最新の観てきた!クチコミ一覧

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殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

ポップンマッシュルームチキン野郎

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/05/16 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演を観ているので物語の骨子は知った上で観劇。
登場人物の名前が変わっているのも、ネタが変わったり増えたりしているのも、この作品をより面白くするためとわかって安心して笑うことのできる劇団であり物語である。45分の初演より90分の完全版のほうがより「しっくりくる」感じで、とても良い感触だった。
今作は舞台美術をごくシンプルにしていたのが気になったが、それだけ中身に自信があるということだろう。演劇への愛を感じる公演であった。

ミュージカル『悪ノ娘』

ミュージカル『悪ノ娘』

amipro

あうるすぽっと(東京都)

2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

VOCALOID楽曲から派生したミュージカル、再演を重ねに重ね見応えのある舞台作品に仕上がっていた。
VOCALOIDの知識が多少あったので大変楽しむことができた。が、小説を読み込んだりしていたらもっと場面に詰め込まれた作品愛を受け取れたのだろうと思うところもある。
そういう意味では観客を選ぶ作品だったのかもしれないが、基本的には気軽に楽しませていただいた。

獣の柱

獣の柱

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんだろうなあ、話は分からないことだらけなのだけど、とにかく上質のお芝居を観たという満足感はものすごいのだ。
ゆえに星は5つ。話が分からなくて、終演するときに戸惑うのに、星は5つだ。
美術、床の砂感がたまらない。上部にあるはずの余白は空を思わせてむしろ良い。
俳優の演技について。いわゆる悪人を演じるお二方がものすごかった。あんなに分かりやすく登場人物を憎んでしまうのに、別の役ではあのアクが無い。どういうこと、と思うほど。
会話劇で全てが浮かび上がるイキウメの濃密さ、今作も堪能した。

シェアライフ

シェアライフ

箱庭計画

knut(兵庫県)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

内容はベタでしたが、とても良かったです。なけました。ウェディングドレスも似合ってました。次回も是非見たいです。期待しています‼️

見上げる魚と目が合うか?

見上げる魚と目が合うか?

劇団葡萄座

スペース・オルタ(神奈川県)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

全くタイプの違う2人のアラサー女性の80分超のマシンガントーク。その凄さに圧倒されっ放し。
延々続く女性のたわいのない会話に流石に途中ちょっと中だるみ感は否めませんでしたが、お二人の個性が光る見応えのある二人舞台でした。

生き急ぐ者

生き急ぐ者

シャトーブリアン

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

トイズボックスの女優さん2人のユニットらしく、何をやるのだろうという興味で拝見したものの、演劇ではなくダンスイベントだという。その意味では少々当てが外れた感もあるのだが、こりっちのページにもリンク先のブログにも何も具体的なことが書かれていないので、こちらの勝手な思い込みと言われればそれまでか。

2部構成の70分(休憩あり)。1部は主宰の中館早紀も参加した「rabbit」、「KNJ+Yuki」、トイボの一期埼圭&中館早紀+わたあめ工房の卯木祐也&莉月まゆによる「瓶の中のシャツと空」。2部はゲストのO'RAMA Rock'n'Roll Bandのステージと最後に主宰のシャトーブリアン(中館早紀+横井めぐ美)。

ネタバレBOX

場内は何だか身内感というかお友だち感の強い空間で、正直あまり期待せずに観始めたのだが、1組目の「rabbit」がなかなかよくてちゃんと座り直した。続く「KNJ+Yuki」もとてもよく、1部最後の劇団員ユニットはどうなるかと思ったら、やはりダンスとしては(特に2組目に比べると)見劣りするものの、演技者としての部分、暗転前の表情などはなかなか。

意外にといっては失礼だけど面白いステージに2部への期待が上がった反動か、ゲストによる約20分のステージは自分にはどうも物足りず、☆はその分下がったが、場内はウケてたので、これは趣味の問題なんでしょう。
レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

帝国劇場(東京都)

2019/04/15 (月) ~ 2019/05/28 (火)公演終了

満足度★★★★★

安定のおもしろさ。新キャスト斎藤さんは合うと思ってましたが、やはりおもしろかったです。
客層が普段は女性が7~8割、年配者が多いです。芸人やアイドルがいる回は老若男女のお客さんになり、客側の雰囲気も変わりますね。楽しいです。初めての方は基本のあらすじを読んだ方が良いと思います。

チューボー ~SECOND HOUSE Ver~

チューボー ~SECOND HOUSE Ver~

SECOND HOUSE

シアターシャイン(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/13 (木) 14:00

座席1階1列

 2019.6.13㈭ PM14:00 阿佐ヶ谷 シアター・シャイン

 梅雨の晴れ間の青空の下、阿佐ヶ谷のシアター・シャインへ、葵ミサさんが出演されているSECOND HOUSE旗揚げ公演「チューボー 〜SECOND HOUSE Ver〜」Bチームを観に足を運んだ。

 最前列真中の席に着き、舞台に目を転じるとレストランの厨房がある。この厨房を舞台に繰り広げられる物語。

 高林は、イタリアンの名店『ル・ブリラーノ』のオーナーシェフで、雑誌等で天才シェフともてはやされていた。

 元洋食屋のオーナーシェフの山辺は、借金を抱え閉店した自分の店の再起を図るため、高林の店『ル・ブリラーノ』に再就職したのだが、正反対の二人は事ある毎にぶつかるが、ぶつかり合いながらも山辺は料理人としてのプライドと喜びを取り戻して行く、そんな中『ル・ブリラーノ』にも不景気の波が押し寄せ、今度は高林が追い詰めらて行く…。

 今日が千穐楽であり、これからご覧になる方もいられると思うので、あまり詳細な感想は記すことは控え、観終わったあとに感じた事のみを簡潔に書くに留めます。

 身体と厨房にある物を叩いて音を奏で、それがやがて音楽のようなリズムになって行くストンプで始まるオープニングが見事で、圧巻。まずこれを観るだけでも観る価値がある。あのオープニングで、これから繰り広げられる世界に一気に引き込まれた。

 帰宅してフライヤー読み、旗揚げ公演だった事を、知って驚いた。面白いのは勿論だが観た瞬間、凄いと感じた。

 この時代に生きて働いていたら誰でも1度は感じ、立ち止まって考える事がある物語に、どの登場人物にも頷ける部分があり、それ故に、それぞれが話す言葉にハッとしたり共感出来る涙あり、笑いあり、歌ありの現代の日本と働く人全てに起こり得る、抱える問題を重過ぎず軽過ぎず、けれど肩に力が入ることなく舞台を観る事で自然に自分に置き換えて見入り、考えてしまう舞台。

 要所要所で登場人物たちが放つ、仕事に関する世界の著名人の言葉にも、頷いたり、胸に染みたり。

 父から受け継いだ洋食屋をこのままずっと、料理を作り、家と店の往復だけで終えて行くのかと心に迷いが生じ、料理を作る事に身が入らなくなり自分が店を傾け、閉店した事で自分を責め酒に溺れ、酒でしくじってはレストランを転々とし仕事が続かない山辺(梅木駿さん)は、1つの仕事をずっと続けて来た人が、誰でも1度は感じる焦燥、迷いであり、自分にとって仕事とは何だろうという疑問であり抱く思いである。
 
 高林(宮川智之さん)にしても、天才と言われながらその事に馴染めない自分と、ただひたすらに美味しいイタリア料理を気軽に楽しんで欲しいと価格を中途半端に手頃に設定した事が、自らの首を絞め始めた状況を打開する為に、経営コンサルタントの上原(花咲まことさん)に付け込まれ、店を乗っ取られる形で店を閉店せざるを得なく追い込まれるながらも、そこから初心に立ち返りつつシェフとしてだけでなく、経営者としての手腕も身につけ、また、同じメンバーで店を再開する為に立ち上がり、立ち向かう姿に、1つの仕事に魅入られ、その好きを変わることなく続け手放さずに極めて行く事で、その先にある自分にとっての仕事と何かを見つけ、辿り着き、また、歩き続けるその姿もまた、仕事をする人、働く人、人が誰でも感じることだろう。
 
 上原(花咲まことさん)も、確かに計算高く、言う一言一言が、嫌な奴ではあるがひとつの真理でもあり、それは、仕事の持つ1つの事実でもある。こういう人間はどの会社、どんな世界にもいる。上原という存在があったから、高林始め、山辺も『ル・ブリラーノ』のスタッフも仕事とは、自分にとっての仕事とは何かに向き合ったのかも知れない。

 高林の恋人香(葵ミサさん)は、ただ欲望に忠実なだけに見えるけれど、高林への愛はあったのではないか。けれど、高林の真ん中にあるのは料理を作る事であり、店であり、弱音すら自分に吐いてくれない、一番言葉を必要とする時に、自分の思いを言葉にしてくれない、自分ではなく自分の後ろを常に見ているような寂しさ故に、高林の元を去ったのではないのか。彼女にとっては、仕事より愛若しくは心地好く楽しく生きる事、生活させてくれる人が一番大事だったのでは無いか、それもまた1つの生き方である。

 全編を通して、自分にとって仕事とは何か、働くとは何か、自分は仕事に、働く事に何を求めるのか、観ている側に、そして、その役を生きる者に問いかけてくる。

 私自身が何度も考えて来たテーマ、『自分にとって仕事とは何か、働くとは何か、何をしてどう生きたいのか』を改めて考えた笑あり、涙あり、歌ありの素敵な舞台だった。

                文:麻美 雪

かげつみのツミ

かげつみのツミ

おぼんろ

BASEMENT MONSTAR王子(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

とても良かったのですが・・・
これを見る直前に「信長の野望」の感想に「2作品見ないと全容がわからないというのは如何なものか」などど書いてしまった私としてはどう書いていいのやら・・・。
しかし、つみツミは全4チーム見る価値のある物語でした。全部の物語が繋がって、さらに前作「キャガプシー」を見ている人にとっては胸を打つものがあったと思います。
最初の告知から実は心配していたのでした。座席にじっとしていないで場内を歩き回るらしい。王子モンスターの作りはよく知らないけど、あちこちで物語をしたらお互いの声が邪魔になるのではないか。連れ回されるときに、ちゃんとみんなに声が届き、場面を見ることができるのだろうか。おぼんろは来るものは拒まずなので、日によってはすごく窮屈なことになるのではないだろうか。等々。
結果としては、うん、確かに別の場面の声やら音が聞こえてくるなと思ったりしましたが、それはさほど気になりませんでした。しかし、やはり場所によって、混み具合によっては窮屈だったし見えにくかったりしました。そして各物語の進行がずれて、キャストさんたちが苦労しているのがわかるのは、まあご愛嬌としておきましょう。
今回は4チーム全部見た方が良かったので、びーだまさんもおっしゃっていましたがリピーター割引があったら良かったと思います。でも、最初から「4チームありますよ」「全部見た方がいいですよ」では、そこでもう引いてしまう人がいる危険もあるわけで、難しいですね。
それでも4チーム全部見たら5500円(ドリンク代が必要なので)✖️4で22000円になってしまうので、始まってからでもリピーター割りをしてあげた方が良かったと思います。最初から4回以上のチケットを取っているおぼんろファンは文句言わないと思いますし、さらに見る回数を増やせたかもです。
「キャガプシー」のスピンオフということなので、上演期間中だけでもHPでDVDを公開しても良かったのではないかとも思いました。
つみツミは客演さんたちやパフォーマーさんたちも素晴らしく、素敵な物語でしたのでまたどこかで会えたらいいなと、切に願っています。

Try Angle

Try Angle

劇団乱れ桜

STAGE+PLUS(大阪府)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

AとCを拝見させて頂きました。Cは、うーんでしたが、Aは最高😃⤴️⤴️に良かったです。役者も最高でしたが、私も経験したシュチェーションがはまって、大泣き💦😭💦。ありがとうございました‼️

時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

月並みな感想になってしまうが、とにもかくにも、すべてがかっこいい!
それぞれの想いの強さと、それを貫かんとする男たちの美しさたるや、圧巻の一言。

ロビーの造りも、毎公演をイメージした生花や飾りがあったりで、舞台同様の拘りを感じます。
次回公演も更なる期待をよせております。

なっぽん

なっぽん

ユニットまいあがれ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/06/14 (金) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

人生を謳歌している人と、現状をモヤモヤってしている人の会話劇。
どちらか良いのか分からないけど、お二人とも応援したくなるお芝居でした。
ありがとう♪♪♪

劇団スーパーアレルゲンの死と再生

劇団スーパーアレルゲンの死と再生

かのうとおっさん

HEP HALL(大阪府)

2019/06/14 (金) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

シュールで不条理でつまらないことやっているのだけど面白いんです。
いろいろと妄想させてくれるのです。
20周年おめでとうございます☆☆☆
ありがとう♪♪♪

シェアライフ

シェアライフ

箱庭計画

knut(兵庫県)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

初めて観る劇団でしたがしっかりと創られていました
至近距離での観劇なので役者さんの体温まで伝わりそうなお芝居
途中で2つの部屋に分かれて好きな方を観る見たいな新しい試みにワクワク
どっちを観るか迷う〜
そして隣の部屋が気になる〜

大阪人気質なのか笑わせる様なオーバーな演技もありましたが
自然な演技でやるとより大人な作品になったかも知れません
でも皆さん演技が上手です!
ラストのことねさんの演技が良くて全部持っていった感じ(^^;
これからも気になる劇団になりました!

暁の帝〜朱鳥の乱編〜

暁の帝〜朱鳥の乱編〜

Nemeton

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/06/13 (木) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

夜明け前、暁に光を照らすことを願った鸕野讃良(うののさらら)、後の持統天皇の苦難とそれを乗り越えていく姿を描いた叙事詩的公演。
(上演時間2時間強)【藍チーム】

ネタバレBOX

セットは中央に斜めに傾いた円形台(八百屋舞台のよう)。表面は板を張り合わせた幾何学的文様のように見える。天井部には暖簾のような紗幕が吊るされ、舞台を前後する。上手・下手側に役者用の椅子が置かれ、舞台に登場しない場面では控えている。
衣装は全員、黒作務衣・道着のような上下に色違いのマントを羽織っている。舞台美術、衣装等は何となく抽象的な感じを受ける。それは飛鳥時代、それも宮中という空間に現実感を持たせない工夫であろうか。

物語は、壬申の乱に勝利し大海人皇子(おおあまのおうじ)が天武天皇として即位し、本作の主人公である鸕野讃良(うののさらら)も皇后となり天武天皇のサポートしている。そして後継者として、讃良は自らが産んだ草壁皇子を推したいが、知力・体力共に優れた大津皇子の存在があった。その大津皇子は後継者として認められたい一心から無理をし貴族たちの反感を買ってしまう。やがて、讃良の願い叶って草壁が次期天皇を約束されるが、天武天皇が病死する。それを機に大津皇子がクーデターを起こそうとし国は混乱していく。その渦中で鸕野讃良が自らの使命を果たすため帝になる決意をする。

壬申の乱という歴史上の大事件後の世を描くことは難しい。大事件という不幸こそ劇的な物語になり、平時は物語にし難いかも。その意味で政治社会として盛り上がりに欠けるのはやむを得なく、どちらかと言えば人間ドラマとして展開させる必要がある。歴史学者でなければ詳しく知らない、飛鳥時代という歴史的事実の真が解りかねる背景、そして宮中というこれまた世間になじみ難い情況下で紡ぐ。だからこそ大胆に解釈しダイナミックに展開することが出来る。
「三種の神器」のひとつである草薙剣は、天皇の”証”として描かれている。平穏を願う気持ちと剣を手放せない矛盾。その葛藤が草薙剣=呪いの剣と言わしめ、宮中らしい描きになっている。
一方、人の感情...皇后として政治社会全般、今後の国運営を思う気持ちと母としての情愛の間に揺れる心。どちらにしてもきれいに描き過ぎで切迫感や母性愛が感じられないところが残念。

本公演の魅力は、不詳のような時代背景、宮中事情を演劇的な想像力で紡ぐ。歴史教科書的な事実とその裏に隠れた真実…誰も知らない世界観を、こうなのではという仮定を上手く溶け込ませ物語を展開させている。本公演はその虚実綯い交ぜの大胆な解釈が魅力的なところ。時代・社会という巨視的感覚の描きは優れているが、そこで蠢く人間模様が表層的な描きで平凡過ぎる。中盤以降、単純な勧善懲悪的な展開で飛鳥時代と宮中という魅力的なバックボーンを活かしきれていないのが勿体なかった。
次回公演を楽しみにしております。
五右衛門

五右衛門

弌陣の風

テアトルBONBON(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

浄瑠璃や歌舞伎で義賊として人気を博している石川五右衛門、時の権力者である豊臣秀吉との騙し合いなど俗説を含め面白可笑しく描いた痛快時代劇。何となく歌舞伎の「見得」を切り、多くの殺陣シーンは大衆剣劇を思わせるような。
(上演時間2時間強)

ネタバレBOX

セットは上手側に階段状のスペースが設けられているだけのシンプルなもの。客席側前面を広くしているのは殺陣シーン、階段は上下の躍動感、それぞれアクションをダイナミックに観せるための工夫。照明は多影を演出する照射、諧調させ情景に変化をもたらすなど巧み。

梗概…豊臣秀吉が天下統一を果たした時代、富豪等から盗んだ金を貧しい庶民にばら撒き義賊として慕われた石川五右衛門の俗説、そこに五右衛門の隠された素性、生い立ち、恋愛模様を織り込み魅力あふれる人物像として描く。五右衛門が戦災孤児で、忍者の里で育ったという設定。孤児たちに生きる術を与えたのが織田信長であり、信奉している。そのため信長の妹・お市の方の窮地(浅井や柴田といった敗戦武将)から救い相思相愛に。一方、本能寺の変に隠された秀吉の企みを暴き...。

公演の魅力は、五右衛門の素性やお市の方、秀吉との確執など奇想天外(お市の方=娘・茶々、信長殺しは秀吉の仕業、五右衛門は伊賀の里者等)な設定をすることで物語を面白可笑しく展開させるところ。同時にその観せ方は歌舞伎仕立てのような衣装やメイク、所作など演出にも拘りが観える。もちろん殺陣等のアクションも観応えがあり時代劇ファンならずとも楽しめる。五右衛門は浄瑠璃や歌舞伎の演題としてとりあげられ、創作の中で次第に義賊として扱われ、時の権力者である秀吉の命を狙うという筋書きが庶民の心を捉えたという。その大筋は変わらない。

伊賀の里を攻撃したのは織田信長ではなかったか?などは卑小なこと。あくまで創作演劇の中のこと。五右衛門の生き様とともに戦国時代という戦乱の世に翻弄された女性の悲哀。生きるためには何でもやるという強かな姿が印象的だ。また庶民の暮らしを脅かす殺戮や強奪、そして年貢の取立ての厳しさ。理不尽な時代に一筋の光明をもたらす義賊・五右衛門の大胆にして痛快な行為は庶民の味方。その娯楽性を十分堪能させてくれた公演。
次回公演も楽しみにしております。
暁の帝〜朱鳥の乱編〜

暁の帝〜朱鳥の乱編〜

Nemeton

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/06/13 (木) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

 壬申の乱以降の混乱に対し、人間性の表現がやや弱いか。 朱を拝見。(追記2019.6.18 01:33)

ネタバレBOX

 政治と人情双方を描いた点はグー。然し、人間の生の生々しさに物語を落し込むには少々、頭でっかちか。
 壬申の乱以降の未だ世の中の落ち着かない動乱の時代を描いて居る為、シェイクスピア作品のような長台詞と真に劇的な政治の対立状況を際立たせ尚人間的な価値を追い求めなければ、歴史の持つ必然性の力に呑み込まれて観客のメンタルレベルで落涙させるとか、大きな感動の渦に巻き込むということはできまい。
 極めて興味深いのが舞台美術で、板中央の大部分を占拠するかのような大円盤の手前が奥より薄くなるようそぎ落とされ傾斜が付いている他、基本的に何も無い空間が鮮烈である。
 物語りはお定まりの、皇位継承権を巡る争いに恋が絡むという単純な形が基底を為すが、額田王を巡る天智天皇と大海人との争奪戦はさておき、今作ではその後天智の皇后となった讃良及び讃良の産んだ草壁皇子、蘇我氏再興を目指す安麻呂の陰謀を動乱の中枢に据え、3名の皇太子候補{草壁皇子(皇太子に任命/歌人・大名児に恋)、大津皇子(クーデタを画策)、高市皇子(高市と許されぬ恋仲の天武と額田王の娘十市は、伊勢神宮の巫女に任命されるも安麻呂に斬殺される)}が、母宮の出身階層差と各々の能力、性向、特性、現天皇大海人(即ち天武)の判断を巡り、これまた大方恋の因縁絡みで展開するのだが、脚本の弱さは、政治の血も凍るような冷徹がキチンと描き切れていない点にもある。甘いのだ。だから、十市の痛切な和歌、その生母額田王の名歌も草壁の歌もイマイチ生きて来ない。
時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

 この劇団の長所である歴史物語に見事に人間性が描かれている点がお勧め!!(追記2019.6.17)

ネタバレBOX

 オープニング、村人に気遣われつつ、足の古傷が痛む老人が入場、間もなく身分の高い武士の一団が彼を訪ねてくる。筆頭は領主でぁる。彼らは関ヶ原の戦いで唯一の生き残りである老人に、偶然入手した鎧が本当に豊久が身に着けていた物か否かを鑑定して貰うと同時に往時の模様を知り為訪れたのである。何となれば、訪ねて来たのは島津家の者ではあっても養子であり、往時の様子を詳しくは知らず、薩摩武士としてその拠って立つ所をキチンと己の目と耳で確かめたかったからである。ところで、この導入部だけで実に多くの情報が観客に伝えられる。例えば、古傷という単語一つで老人が往時武士であり、而も一目見て領主を認識するくだりでは、領主側近の相当の地位に居た人物であることが伝わる。東京の人々にも分かるように相当デフォルメされてはいるものの、それは、薩摩弁で語られる物語として構築されており、遠い戦国末期の闘いに参加した九州最南端の雄藩・薩摩の領主、その弟や息子、そして主君に仕える忠臣らを通じて人の生き死にに、頼朝以来の武士としての矜りを受け継ぐ島津氏中にあっても中核を為す薩摩島津の親子・近親の情、友情や意地という形を採って現れる薩摩武士の矜りなど人間としての苦悩や生き甲斐を、闘いに賭けた生き様を通して描く。
 剣道に造詣のある人なら薩摩示現流のことは聞いたことがあるかも知れない。その修練の厳しさと威力は、彼らが練習に用いた木々が立ち枯れた話や用いた木剣が折れた話など数々の逸話にその打ち込みの鋭さと威力が如実に現れている。日本刀で何かを切った経験を持つ人なら、その凄まじいまでの切れ味には、心底背筋がヒヤリとするような慄然たる感覚と余りの切れ味にヒリヒリするような快感を味わったことがあろう。その切れ味の鋭さは、腕くらい切り落したところでホントに殆ど手応えは感じまいと思わせる。それほど切れ味の鋭い刃物であるから刀同士がぶつかり合うような立ち合いは殆ど無かったと考えるべきであろう。(刃こぼれが酷い、ヌンチャクなどで側面から叩かれれば折れやすい等の理由から)まあ、示現流の一の太刀を刀で受けたらそのまま折られ真っ向唐竹割という結果になろうというもの。また、保守的傾向の強い九州にあって薩摩気質は、他人のしないことにチャレンジしたりリスクを取ること、取って果敢にチャレンジすることを尊ぶ精神がある。明治の幕を開けた二大雄藩に薩摩藩が名を挙げるのは今作で描かれたような経緯があったと考えたい気になるのも、維新の評価は様々にあろうが納得のゆくものではある。
 また、関ヶ原の戦いに於ける豊臣方敗戦の原因として流布されている小早川の裏切りについても、ここでは好い加減な裏切りと捉えず、武士の残すべき二つの価値即ち、所領と家名を残す戦略・戦術の一環として捉えている点も興味深い。
機械と音楽

機械と音楽

serial number(風琴工房改め)

吉祥寺シアター(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

満足度★★★★

建築デザインが題材になっていることもあって、抽象的で少々難解な議論が出てくる。構成主義とか建築におけるアヴァンギャルドとか、そこにスターリン時代の大粛正まで絡んできて、よくこんな複雑なテーマを日本の演劇で取り上げたなあと台本に少々驚き。だが、少しでもわかりやすくしようという工夫はあった。演劇としては、幼なじみの少女が記憶の幻影のようにときどき登場して主人公に語りかける幻想的な場面が印象深かった。

SoloxSolo3

SoloxSolo3

teamSoloxSolo

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2019/06/14 (金) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

少々意図がわかりづらく感じたものもあったが、全体的に楽しめました。
オーガニックカフェが良かったです。

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