最新の観てきた!クチコミ一覧

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デイドリーム・ビリーバー

デイドリーム・ビリーバー

ジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン

上野ストアハウス(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/07 (火)公演終了

満足度★★★

2時間役者さんたち熱演でした。個性があるのは良いのですが、少しちぐはぐ感があり浮いてしまうようなところがあったように思います。観る人の好みにもよるのでしょうがもう少し抑え気味の方がよかったかなあ・・・・。

自爆!

自爆!

劇団 バター猫のパラドックス

「劇」小劇場(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/06 (月)公演終了

満足度★★★

学校というより、世間の中に溢れている問題をあれもこれも組み込んで・・・はっきり言って観ていて気分の良いものではなかった。なまじ出演者たちが頑張って感情を爆発させているだけに(この作品の稽古中はしんどかったんじゃないかと思う)、痛みは感じるが、この救いのない世界にはうんざりした。風呂敷を広げるだけ広げて救済がない!問題定義だけでは作品としての価値を感じられない。その場での解決が出来ないにしても、その後の彼らがどうなったのか?(観客にとってこれは気になる所だと思う)それくらいの現実性と救いがあれば、良かったんじゃないかとオバサンは思う。悲劇は書いている側もエスカレートして自分で自分の書いているものに収拾がつかなくなることがある。自分の書いている者に酔いやすい。そういう事ではないとは思いたいが。あの場で終わってしまった理由がぜひ知りたいところだ。

果てっ、

果てっ、

中野坂上デーモンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/08/02 (木) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★

動きのある棒立ち演劇。

ネタバレBOX

あの世とこの世を繋ぐ増設によって増殖しつつあるペンションでの話。

女探偵などは、まだ少し照れがあるように感じました。ぎりぎりハマり切れませんでしたが、ハマるともっと面白く感じることができるのだろうと思いました。

前方の光のカーテンによって、後方の黒タイツが後方の黒壁に溶け込んでしまうのが興味深かったです。
死と乙女

死と乙女

LAL STORY

サンモールスタジオ(東京都)

2018/07/26 (木) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★

緊迫した空間を、さらさらと砂のように緊迫した時間が過ぎていく。
濃密な3人の芝居。引き込まれました。
素晴らしかったです。
シューベルトを聴いてみよう!

同棲時間

同棲時間

亜細亜の骨

新宿シアターモリエール(東京都)

2018/08/02 (木) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

 日本と台湾の劇団の共同企画公演という珍しい組み合わせだ。(追記後送)

ネタバレBOX

 舞台は、台北のしょぼいマンションの1室。引っ越して来た直後のように段ボールだの、様々な塵などが部屋中に散らばっている。弟がそれらを片付けている所へ、日本から兄がやってくる。この部屋で倒れ、孤独死していた父の葬儀で出会って以来である。弟はマッサージ師。ひょんなことで兄のマッサージをし、以来恋仲になっていたが、長年生き別れになって居た為、兄弟であることを知らずにそのような関係になった可能性が大である。因みにこの関係ができるまで、兄はヘテロとして生きてきて、妻子もあるのだが、偶然弟とできてしまってから、目覚めてしまったのである。弟はゲイであった。
 この2人にこのマンションオーナーの代理人、トランスジェンダーのサルサが絡んで物語は展開する。この展開だけで察しの良い人には3人の関係が見えるだろう。
福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

DULL-COLORED POP

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/07/21 (土) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/08/02 (木) 19:00

何回観ても思うこと。感想が直ぐに出てこない。それだけインパクトを受けているのだろう。しっかり笑って、しっかり泣いて、凄く考えさせる作品。今回心に引っかかった台詞は「ジュール・ヴェヌルは言っている。人が想像出来ることは、人は必ず実現出来る」そうだから原発は安全だと思った。でも、臨界点を超えた後の事は、人の想像を越えてしまったんだ。実際にあったパンドラの箱。

自爆!

自爆!

劇団 バター猫のパラドックス

「劇」小劇場(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/06 (月)公演終了

満足度★★★★

う~ん いろいろと凄かったかな~

星数は・・・3~3.5ぐらいに思えたけど・・・・・・
うーん・・・オマケしようか~

4つにしました・・・・
万人受けすっかなぁ~と思えた130分の作品

ネタバレBOX

オチが爆発オチでねぇ・・・懐かしいというか古くて懐古的で
気に入ったのがオマケの理由です

役者さんらは上手で
劇場前や受付ブースに花などがたくさんありました(^-^)

文化祭前日のドタバタな群像劇なのですが
いろいろな回想シーンや
詰め込んだ諸々の学校問題の見せ方が
いまひとつに感じたのです
オールアップ

オールアップ

フロアトポロジー

六本木ストライプスペース(東京都)

2018/07/31 (火) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/08/02 (木) 15:00

価格3,500円

映画撮影最終日の控え室での人間模様、「あー、業界ってやっぱりそうなんだ」な誤解を招く(?)こと必至なビターコメディ。
主演女優とメイクさんとグラビア出身女優の三つ巴やらベテラン女優と小道具さんやらの火花散るバトル(!)やそれらに振り回される(時には当事者でもある)助監督のさまを安全な対岸から観て笑い飛ばす悪趣味な観客(爆)……という構図はありがちながら人物設定の細部が利いているし、演者はそれをリアリティをもって体現するので説得力がある、みたいな。
また、真ん中に階段のある会場、上階で撮影をしている設定として「よぉ~い、ハイ(カチンコ音)」「はいオッケー(カチンコ音)」などの声が降ってくるという使い方も巧い。
映画業界版ショウ・マスト・ゴー・オンとも言え、面白かった。

オイル

オイル

天辺塔

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2018/07/27 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/07/27 (金)

初日を観た。客席のオジサン率が高い、観客席でお疲れさまコールを交わす若い観客の多い地元劇団の公演とは、さすがに雰囲気が違う。前回の天辺塔の公演の「オイル」は文字を組み合わせるシーンと大国教授役の恵南牧さんくらいしか記憶にない。今回の舞台は、広島人による広島のための『オイル』だった。

大地に噴き上がるオイルに古代出雲と戦後の島根との二つの世界を交差する気の遠くなるような膨大な台詞が飛び交う。追いかけるだけで精一杯で頭の中が大混乱。野田秀樹の芝居はいつもそうなのだ。負けを認めようとしない腹切りをする古代人が怖かった。
ところが、その内に私の脳ミソは台詞を必死に解釈しようとするのを止め、特定の台詞だけ、貪るように吸い込み始める。
広島に原爆が落ちた時、電話線からのヤマトの声が、ふっと途切れる。投下の瞬間である。
劇の進行につれて、舞台の背景に白い描線で描かれるのは地獄絵か、あの世にあるという天国なのか。
こんな舞台が観られれば、よそにわざわざ野田の芝居を観に行く必要性を感じない、そんな舞台だった。

シアターコクーンの舞台では巨大なゼロ戦が舞い降りたが、天辺塔はハシゴ状の小道具で舞い上がる双発機をイメージした。シンプルさが魅力。動き易そうな古代人の衣装もチャーミングだった。
ヤマト役(恋塚祐子)とヤミイチ役(恵南牧)がカッコいい、富士の母ノンキダネ役(中原榮子)のお袋像も目を惹いた。

私は広島生まれでもなく、ここに越してくるまではヒロシマはイメージの地名だった。広島の苦しみは想像するしかない。さらに「平和への願い」を強いられる悲痛さも・・。

「ムイカ」再び

「ムイカ」再び

コンブリ団

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2018/07/28 (土) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/07/28 (土) 19:30

作・演出のはしぐちしんは青春時代をここ広島で過ごしたのだそうだ。広島に対する思い入れも強い。
車椅子で登場したはしぐちが前説から路面電車の駅を伝って広島の街を紹介しながらいつの間にか舞台が始まる。

終演後のアフタートークのゲストはライターの大場久美子さん。東京の観客はいやですねえ、こう、ちょっと反り身になって、どんな芝居をみせてくれるんだいと、斜に構えた感じでと言うと、はしぐちさんは同意するでもなく、大人の反応。地方の観客はもっと純朴に見てくれるということらしい。
だが、私には7月8月と目ぼしい芝居は大概が原爆がらみのお芝居で、まるで広島の観客はリトマス紙かと気が滅入るのであった。
コンブリ団、ぜひまた広島に公演に来てほしいな。次は別の作品で。

ネタバレBOX

登場した役者たちが同じセリフを会社や電車の中という設定でエチュードのように演じ、外から眺めていた観客はスルリと芝居の中に 誘われる。(導入部の独創性)
原爆で生き残ったおばあちゃんのベットの傍らに集まる家族たち、原爆の投下時に赤ん坊だった彼女の当時の家族たち。二役を同じ役者が演じる戦前と戦後の家族のやりとり。エチュードの台詞が実際の芝居の中にさり気なく挟みこまれる。(洒落た演出)
時計の針のように動く扇形の舞台は、役者が手で押すとぐるりと回転する。ベットになったり、家族が佇む廊下になったり。時の流れと場所の移動を簡素な舞台で表現。(シンプルで効果的な舞台装置)
戦前の広島には家族がそろって朝焼けの美しさに見とれるような静かな朝の風景があったのだろうか。そのせいで寝ていた赤ん坊以外の家族全員が原爆投下で亡くなってしまったのだが。(状況設定の巧みさと叙情性)
その瞬間からも、時は一瞬も止まることなく現代へと続いている。舞台を観ている観客は、嫌でもその現実に向き合うことになるのだ。
DOLL

DOLL

劇団ハーベスト

小劇場B1(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

今まで観てきたハーベストの公演の中で、一番レベルの高い公演でした。役者のレベルが上がってきている中で、それを生かした脚本と演出が公演の成功につながっていると感じました。可愛いハーベストから、プロに成長したハーベストという印象です。

GARAZY

GARAZY

The Four of Mats

シアター風姿花伝(東京都)

2018/07/25 (水) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/07/28 (土) 13:00

コリッチの上演予告を何気に観ていて、ストーリーが面白そうだなぁと思って出かけたこの舞台。7月28日、シアター風姿花伝である。

舞台となるのは、売り上げの少ないローカルな自動車修理工場。先代が亡くなり後を継いだ2代目オーナーで元スタント俳優の五賀玲司は、店の改革の一環としてインターン生の受け入れと、有名なYouTuberがMCを務める町内にあるデパート主催のイベントに参加することに。出来るインターン生に刺激されてやる気を起こす従業員達だったが、彼を雇うには店の売り上げが少なく、誰かを首にしなければならないという壁に突き当たり悩む玲司。それに、デパートの優秀な女性店員や自称サプライズ師、それに工場一体の再開発を進め今回のイベントを仕切る女社長などが加わってのドタバタ悲喜劇。結局は工場はなくなることになるが、玲司も、デパートの従業員も、そして開発会社の女社長も、その町を愛していた・・・

実は、こうして粗筋を書いていくと、事前に劇団がサイトに掲載したストーリーと微妙なズレがある。工場の従業員達とサプライズ師が懇意になる過程が曖昧だし、デパート従業員の町や工場への愛着心、開発会社の社長とその部下の交際問題、その部下と工場のインターン生が高校時代の同級生と様々なエピソードを含んだ舞台なのだが、そうしたエピソードが上手く絡み合わずバラバラに並べられただけのような構成に、コメディー作品ではあるが笑いきれない部分が多すぎた。これは、役者の問題ではなく脚本自体に問題があるだろう。もう少し熟成した脚本での公演を望みたい。

【愛知公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

【愛知公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

壱劇屋

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2018/07/28 (土) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

東名阪ツアー最後の愛知公演観てきました。大阪・東京と観てきましたが、ツアーが進むにつれて作品がブラッシュアップされていく姿が見れたのが嬉しかったです。また、東京・愛知では壱劇屋を初めて見に来られたお客さんも多かったようで、初めて観た方のフレッシュな感想をツイッター等で読むのも楽しかったですね。来年の劇団壱劇屋の新作品によるツアーも今から楽しみにしています(^。^)

D3

D3

劇団ORIGINAL COLOR

新宿眼科画廊(東京都)

2018/07/21 (土) ~ 2018/07/30 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/07/22 (日) 14:00

7月22日、新宿眼科画廊スペースOで上演された劇団ORIJINAL COLOR第15回公演『D3』trackAを観てきた。この公演は、画廊で開催されている展示の一部分として上演するスタイルをとっており、tarackAからDまでとno torack,all tracksと主役を誰が務めるかで6種類の演出が準備されていた。自分の観たのは、泉川ももが主役を務めたtrackAである。従って、この『D3』という作品を語るには6種類の演出すべてを観ることが理想的なのであるが、今回自分が観ることが出来たのはtrackAのみであり、作品全体を語り尽くす物でないことを最初に断っておきたい。ちなみに、観に行ったきっかけは、顔見知りの役者・嶋谷佳恵(trackCで主役)が出演していたからである。

舞台となるのは、山端梓織(本田真唯)という女性が経営する喫茶店。その梓織が他にやりたいことがあるので店の店長の役割を従業員の二人、凉木慧真(泉川もも)と秋良納深(嶋谷佳恵)のどちらかにやってもらいたいと提案し、どちらが引き受けるか自分が休憩している間に話し合って決めて欲しいと提案し、その場から去る。急な提案に、凉木慧真と秋良納深はお互い悩み話し合う。その話し合う二人の模様が舞台の核となっている。ちなみに、山端が休憩に入る前に常連客・川崎さん(小林勇太)も登場するが、彼の役目は舞台を締めくくるきっかけ作り。結局二人のどちらが受けるのか決まらぬうちに山端が戻ってきて三人で話し合いが始まる。そんな中、常連客の川崎さんが帰り、舞台は幕となる。

上演時間がどのくらいかかったかは忘れてしまったが、この舞台の面白いのは登場人物の動きが基本的にスローであること。その中で、時折主役が普通のスピードで自分の思いを語る。ネット上に書かれた感応の中で、この劇を「実験劇のよう」と言っていた方がおられたが、一言で表現するならまさにその実験劇のような感じ。一歩間違えれば舞台全体がダメになってしまうギリギリのところでスローな空間が作り出されていたのが特徴的。

ちなみに、喫茶店が舞台と言うことで有料のコーヒー販売もあったり、客席に置かれた小机や壁に飾られた加工写真も展示品として販売されていた。

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

DULL-COLORED POP

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/07/21 (土) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/08/01 (水) 19:00

 3部作の第1作で、福島第1原発を誘致する村の物語。3部作を全て観てみないと何とも言えないのだが、こんなにエンターテインメントによった作りにするとは思わなかった。それでも、シリアスな部分もしっかりと作り、来年の2部・3部への期待を持たせてくれる。
 本筋とは違うが、1961年の東京の描写には違和感がある。

「いろいろなおんな。」Volume2

「いろいろなおんな。」Volume2

演劇ユニット「みそじん」

OFF OFFシアター(東京都)

2018/07/26 (木) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/07/31 (火) 19:30

 前作と同じく、短篇4話が最後でまとまる展開だが、今回はやや繋がりが弱いように思う。個々の短篇はそれなりに面白く、特に2話の玉手箱の話はなかなかである。ただ、3話が4話と同じ花火を見ている、というのが少し勿体ない。

斜陽

斜陽

犬大丈夫

新宿眼科画廊(東京都)

2018/07/20 (金) ~ 2018/07/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

少し長かったが、その日に自分が浸かりたい雰囲気に合っており、とても良かった。
不思議な空間に不意に入ってしまい幻想を見てるような濃密な時間だった。

トランスレイターズ

トランスレイターズ

wonder×works

座・高円寺1(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

木下智恵さん目当てで、wonderxworks初観劇。まず会場に入って見事な舞台セットにみとれてしまう。役者さんも、ストーリーも良く見応えはある舞台だった。次回作も観てみたいと思う。

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」

DULL-COLORED POP

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/07/21 (土) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

重たい話をエンタテインメント性満載で貫いたのは素晴らしかったです。

ネタバレBOX

東電、県庁、双葉町役場が、地主でオピニオンリーダーの男から原発用地買収の確約を取り付けた、まさに福島原発がスタートした1961年の話。

広島で原爆を経験した先生風の東電の男はいくつぐらいなのでしょうか。2011年当時は生きていたのでしょうか。気になります。東北地方は地震が少ないなんて、どこから来た認識だったのでしょう。反対運動は無かったのかと気になりましたが、金と他の候補地をちらつかせる手法は巧みでした。

東大を出たら東京で就職しようと考えている地主の孫に当たる長男が、原子力分野の会社にでも入って今後とも主人公的存在になるのかなと思っていたら、次回作は地元に残った次男を中心に、そして三作目は、新聞記者になった三男を中心に話が進むそうです。人形劇で、三男を操作していた人だけが他の役を兼任していなかったという印象は、そういうことだったのかと得心しました。

重たい三部作かと覚悟を決めて見始めましたが、まさかの大声演劇、子供を人形で表現した人形劇はめちゃくちゃ楽しく、エンタテインメント性満載で素晴らしかったです。
高額時給制アシュトレト

高額時給制アシュトレト

演劇企画 heart more need

コフレリオ 新宿シアター(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/08/01 (水) 19:00

まず、このタイトルを見て、舞台に対する興味は
「アシュトレトとは何か?」
「高額な仕事とは何なのか?」
そして、仕事内容が判ると「なぜそのような仕事が必要とされるのか」という順で起きてきます。→ネタバレ

その他で。

まずは初日に関わらず、舞台進行に淀みがなく、何と言っても誰一人噛むことがなかったこと、
舞台上で並行した芝居がなされるときでも、役者の移動が適確で混乱を招かなったことは、最近の経験から称賛したいと思います。
最近の小劇場の観劇では、噛み噛みは論外としても、ここ一発の決めのところで噛んだりすることでかなりストレス続きだったので。噛んでも、それが登場人物の動揺に見えたり、何の支障もなく進行することもあるので、やはり、観客が気になる「噛み」は、役者の集中力や習熟度の問題ではないかと思います。

今回はストーリーに興味を持って観たので、役者さんについては全くノーマークでした。(この劇団だから観る、この作家だから観る、この作品だから観る、と場合によって役者さんへの関心度は変わりますが)
そうしたら、開幕早々、いきなりピアスをしたイッチャッテいるお兄さんが登場。ちょっと派手でヤバ目な感じ。強いオーラで、どこかで見たよなあ、どこだっけと思っていると、チームまん〇の熊野隆宏さんでした。この方、本当にどこか危ない雰囲気持っています。
それと、長戸勝彦さん演じる佐世、おっとりした雰囲気とタイミングのよいツッコミ、しかし、元〇〇という設定で、怒らせたらこういう人が一番やばいのだろうな、という感じを醸し出していています。この劇のコメディリリーフと「闇」を、スマートに演じていて、評価大です。素晴らしい。

ネタバレBOX

「アシュトレト」の意味は、舞台終盤にバイトの主催者佐世の口から語られますが、調べると「豊穣の女神、軍神でもあり、残虐の神、そして悪魔に変異される」ということで、この物語が、女性を中心に進んでいくことは、タイトルに明確に示されていると言ってよいでしょう。

言うまでもなく、主人公は葦原幸子(さちこ)と高宮幸子(ゆきこ)ですが、女性の殺し屋ということでは、キャバ嬢の佐藤冬美が絡むことで、直線的になりやすい物語りを少し捻らせています。

ストーリーを一言でいえば、
何らかの目的で、現代のアシュトレトを生み出すべく高額時給でアルバイトを募るという話です。アシュトレトは女性ですから、男性はアシュトレト候補の訓練あるいは(アルバイトとなれば)研修材料でしかありません。その意味では、男性の殺し屋に襲わせること、それ自体が「特殊な研修」と言えるでしょう。また、アシュトレトは1人でよいので、複数残れば、相互に淘汰することになります。

ラスト、幸子(さちこ)と幸子(ゆきこ)は、アルバイトではなく個人的に殺したい人物の交換殺人を図りますが、、、、ここがミソなのでしょうね。お互いの感情の齟齬、何かによって押しとどめられる運命、彼女たちの不確定要素満載な未来。

さて、この物語はいろいろとモヤモヤが多いのですが、それは観客側の自由な補完に任されていると思います。
・佐世は何のために、また誰の指示でアシュトレトを作ろうとしていたのか。
・碓井はなぜ高額バイトの正体を探るの?(公安?ジャーナリスト?それとも)
・幸子(ゆきこ)はなぜ友人のために高額のバイトとして殺人に手を染めたの・・・①
・ラスト近く、五味は5人残ったと言い、3人が女性だとしています。そこで、残り2人 は男性となります。1人は学生の田村なのは明白なのですが、もう1人は誰・・・②
                                 等々

例えば、こんな風に私は考えてみました。
①については、幸子(ゆきこ)は友人のまゆりに強い恋愛感情を抱いていたのではないかと。このことは、彼女が身を挺して、彼女のためにお金を作る動機となりますし、彼女を執拗につきまとう(実際、まゆりと大学教授の不倫現場に踏み込み、その過度な干渉度合いから、まゆりにストーカーと呼ばれている)ことからも想像できます。元は愛人関係にあった、その大学教授に強い殺意を持つのも、裏切られたとかではなく、まゆりと関係を持ったことに対する強い嫉妬ではないでしょうか。

②もう1人は、もしかしたら碓井ではないでしょうか。
 彼は、そのバイトに従事するうちに、その内情を知りたくなったので、後輩の吉岡を バイトに巻き込んだり、佐世を拉致したりした。舞台中、佐世は碓井と面識がないよ うでしたが、そもそも名前を覚えない佐世ですし、碓井は吉岡に偽の履歴書を出すこ とを示唆していますから、自らは偽の履歴書を出したことで、しばらくは雲隠れに成 功していたとも考えられます。

 その他にも、いろいろと想像を膨らませてくれる、それを許してくれる豊穣な舞台で した。 

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