満足度★★★
学校というより、世間の中に溢れている問題をあれもこれも組み込んで・・・はっきり言って観ていて気分の良いものではなかった。なまじ出演者たちが頑張って感情を爆発させているだけに(この作品の稽古中はしんどかったんじゃないかと思う)、痛みは感じるが、この救いのない世界にはうんざりした。風呂敷を広げるだけ広げて救済がない!問題定義だけでは作品としての価値を感じられない。その場での解決が出来ないにしても、その後の彼らがどうなったのか?(観客にとってこれは気になる所だと思う)それくらいの現実性と救いがあれば、良かったんじゃないかとオバサンは思う。悲劇は書いている側もエスカレートして自分で自分の書いているものに収拾がつかなくなることがある。自分の書いている者に酔いやすい。そういう事ではないとは思いたいが。あの場で終わってしまった理由がぜひ知りたいところだ。