さようなら 公演情報 オパンポン創造社「さようなら」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    紋切り型の演技と類型化されたキャラクター、コテコテの関西ノリ(と私が思うもの)に初めは「ウッ」となったのだが、「ウッ」となったところが悉くあとで効いてくるので感心してしまった。完全に思うツボである。紋切り型と類型化は抜け出せない退屈な世界を描くのに効果的な手段であると同時に、観客に「この人はこういう人」という思い込みの枠を嵌める役割を果たす。だからこそ、登場人物がそこから外れた言動を取ったときに観客は揺さぶられる。
    俳優たちは皆、演出の意図を十分に汲んだ演技を見せていたが、柴田という男のヘラヘラしたうわべとその向こうに垣間見える苛立ち、それでいて変化を望まぬ弱さを演じる野村有志(作・演出でもある)の演技が巧みで印象に残った。

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    2018/06/15 03:02

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