希望のホシ2018 公演情報 ものづくり計画「希望のホシ2018」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     物語のトーンが、TV的な枠を超えていないのが残念。

    ネタバレBOX

    テイストはもろに「タイガーマスク」だし舞台美術なども細部まで拘って作られていない。全体にポリシーが感じられないのである。腕をねじ上げるシーンなども技が一通りなのでは、飽きが来る。もっとバリエーションをつけるか、一度だけにして欲しい。ラスト、沢木が仮面を被ってクライマックスを演じている時に、かつてのニコヨン仲間が仮面姿で現れるのも頂けない。
     舞台が一回こっきりの勝負だということの意味をもう少し掘り下げて欲しい。映像は編集が大きくものをいうが、生の舞台では演出がものを言うべきである。
     また希望は、espoirを意味する場合とespéranceを意味する場合の2つがあると思うがパンドラの函の底に残っていたのは、espéranceではないか? と考えるのは、単に自分の臍が曲がっているからだろうか? 然しながら、このように考えた方が、パンドラの函を開けたことの意味する所は幾層倍も深い。
     因みにespoirは実現可能な希望を、espéranceは、実現は先ず無理な希望を表すという差がある。

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    2018/06/15 01:26

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