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Musical殺し屋は歌わない

Musical殺し屋は歌わない

T1project

小劇場B1(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

 魂が顫えるような歌声を聴きたくないか?

ネタバレBOX

 魂を顫わせる歌声というものが在る。その歌声を聴くだけで心の奥が疼き得も言われぬような癒しの感覚と共に頬を伝うものがある。そのような歌声を聴いたことが無い方は、是非この作品を観ると良い。
 今作では、一切マイクを用いていない。序盤楽屋に演者達が戻ってくるシーンでは、それを装着しているシーンがあるが、イミテーションである。実際には演者自身が生の声で歌っている。箱が小さいとはいえ、歌の上手い演者を揃えたしっかりした公演だからミュージカルファンにも充分気に入って貰える作品だろう。無論、ストーリー展開も極めて味のある作品に仕上がっている。作品の内実と歌唱がマッチし融合して感動を齎すということである。中でもヒロインを演じる春野 未来役の秋野紗良さんの歌声は、当に天性のもの。是非、生で彼女の歌声を聴いて欲しい! 
劇中、エディット・ピアフの「愛の賛歌」が歌われるシーンがあるのだが、その歌詞は、通常日本で歌われるそれではなく、フランス語の元歌の内容をキチンと翻訳したものであることも気持ちが良い。というのも“おふらんす”だの“おしゃんそん”だの訳の分からないプレシオジテで飾り立て気取ったつもりになっている「似非文化人」が余りに鼻につくからである。T1プロジェクトの作品が優れていると自分が判断するのは、表現する者が最も大切にしなければならない基本をキチンと守り、キチンと表現しているからであり、常にそれに向けてチャレンジし続けているからである。
 今作の中心を為す恋は、無論ヒロイン・春野と三上との清らかな魂の、実に微妙な、それこそシュレディンガーの猫が呈示する重なり合いのような深く淡く而も普遍的な余韻に満ちたものであるが、直接演じられてはいないものの、今作でメタ構造を為さしめている舞台での(実際に物語が展開するのは楽屋なので)女王役(設定は大女優)のドラ息子と彼に弄ばれ妊娠した女優・かおり役との、こちらは現実の恋愛事情のドロドロを舞台化した愛の形により対比されている他、生活の為に、本当に追いかけていた表現者の道を見失い、離婚の危機を迎えている夫妻、作品のオリジナリティーや表現の独自性・創造性を重視する作・演出家と採算を気にせざるを得ないプロデューサー、ずっとスターとして生きてきて、観客のイメージを壊せないと考えている大スターとその威光に頼ることのえげつなさに薄々気づきながらも甘え、利用しようとし、実践もしてきたドラ息子等々との対比等、人間ドラマも満載である。而も、友澤氏の作品のもう一つの隠し味は、全く別の所にある。それは、主筋が展開している舞台の端で必ず、その流れを第三者的に対象化しているキャラクターを配していることだ。この第三者が居ることで舞台が常にある緊張を保っている。
オペラ『ふしぎなたまご』+オペラ『おじいちゃんの口笛』

オペラ『ふしぎなたまご』+オペラ『おじいちゃんの口笛』

オペラシアターこんにゃく座

俳優座劇場(東京都)

2019/09/12 (木) ~ 2019/09/18 (水)公演終了

満足度★★★★

「歌劇場(かげきじょう)」は歌も多いが基本お芝居(オペラ)で、2編の最初「ふしぎなたまご」は短編、二本目の中篇「おじいちゃんの口笛」の途中で休憩となった。
チャペック作という1つ目は、以前こんにゃく座で観た「ゴーゴリのハナ」を思い出す可愛い不条理といった雰囲気があったが、残念ながら体調のせいで入眠。
2つ目は2人の子どもと初対面のおじいさん(とその友達のおばあさん)との交流を描いた、素朴で切なく美しい佳品であった。おじいさん役の大石氏の佇まいが決め手と言えるか。台本広渡常敏(原作有り)、装置は池田ともゆき、演出加藤直。
一点。最後に子どもたち2人だけによる歌(おじいさんに捧げる歌?)に移る前、うんと間を取ってほしかった。情感が湧き出す頂点で歌い出す・・くらいな感じ。
林光の音楽に出会ったのは学生時代みた映画『人間』。難破した船上の飢餓という極限状況を描いた作品でジャズ風の音が鳴る。不思議な取り合わせだが何とも印象的で名前を覚えてしまった。

ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

前説で劇場環境のマイナス面を物語に取り込むなど、観客の心の耕し方が上手い。
物語はありがちなコメディーと言えなくもないが、思い切り笑わせようというサービス精神が感じられて気持ちがいい。
私の中の「ベンジャミン」という言葉の持つ重みが変わってしまいそうだ(笑)。

ネタバレBOX

物語の中で、子供の誘拐に関わる部分の絵描き方が雑な気がした。
登場人物の誰にとっても大きな出来事であるはずなだけに、もっと丁寧な対応であったり、事件の結末であったり、あるいはもっと軽い別の出来事であった方が、観ている者にももっと「笑っている場合」で済んだ気がする。
八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

登場人物の説明などの展開がよく分かりやすい舞台でした。
重いテーマですがコメディ感もありそこそこ楽しめました。
個性ある役者さんのテンポも良く劇団の将来性を感じます。

ネタバレBOX

3日間の地方セミナーではモンスターは退治できないでしょう。
誰そ彼

誰そ彼

浮世企画

駅前劇場(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/19 (木) 19:30

「人は見たいものしか見ない」と言うが「見ようとすれば見える」ということを教えてくれる作品。
ユルいファンタジーかと思いきや、意外にずしんと来るのは
あるある感満載の設定とトコトンリアルな台詞の応酬。
特に兄と弟のそれはハラハラするほど緊迫感がある。
弟がこの先背負っていくものを思うと、その重さに押しつぶされそうになる。
そう思わせるラストを含め、ストーリー展開が秀逸。
キャスティングがうまくハマった役者陣も素晴らしい。

ネタバレBOX

客入れの間、ドリフの“ババンババンバンバン♪”など
昭和の流行歌っぽい曲が流れている。
舞台を大きな白い幕が覆っていて、そこに導入部分のあらすじが書かれている。

久しく実家に寄り付かなかった長男(松本亮)が取り壊しの決まっている実家へ入ると、
そこには5人の妖怪・怨霊(?)たちが肩を寄せ合って暮らしていた・・・。
他に居場所のない妖怪たちは、長男に取り壊しを思いとどまるよう懇願する。
だが、長男が遠ざかっている間に、実家の父はボケて交通事故を起こし入院、
全ての後始末をこなした弟(田中博士)は自分のやり方に異を唱える兄に
「全部押し付けておいて今さら口出しするな」と激しく非難する・・・。

世間的に出来の悪い長男と、優秀で要領の良い次男の対比が鮮やか。
会社を興して一応成功しているらしい次男の、超上から目線が兄を圧倒し続ける。
その次男にくっついてるヨメが似た者夫婦なら良くある話だが
ここではそのヨメが、次第に妖怪たちが見えるようになっていくところが面白い。

この橋渡しがよく効いていて、少しずつ弟の心情が明らかになる。
「見たい父親でなくなったことを認めたくない」切なさ。
妖怪たちが見えない弟はヨメからも非難され、孤立していくが
最後にこの弟を庇って消えていくのはやはり兄だったのだ・・・。

妖怪たちのキャラも魅力的で楽しい。
じいやん(本井博之)のダンディぶりはとても素敵だし、
この家の歴史をすべて見て来た時計の付喪神(成瀬志帆)も凛々しい。
ぎたろー演じる妖怪オーギソヨソヨ(って何なのよ?と思って調べましたよ)が圧巻。
この飛び道具的な妖怪が全てをひっくり返して去っていく。

この、私には想定外のラストが余韻を残して素晴らしい。
自分と妻以外の、他の人からは兄の存在が消去されてしまったという衝撃。
弟はこの先兄をどう記憶にとどめていくのか、父親とどう向き合っていくのか、
妻とどう生きていくのか。
「オヤジの見舞いに行かなくちゃ」という台詞に明るさを予感させる。

あー、でもなー、兄の心情は報われなかった気がするし、
そりゃ弟の記憶の中に生きてはいるけど
オーギソヨソヨってアンタ、何てことしてくれたのよー!
と心が乱れたまま劇場を後にしたのだった。
面白かった。



ほしい

ほしい

劇団時間制作

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/19 (木) 19:00

座席F列6番

まず、僕は本格的な演劇を劇場で観るのが初めてだったので、その劇場の舞台の作りに圧巻されました。ここまで日常を忠実に表現して舞台を作れるのかと思って、大きな知見を得た気分でした。
開演前後、現実と舞台が次第に交じっていくのを感じました。現代と大差ない設定であることもあり、舞台に惹き込まれるのに時間を要さなかったように思います。
この物語は管理人兄弟とその母、従弟、兄弟のうちの次男の妻、そして障害を抱えた人たちによって構成される物語です。
ひとつひとつの伏線とその回収により、内容の理解が容易に追いつきました。とてもわかり易く、しかし決して軽い内容ではありませんでした。

誰にでも襲う可能性のある障害の魔の手。それを受け入れる者、恨む者、それぞれにそれぞれの人生があるのを感じました。直近でまわりが次々に解離性障害に襲われるのを見て恐怖を感じていた僕には、すごく消費カロリーが高く考えさせられる内容でした。自分の身内が何かしらの障害になった時、あるいは障害者によって障害者にさせられてしまった時、果たして自分は正気でいられるだろうか。そんなわけがない。舞台を観ていて身内の人間や既に障害を持っているヒトやそれを支える福祉士の顔が時たま浮かんでは、その未曾有に耐えられず涙が溢れました。
本当に、涙も鼻もタラタラでした。ひとりで観に来てよかった......。

もしもあなたに観に行く時間やお金があるなら、是非観て🤲ほしい🤲
本当に、現代にあるべき演劇のひとつであり、僕らが考えるべきアンチテーゼであると感じました。

カチナシ!

カチナシ!

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★



昨年から何度か拝見している劇団。
今回はお得意の介護と将棋の話とのことで、かなり期待をして客席に座ったが、期待以上の出来であった。
少々年寄りには目まぐるしい場面転換ではあるが、個々の人間の造形がくっきりと際立っており、自分の価値を見失いそうになりながらも生きる市井の人々の姿が愛おしい。
このタイトルは、言い得て妙である。
いつものようにベテランと中堅の安定感のある演技とともに、あっという間の2時間であった。

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

ホリプロ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

ホームズとワトソンの関係が強固になったことで、以後の探偵小説になった事件が解決されたかと思うと物凄く得心がいきました。

ネタバレBOX

他人との関わりが苦手な発達障害的性格を持ちながらも人並み外れた洞察力があって探偵業を始めたシャーロックが、兄が仕掛けた事件の真相を暴き、焼き菓子盗難騒動、ワトソン夫人の浮気を見抜き、さらにそれに伴うワトソンによる夫人を犯人に仕立て上げるための自殺工作を未然に防いだりと、多くの事件を次々に解決し、兄との関係が再構築されたことにより、家長的兄の許しの許、ワトソンと組んでの探偵業に本格的に進むことになったとする話。

自分のカードを推理するカードゲームが出てきたときには、最近そのようなお芝居を幾つか観たこともあり、これで兄との決着がついてお終いならつまらないなと思ったのですが、ワトソンとワトソン夫人に絡む顛末が二転三転し見応えがありました。

弟が兄から解放されたのではなく、実は兄が弟に対する共依存的関係から解放されたとワトソン夫人が解説するところに何重もの奥深さを感じました。
ミュージカル ペテン師と詐欺師

ミュージカル ペテン師と詐欺師

松竹/フジテレビジョン

新橋演舞場(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

石丸幹二さんと保坂知寿さんが出演することで4つ星は堅い。そして今回も期待通りの歌と芝居を見せてくれた。そしてそこに最近大活躍中の山田孝之さん、芝居はもちろん歌も一級だ。さらには宮澤エマさん、前にも書いたがエマさんはこういう実力主役に続く準主役になると俄然元気溌剌となってダイナミックな歌と芝居が光り輝くのである。そして今回の私の一押しは岸祐二さんである。品の良い佇まいに魅惑のバリトンボイス、存分に堪能させていただいた。

歌で特筆すべきは男女のデュエットの一体感である。歌の終わりでテンポを緩めたときにタイミングも音程もピタッと合ってハモることはそんなにないのだがこの舞台ではすべて決まっていた。

お話は特別なもののない予想の範囲内の騙し騙されものであり、軽い笑いがどんどん続いて飽きさせない。これが福田節なのだろうか。前半は少し散漫でちょっと心配になるが、後半はテンポの良い展開で何も考えずに流れに身を任せていると「ああこういうものも良いなあ」と幸せな気持ちになることができた。85分+30分休憩+75分くらい。

アンサンブルの男女7人づつのダンサーさんが素晴らしい。そしてオープニングの踊りの背景に20人規模のブラスの楽団が見えると一気に気分がヒートアップする。演舞場の舞台は奥行きが深いのだろうか生バンドが直接に見えるのは非常に嬉しいことだと分かった。ただし、芝居中はほとんど幕が降りていて見えない。

カーボーイ

カーボーイ

はりねずみのパジャマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

価格2,500円

初日観劇。ふわっとした日常的な雰囲気からのナンセンスへの急展開。端々に面白い要素が散りばめられ演者さんは楽しそう。
伊藤あすかさんは変な人の役だったが、異常じゃない役を見たのは初めてな気がする

ネタバレBOX

時間や場所が異なるシーンへの転換がちょっとごちゃついていたので、もうひと工夫欲しい。
「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

セットやらなんやら、とにかくリアルな作品。これからの日本社会を生きる人にとって、身につまされるような内容だと思う。怖いし胸が痛むけど、まあ現実ってこんな感じだよねと実感したい方は是非劇場へ。まったく救いがないというわけでもないから。

レティクル座の反撃オムニバス~乱れ撃ちの弾~

レティクル座の反撃オムニバス~乱れ撃ちの弾~

レティクル座

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/09/11 (水) ~ 2019/09/17 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/11 (水) 19:30

価格2,500円

【ドクロチーム】
過去作品に書き下ろし1編を加えた短編集……というよりもむしろコント集。会場が会場だけに「セルフ新宿コントレックス」的な?(笑)
アレやソレを擬人化するか!なものを含むブッ跳んだ発想は池亀三太作品に相通ずるような気もする。

ネタバレBOX

精子たちやパセリ、海老フライを擬人化するとはまた何と跳んだ発想!
誰そ彼

誰そ彼

浮世企画

駅前劇場(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/19 (木)

初日の19日19時半回(110分)を拝見。

ネタバレBOX

親の痴呆・介護・施設探し、田舎の実家の処分…誰もが現実で直面するかもしれないだろう部分と、お盆や年末、帰省先で祖父母に聞かされているような、物の怪や地縛霊等、土地の伝承的な部分とが、互いに境を越えて混じり合った末、最後の最後に、弟・誠司ががいくら説明しても、妻の慧以外の人々からは兄・眞一郎とは『誰そ彼(たそかれ)』?と存在したことさえ否定され…タイトルの意味合いを噛み締めさせられた110分だった。
何気に凄いモン、見せられたのかもしれない。

それにしても「見ようとしない者には見えない」…本作品の意図からは離れるかもしれないが、路上にうずくまるホームレスへのワタシたちの視線がまさにそうなのかなぁ、と観劇中、感慨を抱いたことを付記しておく。

演じ手では
私自身の生き方はまさしく兄側のヒトなんだが、劇中の様な田舎の後始末をこなしてきたせいか、急にしゃしゃり出てきた兄に猛反発する弟の肩をつい持ちがちに…
という訳で、眞一郎(演・松本亮さん)・誠司(田中博士さん)の兄弟のやり取りに、脚本の意図とは別に、ついつい前のめりになってしまったw

そんな原守兄弟役の松本亮さん・田中博士さんの他
以前から幾度か舞台を拝見している綾乃彩さんに鈴木アメリさん、舞台にいるだけで落ち着いて観ていられる佇まいは流石。
あと、どこかで見た記憶がぁ…の、成瀬志帆さんの存在感が目についた。

【配役】
原守眞一郎(兄。映画監督になるべく上京したが、結局はフリーター)
…松本亮さん
原守誠司(上昇志向・完璧主義者の弟。理想だった父親の呆けていく現実を認められなかった)
…田中博士(たんか・ひろし)さん(個人的には一番、「誠司」にシンパシーを覚えました)
原守慧(誠司の妻。今回の出来事で「見える」ようになった)
…綾乃彩さん(久しぶりの舞台だということで足を運びました)
九兵衛(ムジナ)…小野匠さん
サリー(鬼婆)…櫻井馨織(さくらい・かおり)さん
じいやん(ぬらりひょん)…本井博之(もとい・ひろゆき)さん
時計(付喪神)…成瀬志帆さん(昨年10月の『パンケーキ』、5月の『Fellow traveler』でお馴染みの方。ただ、今回は途中で成瀬さんだと気づきました)
平助(原守家の先祖。地縛霊)…松本D輔さん
小塚雅博(誠司の会社の部下。誠司に心酔)…高橋龍児さん
染谷美久(眞一郎の高校時代のカノジョ。弟が誠司と同級生)
…鈴木アメリさん(犬と串以来かなぁ?)
オーギソヨソヨ(茨城県古河市伝承の妖怪。何でも喰らう)…ぎたろーさん
原守幸映(眞一郎・誠司兄弟の母親。父・真とは離婚)
…今城文恵(いまぎ・ふみえ)さん(浮世企画さんの作品、FunIQさんとの合同企画『あいだヶ原のほおずき祭り』以来だなぁ)
もう一人のヒト

もう一人のヒト

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

喜劇仕立てなのだが、それは平和な今の時代から当時の狂気を笑っているから。笑える時代だから、この喜劇は面白いのである。それに客席が気づけば、この舞台を今上演する意味が浮かび上がってくる。
初演は劇団民芸だったというが、再演は青年劇場が引き継いだという。今回は3回目だそうだが、先の戦争の記憶が消えつつある今だからこそ、笑ってみたい舞台なのだ。
藤井ごうの演出は印象的だ。冒頭、東京を焼き尽くした焼夷弾か、あるいは広島や長崎に落とされた原爆を思わせる裸電球が天井から廃墟のがれきに降りてくる。これがラストシーンにつながるプロローグなのだが、この舞台。もう一つ興味深いのが、同じステージで戦時中の庶民のあばら家と、皇族専用の堅牢で豪華な防空壕が交代で出現するというところだ。それは、この物語のハイライトである庶民と皇族の思わぬつながりを象徴するうまい演出だ。
権威あるものに対するうそっぽさを、庶民側と皇族側の両方からうまく描いたのもいい。宮様が防空壕に芸者を連れ込むところ、庶民の側の小さな権威である小学校の先生が、身重の人妻に手を出そうとする。権力の大小はあるが、ともにその世界の一段上の力を笑い飛ばしているようだ。
狂気の軍人を演じた青年劇場の看板俳優吉村直の迫力はすごかった。狂気といっても本人は真剣に真っすぐに信念を貫いている。その一途さが狂気の度を増していった。
終演後、強い印象とともに、「いい舞台を見た」と思った。休憩をはさみ3時間というのは確かに長いが、それに耐えられる舞台だ。青年劇場という劇団の底力を感じたような気がする。

ネタバレBOX

南朝が正統な皇統であると信じ、あの時代に「今上天皇は偽物だ」と言い切る勇気。狂気であるから面白いのだが、私は勇気でもあると思う。この舞台の最大の見どころ、笑えるところは、金目当てで売ったがらくたが歴史的な証拠となり、貧乏な靴職人が天皇になりかかるところだ。
その天皇、最初にやろうとしたのが出征した息子を内地に呼び戻すこと。権力を使ってプライベートを優先する親心が、なんだかホッとするのだ。
ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

2時間があっと言う間。ずっと笑ってた気がします。内容もしっかりしていて、見終わった後に考えさせられました。大満足です

スリーアウト〜サヨナラ篇〜

スリーアウト〜サヨナラ篇〜

ドルミ

新宿シアターモリエール(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★

スリーアウトですが、サヨナラ編でした。

ネタバレBOX

ちょっと話の中に入り込めなかったです。ある程度練られた展開のはずですが、あっさりとしたように感じました。奥深い感情のこめられた青春ドラマの感があまり感じなかったからでしょうか。表面上のやりとりに感じたのです。
スリーアウト〜サヨナラ篇〜

スリーアウト〜サヨナラ篇〜

ドルミ

新宿シアターモリエール(東京都)

2019/09/14 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★

う~ん日本らしい演劇・・・?かな
演者の人気にあやかっての集客って感じかなぁ

舞台セットは1段高めの台がある
ほぼ素舞台かな

女子高生の野球ものではあるのだが
シンデレラナインとか大正野球娘とかには
届いてないかなぁ~と思えた1時間40分の作品

ネタバレBOX

女子高の新聞部が
自分たちの高校にある女子野球部が地区予選突破して
京都でやる全国大会出場と聞き及び
取材にくるとこから始まります
その野球部は女子野球の名門高校から来たという監督の下で
なかなか凄そうなメンバーがいるようです

実情は助っ人で補強されて
何とか9人揃え
奇跡的に不戦勝で2回戦を突破してて
取材時も伝手を頼っての劇団さんに芝居をしてもらっていたと
ファン交流会開催時にバレルも
監督の母の感動エピソードを知ることになり
新聞部員が全員兼部で野球部に入ってくれ
さぁ
全国大会だーというとこで終演です

監督さんの母は~なんかハルウララを思い出す話でした・・

劇団さんの話も〆では出てこず
なんというか未消化な感は強めてたかなぁ・・・

しかし よほどのマンモス高校なのか
女子野球部の部員とか練習とかが新聞部にバレてないというのは
ご都合主義にも過ぎるかなぁーせめて台詞で生徒数多いからとか
ゴマかしの説得力が無かったねぇ・・・・・
八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

人間の弱さ、闇の部分を見せつけられた
自分もこうなっていたかもしれないと思うと他人事には思えない というか今が正常なのかもよく分からない

緊張した中にもコメディリリーフとしての職員等お客にも優しく、話に集中しやすかった
話の回収の仕方もとても好きです
先生役の方のお芝居が素敵でした
ありがとうございました

八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★

題名と甲斐ファクトリーさんからどんな怖いモンスターなのか。8月というのは八日目の蝉のような意味があるのだろうかなどなど期待して観てきました!

ネタバレBOX

モンスターはユリゴコロような感じかと思ったら、結構普通 普通で終わってしまいました。そういう部分が本題ではなかったのか。

父の復讐劇かと思ったらそうでもなくそういう期待で見ると違うかもしれません。

劇前はあまり臭いのきつい食事は、そちらがきつくて集中しずらかったです。ニンニクの臭いのほうがモンスターでした。
「あなたの」「明日見た笑顔」

「あなたの」「明日見た笑顔」

しみくれ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇人らしいストーリーかな
3つにわけられた舞台を上手く使ったテンポの良い舞台転換
またそれを支えるライティングが絶妙だった
出入口の「枠」が効果的だった
キャストはライトが当たらないところでしっかり表情作って演技してた
たかしと誠司の絡みが気に入った

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