最新の観てきた!クチコミ一覧

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月の谷 赤い石

月の谷 赤い石

秦組

d-倉庫(東京都)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

『赤い石』を観劇。主演・新垣里沙さんの何とも不可思議な存在感。俳優だと森田剛氏にも似たものを感じたことがある。ふてぶてしくも目が離せない、技術では表せない禍々しい『何か』。この人は一体何を演じていくことになるのか、興味は尽きない。(多分表象に現れるものとは全く別のことをしている。)横山一敏氏の醸し出す重厚な雰囲気が虚構を肉付けしていく。名前が判らないのだが、女中頭役の女優さんの怪演が凄かった。デフォルメされた動作に場内がどーんと弾ける。壮大な因果の輪を連想させる物語世界。他の作品にも興味が湧く。生演奏が見事。

『天国への登り方』

『天国への登り方』

アマヤドリ

あうるすぽっと(東京都)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

まるで夢を見ているような舞台でした。見ながら死ぬということ、身の回りの死を考え、そこから生きるということを考えさせられました。一瞬時間が止まったような演出にクラクラしました。

俺ずっと光ってるボーイ、健之助

俺ずっと光ってるボーイ、健之助

桃尻犬

OFF OFFシアター(東京都)

2019/01/16 (水) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

すっごくおもしろかったです。

ネタバレBOX

下世話なお話からはじまってどうなるんだろうとまったく先の読めない展開からさらに予想外の展開へ。本当に光っていて大笑いしました。次回公演もまた見に行きたい!
嫌われ松子の一生

嫌われ松子の一生

“STRAYDOG”

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/02/07 (木) ~ 2019/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

原作を知らずに観ました。とても重いお話が笑いをとりいれてかなりポップに仕上がっていました。

ネタバレBOX

水を使った演出に驚き、ラストシーンは圧巻でした。
サンタクロース(仮名)の死

サンタクロース(仮名)の死

くによし組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

クリスマスのお話でクリスマスにぴったりなお話かと思いきやダークファンタジー?衣装がみんな可愛くて。
主役の方の演技が目をひきました。

芸人と兵隊

芸人と兵隊

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/02/13 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/02/13 (水)

東京芸術劇場シアターウエストにてトム・プロジェクト『芸人と兵隊』を観劇。
2日前に東宝『夫婦漫才』を観劇し、感動と興奮が残っている中、偶然ではあるものの今回も夫婦漫才が登場する作品。ただ、こちらは夫婦漫才を主体としたコメディではなく、昭和16年、戦地で戦う兵隊に笑いを届けるために旅に出た芸人たちの社会派ドラマのような印象を受ける作品でした。当時の文献を参考にして書かれたフィクションとのことですが、改めて戦争について色々と考え直すきっかけを与えてくれたように感じました。
この手の作品を観ると、御国のために戦い、御国のために散っていった兵隊たちの存在が特にクローズアップされるような印象を受けますが、兵隊たちを支えた様々な人びとが存在することも決して忘れてはいけないことであると感じます。爆弾を落として多くの命を奪う人も、漫才や歌を唄って人々を楽しませようとする人も、さらにはそれらを観て喜ぶ人も皆同じ人間。恐らくほぼ全員が人間としての良識と常識を兼ね備えており、恐らく命を無駄にするような人間は少ないと思いますが、それらを蝕んでしまうのが戦争であり、つくづく恐ろしいことだと感じます。表現の自由が失われ制約されるのも戦争が及ぼす社会影響。現代の平和な日本があるのは悲惨な過去があってこそであり、そうした過去の出来事はこの先何十年、何百年経っても絶対に忘れてはいけないと改めて思いました。戦争を喜ぶような人間はいない。世界平和を強く願いたいです。
村井國夫さんの渋く貫禄のある演技、柴田理恵さんの面白くもあり強くもあり繊細でもある演技は勿論、夫婦の脇を固めた4人の役者さん全員が個性的でとても素敵なお芝居でした。少し頼りない師匠の一番弟子役を演じた向井康起さんの演技も印象深く、師匠と漫才を披露するシーンはなかなか感動的でした。

悦楽乱歩遊戯

悦楽乱歩遊戯

虚飾集団廻天百眼

ザムザ阿佐谷(東京都)

2017/02/26 (日) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/27 (月) 19:00

乱歩作品のエログロ担当インモラル・オールスターズによるリミックス3Dアンソロジー。作品同士のつながり方がツイッターで時々見かけるキャラやロゴの「マッシュアップ」の芝居版の如し(笑)。

当日パンフレットの配役一覧にはそのキャラクターが出てくる作品名も記されていて、開演前はよく思い出せなかった(だって読み耽ったのは40年以上前だもの)作品も終演後に改めてパンフレットを見たら「あ、あれか!」だったりも。
また、人間椅子パートの一部に二人羽織を連想(笑)。

なお、通常は靴を脱いで入る客席、黒いビニールで養生してあり、スムーズな入場のためかと思ったが、いやしかし飛び散る血糊対策かとも思いガクブル。(笑)

いつかそのアレをキメるタイム

いつかそのアレをキメるタイム

シベリア少女鉄道

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/19 (火)公演終了

満足度

鑑賞日2019/02/13 (水) 20:00

元ネタを知らないことが問題なのか、観る私の感性の問題なのか不明だが、周りの客は大爆笑の中、私はその中に入ることができなかった。

あ!デンジャーズ!?

あ!デンジャーズ!?

ZERO BEAT.

Geki地下Liberty(東京都)

2019/02/12 (火) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

衣装がとても素敵でした
生のお芝居は、お客と演者が一緒に作り上げる物なのだと改めて気付かされました
最高のコメディーをありがとうございました!

この海のそばに

この海のそばに

えにし

「劇」小劇場(東京都)

2019/02/05 (火) ~ 2019/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

内容はとても重かったです。
ですが、作品全体が美しく仕上がっていたと感じました。

ドメスティック ラブソング

ドメスティック ラブソング

FREEDOM SPHERE

荻窪小劇場(東京都)

2019/02/09 (土) ~ 2019/02/11 (月)公演終了

満足度★★★

Bキャスト観ました。思っていたより、まっとうなお話でしたね。しかし結婚をそんなに深刻に考える必要があるのかな。

東京を待ちながら

東京を待ちながら

劇団ヤリイカの会

新宿文化センター(東京都)

2019/02/11 (月) ~ 2019/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

本家『ゴドー』は2、3回観たが、どこが面白いのかよくわからない。本作は割とすんなり入れて楽しめましたね。地方からの上京者としては何だか身につまされます。

僕らの力で世界があと何回救えたか

僕らの力で世界があと何回救えたか

タカハ劇団

小劇場B1(東京都)

2019/02/08 (金) ~ 2019/02/14 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/02/13 (水) 14:00

「若い時分の後悔」をSFなお話に昇華させる事で、他者に対する「喪失感」を際立たせて提示した作品。
単に「青春の後悔」を描くストーリーはたくさんあるけど、この作品は並行世界への喪失感と、出会えなかった世界に対する恋焦がれる気持ちを、絶妙にフィクションの中に組み込んで、観る側に喪失感を一層際立たせて投げかけていた。
とはいえ、観る側の想い次第で、「青春」以外の視点でも、様々な捉え方ができる作品だと思う。
光の使い方が奇麗。

オペラ『遠野物語』

オペラ『遠野物語』

オペラシアターこんにゃく座

俳優座劇場(東京都)

2019/02/07 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

こんにゃく座を観に行きたいと思っていたので、ようやく実現しました。私、オペラ大好きなんですけれど、どうしてもチケットが高額なので庶民の財布にはつらいのよね。こんにゃく座は財布にやさしいので良かったわ。オーケストラでなくてもチェロ、フルート、ピアノ、打楽器の生演奏があるとなかなかいいものです。観る前に「遠野物語」は読んだのですが、予備知識なくてもそれなりに楽しめます。また機会があったらオペラシアターこんにゃく座を観たいですね。

遊行権

遊行権

無隣館若手自主企画vol.27 曽根企画

アトリエ春風舎(東京都)

2019/02/07 (木) ~ 2019/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

基本退屈でした。

ネタバレBOX

多くの人を死に至らしめる感染症が蔓延している世界で、避難施設のとある一室で暮らす若者4人の日常を描いた話。

退屈を紛らわすために行う遊びが、それも権利までつけて大々的に喧伝している割には、お芝居の稽古現場で行われるエチュード程度のようなものでは目新しさはありませんでした。むしろ発想力の無さを露呈したことになりました。

こちらも退屈になってきましたが、観客参加型という程大げさなものではありませんが、ポリウレタンのサイコロを振る役目を仰せつかったので少し気が紛れました。
イーハトーボの劇列車

イーハトーボの劇列車

こまつ座

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/02/05 (火) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

たまに観るこまつ座(本当は「母と暮らせば」をとても観たかったんだが..)。今回何と完売続出の模様で、後方の席なら空いてるかと思いきや、空席は一つ目に入っただけ。ずらり。なるほど松田龍平の名前か、、他の俳優は舞台ではお馴染み、映像ではそこそこ、演目が特段惹きつけたものとは思われず、推測はそこに行き着く。集客力と、ギャラは直結しているだろうか。商売で言うところの自分が消費者になったような不快な気分から逃れるには、芝居の中身である。
冒頭逃してしまったが、終演後確認して演出は長塚圭史、なるほど舞台の色彩感と場転や汽車の音(シューと口で言う)などの泥臭さが頷ける。悪くなかった。一度読んだ戯曲だったがこれほど長い芝居だったか・・。松田氏のもったりした演技と、やり取りを正当化させるための間合を相手役が取るので、10分は伸びているだろう、と思ったりしたが、不快・不要な間合ではない。
広い知識と深慮から生まれた含蓄ある濃い~言語のやりとりは井上ひさしの真骨頂で、何とも言えず脳みそを潤す時間だった。

ネタバレBOX

さて今回の主役。どの映画もドラマも、どこを切っても同じに見える俳優が居るが、松田龍平もその一人。映像では微妙な計算も見えにくかったりするので必ずしも「同じに見える」イコール大根な訳ではないと思うが、松田龍平は台詞の発語が下手に聞こえる。風貌で何とはなしに説得されるタイプ。
発語する事じたいがあまり格好よくなく、無言が一番似合うと恐らく本人が自認しているのではないか、と思えるフシもある。映画では「舟を編む」、ドラマでは「カルテット」にそんな印象を持った事を思い出す。このキャラは狙いとして、宮沢賢治にハマらなくもない。

しかし台詞との格闘を要する舞台では、技術的な修練がやはり必要なのだな、と、思った次第。自然な感情で台詞を吐くと恐らく聞こえない領域になる、そこをメリハリ付けて発語しようとした努力の痕跡が、変な具合になっている。
句点までの一文の中に読点が一つ入る程度の台詞で、前半文の語尾を、くいっと揚げるのだ。台詞を頭で思考し始めた時の模索のパターンで、説明的な意味では言葉は明確になるのだが、幼児性が漂う。人物の「心」になり切れないので台詞に息を吹き込もうとする(本人的には)揺さぶりがそういう形で出てくる風な。揚げなくて良いと思える殆どの箇所で、例えば「僕が考える農村というのは」の語尾を、「はァ」と一段高く上げ、かつ少し伸ばす、このニュアンスは「だからさあ、何度も言うけどお」と噛んで含める抑揚に近く、幼時相手の物言いだ。これが頻出していた。
相手にぐっと踏み込んで言葉を押し込む場合にもこの強調の仕方を用い、形としてはワンパターンとなり、生きた人間の口から出てきたというよりは「言い方」を探ってたまたま今そうなった音を聞いた、という感じになる。これは実際のところ私には興醒めだったが、まあ頑張ってるし、暖かい観客はそこは差引いて観ている(作者が仕込んだ笑える台詞には優しく笑って上げているし、終幕とみるや、実はもう一くさりあっても拍手が前のめりに出てくる・・龍平ちゃんへの応援の気持ちを、そして「大丈夫、よくやってたよ」という気持ちを音にして伝えたい気で一杯なのだ)。
そんな観客の受け止めも俳優という身体の「効果」と解釈すれば、技術的な事を一々云々するのも愚な気がするが、私はファンではないし、たとえファンでも観客として芝居を見るというのは別物ではないか。ちと生真面目すぎか。

身体性が浮遊したような賢治のイメージが、辛うじて芝居を「成立」させていたが、多様な側面を見せて良いこの役を考えると、勿体ないの一言。しかしあまりに飾らない、技術を駆使しようとしない姿勢は、伸びしろの大きさを思わせるものはあった。
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた

雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた

流山児★事務所

座・高円寺1(東京都)

2019/02/01 (金) ~ 2019/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

良い戯曲だと思った。舞台という魔物、死と亡霊のイメージが『楽屋』に重なる。三十人のジュリエットの登場という所に、蜷川幸雄とのタッグならではの企画性も漂う。事実総勢30名が空襲に追われた難民のように左右から蠢き現われ、照明一転「シャクナゲ歌劇団」メンバー30年振りの再会の喧噪となる場面は迫力で、数の力を実感。その後も続く30名の登場場面は処理も大変そうだが、長いタイトルのこの芝居はそのための芝居だと言っても間違いでなさそうである。
ストーリー的には三十名は補助的なアンサンブルで、意味的には主役のジュリエット役(松本紀保)と重なるし、後半に導入される演出で大勢のロミオが戦場送りとなる場面に類似するが、役柄としては彼女らは女性のみで構成される石楠花(しゃくなげ)少女歌劇団の団員であり、観客の視線はストーリーを追うべく主要登場人物の方に寄る。
舞台には、宝塚にありそうな豪華な幅広の高い階段、舞台両脇に大柱、総じて大理石に見えるセットが組まれ、実はここは百貨店の1階という設定だ。現実の時空ではあるがこの場所は架空の世界を立ち上げるに相応しい舞台空間にも見えており、つねに完璧な衣裳で登場するヒロイン・景子の想念の強さによって「ロミジュリ」の劇世界と、その場を劇場と解釈する二つの次元の行き来を見ている気になる。そこへ介入して来る「現実」の時空は、この劇世界&劇場という次元を否定的に干渉する事はなく、むしろ組み込まれて行き、劇世界が貫徹されるまでが描かれる。この劇で流れた時間は言わば一つの鎮魂のそれで、戦争とそこから離れた歳月を偲ぶ構造を持つ。
30年前結成された歌劇団のヒロイン・景子が記憶を失い、今もジュリエット役の稽古をし続けている背景については最後まで一切語られない。が、「戦争」を思い出させる象徴として十分である。当時の応援団バラ戦士の会の元メンバーで今や町の有力者(龍昇、甲津拓平、井村タカオ、池下重大の取り合わせがまた良し)が、かつてロミオ役で人気を博した俊(しゅん=伊藤弘子)不在のため、男性禁制であるからか唇に紅、アイシャドーを塗ってタキシード姿であたふたと代役を務める。
中心に居る景子は時に激しい発作(自分を百歳のおばあさんのように見るのはやめて!と周囲に罵り狂乱する)をしばしば起こすが、暫くたつと全くしこりを残した風もなく登場し、「さっきはごめんなさいネ、さ稽古やりましょう」となる。リセットの力と主役で舞台をけん引した風格が周囲のモチベーションを引き出している所は強調されていないので記憶に残りづらいが、女優という限りにおいて絶えず前向きな存在を演じる松本女史の貢献は地味に大きい。
舞台の世界をそこに見る力、信じる力は、前途ある若者に前向きな一歩を踏ましめる明るい情景をみせたにもかかわらず、俊の登場で「ロミオとジュリエット」が曲りなりにも終幕に導かれた直後、彼らに内在した「負」に報いるかのように、あれこれ言及する間を与えない「死」という方法で閉じ繰りが付けられる。
舞台世界が「そこにある」と信じる事で現出させる使命を終えて死に赴いた二人を、称揚する事が許されるように思えるのは何故だろう。自己言及式になるが(まあそういう舞台は多いが)演劇が成し得る仕事の貴重さ、大きさ、良さを信じるから、と言うと大仰だが、自分としては殆ど盛っていない。

ネタバレBOX

個人的呟き。村松恭子という名をどこかで見た気がしたが、なんと新宿梁山泊のあの芝居に出ていたとは。懐かしさが余震の如く。退団後は肉感派?として活躍していたらしい。彼女を入れた3人組は最初に登場する石楠花元団員で、他のアンサンブル俳優よりは露出が多いとはいえ、その他大勢に近いが、いま一人は元宝塚トップ(娘役)麻乃佳世と贅沢な起用。成る程一人突出して歌がうまかった。
桟敷童子を退団して以来初めて見た池下重大は、声がやや嗄れていた。同じく井村タカオも昨年こんにゃく座を正式退団し、通る声を生かした役で楽しげ、安定感あり。
付記。終盤に現われた俊と景子が出会いざま、口喧嘩から殴り合いに発展する見事なやり取りは作者清水邦夫の面目躍如、二人の関係を一気呵成に台詞で見せてしまう。他愛ない口論のおかしさと、過去が一気に現在に甦った喜びが満ちる場面は、つい反芻してしまう。
東京を待ちながら

東京を待ちながら

劇団ヤリイカの会

新宿文化センター(東京都)

2019/02/11 (月) ~ 2019/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

 東新宿というのが新開発地域なのかどうかは知らないが・やけにモダンなセンスと尖がったお洒落を感じる建築群が並び、(華5つ☆)

ネタバレBOX

ポンギや麻布10番、狸穴辺りの変にバタ臭い「洒落た」街とは異なる雰囲気が良い。ちょっと、ミュンヘン空港の合理的な建築のお洒落に宇宙的なアモルフをプラスしたような建築も見える。自分は、無論、野性的な大自然も大好きではあるが、このようなコスモポタニックな街も好きである。会場は、このような街に、人間の体の一部を基準に建物の大きさを測るイマージュを持たせることで、巨大建築への違和感を相殺する建築様式として知られるレンガ造りを敢えてイメージした外装の新宿文化センター。1階正面にある彫刻も傑作、左手の絵も、近海日本画をイメージさせる非常に質の高い作品である。会場の3Fの作品も良い。唯、用いられたホールは演劇専用ホールでは無く観客席が完全フラットな為、椅子は半身ずらしで並べられて配慮は見えるものの、矢張り板下部の見切れは、後列に座る観客には避けられない。ちゃんと半身ずらしにしている所から考えても予算が許せば、観客席に段差を設けることは考えたであろうが、この良心的料金設定ではそれも難しかろう。
 ところで、お待ちかねか否か定かではないが、本題に入ろう。ベケットのWaiting for Godotも今作も設定されるテーゼは空虚と言って差し支えあるまい。牽強付会と謂われるのは仕方ないにしても。
 であれば、演者、演出家が、この脚本をどう解釈し、どう意味付けるも勝手である。従って観客がどう解釈するかも勝手なのだ。自分は、原作が持つというか提起した“空虚”と恰も4次元列車“銀河鉄道”であるかのようなこの列車に注目した。銀河鉄道は、死と生を同時に載せることのできる不可思議な鉄道であった。ということは、死と死も、生と生もまた同時に載せ得る鉄道ということだろう。今作では、死に近い生を載せていると解釈した。即ち生きながらの死である。インスタグラファーを目指す女とユキチにしても、恐らくは3.11を契機としたF1人災を、その津波被害の中で生き延び、自らを仲間を殺した殺人者として認識したカラシマと8年前に被災地から引っ越したものの、そして一応名門とされる大学には受かったものの看板学部の看板学科ではなく司法試験合格者数でも大したことは無い学科に受かり、故郷を喪失したままの、それでも明示的には未来が自分にはあると信じている若者の根拠の無い自信が崩れ去りつつあるキヨハシらの必然的邂逅を、恰も不条理という形で描くことしかできない、現在我々が暮らすこの地域のバカバカしさ茶番を論ってみせた、というべきか。面白い!
僕らの力で世界があと何回救えたか

僕らの力で世界があと何回救えたか

タカハ劇団

小劇場B1(東京都)

2019/02/08 (金) ~ 2019/02/14 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/02/08 (金) 19:00

価格4,000円

かつての高校無線部の面々が市のイベントで「科学に親しむ」展示をするよう依頼され出し物を検討している最中、以前使っていた無線機から失踪した友の声らしきものが流れて……な物語。
事前告知の通りラフカットに書き下ろした中編とはごく基本的な設定は共通だが全くの別作品。長編ゆえに(?)スケールも大きく扱うテーマも複数になったことで多少のとっちらかった感が無きにしも非ずだが、ミステリー要素とファンタジー要素により往年のNHK少年ドラマシリーズのオトナ版(あるいはオトナ向けジュヴナイル)なオモムキがあり、楽しめた。
で、ネタ的に「オーロラの彼方へ」(グレゴリー・ホブリット監督:2000年)も思い出したり……。

お正月

お正月

玉造小劇店

ABCホール (大阪府)

2019/01/10 (木) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

玉造小劇店配給芝居vol.24『お正月』の大阪千穐楽を観劇
明治、大正、昭和、平成そして現在と鈴木家のお正月を巡っていくストーリー
ほのぼのしていたりギスギスしていたりするんだけどそれぞれの時代に繋がっていく素敵な家族の気持ちのふれあいが素敵に描かれてる作品

それぞれの時代のキャストさんは年老いて継続していく
このあたりが役者さんの力量を感じ、違和感なく観られていくのがこの舞台の凄さなのかもしれない
衣装は早着替えもあって変わるんですがこどもっぽいとかも無くてもこどもに見えてくるんですよね
ほんと素敵なキャスト陣が奏でる舞台

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