最新の観てきた!クチコミ一覧

52481-52500件 / 190076件中
疫病神

疫病神

ピヨピヨレボリューション

北とぴあ つつじホール(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

フライヤーが気になった初めての劇団。パンチがあって元気な劇団。疫病神はきっと誰の中にもいるんだろうなと思わせる舞台でした。

蟲喰い公演「ドグマンダラ 」

蟲喰い公演「ドグマンダラ 」

企画団体シックスペース

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/26 (月)公演終了

満足度★★

鑑賞日2018/02/25 (日) 19:00

座席1階1列

題名を読んでの通り「ドグラマグラ」を原案に持っているが、導入部と記憶を自ら辿っていくという設定までは同じで、ストーリー展開は全くの別物。むしろ、コメディといった方がよいかと思う。
フライヤーのような、エロとドロドロ感はほとんどなく、非常に乾いたタッチでストーリーは進んでいきます。ちょっと、期待とは違うかな。

ネタバレBOX

プレミア席でいただいた「青森のせむし男」のDVD楽しみに見せていただきます。
ミラクル祭’18

ミラクル祭’18

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

Aチームを見てきた(*´∇`*)
短編もの3作品だったから楽な気持ちで見れた

特に最後の3/4は、お腹が痛くなった

このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)

このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)

MU

駅前劇場(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/26 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/21 (水)

21日ソワレ(110分)を拝見。

ネタバレBOX

カウンターの片隅でズブロッカ舐めながら、他の酔客達のアレヤコレヤに聞き耳立てて、ニンマリしたり・首を横に振ったり・頷いたり…な気分で過ごした110分。
場転毎に奏でられる、まるまどかさんのギターの音色は、ラジオの深夜放送でコーナーの合間に流れるジングルの役割か? 4つの章を統一したムードでつなぐ演出は巧みだなぁと。

役者陣。
いつもながらの、正月のおせちのお重のような、豪華なキャスティング。
とりわけ、鵺的さんの『奇想の前提』から注目している、ユリカ役の福永マリカさんと、電動夏子安置システムさん『グランディ氏の穏やかな遺言』でその存在を認識した、誠子役の志賀聖子さんのお二人が印象深かった。

※記録用に配役を記しておきます。
古市みみさん(バー「さざなみ」の常連・三恵子)
福永マリカさん(三恵子の妹・ユリカ。純粋な故に嫉妬深い)
成川知也さん(「さざなみ」のマスター。傍観者的な人物が一歩踏み出したところ…)
まるまどかさん(「さざなみ」のママ。ミュージシャン)
西川康太郎さん(水商売系のなんでも屋)

森口美香さん(「さざなみ」のアイドル。帽子屋を夢見る)
浜野隆之さん(スーツ・メガネの帰宅拒否組)
榎本純さん(図書館勤務の公務員、ぼーっとしたメガネの帰宅拒否組)
菅山望さん(不動産屋勤務のイケメン・メガネの帰宅拒否組)
橋本恵一郎さん(グーグル勤務の意識高い系・メガネの帰宅拒否組)

真嶋一歌さん(上階のガールズバー「フルーティ」の「ナース」、姉御肌)
加藤なぎささん(「フルーティ」の「ゴスキキ」、漫画家志望)
温井美里さん(「フルーティ」の「メイド」、岡山のカノジョ)
藤田りんごさん(「フルーティ」の「キョンシー」、写真が趣味)
小島望さん(「フルーティ」の「主婦雪姫」、人妻)
岡山誠さん(「さざなみ」のバイト・岡山、ドラマー)
久保亜津子さん(「フルーティ」のママ)

志賀聖子さん(ユリカの親友だが、ユリカの彼氏と密かに…)
魔女の夜

魔女の夜

劇団キタラヅカ

本所松坂亭(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/24 (土) 13:30

チケプレがハズレてしまったのですが、翌日に当選通知。
そこにはきちんとその旨は記入されていましたが、多分最初に当選されたかたが辞退したのでしょうね。タイミングが悪く友人と会う約束をしてしまい「残念ですが」と返信しようと思ったのですが、その友人にダメもとで聞いてみました。

「1時間のお芝居を観てからお茶しません?」

友人の回答は「OK!」と。その旨を劇団側に伝えると「2枚ご用意します」と。
ええええ、1枚は有料のつもりでしたが、ありがたやありがたや。(遠慮しません)。

さて両国。本所松坂亭なる会場なんですが、劇団も会場もお初。
80席ほどの会場と事前に調べておきましたが、実際に客席は50席もありません。
客もまばら。アララ、ハズレでしょうか?

そして開演。
深夜2時、アパートの一室に女性が二人。
腕から血を垂らす女優(アイドル?)が、マネージャーを訪ねるところから始まる。
そこで二人がやや怒り気味で会話を続けていくのですが、なかなかテンポがいい。
アララ、アタリでしょうか?

二人芝居はどちらかが何かをしなければ目の前の空間と時間は埋まりません。
休んでいる暇は勿論なし。非常にイイ緊張感をもって話が進んでいきます。

舞台の奥行きと高さを生かし、話の展開も面白い。
ただマネージャーが耳元の髪をかきあげるのが気になる。小劇場は役者の表情が近くで見えるのが魅力なので横顔を髪で隠しては勿体ないです。
多分ダンスのエリアを前のほうに設けておいたのでしょうけど、机はもう少し客席に近いほうがよかったかも。

最後のダンス。ここが売りでしょうか。
特徴あってよいと思います。あとは客席がちょっと寂しいな。
他団体のフライヤーの数からも横の連携が弱いのでは?集客頑張れ!

卒業式、実行

卒業式、実行

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

スピード感が素晴らしかったです。ということは、スピード感が切れたらダメということです。

ネタバレBOX

国府台高校の卒業式当日に、卒業式実行委員会と学校側との間で式次第に国歌斉唱を記載するかどうかで紛糾する様子を描いたワンシチュエーションコメディ。

になるはずでした。

とにかく、息もつかせぬスピード感溢れる進行が素晴らしかったです。入学式にも続く問題を孕んでいるだけにラストシーンが必要だと考えたのかもしれませんが、あの勢いのままワンシチュエーションで終わらせてほしかったと思います。スピード感が萎えてしまいました。

本当の敵は学校側ではないということに気付き、歌う歌わないではなく、記載するかしないかだけが卒業式実行委員会の自主自立のメンツを保つところだったので、卒業生の言葉の中で国家を斉唱させることで今回は解決しました。

落としどころが限られているという点では制約があって、『ナイゲン』の結論の出し方の方が感動したような気がしました。

キーパーソンになるのかなと思った中田顕史郎さん演じる美術の先生、考えてみようだけの存在感あるグダグダ感が良かったです。
卒業式、実行

卒業式、実行

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

またもや、国府台高校が舞台です。
「ナイゲン」もそうだったよな。
そして今作も面白かった!
題材はちょっといろいろありそうなテーマですが、アガリスクらしく
切り取ってくれました。
次回も期待しています。

どうしよう 孤独だ 困ったな

どうしよう 孤独だ 困ったな

第27班

アトリエヘリコプター(東京都)

2018/02/24 (土) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/23 (金) 19:00

座席1階2列

価格3,500円

この劇団は評判よく、ずっと気にはなっていましたがこれまで縁がありませんでした。

今回は日程も早めに決め、キ上の空論やリジッター企画に客演したことのある野口オリジナルさんが出演されることも重ねて、今回お初です第27班とアトリエヘリコプター。

この劇場も初めてでした。何かの倉庫?の跡地でしょうか。なかなか年季の入った建物。

さて作品。
青春群像劇と分類してよいでしょうかね。これは、面白い。
会話のひとつひとつが緊迫した空気を作り出していき、時折温もりと笑いを挟んでいく。話しもわかりやすく、ラストはなかなかの衝撃!

劇団員4人の皆さんの芝居が上手だったな。
台詞ができるだけ日常に近く、いまの若者の会話を思わせるものでした。
野口さんの役はハマっていましたね。台詞もたくさんあり、色んな表情が見れて満足です。

最後に会場についてお小言。
アトリエヘリコプターにしても中野のMOMOにしても近隣住民への配慮は劇場側が工夫すべきじゃないでしょうか。どの劇団にも共通した注意を劇の前後に言ってもらうとか、チケットと一緒に配布するとか。システマティックにすることで初めて来た客には漏れなく伝えることもできるし、リピーターにも浸透すると思います。なぜその視点が生れないのか。劇団に口頭で注意を促すだけで、あとは劇団任せでしょ?それでも注意されて戸惑う客がいるのは劇場側の怠慢です。

下記は私のこの公演に起きた体験。

私:(会場を出て向かいの駐車場で大崎駅までの道を確認)
係員:「(役者面会は)中でお待ちいただけますか?」
私;「あ、(役者面会は)もう終わったので、道を確認しているだけです」
係員:「この辺でうろうろするとうるさいので」

なんだこれ。まず最初の一言は「何かお困りですか?」じゃねーのか。
多分、出待ちをしている間にスマホで時間を潰しているように見えたのでしょうね。
結構気分悪かったですわ。

ちはる塾〜単純明快なラブストーリー

ちはる塾〜単純明快なラブストーリー

制作「山口ちはる」プロデュース

下北沢 スターダスト(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

客席を横切る二つの世界
細長い箱を逆手に取った、まるで映像のカメラワークのような視線の切り替え
新鮮な演出でした。
どこにでもあるありきたりの恋を懐かしくも楽しく振り返ることができました。

ジャストサムライ

ジャストサムライ

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2018/01/23 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

物語の構成と内容、そして役者のパワーと演技力とアドリブ力が素晴らしかった。
またスケジュールが合えば是非観に行きたい。

さらば、ブラックローズ

さらば、ブラックローズ

ライオン・パーマ

萬劇場(東京都)

2017/02/01 (水) ~ 2017/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

役者さんの力。
物語の構成。
ときどき挟んでくる笑い要素。
すべて素晴らしかったです。
またスケジュールが合えばこの劇団の公演を観に行きたいです。

このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)

このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)

MU

駅前劇場(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

笑いの中に、私たちが内在する逃避=孤独を見事に描いた。
MUの最高傑作の誕生かも。

(以下、ネタバレBOXに長文書いてます)

ネタバレBOX

毎度のことながら舞台設定だけで勝利宣言が出てしまう、MUらしい設定。
『このBARを教会だと思ってる』のタイトルが良すぎるのだ。
バーなんかに行ったことはなかったとしても、なんとなく頷ける感じがするではないか。
バーのイメージってそんなんですよね。

バーとか名物ママのいるスナックとか、いろんな人が何かを吐き出す場所、というところに目を付けたのが吉の作品。
もちろん今までもそうしたテイストが含まれている舞台や映画などの作品はあったと思うが、作・演のハセガワアユムさんはそこに「なぜ彼ら(彼女ら)はそのような場所で吐き出してしまうのか」を合体させ、現代に生きる人々の「逃避」の姿を描いた。

かつてハセガワアユムさんは、「虚無」な世界観が爆発しているような作品を生み出していたと思っている。
「虚無」にはこの世に疲れ・諦めた人々の顔があった。
でも「生きているのだ」「生き続けていくのだ」という姿もそこにはあった。
それの回答となるのが「逃避」ではないのか。

「虚無」からの「逃避」。
生きるための、ひとつの術(すべ)である。

本作の登場人物たちはすべて「逃避」している。
「帰宅拒否組」の4人に限らず、バーのマスターでさえも実は逃避しているように思える。
「妻のためにしてやっている」バーも禁煙も、たぶん言い訳であり、彼の「逃げ」のように聞こえてしまうからだ。

かつては「逃げるな」「立ち向かえ」的なマッチョな社会があったが今は違う。
「逃げてもいい」という社会になりつつあるのではないか。
逃避することは「悪」ではないのだ。

この作品は「逃避」を描きながら、そうしている彼ら(彼女ら)に寄り添っていく。
無様でもいい、と言ってくれているようだ。

「逃避」先からまた「逃避」していく男たちもいたりする。
「帰宅拒否組」はバーのバイトの子目当てなのに、一歩先には踏み込まない。いや「踏み込めない」。「女が怖い」とまで吐露させてしまっているが、それを責めるわけではない。

逃避の先も「リアル」なので、現実を避けたい人はまた「逃避」するしかないのだ。

「逃避の先」には「告解」があった。
それがバー「さざなみ」にあったのだ。
誰しもが薄々感づいていたが、バーでは知らず知らずに告解していたのだろう。
それが白日の下になったのが「さざなみ」の告解ブーム化だ。

バーは吐き出すだけの場所であり、実再に本音を「告解」しているかどうかは、たぶん問題ではないのだろう。アドバイスが欲しいわけではない。わけではないので「告解」であり、「告解している」という状況が大切なのだ。

バーのマスターの役割は、何でも屋と同じ。吐瀉物を掃除したり、トイレの詰まりを直したりすること。
それは「ただ聞くだけ」で行われる。
何でも屋の台詞は、実はマスターの気持ちを代弁しているのではないのか。
「吐瀉物に親近感」「(針金のハンガーをいじって)こんなモノで簡単に流せる」「吐いている女に惚れる」とかは、まさにマスターの台詞であってもおかしくはない。

逃避している人たちは「孤独」でなのではないのだろうか。
ある一定以上の間隔を空けて彼らは点在する。一見関係があるように見えてもリアルが怖い人たちなので、距離は保っている。そんな緩い関係を続けられる場所が「バー」なのではないだろうか。

音楽にこだわりがあるMUの公演にもかかわらず、客入れの音楽がないのには違和感を感じた。
その理由は公演が始まって理解した。ギターの生演奏があったからだ。

4つの連作短編からなる作品ということで、各パートごとにギターが入った。
各パートのつながりがなかなか憎い。
薄暗がりでは単に人が入れ替わるだけではなく、例えば3話の終わりでは、きちんとガールズバーの女の子たちが、自分たちの仲間が汚してしまった(実際には汚れていない)バーの掃除を行ったりするのだ。このときの彼女たちの衣装が憎い。ガールズバーの衣装の上にコートを羽織っているのだ。なので、お店から帰る前に寄って掃除しに来た、みたいな雰囲気が出てくる。それを薄暗がりの中で行わせるセンスの良さ。

4つの連作短編と称していたが、普通に1本の長編と言ってしまっても良かったように思うのだが。

それにしてもハセガワさんの台詞のセンスは相変わらずナイスである。
とてもテンポがいいし、特に台詞の返しがとても活き活きとしている。
台詞の中では、結構微妙なところを突いてくるのだが、それには下手に突っ込みを入れず、流してしまうところがなお面白い。
合唱の口パクのところとか、ガールズバーのママが繰り返す「アムス」とか、違法サイトにアップされるほど、とか(笑)。

その上、単に面白いだけではなく、いきなりグッと突いてきたりする台詞があったりもする。
例えば、第2話のラストでバーのバイトの子が「自分を本当に好きな人を知りたい」という台詞が哀しいし、さらにマスターの「自分だって誰も好きじゃない」が追い打ちをかけるたりするのだ。
この第2話は、この2人の台詞がとても効いている。
帰宅拒否組の大騒ぎに大笑いして終わらず、彼らの会話で閉めるところがハセガワアユムさんの上手さである。
ここには思わず唸った。

盛大に逃避していた妹が姉に支えられ、婚約者を待ち、そして……というラストは少し甘いな、とも思ったのだが、「逃避」することは「悪くはない」ということが中心に感じられた作品で、逃げ回っていた彼女が少しだけ現実と向き合おうとすることに対して、ハセガワアユムさんは彼女を見捨てなかったということではないか、と思ったのだ。それは「優しさ」とは少し違うような感覚。

小さな決断と勇気に対して、背中を押してあげたのではないか、ということだ。
「虚無作家」(笑)のハセガワアユムさんが「虚無」の先に見たものかもしれないとも。
その一瞬は、新しいMUの誕生とともに、MUの最高傑作が生まれた瞬間かもしれない。

姉役の古市みみさんがやはり男らしい(笑)。南アのミラジョボビッチというよりは『グロリア』の女主人公の感じか(笑)。他人(妹)を支えられる生命力を感じた。2本の足できちんと立っているという。
バイト役の森口美雪さんの小動物感・ちょっとしたアイドル感がいい。2話のラストに見せる表情が特にいい。
帰宅拒否組のメガネ男役の浜野隆之さんの頼りない気持ち悪さ(失礼・笑)もいいし、ガールズバーの姉御的な存在役の真嶋一歌さんの、どーんと来い的な強さを見せているが、動静監督の話に出る弱さ・哀しさの滲ませ方が上手い。
他の役者さんたちも、キャラがぴたりときていて本当に楽しい。

バー「ささなみ」は三茶にあるという設定だったけど、三角地帯のところやヴィレッジヴァンガードのほうの商店街でもなく、太子堂の住宅地に入るあたりにありそうなイメージがした。
アンフェアな月

アンフェアな月

刑事・雪平夏見シリーズ製作委員会

天王洲 銀河劇場(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

原作は未読。TVシリーズを観ていたのでどうしても篠原涼子のイメージが強いけど、
篠田版雪平も頑張っていたのでは。
岡田さんは渋い感じの役どころで存在感があって良かったです。
いろいろな面で豪華だな、という印象でした。

『戦争戯曲集・三部作』

『戦争戯曲集・三部作』

劇場創造アカデミー

座・高円寺1(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

 “大いなる平和”と題されていることから、陳腐な平和の毒についての記述かと思っていたら、トンデモナイ。(花5つ☆)

ネタバレBOX

第三部も緊張の連続であり、いい意味で裏切られた。
 客観的状況は一・二部と変わらない。何せ核戦争で地球上のありとあらゆる地域が汚染され、人々は被ばくの恐怖と寄り添う形で生きてゆくしかないのだ。動植物の殆どが死に絶えているから、食糧確保も並大抵の苦労でないのは、砂漠化したエリアでの生活が描かれるパートでは同様である。
 第1部では、組織を代表する軍隊の論理を貫徹する為に用いられる論理と組織維持を最優先することを前提とし得る状況の、前提条件が言外に描かれていた。同時に一旦始動した軍が、争闘の論理を、軍の規律を守るという規則の論理にすり替え、他の一切の論理の可能性と考えるという行為を圧殺する模様が描かれた。
2部では核爆発の猛威によって、自らの生と死の判断を下すことすらできなくなった人々や、核爆発は生き延びコミューンさえ作って発見した缶詰を食糧に何の苦労もなく生きていた人々は、新たに生きている人間に接し、幸か不幸かコミュニティーメンバーが死んだことからパンデミックを疑い、境界領域で猜疑心を膨らませ、それによって自滅しかける様を悲喜劇として描くアイロニーパート。
 第3部は、漸く数々の試練を経た後にも生き残った人々相互は、互いに出会うことになったが、個々の自由とシガラミとの葛藤の中で結局何をどのように選ぶのか? という問題に関しては総てを統一的に捉えることのできる論理・実践を見つけ出すことができない、というこれまた皮肉な結末。
だが、如何にも西洋の戯曲らしく、個々人の自由が最優先されてその意味で、救いが無い訳ではない所に救いを見出すことはできよう。何れにせよ、大変な傑作である。
『戦争戯曲集・三部作』

『戦争戯曲集・三部作』

劇場創造アカデミー

座・高円寺1(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

 現代イギリスを代表する劇作家の一人、エドワード・ボンドの戦争戯曲三部作の第一部、第二部である。(花5つ☆)

ネタバレBOX

かつて日の沈まぬ国と謳われ世界の覇権を握っていたイギリスは、多くのエリートが母国を見限り去った後も、それなりの国力を維持し、現在も国連の常任理事国5か国の一つを占めている。かつて支配したエリアへの三枚舌外交などで未だに解決不能な問題の種を播き散らし、キチンとその尻拭いをしていない国であるから、国内でテロを起こされ、テロ対策を名目として様々な軍事行動を起こしたり、軍需産業を維持しているという実態もあって、日本で暮らす我々より遥かに戦争に対する認識がリアルである点に、今今作を日本で上演することの大きな意味があろう。
 戦争を始めるのは比較的容易い。終息させることに比べれば遥かに容易いのであるが、この程度のことも、今の日本人の多くが理解していない。だからネトウヨのような好い加減が流通するのである。
 今回の上演は、卒制という位置づけである。役者陣は皆若いが基礎をしっかり学び、実にいい仕事をしている。身体の用い方は無論のこと、三作全編を通じて一人だけ滑舌(発音が不明瞭・生得的なものでこれを直すとすればそれこそ命懸け)な人が居たがそれ以外の人は皆科白の通りも良く素晴らしい演技であった。
 舞台美術はシンプルだが、効率的・効果的であり、殊に正面スクリーン下に描かれた空景は、照明とのコラボで実に効果的に用いられていた。
 演出もエッジの効いた素晴らしい出来であり、核戦争後の荒廃と僅かに生き残った人々の心理を見事に浮き上がらせている。無論、原作の素晴らしさ、訳・脚本の良さは前提である。
人形の家〜neo TOKIO DOLLS〜

人形の家〜neo TOKIO DOLLS〜

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2018/02/16 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高の千秋楽でした!
楽しかったし、ギラギラわくわくドキドキほっこり(^^)そして…
キャスト、舞台、音楽、照明、文句なし!ですが、何といってもやっぱり望月六郎は天才です。

ゼロヨンヨンの終電車

ゼロヨンヨンの終電車

アリスインプロジェクト

新宿村LIVE(東京都)

2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

満足度★★★

バッサバッサとシーンが変わる100幕劇。この終電車、各駅停車なのに特急列車だわ。運転手のトムさんの脳内どうなってんの!?
6Cver.がどうだったか気になる!って思わせるほど、しっかり物語を見せてくれてた。主演のあすぴー&梅ちゃんはやっぱり良いね
ダブルキャストの若手役者も頑張ってたし、そこに手練れの先輩が手加減なく迫っていくのがいい。美樹さんはリアルに迫られたい(ぇ)。
個人的には、中塚さんのキャラがすごいツボった(笑)。土台がないと遊べないから、さすがよね。
ボーダーズのリーダーもいい。
稽古ちゃんが振り付けるダンスは毎回素敵。人数いるから難しいけど、ばっちり揃ったらもっとキレイ。久々に栗生ちゃん見たけど相変わらず芝居が透き通ってる。亜音さんver.も見たかったけど、ある場面で「出演」してたからまぁ良し。

そこのこと

そこのこと

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

あっという間の140分だった。全然長くないじゃん!
一足の靴を通して、いろんな人生を描く。喜怒哀楽いろいろ詰まって、言葉だけじゃない表現もあって、演劇ってカッコいいなって思う。

阪神淡路大震災から23年の今日、初日を観れたのは何の縁かなぁ

クツ。すごい。身体演出ってそういうことだったんだ!というAHA感。キ上は見たけどリジッターは初だったから。すごい。
ソコノ。中盤から後半へ持ってくエネルギーが見事。キ上の時も圧倒されたけど。
カグラ。強さと弱さ、華やかさと儚さ。ダンスシーンも目を引く。
寅三。前しか見てない。未来しか見てない。希望と生きてる。その純粋さと、それが故に傷つく周囲と。加減が難しそうな役。衣装が好き。ムネトさん、やっと見れた!
ウシガワ。動ける塩様はすごいけど、動かない塩様も素敵。最小限の言葉と動きで役の人生を見せられる技術、半端ないなぁ。
野口。後半でソコノに語りかけるシーンの優しい顔が好き。前半からフラグは立ってたけど、軽くじゃなくてしっかりと回収してくのいいよね。全5役で、裏で一番忙しかったのでは説。
あと、塩崎さんと野口オリジナルさんが体を張った別役やってて、振り幅すごっ!パンチ力高い。
シュウ。最初、ハヤトの父かと思ってた。兄だった。ごめん。兄弟の会話が説得力ないのに重みがあって、男の子ってそういう生物なのかな、なんて。
スーパーホームレス。衣装がかわいい。いや、かわいくっちゃいけないんだけど、手の掛け方がすごい。素の沼さんに近い柔らかさが好き。

他にも言及しだすとキリがないので、この辺で。
スタッフ。
美術と照明がすごい。美術は、どこまで集めてきてどこから作ったのかわからないけど、あっぱれ。劇伴も作り込んであるから、集中が途切れないんだよね。

あの子の宿題

あの子の宿題

犀の穴プロデュース

犀の穴(東京都)

2018/01/18 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い。青春のあるあるを見事に切り取って、それマジ!?も盛り込んで、感情がグシャってなるやつ。勿論、笑える場面もたくさん。“国民的活動”をフルでやっただけでも笑えたけど、第二もガチでツボった。テーマ曲、ついこの間聞いてた曲でタイムリーでビビった。みんな歌上手い!
1人だったり2人だったりで紡ぐ場面も多いから、かなりの技量を求められる脚本だったはず。それがちゃんとハマるんだから、やっぱりすごいんだよなぁ。みんなそれぞれに好きなポイント挙げられるもん。
中学生のみんなも好きだったけど、現在のみんなも好きだなぁ。
私は誰に近かったかなぁ?

疫病神

疫病神

ピヨピヨレボリューション

北とぴあ つつじホール(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

ストーリーが良かったです。
重いテーマですが、上手く展開が出来ていたかと思います。
歌とダンスも良かったです。

このページのQRコードです。

拡大