最新の観てきた!クチコミ一覧

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POP −Piece of Paper−

POP −Piece of Paper−

Theatrical Magic Project

上野ストアハウス(東京都)

2018/06/12 (火) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

「シアトリカルマジックライブ」、楽しめました。マジックが一流。それに観客が参加する即興劇が融合する。毎日違うんだ。面白い。なぜか私が舞台に上げられ、マジックショーのお手伝い。映像も使い、後方の観客にも見やすい。只、19:30の開演で、終演が21:30過ぎ。その後のトークショーはちょっと遅いのでは。。。

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しあわせ学級崩壊

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度

フェティシズムを共有しないものには見ているのが辛い舞台だった。「おとうさま」のもと、ともに暮らす「姉妹たち」。ある種の新興宗教を思わせる設定で、どうやら性的虐待も行なわれていたことが匂わされる。「おとうさま」はすでに殺されていて舞台上には登場しないのだが、その代わりのようにして舞台上には作・演出・演奏の僻みひなたがいる。多くのセリフが音楽に乗せる形で発せられるこの作品において、舞台上で音楽を演奏する僻みの持つ「権力」は通常の演劇作品における作・演出のそれよりもさらに絶対的で、それは「おとうさま」の遺した呪いのようでもある。そこに批評的距離は感じられず、意識してやっているのであれば申し訳ないがただただ気持ち悪い。若い世代がこのような女性の描き方をよしとすることには大きな危機感を覚える。

iaku演劇作品集

iaku演劇作品集

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/28 (月)公演終了

満足度★★★

CoRich舞台芸術まつり!の審査対象は『粛々と運針』。安楽死と出産/中絶、命の自己決定権をめぐる二つのテーマを並置した構成も、それぞれのテーマを担う二組の俳優も巧い。だがそれ以上のものにはなっておらず、むしろ巧さ=作り手の作為が透けて見えるがゆえに心動かされることはなかった。終盤でクロスこそするものの、会話は兄弟/夫婦の二人の間で閉じており、そのためか会話からテーマが浮かび上がるというよりはテーマのために会話している印象を受けた。展開される議論もそれをめぐる対立も既視感のあるもので、新しい思考に導かれることがなかった点も物足りない。

青春超特急

青春超特急

20歳の国

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

青春ショーケースとばかりに描かれる高校生たちのバリエーション。完成度は高くそれなりに楽しくは見たものの、このように青春を描くことにノスタルジーを反芻する以上の意味はあるのだろうか。(後悔も含めて)甘酸っぱい青春という枠組みは誰もが共有する思い出のようでいて、そこから取りこぼされてしまう人や出来事が多過ぎる。
作品としては登場人物それぞれのエピソードを均等に描いていた点に好感は持ったものの、それゆえ個々のエピソードはさほど掘り下げられず、上演全体は冗長に感じた。均等な青春などというものはあり得ない。思い切って偏った描き方をした方が青春の残酷さも浮き上がったのではないだろうか(それはやりたいことではないのだろうけど)。

さようなら

さようなら

オパンポン創造社

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

紋切り型の演技と類型化されたキャラクター、コテコテの関西ノリ(と私が思うもの)に初めは「ウッ」となったのだが、「ウッ」となったところが悉くあとで効いてくるので感心してしまった。完全に思うツボである。紋切り型と類型化は抜け出せない退屈な世界を描くのに効果的な手段であると同時に、観客に「この人はこういう人」という思い込みの枠を嵌める役割を果たす。だからこそ、登場人物がそこから外れた言動を取ったときに観客は揺さぶられる。
俳優たちは皆、演出の意図を十分に汲んだ演技を見せていたが、柴田という男のヘラヘラしたうわべとその向こうに垣間見える苛立ち、それでいて変化を望まぬ弱さを演じる野村有志(作・演出でもある)の演技が巧みで印象に残った。

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

エンターテイメントとして面白く見た。布を使った水の表現や人力で矢を飛ばす演出も、一歩間違えばチープになりかねないところをカッコよく見せていて◎。少年マンガ的な敵キャラや武器、必殺技(?)も楽しい。
一方、物語には疑問を感じるところも多い。言葉なしでやるのであればもっとシンプルな筋でもよかったのではないだろうか(そもそも言葉なしでやる必要性もよくわからないのだが……)。特に疑問なのがラスト。

ネタバレBOX

争いを止めるためとは言え、トモエに主(=トモエの父)を殺させるというのはあまりにともえとともえの父の都合でしかない、トモエの気持ちを考えていない解決ではないだろうか。トモエからして見ればともえ父娘が揃ってトモエを騙して父を殺させている(いやその前に一度死んではいるのだけど)わけで、万が一トモエが真相を知ったら新たな復讐劇がはじまってしまうのでは、と余計な心配をしてしまった。
平穏に不協和音が

平穏に不協和音が

演劇企画集団LondonPANDA

小劇場 楽園(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★

俳優の力で一応は見られるものになっていたものの、面白いとは思えなかった。二人芝居を展開するために会話の中で新事実が次々と提示されることになるのだが、それらがいずれも物語を展開するためのネタとしてしか機能していない。展開自体がエンタメとしての面白さに結びついていればそれでもよいのかもしれないが、残念ながらそうなってはいなかった。夫の女装が単なるネタの一つとして登場していた点には特に疑問を覚えた。

SUPERHUMAN

SUPERHUMAN

ヌトミック

北千住BUoY(東京都)

2018/03/23 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

音楽的手法を用いて演劇作品を作ってきたヌトミック。次はどのような展開を見せてくれるかと期待していたら、今作は出演者の得意技披露大会の様相。初めのうちこそ今作は音楽とは関係ないのかしらんと思ったけれど、異なる技能を持つプレイヤーが集まって一つの作品を作り上げるという意味で、この作品の作り方はまさに音楽のそれ。楽しく見れたし出演者の魅力も堪能したけれど、欲を言えば出演者たちの未知の魅力も引き出してほしかった。
マップを作って会場周辺の魅力を引き出していたのはとてもよい試み。

Ten Commandments

Ten Commandments

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★

今の日本で原子力を扱った作品を書くにあたって、書くことの葛藤それ自体を作品に反映することは作家として誠実な態度なのかもしれない。だがそれは表現者ならば、いや、言葉を発する誰もが持つべき葛藤であって、それ自体を作品の主題に据えた瞬間に、興味の中心は「書く私」になってしまう。よく言えばナイーブ、ともすればナルシスティック。それでも一応は「見られる」作品になっていた点にベテランの力量を見たが、作品としては評価できない。

巛

ゆうめい

OFF OFFシアター(東京都)

2018/03/02 (金) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

ゆうめいの作品を観るのはこれで3度目。初めて観た『弟兄』ではその巧さに唸りつつ、自らの痛々しい過去を笑えるものとして提示する池田の姿勢に疑問を感じた。観ていていじめの共犯者になったような息苦しさを覚えたからだ。2作目の『〆』は他人の痛みを笑っているようでさらにいただけなかった。
今作は前2作と比べると一歩引いた、客観的な視点から物語が描かれていて、その意味で前2作で感じた居心地の悪さはほとんどなかったのだが、一方で凄みも減じてしまい、結果として感じたのは物足りなさだった。
(その後、ゆうめいは6月に早くも新作『あか』を上演。こちらは文句なしの傑作だった。)

物の所有を学ぶ庭

物の所有を学ぶ庭

The end of company ジエン社

北千住BUoY(東京都)

2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ジエン社の特徴の一つに複数の時空間が重なり合い、その中で複数の会話が混線しながら展開する過剰な同時多発会話がある。これまでの作品の多くでは、あり得た別の可能性を描き、あるいは過去/現在/未来を並置して見せるために同時多発会話は用いられてきた。今作ではそこに「所有」というテーマが重ねられ、領有や居住、共存の可能性に関する思索を誘うものになっていた点にジエン社の進化を見た。土地と人をめぐる思考は震災後の日本を描き続けるジエン社がたどり着いた必然であり、排外主義の蔓延する現在の世界に生きる私たちにとっても避けては通れないものだろう。

希望のホシ2018

希望のホシ2018

ものづくり計画

あうるすぽっと(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

石原プロモーション&元宝塚男役そして野村宏伸さんが醸し出す商業演劇的華やかさと、ものづくり計画の役者さん達が醸し出す親しみやすい人情味、それぞれダブルの味わいが混在していて、今まで観た事ない新鮮な風が。
主に前者が刑事モノのサスペンステイスト、後者が事件に関わる人物が働く民宿で巻き起こる猥雑なコミカルテイスト、この二層構造でもって未解決殺人事件の謎解きストーリーを大いに盛り上げてくれました。

平和の象徴の様なスマイル顔 池田努さんと、苦悩が表情に張り付いた様なシリアス顔 野村宏伸さん、対極なキャラともいえる役者同士がバチバチぶつかり合う渾身の演技バトルシーンはかなり見応えありです。

ネタバレBOX

遂に辿り着いた真相解明の内容には多少不満があったものの、すかさずハートフルなエンディングシーンでじんわりイイ感じに。
何かうまく誤魔化された様な気もしますが、そこに辿り着くまでの様々なエピソードが大いに楽しめたので結果オーライか。
欲を言えばグッとくる刑事アクションシーンが欲しかった。
小公女セーラ

小公女セーラ

Japan Art Revolutionary

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2018/06/14 (木) ~ 2018/06/16 (土)公演終了

満足度★★

小公女はハッピーエンドなのが良いですね。
先生方や、セーラの普段の服と学院の制服のバランスが悪い感じがしました。
背景のプロジェクションマッピングが登場人物たちに被ってしまうのがすごいストレスでした。今までこんな舞台は観たことがない気がするのですが。

希望のホシ2018

希望のホシ2018

ものづくり計画

あうるすぽっと(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

 物語のトーンが、TV的な枠を超えていないのが残念。

ネタバレBOX

テイストはもろに「タイガーマスク」だし舞台美術なども細部まで拘って作られていない。全体にポリシーが感じられないのである。腕をねじ上げるシーンなども技が一通りなのでは、飽きが来る。もっとバリエーションをつけるか、一度だけにして欲しい。ラスト、沢木が仮面を被ってクライマックスを演じている時に、かつてのニコヨン仲間が仮面姿で現れるのも頂けない。
 舞台が一回こっきりの勝負だということの意味をもう少し掘り下げて欲しい。映像は編集が大きくものをいうが、生の舞台では演出がものを言うべきである。
 また希望は、espoirを意味する場合とespéranceを意味する場合の2つがあると思うがパンドラの函の底に残っていたのは、espéranceではないか? と考えるのは、単に自分の臍が曲がっているからだろうか? 然しながら、このように考えた方が、パンドラの函を開けたことの意味する所は幾層倍も深い。
 因みにespoirは実現可能な希望を、espéranceは、実現は先ず無理な希望を表すという差がある。
ピース

ピース

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

「いってらっしゃい」「いってきます」の物語ならもっと普通に創っても良さそうなものを・・・。ありふれているので何かひねらないとと思ってしまったのかしら?と思ってしまったのでした。

ネタバレBOX

閉鎖的な空間(船上)で家族になってみると言うプロジェクトに参加した訳ですが、日替わりでその日にひいたカードに記された役割をこなすというもの。確かに、自分とは違う立場の人を演じると言うことで、今まで気づけなかった家族のありがたさや、自分を大事にすることを参加者達は気づいたようですが、それが国家プロジェクトとして今後どのように活かされて行くのかぜんっぜん分かりませんでした。こんなことに税金使っていいんですか?せっかくの特典を全員がお断りすると言うのも納得できません。
ピース

ピース

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

う~ん 話の展開には引っかかりは無かったが
主軸となる「家族」のネタが弱くて説得力に欠けるかなぁと感じました

登場人物のアクの強さとか
存在感とかは定番的に巧いなぁと思えるも
フワッとした感じは個人的に いまいちであったなぁ と

ネタバレBOX

リアルにカレーライスを食べるシーンがあり・・・匂いといい
とても腹が減ってしまった・・・蕎麦とか
あまし香りの飛ばないものにして欲しかったなぁ・・と
私とひかりと父と母

私とひかりと父と母

演劇ユニット思考動物

d-倉庫(東京都)

2018/06/14 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

鑑賞日2018/06/14 (木) 19:00

価格2,500円

19:00の回(曇)

18:15大幅に遅れ、ロビー開場。18:20受付、18:32開場。

公開ゲネプロ、写真撮影あり。

19:09前説(?)佐川さん~開演~20:18、休憩(styx「mr.roboto」)、20:31~21:34終演。

こちらは初めてですが、佐川大輔さん(THEATREMOMENTS)、河原舞さん(ゲッコーパレード)が出演というので観に来ました。

近未来SFというのでもなく、誰にでもやってくる(見えているかもしれない)「先のこと」。

シンプルな舞台に世代が映り、映像やAIをさり気なく織り込み、普通の人々が生きるということをみせてくれました。

ガイド役の佐竹さん、芝居の中とはいえゲッコーパレードでは無着陸の大西洋横断飛行を敢行した河原舞さん、映像、歌声、舞台美術、振付、何よりも自然体の役者のみなさん。

時間を意識することなく自分を振り返りながら、またわが身に置き換え、思い起こすことが多かったお芝居でした。

追記
こちらは初めてですが、調べてみると初めて観たてがみ座「線のほとりに舞う花を(2011/4@王子)」に関根好香さん出演、前嶋ののさん演出とありました。7年ぶりということになります。

西井裕美さんは「終わってないし(2016/7@眼科画廊)」でしょうか。スペースノットブランクは観にいけばよかった...。

以下、余談。
「アンドロイド」という存在...「鉄腕アトム」「8マン」から「I, Robot」「ターミネーター」「アンドリューNDR114」「A.I.」「Ex Machina(エクス・マキナ)」。「サイボーグ009」「レプリカント」「ロボコップ」等々。

ロボット、アンドロイド、サイボーグ。たぶんその後にはクローン(「アイランド」「月に囚われた男」)なんかもありそう。休憩時間に流れていた「Mr.Roboto」に気づいたお客さんいるかな〜。

ということで本作の結末にはかなり思うところがあるのですが、それはこのお芝居で語るものではないと思いました。

そっとこのまま頁を閉じ、あらためて周りを見渡し、自分を見つめてみる、そういう優しい終わり方

■追記2 制作の方へ
予約返信メールには
※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前です。
※当日受付順のご入場となります。

とありましたが、受付は20分遅れました。この点に関して特に説明はありませんでした。「受付順」ということなので整理券が配られるのかと思いましたが何もありませんでした。ダンス公演のときにはあったのに...

小公女セーラ

小公女セーラ

Japan Art Revolutionary

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2018/06/14 (木) ~ 2018/06/16 (土)公演終了

満足度★★★★

明るく前向きなハッピーエンドの物語が
美しい舞台美術や歌声と共に舞台上で表現されていました

普通ミュージカルだと2幕構成が多いのだが
出演者のパワ~(^-^)で2時間超えの全1幕で見せきっていました

ネタバレBOX

食事抜きになる主人公に
現実の5歳の育児放棄事件がイメージで重なって辛く感じたなぁ・・・・

御都合主義的なストーリー展開ではあるが
強引でもハッピーエンドは やはり良いですね

アンケートは無し

プロジェクションマッピングでの舞台セット背景転換は斬新
でしたが・・・気になる方にはマイナスなんだなぁ~と感想
自分的には気にならなかったので
ナイゲン

ナイゲン

ILLUMINUS

浅草九劇(東京都)

2018/06/12 (火) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

過去にアガリスクやfeblaboなどで再演されてきたこの作品
長年かけて磨き上げられた台本だけ有って筋書きを知っていても面白い
アガリスクのメンバーも4人ほど出演しているが座組が違うとやはり全然別物
ばかばかしい場面で笑うこともあれば、緻密に計算された伏線回収、青春を感じる熱い場面など
とにかくテンポ良く面白さがギュッと詰まって弾けてあっという間の2時間

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです。
邦楽って艶っぽいですね。
所作がうつくしいので、猥雑なのにどこか品がありました。
ジェンダーとか、政治の側面からもみれますが、少女漫画の側面からもみれます

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