
『その森の奥』『カガクするココロ』『北限の猿』
青年団国際演劇交流プロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/07/05 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/07/23 (火) 19:30
『北限の猿』Bバージョンを観た。平田オリザの科学シリーズとして1992年に初演されてから、青年団以外も含めて、多く上演されているそうだが、初めて観た。平田の同時多発会話を使いつつ、猿を人間に近づけようというプロジェクトに関わる人々の群像劇。猿に関する話をしていると見せて、実は現実の人間関係を扱っているようなダブルミーニング的セリフも多く、最初に振ったエピソードを最終盤で回収するような丁寧さも見せる。

恋のヴェネチア狂騒曲
シス・カンパニー
新国立劇場 中劇場(東京都)
2019/07/05 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

美しく青く
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2019/07/11 (木) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
赤堀新作戯曲inコクーンは何作目になるか(調べりゃ判るが)、年々こなれて来たように感じるのは「見慣れた」せいもあるかも知れない。きわどい人間像を炙り出しながらそれを包摂していく世界観が赤堀作品の一つの特徴で、ピンポイントなシチュエーション描写がツボだ。今回は「8年前」という台詞が仄めかす東北の、猿害に悩んでいるというから農業人口が一定数あるどこか。農業が生業でない主人公の住まいはマンションの一室のようであり、彼と同世代(アラフォー)や20代の若者が自警団を構成してもいる。主人公夫婦と妻の実母、自警団に同道している役所の男、飲み屋のママ、そこで働く地元の若い女性、農業を引退した頑固老人等等が個性的かつ普遍的な人間像を見せ、典型的でない言動の背後に今この瞬間を浮かび上らせていた。
五場面の大転換も何気に美味しい。

下北ショーGEKI夏祭り公演2019
ショーGEKI
「劇」小劇場(東京都)
2019/07/19 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
漫画少女は眠らないを観劇
いろいろと工夫がなされていて
漫画チックに枠線とかの表現も面白かったんだが・・・・
何か 今ひとつかなぁと感じた1時間50分の作品

遠雷、不如帰、青嵐
salty rock
ギャラリーしあん(東京都)
2019/07/24 (水) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

おどる韓国むかしばなし『春春~ボムボム~』
あうるすぽっと
あうるすぽっと(東京都)
2019/07/20 (土) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
板上に何層にも様々な文様を描いた、これまた様々な地色の大きな紙が縦横無尽に置かれていたのを、踊りながら演者が剥がしてゆくと季節が変わり景色が変わってゆく。オープニングでは強い北風の音の中、光の入った奥のスクリーンの手前を右上がりに延びるスロープが浮かび上がるまでは実に見事なのだが、群舞では、各々の動作タイミングが意識的ではないズレを生じて折角の画面を台無しにしてしまった。時間的な制約もあるであろうが、多くの子供達が観る舞台だ。もっと鍛錬して欲しい。群舞の動きは途中からやや良くなってきたので序盤はウォーミングアップ不足かも知れない。群れで演じる人達も一人一人が演出もしているスズキ氏と同等の動きやセンスを目指して欲しい。不幸にして既に大人になって仕舞った我々は子供達に一流の芸を見せたいではないか。
演出、照明、音響、吊り具などの使い方がグー。(華3つ☆)

僕たちへ、ぬかるむ町
演劇チーム 渋谷ハチ公前
小劇場B1(東京都)
2019/07/24 (水) ~ 2019/07/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
初日観劇。
父親の葬儀当日、25年ぶりに帰ってきた長兄が「この街は変わらねぇ」と呟く。もちろん街は開発され昔とは違っているが、呟きの意味するところは、人の心を揶揄しているようだ。底意地の悪さ、嘲り、裏切りなど人が持っているであろう醜悪な面を次々暴いていくような非人情劇。直接的には葬儀に集まった身近な人々の厭らしい部分をあぶり出しているが、真の狙いは人の懊悩を描くところにあるようだ。
観客の集中力を失わせないよう、”暗転なし”の工夫をするなど上手い観せ方。テンポの緩急、緊張をもたらすシーンなど観応えも十分だ。
なお、初日のためか演技が少し硬いこと、また冒頭は「ハッ?」「えっ?」などの感嘆詞のような応酬がくどく間が好くないところが気になったが…。
(上演時間1時間45分) 後日追記

しだれ咲き サマーストーム
あやめ十八番
吉祥寺シアター(東京都)
2019/07/19 (金) ~ 2019/07/24 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/22 (月) 19:00
座席I列3番
落語の廓噺的なストーリーにシェイクスピアっぽさを加味してドミノ倒しを思わせる構造で見せる、的な。
以前から冒頭と締めが落語風の語りというのはよくあったが今回は物語の中心人物が噺家や元噺家の戯作者(と歌舞伎役者)で、もう本当に立体落語の世界、みたいな。
そして第一幕で牌を丁寧に並べておき、第二幕ではその端の1枚をチョンと突いて以降、牌が次々に倒れるように物語が連鎖してサゲまでスピーディーに紡がれて行くのは快感。休憩込み2時間半を超える尺を感じさせないのは見事。
そんな物語の舞台となるのは「維新がなく江戸風俗そのままに今に至った日本」で、その世界観は佐藤信介監督「修羅雪姫(2001年)」(=鎖国が続いたまま今に至った日本が舞台)と通ずるとも思った。
(背景・トーンといえば「いだてん」、「昭和元禄落語心中」と通ずるのはいわずもがな)
ただ、「役不足」の使い方と「耳ざわりの良い」という語がちょっとひっかかった
「男性の手紙を(女性である私が)書くのは役不足」的な台詞があったが、これ、「役不足」ではおかしいだけでなく、「力不足」でもそぐわないのではないか?……といって、どう言い換えたら良いか思いつかないのであまりエラそうに言えないんだが。
「耳ざわりが良い」は普及しつつあるようだが、やはり抵抗を感ずる。
なのでちょっとだけ減点。

カンザキ
ももちの世界
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/07/18 (木) ~ 2019/07/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
場面を繋ぐ演出で、 神埼純也が弱い面も描く 物語を組み立てる 神埼和也演じる神藤恭平さん にくったらしい 阿呆の演技が抜群 最後の心音の中の場面が親から子に繋がれる想い 繰り返し それは悲しい事なのか 進む日常 初めて観た「ももちの世界」次はどうなんだろう 気になる。

てっちゃんの写真館
東京AZARASHI団
サンモールスタジオ(東京都)
2019/07/23 (火) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
穴吹一朗氏の演出脚本主演。よくこうワン・シチュエーション・コメディが書けるものだ。プロの腕にただただ感心。元は写真館だった喫茶店にありとあらゆるトラブルを抱えた客が入れ替わり立ち替わり入店。滅茶苦茶なネタ振りが綺麗に整理整頓され結実していく見事さ。面白かった。院長と秘書役の飛志津ゆかりさんと山岸由佳さんの登場シーンに『これが観たかった』奴だと合点。世界中ここでしか観れない唯一無二のオリジナルな笑い。

しだれ咲き サマーストーム
あやめ十八番
吉祥寺シアター(東京都)
2019/07/19 (金) ~ 2019/07/24 (水)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/07/20 (土) 14:00
座席1階F列18番
2019.7.20㈯ PM14:00 吉祥寺シアター
夏の暑さが戻った梅雨明け間近の吉祥寺の駅から、あやめ十八番『しだれ咲きサマーストーム』を観る為、吉祥寺シアターへ足を運んだ。
劇場に入ると紅殻色の橋から階段へ、階段から中空、地上の左右に紅柄色の格子に囲まれた、廓の部屋のようなものへと繋がる舞台が暗い中に鮮やかに浮かび上がっていた。
江戸時代まで行われていた風習、“ 後妻打ち”の場面から賑々しく始まった『しだれ咲きサマーストーム』の舞台は、2020年の江戸。
“ 後妻打ち(うわなりうち)”とは、妻と離縁して1ヶ月以内に夫が再婚した場合、予告した上で、先妻が後妻の家に徒党を組んで襲撃し、後妻も徒党を組みこれに応戦すると言うもので、刃物は用いず、人を攻撃してはならず、壊すのは家具や物品のみに限り、男は参加出来ないなどのルールがあり、互いの鬱憤を晴らす風習。
この“ 後妻打ち”、落語や時代劇等にも描かれており、「ああ、落語の世界だなぁ」、これはもしや落語仕立ての話かと胸が弾んだ。
舞台は2020年の江戸。江戸と現代が混ざり合いながら、するりと溶け込み違和感がない世界が目の前に立ち現れた。2020年の江戸を舞台に紡がれるのは、
風間東薫という元落語家が新婚の身でありながら、鬼瀬川という吉原の遊女に一目惚れして以来、毎日のように妻のお袖に離婚を迫るも、お袖はこれを頑として聞き入れず、夫婦の話し合いは平行線を辿る日々を送っている。
一方、落語家時代の東薫と同期であった岩鼻牡蠣衛門も、現在は落語家を辞め、戯作者となっていたが、或る日、作家として活動する牡蠣衛門の下に、かつての兄弟子である落語家の大酩亭白菊から新作落語の執筆依頼が舞い込む。
時を同じくして、廓の主から遊女が演じる俄狂言“吉原にわか”の執筆依頼を受けた牡蠣右衛門は、白菊から依頼された落語と“ 吉原にわか”の二つの作品を一つの廓話として成立させようと目論み、吉原とそこに通う男達の間に、様々な騒動を巻き起こし、この騒動の煽りを受けて、東薫は、五年もの間、胸に秘めていた壮大な計画を実行に移していくのだが…という物語。
落語の廓話を軸に、人情噺、滑稽話、色悪の噺など、様々な噺のパッチワークのような噺が展開され、最後のピースがカチリと嵌り、最後にはそれが壮大なジグソーパズルとして完成するような舞台。
自分が七代目大酩酊白菊を襲名せんが為、六代目白菊の娘お袖と夫婦になるが、七代目襲名を狙う兄弟子の策略に嵌り、初めて足を踏み入れた吉原遊廓で遊女鬼瀬川に一目惚れして、身を持ち崩し、七代目白菊を兄弟子に奪われても尚、鬼瀬川に焦がれ続ける東薫、歌舞伎役者の猿若藤七郎もまた、鬼瀬川に恋焦がれ、身請けを目論む。
藤七郎は、自分に想いを寄せる遊女二人に、嘘を吐いて金を工面させ、その金を工面する為に遊女二人は、自分にぞっこんのVチューバーコンビに偽りを言い、借金をさせ金を手に入れ、そのVチューバーコンビは、その金を手に入れる為、自分達の創ったアイドルVチューバーに夢中の藤七郎の弟子雛太郎から、これまた、嘘のクラウドファンディングで金をせしめ、その金を遊女二人に渡し、その金は藤七郎に渡り、その金が巡り巡ってアイドルVチューバーの手に渡りと入れ子のような構造になり、そこに、お袖、鬼瀬川、藤七郎によって苦界に落とされた遊女朝蛾於、廓の主の娘と東薫達が関わり合い、絡み合い、そして牡蠣右衛門によって操られ、胸が透きつつも、男の子身勝手、惚れた男の為に、騙した相手には悪女だけれど惚れた男への女の純情、その純情を自分の欲望の為に踏みにじる男の傲慢と狡さと身勝手さが描かれている。
東薫と藤七郎の破滅、それは、牡蠣右衛門の戯作によって操られ、仕組まれていると見えながら、見えざる神の手、時の采配、人知を超えたものによって下された鉄槌であり、牡蠣右衛門もまた、そんなものに操られていたのかも知れないと感じたのは深読みに過ぎるだろうか。
こんな小難しい事は抜きにしても、江戸と現代、様々な人間模様と噺が入れ子のようになり、パッチワークのように紡がれ、観終わった後は、壮大なジグソーパズルの完成を見るような『しだれ咲きサマーストーム』は、夏の始まりに相応しい、爽快で痛快な一席の落語の中に迷い込んだ面白さに溢れた舞台。
文:麻美 雪

おどる韓国むかしばなし『春春~ボムボム~』
あうるすぽっと
あうるすぽっと(東京都)
2019/07/20 (土) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめました。昔ばなしの世界では,日本も韓国も同じような人間で同じような社会で生きている人間であることがよくわかりますが,何で現代では韓国はこんなに敵視の感情だけが先立つ社会やヒステリックな言動が目立つ人間になってしまっているのでしょうね。もちろん,ニュースなどで取り上げられるのが韓国人や韓国の全てとは思いませんが,こういう芝居を観ると,その対比が残念に思ってしまいます。

幽劇
ネルケプランニング
日本青年館ホール(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/23 (水)公演終了
満足度★
話のまとまりがないのと、公開されていたビジュアルとの関連性がほぼ無くて全体的によくわからなかった。DVDを買って見たいとは思わなかった。チケットを2公演分とっていましたが、1回見れば十分でした。私の中ではひさびさに出会ったハズレ舞台でした。

ねずみの亡骸を抱いた猫
フェルフェン
ひつじ座(東京都)
2019/07/23 (火) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
少年と少女の逃避行。
本編とファンタジーの世界(猫とネズミのオリジナル童話)がリンクして世界観がグッと拡がっていきます。
「母親殺し」「失踪した父親」「過去から逃げる少年」「詐欺や盗みを生業とする少女」「やさぐれたジャーナリスト」
親から、そして世間から見捨てられた孤独感溢れるストーリーである一方、冒険者の様なワクワク感も・・・そのワクワク感が哀しみをより引き立ててもいるのだけれど。
観る側に寄り添った芝居・演出と言えば良いのか、少々荒削りな部分も感じましたが淀みなく引き込まれました。
当日パンフを読むと作者さん自身を投影した作品でもあるような記述があり、それを踏まえると更に感慨深い思いが。
創作者というのは不幸を知っている者の方が、より琴線に触れる物語を紡ぐ事ができるのかも と思えたりします。

下北ショーGEKI夏祭り公演2019
ショーGEKI
「劇」小劇場(東京都)
2019/07/19 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
漫画の名台詞らしき(としか言えないおぼろげな記憶の私・・・)が散りばめられ、漫画のコマ割りのような演出に、漫画の登場人物と、漫画にあふれた舞台で楽しかったですが、どこかシリアスだったりキュンとしたり。面白かったです。

無伴奏~消えたチェリスト
劇団東京イボンヌ
サンモールスタジオ(東京都)
2019/07/17 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/19 (金)
19日にマチネの「無伴奏」とソワレの「消えたチェリスト」を続けて観劇。
5月の池袋版がドラマならこちらはその映画版(あるいは素描と水彩画?)みたいな?
池袋版は舞台となるペンションのロビー(?)そのままのような印象だったのがこちらはいかにも舞台美術然とした装置だし。
そうして描かれる12年の時を隔てた2人の男女を中心とした物語、キャストの違いもあって池袋版よりも落ち着いた、もしくはオーソドックスな印象。
両編で唯一演者が異なるヒロイン・貴子に関しては「消えた…」の方が天才ゆえの(?)感情の起伏が大きいように感じた。(どちらが良いとかではなく)

OSK SAKURA REVUE
OSK日本歌劇団
京都四條南座(京都府)
2019/07/13 (土) ~ 2019/07/25 (木)公演終了

カンザキ
ももちの世界
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/07/18 (木) ~ 2019/07/23 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/23 (火)
生々しい人間ドラマに引き込まれる凄い本です★それぞれドロッドロな人間関係が渦巻いてますが個人的には【余白】を楽しめる作品だなと感じました★純也と田中の怪しげな関係性や純也と遥は一線を越えたのか?等このドラマに描かれてない【余白】にこそ真実が隠されてるのではないでしょうか★観客それぞれの解釈で楽しめるのが良いですね♪のたにかな子さんと神藤恭平さんの役所が強烈な印象として残ってます☆

Family~shot bar bebop~
ヒューマン・マーケット
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2019/07/16 (火) ~ 2019/07/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
個性豊かな役者さん達に沢山笑わさせていただきました。
家族愛や思いやりが見え隠れする心温まるお話なのに、さらに感動のラストで泣けました。
シリーズ物らしいのでまた見に来たいです。

下北ショーGEKI夏祭り公演2019
ショーGEKI
「劇」小劇場(東京都)
2019/07/19 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
漫画やアニメをテーマに昭和、平成、そして令和をつないだ物語り
ネタの漫画の大半がわかる世代に優しく、自分の過去を振り返るような気もした
多分若い人たちとは違う感覚だろうな
思ったよりシリアスで、お父さんにはちょっと辛い舞台だった