満足度★★★★
鑑賞日2018/02/01 (木) 20:00
価格2,500円
20:00の回(霙)。
19:30開場、靴を脱いでL字の客席(入って)右に。正方形の床、丸椅子が4つ、毛布・服などが散らばっている。ドリンクのサービスあり。
4つの椅子には:卓上カレンダー、水差しとグラス、発砲スチロール、目覚まし時計が配置されている。
ヨハクノート3作目「曾根崎心中(2016/12@眼科画廊)」「HAMLET be(2017/11@王子1)」
臼杵遥志さん「スケルトンの呼吸(2016/8@BASE)」他
ここ十色庵は「四月になれば彼女は彼は(2016/6)」以来。
TBSラジオが聴こえている。
19:50前説(60分)、暑い寒いのアンケート、8:00の時報、前説2(スマホは明かりが漏れないように)、上階(ムエタイジム)の音がよく伝わってくる。
開演~20:58終演、トーク21:04~21:32(ゲスト:ヤリナゲ主宰越寛生さん)
この作品は(調べてみると)2009年九州戯曲賞最終候補とのこと
男2X女1の組み合わせで4チームで観たのは「鐵祐貴+山田和弘+太田彩寧」組。
鐵祐貴さん「厄病神とジレンマ(2016/6@梟門)」。
山田和弘さん「インド象 首がもげる(2017/8@プロト)」。
大田彩寧さん「チル、幻滅。(2017/5@上野小)」「夢遊トリップ(2017/10@絵空箱)」他。
正方形の見えない境界線の中、見た目の通りにはみえず、4隅の黒い椅子はリングコーナーかもしれないし、時を示すカレンダー、また一方では動いてなさそうな「目覚まし」時計の配置はなんだろう。
何かがあったから(原因)このようになった(結果)というつながりがない。
生活感のない閉じ込められたような場。
非連続のシーンが絡み付き合い、冷え切った感情がときどき身もだえするような印象。
弱さか、自己防衛なのか、ほとんど(日常的には)理解できない動機、行動。
たとえば、世界で最後に残った3人とでもいおうかそんな印象すら。
男二人の衣装が、一方は上/白+下/黒、もう一方はその逆だったので、これは同一精神の中の2面性ではないかとストーリーに先んじて自己設定しましたが、そうではなかったようです。
上階の「音」と会場の壁の色から「atelier SENTIO(2014/3閉鎖) 」のことを思い出しました。すぐ横が東武東上線の線路で、水を流す音もよく聴こえていた。
なかなか不可思議な公演でした。