧れのような想いから
好きだからこそ憎さ100倍!!!
になっていく過程もまたゾクゾクするほど素敵です♪(≧∀≦*)
尊厳の仕草は弔いの朝に

尊厳の仕草は弔いの朝に

劇想からまわりえっちゃん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/03/14 (水) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演の作品で内容は知っていたものの、終わってから改めて、劇場のキャパや小道具なしの舞台を忘れさせるほどのパワフルな演技と、照明や音響に圧倒され、感動させられたなと思いました。シュールなギャグなどがあまりなかったので、初見のかたは、観やすくなっていたと思います。それとこの劇団のもう一つの特徴である、劇中歌がすべてオリジナルだと言うところも楽しみの一つで、話を盛り上げていました。弾き語りもとても良かったので、サントラ盤を購入して、余韻を楽しんでいます。

真説・春琴抄

真説・春琴抄

あかね色

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

初日を観てきました。
まず客席入って、斬新な美術に圧倒。
そのひとつひとつに、考えられた意味のこもった舞台美術が、すでに春琴抄の世界を表していました。

そしてはじまって、役者さんたちの作り出す濃厚な空気に圧倒。
最後に、クライマックスのシーンの美しさに圧倒。
圧倒され、前のめりになって観入ってしまった1時間でした。

1時間という短い時間の中に描き出された、登場人物たちの肉体と情念の絡み合いも濃密な作品です。

どんなバイオレンスな作品なのだろう、と観る前はドキドキしていたのですが。
怖いけれど美しく、濃厚だけれど純粋で。
聖と邪が混ぜ合わされた舞台は、たしかに美であり、芸術でありました。

To all passengers

To all passengers

製作委員会

明石スタジオ(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

雪の中でしたが、見に行ってよかったです。
どのキャラクターも個性があって素敵でした。
あっという間に時間がすぎました。

真説・春琴抄

真説・春琴抄

あかね色

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

『真説・春琴抄』を観劇してきました!!
美しく、そして独特の世界が広がっていました。いつの間にか、その世界に自分も入り込んでしまいました。
美しく、艶やかで、日本の和を感じ、どこか癒されたりもしました。琴と佐助の深い、深い、愛の形。役者さんのお芝居も、演技、演技をしていなく、自然ですっと染み込みました。セットも本当に斬新です!是非、皆様にオススメです!

『椿姫』『分身』

『椿姫』『分身』

カンパニーデラシネラ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2018/03/16 (金) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/21 (水) 14:00

座席1階J列

価格6,000円

まず「分身」を観劇しました。
いやー、所々わからなかったですね。台詞が少ないのでいま目の前の動きは何を表現しているのかわかりません。あの倒れそうなモーションは何の意味があるのだろう。頻繁に使うんだよね。倒れそうで倒れない、なんでしょう。
男がもう一人の自分を見つけた。対照的な自分は自由奔放。憧れを視覚化したのだろう・・ぐらいに留めました。これ以上考えてもよくわかりません。

そして「椿姫」。こちらのほうが私は良かったな。「分身」でカンデラさんのお芝居に慣れたのもあったでしょうけどね。席もど真ん中。
というよりこれ傑作じゃないですか。さすがこりっち祭りのグランプリ作品。踊りにはバレエ要素があり「見慣れた動き」に安心感が生じました。台詞も多く、話も分かりやすかったです。
ラストいいですね。哀しいけどグッと来ました。

でもこれは観劇初めての人にはオススメできないですね。
場内かなり静かに物語は進みますので、少し理解できなくなるだけで寝ちゃいます。

夏への扉

夏への扉

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2018/03/14 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/20 (火) 19:30

価格7,000円

もう夢のような一夜でした。

立ち上がりはどうしたのか主役の台詞が聞きづらかったです。扉が開き役者面々の台詞も。ただ後半はそれを忘れるぐらい物語にのめり込んでいました。
ダンスは昨年末の作品のほうが派手でしたね。撮影タイムもダンスはありませんでした。

前説にて「この作品が出来るようになりたかった」と語られていましたが、それをこれだけの仕上がりで実現したことは素晴らしいことです。

後日談ですが。
翌日カンパニーデラシネラの公演を観に世田谷パブリックシアターに行ってきました。
なかなか三軒茶屋って行く機会ないんですよね。
帰りにちょっと足を伸ばして、猫本専門店「CatsMeowBooks」に。目的は猫に合うこととビール。何かいい本があったら購入しようかな・・「ん?夏への扉?!」

ビックリしましたよ。書籍化されていたら購入しようと思っていたら目の前にありました。

ビール1杯と本の会計。
お店の人「猫はどうやって演じたんですか?」
私「ちょっと大きめの人間です。」

廃墟

廃墟

ハツビロコウ

シアターシャイン(東京都)

2018/03/13 (火) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★

難しく、答えが出ない内容でしたが、その分考えさせられました。重厚な雰囲気の中の討論は惹き込まれましたが、声を張り上げすぎて煩い印象がありました(熱演は良いのですが)。物の溢れている現在、たった数十年前は、こんなに過酷な生活を送っていたかと思うと、何とも言えない気持ちになりました。考えさせられる良い舞台でした。

疫病神

疫病神

ピヨピヨレボリューション

北とぴあ つつじホール(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

コメフェスで初めて観たピヨピヨの本公演。やはり良かった!

これだけのサイズの劇場が一杯になるというのも凄いことだ。

ネタバレBOX

可愛いからとちやほやされて、いつも人の輪の中心にした女性が、精神に変調を来し、友人さえも傷つけてしまう。
そんな自分が疫病神ではないかと思い始める。
精神科の医師とのカウンセリングで自分を見つめ直す。
そして彼女の中には疫病神がいたことに気がつく。

単に「疫病神」を追い払って終わり、ではない脚本が深い。
そんな物語を歌とダンスで見せるセンスの良さ。
演出も確かだし、歌もダンスも皆が上手い。

今までも歌とダンスで楽しく見せる演劇というのはあったとは思うが、内容がきちんとあって、歌やダンス、そして演劇のクオリティがここまで高い劇団はなかったように思う。

右手愛美さんが物語の中央に立つカッコ良さ。
東理紗さんの歌はいつもパンチがある。
ドレッサー

ドレッサー

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

戦中という設定はあるのだが、座長とか役者が抱える不安や老いと、役者としての自信・自負のせめぎ合いを濃厚に見せる。
役者や劇団の主宰は常にそうした戦いをしているのではないだろうか。
それが生身の加藤健一の姿に重なったりもする。

ネタバレBOX

劇中で演じられるのは『リア王』。
それにこの作品は重なっている。
リア王は座長、道化はドレッサー。
「道化は途中でいなくなる」の台詞にもあるような扱いをドレッサーはラストに受ける。
ドレッサーが道化になっているのかどうかが、この作品の肝ではないかと思うのだが(座長との掛け合いにおいても)、今回は流れるように台詞を言うので、やや一本調子な印象。

カトケンさんの座長はさすが!
カチナシ!

カチナシ!

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

ラビット番長本公演を初観劇。
将棋+介護というテーマ。
開演前に将棋についてのレクチャーあり。

ネタバレBOX

失礼ながら凄い脚本や凄い役者の演技、斬新な演出があるわけではないのに、面白い。
すべてがいい案配にミックスされ一体感がある。
全員が楽しくやっている、というのが伝わってくる。
ベタな笑いやベタのホロリとさせるシーンなのだが、ストーリーへの入れ込み方とタイミングが上手いので笑ってしまうし、ホロリしてしまう。

悪い人は1人も出てこないし、見終わって幸せになれる舞台。
介護の現場は過酷であると聞くが、ここではそれには触れなかったのは、本筋とあまり関係なかったからか。

ベッドへ入る、出るというちょっとしたシーンでの演出の配慮はなかなかだと思った。

演出と演技のクオリティが上がれば完成度が増し、さらに面白くなるのではないだろうか。
プラス、フライヤーももう少しオトナの観客を呼び込めるようにならないだろうか。今のままであれば、フライヤーを見ただけだと私はスルーしてしまったであろう。

大原の妻役・柴田時江さんがイヤ感じからの、大原にとってのイイ女がわかる感じがいい。こういう俳優さんが出てくると場面にリズムも出ると締まってくる。
おばあさん役の高橋杏奈さんもアトリエ公演『桜歌』に続き好演。
詩×劇2018 つぶやきと叫び―礫による礫ふたたび―

詩×劇2018 つぶやきと叫び―礫による礫ふたたび―

遊戯空間

新宿文化センター(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

 空気が怖い! (第1回追記2018.3.23 04:04分)(尚今レビューには、一部、和合氏の作品からの引用があるが、原詩を確認している訳ではないので、表記に異同が在るかも知れない。また、音声から聞き取った作品をベースに自分がアレンジした文章も混じっている。どこが、どう違うかは、舞台を観て確かめて欲しい)
 (第2回追記2018.3月24日01時半 二回目追記)

ネタバレBOX

 福島は3月にも雪が降る、ぼた雪だ。その雪は汚染されて、今、車の窓から入ってくる。手に落ちた、溶けた。汚染された水になった。その水を何処に捨てたらいい? 雨が降る、雨が降る。この雨は、既に汚染されている。地震、津波で街が、人が、無くなった! 見付かっていない方も多い。而も、彼らを探そうとする場所も、斑に汚染されている。ガイガーカウンターは、一番肝心な時に手元に殆ど無かった。情報を求める声に正確な対応も殆ど無かった。その中で人々は、右往左往せざるを得ず、詩人は、多様で楽しく、而も豊かな言葉を失くした。唯、発狂しない為、彼は同じ表現を反復せざるを得なかった。あれほど多様で自由な、而も羽を生やしたような言葉を縦横無尽に駆使していた彼の表現が、同じフレーズの反復になった!! このことの意味する所をこの腐れ切った「国」で圧殺されようとしている人々の魂を代弁する詩人の声を今こそ聞け! 
 今作は、福島の詩人・和合 亮一氏の「詩の礫」「詩ノ黙礼」「詩の礫 起承転転」の言葉を遊戯空間の篠本 賢一氏が、再構成し役者の身体に落とし込む作業と言えよう。西洋流に言えばロゴスの身体化をその演出、衣装を含めた美術、そしてダンサーの動きとピアノ、チェロの生演奏そしてスクリーンに映し出される映像やメッセージ、説明を加えて立体化した作品である。従って当然のこと乍ら衣装は、黒子の着衣のような、無駄をそぎ落としたものである。
 3.11の地震・津波後、メルトダウンした福島第一原発群による放射性核種汚染という三重苦に見舞われた上に東電及び政府の手際の悪さや必要な緊急情報の不適格な配信などによって被害は広まり、人々の権威や権力、企業、メディアに対する信頼はどんどんなくなっていった。その上、心配することはありません、と呼びかける原子力マフィアのプロパガンダが、チェルノブイリ同様行われた。当時首相であった菅直人氏は、東工大の応用物理出身であるから原発事故の行く末を正確に理解していた。即ちメルトダウン或いはメルトスルーの危険性をいち早く察知していたと考えてよかろう。そこで当事者の東電に再三報告や対策について問い掛けたが、肝心の東電最高幹部は、非常時であるにも関わらず己が責任の重大性に気付かなかったか或いは責任逃れの為にその頭脳と神経をすり減らしていたのであろう。碌な対応を採らなかった。ハッキリ言って、事故を起こした原発の格納容器内に燃料が収まっている内に冷却しなければ大事故になることは物理的必然である。(この程度のことは素人であると自認する読者も自分で調べて頂きたい。)どういうことになるか分かっていたのは、東電幹部で名の知られる人の中では、吉田部長くらいであろう。彼と現場スタッフは実際、命懸けで冷却対応に従事した。然しながら被災者の方々には正確な情報が齎されず、そのような場合に真の専門家が起こり得るリスクをキチンと伝える努力もしなかった。斑目が出鱈目と仇名されたことを覚えておいでの方々も多かろう。
 ところで人災が起こったのは確かに民主党の政権下であったが、原発をずっと推進し続け、安全神話を作っては垂れ流し、地方財政の収支の厳しさに付け込んで補助金を出し続けて地域の分断を図り、結果地域全体を原発から離れられないように仕向けた張本人は自民党である。原発人災後、推進派は、数の論理に頼り、人権無視、憲法や国民の権利を無視することを繰り返してきている。おまけに第2次安倍内閣以降顕著だったのは、国民生活に重大な影響を与えるような案件については、先ず安倍が海外へ出向き、勝手に様々なことを取り決め、日本に戻ってそれを強行採決するというやり方である。国会での論議を蔑にし続ける政権の性質の悪さに不信感を募らせる暇すらなかった人々に対してのケアも不十分極まりなかったことが、増々状況を悪化させた。而も、当時東電社長であった清水は、人災発生で大混乱を極める現場から逃げ出そうとしていた。その彼も、後、ジャーナリストから問い詰められた際、人災であることを認めている。(参考までにこの事実が記されている本の名を挙げておく。(岩波ブックレットNo.893 福島を生きる人びとp.18上段)このことだけを見ても東電の最上層部の倫理的腐敗は悍ましい以外の何物でもない)
 政府は、スピーディのデータもアメリカ軍には直ぐ流しておきながら、被災地の日本人には一切流さなかった。そして「直ちには、影響がない」と繰り返すばかりだった。ただちには影響がないということは、和合氏も指摘しているように、後々には影響が出るということである。
 日本という「国」は棄民政策以外の政策を持てないようである。幕藩体制を嫌って、明治に入って以降も、海外移住や満蒙開拓団は当に棄民政策であった訳だし、戦中及び敗戦後沖縄の犠牲の上に成り立ってきたヤマトは、F1人災では、福島を切り捨てた。何という下司ばかりが上に立つのか!? 
 このようにして人々の間に醸成されたのが不信感と、其処から来る底知れぬ不安である。人々は自ら立ち上がらざるを得ない。例え、それが狂わない為だけの雄叫びという形であっても。
  民主党は野田になってから、ハッキリどう言い逃れをしても認められないような体たらくであったが、無論、背景にアメリカの圧力があったことは明白である。鳩山下ろし、管バッシングの背景に控えていたのは、アメリカである。そしてアメリカのケツを嘗めて喜んでいる日本の下司官僚共だ。マスゴミがこれに追随した。結果、被災者は日本中からバッシングされつつ、分断された。更に故郷から放射性核種が原因で追放されたのだ。逆に人災を起こした東電は、我々に課された税金を使って救われた。
 然し東電が負うべき責任から可能な限り逃げ続けている事情は、現在に至る迄一切変わっていない。その中で、被災者たちが詰め腹を切らされ続けている。こんな情勢の中で自民党政府の言う“安全神話”を誰が信じられようか? この5年間政界を恣に牛耳っている者こそ、自民党の中でも最も悪辣な安倍 晋三という大嘘吐きの愚か者であるという批判にも耳目を傾け、被災者の実情に耳目を傾けて欲しいものである。
核は制御できない。この単純極まる事実を皆が認識することが、この地球という命の星に生きる生き物全体を護ることに繋がるのだ。
 

最後の1フィート

最後の1フィート

犀の穴プロデュース

犀の穴(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

1本の映画を巡る、3話のオムニバス。期待以上の良い舞台だった。
笑ったり圧倒されたり、しんみりしたり、それぞれの物語を膨大なセリフとスピードと共に
演じきった役者達の力量は凄い。
映画を作る人、宣伝する人、裏で支える人、そして映写する人。映画には様々な人々が
関わっていることが描かれていて、作者の映画愛が感じられる。

ネタバレBOX

観劇時、外は雨が降っており、また劇場の目の前には演芸場があり、妙に劇中の設定と
シンクロしているなと感じた。
1話の「どうよ、このタイミング」が最高だった。
2話の二人芝居は本当に圧巻。
3話の清水凛さんには泣かされた。
真説・春琴抄

真説・春琴抄

あかね色

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

時間も短く気軽に観られました。

第10回公演『オールド・フランケンシュタイン』

第10回公演『オールド・フランケンシュタイン』

唐沢俊一ユニット

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/14 (水) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

満足度★★

フランケンシュタインがホラーだろうがコメディだろうが面白かったら良かったのですが。「お足元の悪い中」私はお芝居を観に行ったつもりだったのに、つまらないお笑いステージを見てしまったような気分でした。一発芸やらギャグやら役者任せにしすぎてませんか?

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