最新の観てきた!クチコミ一覧

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Soul & Peace Concert in 東京 

Soul & Peace Concert in 東京 

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラムホールC(東京都)

2019/11/22 (金) ~ 2019/11/23 (土)公演終了

満足度

第1部の日本の歌の男女合唱は趣向としては良かったですが、琴演奏が結構間違えていましたね。尺八ともその場でなんとか合わせている感じがしました。第2部のシンポジウムなるものは単なる場つなぎか、スピーカーの選択があり得ません。老人の他、合唱団だの意味不明な大学院生だの、挙句の果ては東大応援団。専門外だと断りつきで適当なコメントして、これにお金を払っているかと思うと、残念な気持ちになります。第3部が赤毛のアン。子役のアンは可愛かったけど風邪声で声量が出なかったですね。先生役も歌になっていません。俳優も汀夏子さんだけが歳の割に気を吐いていましたが、主力が皆65歳以上の高齢者倶楽部。。。マイクの拾いが悪く、セリフが時々聴こえてこないのは舞台側の準備不足のせいでしょうか。後ろのエキストラも、踊りが揃っていない学生達と、太めのおばさま?方が「何とか動いている」感じ。昔より時間が短くて残念。第2部は絶対に不要です。出演者もエキストラを含めて女性ばかりで、偏った印象を受けました。昔はもう少し男性もいたような。自分の子供が出演していてそれを見に4千円払うのはありだと思いますが、素できてそれ以上払うのは割高感が否めません。市民参加でエキストラの動きが洗練されていないのはいつもながらのご愛敬ですが、今年はプロの準備不足を強く感じました。

ーサド侯爵夫人・わが友ヒットラーー

ーサド侯爵夫人・わが友ヒットラーー

CroixProjec†

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

11月25日のことはよく覚えています。

ネタバレBOX

わが友ヒットラーとサド侯爵夫人を交互に進行させながら、彼や彼女が三島由紀夫と心情を吐露し合う話。

ヒットラーは似ていました。老醜を嫌う三島も知ることができました。
ごえん

ごえん

東京タンバリン

小劇場B1(東京都)

2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/14 (木) 14:00

価格3,500円

5円硬貨を想起させる大きな同心円が据えられた舞台で「ご縁(と5円?)」によって広がって行く物語。
途中で危うい方向に向かうのではないか?とハラハラしつつも最後は軟着陸してふんわりと優しい気持ちになれるのは東京タンバリンの持ち味か?
それにしても出演者の人数と登場人物の数の差の大きいことといったら!(笑)

空飛ぶカッパ

空飛ぶカッパ

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/26 (火) 19:00

115分休憩なし。(あるいは9時間(笑))
ど真ん中ストレートなシチュエーションコメディ。お話云々っていう感想よりも、「笑った!」っていう感想が占めている作品。笑かし方はものすごくオーソドックス。なのに、ゲホゲホ咳き込むくらいに笑ってしまうのは、コメディとしての本がとても完成度高いのと、役者さんが魅力的だからだろうなぁ。コメディなのに、演技が細かくて上手い。渡辺シヴヲ、あのボケているんだかいないんだかの演技はすごいなぁ。彼自身の歩き方が、正に「宇宙人」だなと思った。

~崩壊シリーズ~「派」

~崩壊シリーズ~「派」

エイベックス・エンタテインメント / シーエイティプロデュース

イムズホール(福岡県)

2019/11/23 (土) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★

笑いの仕掛けが盛りだくさんでしたが、舞台慣れしているからか、回りのお客さんほど笑うことができず、少々残念。
初心者やこのカンパニーおしの方むけかなと思いました。

空飛ぶカッパ

空飛ぶカッパ

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

よく観てるファンだからとか、下ネタだからとかじゃない 久々に純粋なコメディで大笑いしました!
ストーリーのテンポも心地よく、所々でみせる親子の絆のシーンに心打たれ、また笑い、そしてまた笑うが、決して本筋の邪魔をしない… 素晴らしいお話でした。
ありがとうございました。

小さなエイヨルフ=罪過

小さなエイヨルフ=罪過

クリム=カルム

新宿眼科画廊(東京都)

2019/11/22 (金) ~ 2019/11/27 (水)公演終了

満足度★★★★

マジックリアリズム、こんなにも独特の世界観を創り出すのですね。
演劇であると共にちょっとした美術作品を観てきたような感覚。
原作「小さなエイヨルフ」はこれまで未見。
開演前の解説が大変有難く、出来る事なら同時に原作のミニ解説や本作の構想着目点等々もっと聞いてみたかった。
例え何割かそこでネタバレしたとしても、これだけ意表をついた演出であれば充分楽しめると思うし。
というのも惜しむらくは、本来の原作の主軸がどこにあるのか探りながら拝見していたから。
ちなみに終演後どうしても気になって確認させて頂いた部分は見事に全てオリジナル、ガ~ン!
原作を知っていれば、大胆なリメイクとの対比もあって楽しめるにしろ、知らないのなら知らないで、もうそのまんま単純に真っ新な気持ちで挑んだ方が良かったのだなぁと、ちょっと後悔。

そうは言っても脳裏に焼き付くビジュアルの数々。
視覚的な刺激効果(役者さん、舞台美術、調度品、光…盛り沢山!)も楽しく、独創性に溢れた作品として楽しめる公演でした。

ネタバレBOX

なんて無責任で、だらしのない妻だ!バスタブから出ようともしないで、口にするのは自分の事ばかり、興奮して動くほどにお湯がチャプチャプ・・・おっっ!やっと出てきた・・・あっ!!倒れた。
最初は何とも女性達が病んでいるなぁと思いつつ、根源はこの一見爽やかな「彼」か。

若い身体のまま生き続けるヴァンパイア。
「愛してるよ」の殺し文句。
途方もなく永く生き続けるということ、それはこんなカタチで女性を巻き込んでいくしかないのか。
「生きる術」が何とも悩ましい。
悠久に遊ぶ

悠久に遊ぶ

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

MUSICASA(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/11/22 (金)公演終了

苦言も呈しておかねば。
それは開場時間の20分おしです。
普段だったら20分や30分の遅れくらいどうってことないのですが、寒い屋外での20分待ちはキツいです。

フランスあたりでは平気1時間くらい遅れて客も平気で待っているらしいですけど。(スペインでは更に遅れるらしいっすね)
我々日本人は待てないのですよ。

アンオーダブル

アンオーダブル

演劇企画 heart more need

劇場MOMO(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

良い芝居でした。
楽しめました。

スリル14/スリル7

スリル14/スリル7

ショーGEKI

ワーサルシアター(東京都)

2019/11/19 (火) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「スリル14」観劇
舞台中央に配した時計を中心にリアルタイムで進む展開、
時限装置の真偽もあるからなのか、緊迫感が弱めなところが気になりましたが、面白かったです。
あと14人の登場人物、もうひとつの7人との絡みでなのかもしれないですが、
ステージの大きさからみると少し多かったようにも感じました

誰が為に鐘が鳴るなり法隆寺

誰が為に鐘が鳴るなり法隆寺

オフィスリコプロダクション株式会社

劇場HOPE(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/23 (土) 13:00

 2019.11.23㈯ PM13:00 中野 劇場HOPE

 前日から降り続く雨の中、のぐち 和美さん、椿 紅鼓さんが出演されていたoffice RI.coプロデュース 劇団 燈楼 旗揚げ公演『誰が為に鐘が鳴るなり法隆寺』を観る為、足を運んだ。

 一段高くなったアクティングスペースが舞台の中央にある以外、一切の物が削ぎ落とされた空間で繰り広げられるのは、あることをきっかけに人生を見失い、大事な試合に負けるために挑もうと考えていたボクサー登坂直樹と同じ頃、ヤクザの成門が些細ないざこざから新宿歌舞伎町で刺され、死にかかっている所へ偶然現れた日本神話の神様、天照大神と須佐之男命の二人が好奇心から成門を助け、登坂の計画を狂わせ、助けられ、計画を狂わされた二人が天照と須佐之男と関わるうちに変化して行く先に待つ運命とはいかにと言う、古事記の神々と、ニンゲンたちが織りなす物語。

 男たちが真に求めるものとは?本当の強さとは?愛とは?笑いの中に時に胸を衝き、心を貫く言葉と感情が目まぐるしく入り乱れるジェットコースターのような急展開の殺陣あり、踊りありのエンターテイメント活劇。

 古事記の神様天照大神、須佐之男命と負けてリングを去ろうと思い詰めているボクサーと刺されて死にかけている歌舞伎町の極道この三竦みのような組み合わせに、殺陣と踊りと笑いを散りばめて展開されるというこの設定だけでもカオスで、観た事もない舞台にのっけから引き込まれ、2時間数分が刹那に感じた胸踊り、胸に刺さる上質なな娯楽活劇。

 冒頭から要所要所で出て来る小山蓮司さんの『運命』は、天照大神に寄って一命を取り留め、いつ死んでも良いと諦観し、生きる意味も目的も捨てた様に生きていた成門が、天照大神や登坂と関わり合うい、生きたいと思った時、その手で成門の命を奪う。

 それは、一見決められた運命からは逃れられないと言う暗示にも見えるが、生きる意味、生きたいと思う何かを見つけるまで死を猶予し、そういう気持ちが芽生え、人の想いや愛の温かさを知り、人として命を終えさせる為の『運命』の計略のようにも感じた。

 『運命』は、須佐之男命が探し続ける喪った半分の自分のようでもあり、半分の自分を探すように誘う案内人のようであり、登坂にとってはやさしい『運命』であり、光と闇の2つの運命を司っているように感じた。

 小山蓮司さんは、2年前ゲイジュツ茶飯で『カエルの置物を食べたヘビ』のペケがとても強く記憶と印象に残っている役者さんだが、今回の『運命』の最後の微笑に『運命』の全てが集約されているような凄みを感じた。

 白倉裕二さんは、4年前、Xカンパニーの『泡の恋』で観た時とは、ガラリと印象が違った、いつ死んでも良いと諦観し、生きる意味も目的も捨てた様に生きるシリアスな極道かと思えば、その中に笑いを散りばめ、時に胸を突くような人生の真理や胸を刺す事を言う成門とお気楽なツクヨミの両極と鋭くきれいな殺陣に魅せられた。

 3月の芸術集団れんこんきすた『雲隠れシンフォニエッタ』の源氏への愛の執着に苛まれる六条御息所とは対極の過保護でおっとりとぼけて明るい椿 紅鼓さんの愛らしく、たおやかな天照大神は、笑いからシリアスになった場をふんわりと明るく照らし、出てらっしゃるだけで場が和んでほっとした。

 銀ゲンタさんのスサノオの明るさの中にある喪われたもう一人若しくは半分の自分を思い出せないことにより秘めた暗さ、忘れた自分を探す為に地上に降り、登坂と出会い共に過ごす内に、喪った自分を思い出し始めた時の荒ぶる心に、自制が効かなくなり烈しい感情の発露の美しく凄みとキレのある殺陣と、スサノオの光と影、陰と陽、不安と孤独、優しさと強さと弱さ、忘れていた半分の自分を思い出した上で、神としてスサノオとして生きる事を選んだ表情が清しかった。

 御祝儀出演されていたのぐち 和美さんは、3場面で10分の出演であるのに、『毛皮のマリー』『疫病流行記』とは全く違う、軽やかでコミカルで、観ているだけで楽しく、10分の場面がどれも記憶に強く焼き付く。中でも好きなのは今日子さん。あの、破壊力のある面白さは、筆舌に尽くし難い。差し入れにお渡ししたお花を今日子さんの場面で、何やら使って下さったとのぐち 和美さんから聞き、千穐楽も観たかったと思ったぐらい好きだった今日子さんだった。

 今月の観劇の締めに観られて良かったと思った、笑いの中に人生の真理を突いた胸を衝き、胸を刺す言葉と感情が散りばめられつつ、美しい殺陣と所作に見惚れた、観終わった後に爽快感としみじみした情感と楽しさに充たされた舞台だった。

                文:麻美 雪

或る、かぎり

或る、かぎり

HIGHcolors

小劇場B1(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

どこの家族にも起こりうる問題に向き合わされ、改めて家族のあり方を考えさせられました。
演者の皆さんの迫力にも圧倒されました。
素晴らしかったです!

インコグニート

インコグニート

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2019/11/12 (火) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/21 (木) 14:00

座席1列4番

病理学者トーマス・ハーヴェイ、脳疾患者ヘンリー、臨床神経心理学者のマーサ。それぞれを、志村史人、野々山貴之、安藤みどり、が演じる、超時空間軸の脳と記憶の物語。
保亜美は、さながら1人コロスか時空を跨ぐ観察者か。
そもそも、脳って何をするところ?脳が記憶や認識のすべてを仕切っているの?記憶は本当にアイデンテティを司るものなの?そんなことを考えさせながら、個として生きる人間について洞察する芝居。

こういう脚本と、こうした演出、このような演者に出会える喜びは、そうなかなかない。
説明書にはほとんど興味持たずに、タイトルだけに興味を持って観に行った。「何者でもない者」
 意識的、無意識的にかかわらず登場人物たちが翻弄される「脳」の存在。3つの物語が錯綜ながら、そして交わらずに進行していく。
 場面転換を演技だけで行い、4人21役で進行する舞台は、テンポといいリズムといい、とても心地よい。それも、ちょっとした驚きを小刻みに招きながら。例えば、30歳ぐらいのジャーナリストが、突如80歳の脳疾患者に変わる瞬間。何かが憑依したように、場面が変わる。
 
 保亜美さんが、アフタートークで、この舞台は終わった後に、しばらく自分を取り戻すのに時間がかかる、という旨の話をしていたけれど。さもありなん。それくらいの技巧と熱量を要する芝居なのだから。

ネタバレBOX

唯一(だと思う)並行する話がつながるラスト、マーサが80歳なったヘンリーに会い、「ピアノがお上手なのですって」と言われ、ヘンリーがピアノを弾き始める場面。それまでのピアノを弾こうにも弾けなかったヘンリーの姿が、2時間の進行の中で、私の記憶として深く刻まれていたことに気づいた。ああ、脳とは、記憶とは。
渦が森団地の眠れない子たち

渦が森団地の眠れない子たち

ホリプロ

新国立劇場 中劇場(東京都)

2019/10/04 (金) ~ 2019/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

藤原竜也、鈴木亮平の小学生姿に違和感を覚えなくなるほど、主役2人の演技が光っていた。考えてみれば、なんとも意味深なタイトルである。夜もおちおち眠れないほど、子どもの世界は大変なのだ。そして、その子どもたちの世界には、当然ながら大人たちの人間関係、家庭の事情が影を落としている。嫉妬、憧れ、憎しみ、悲しみ、寂しさ‥、さまざまな感情が渦巻く社会で天真爛漫に生きることは、子どもにとっても容易いことではない。藤原竜也演じる鉄志と鈴木亮平演じる圭一郎も、それぞれに複雑な感情を隠し持ちながら生きている。木場勝己の吐く、ごく当たり前のセリフが心にしみる。「子どもはえこひいきしてはいけません」。秋元松代のエッセーでもこんな一文を見つけた。「子供は親の愛情の照り翳りに敏感なものだ」。蓬莱竜太ならではの、いろいろと考えさせられる芝居だった。

ネタバレBOX

圭一郎の心の闇は震災が影響していた。生きている実感を得るために、生きているものを傷つける。そのねじれた感情を鈴木亮平が丁寧に演じていた。
小さなエイヨルフ=罪過

小さなエイヨルフ=罪過

クリム=カルム

新宿眼科画廊(東京都)

2019/11/22 (金) ~ 2019/11/27 (水)公演終了

満足度★★★★

「新宿眼科画廊」と言ったらここよね!開場時間になり、迷いなく階段を降りて行った私は受付まで進んだところでポスターを見てやっと気がつきました。エイヨルフはここじゃない・・・。画廊の方の入り口に看板があったようですが小さいですし、案内が不親切だと思いました。みなさん感じが良かったので★の数には入れませんが。

過去の上演のあらすじなど読んで行きました。多分それで良かった。開演前の説明について質問したのも良かったと思いました。イプセンの戯曲は知りませんが・・・

ネタバレBOX

イプセンではないと思いました。これはこれで面白かったですが。猫足のバスタブが素敵でした。お風呂に入りっぱなしの演出もユニーク。
アンオーダブル

アンオーダブル

演劇企画 heart more need

劇場MOMO(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/21 (木) 19:00

座席F列7番

価格4,000円

5年前に亡くなった脚本家の母について知らない部分を聞き出すべく生前の母とユニットを組んでいた演出家を訪ねる娘……な物語。
おそらくは米内山さんの実体験に基く部分も多かろうことが察せられ、特に前半では溢れる演劇愛をモロに浴びるようで涙が出そうだった。
予期せぬ妊娠によりしばらくは筆を置き、やがて妻・母と脚本家を両立させることのあれこれに「あぁ、そういうことなんだなぁ」と気付かされること多数。
また、音野さんの会社員、塩崎さんの演出家を筆頭にどの人物もいかにもいそうな説得力があったのも見事。キャスティングと役作りの相乗効果なんだろうな。

小さなエイヨルフ=罪過

小さなエイヨルフ=罪過

クリム=カルム

新宿眼科画廊(東京都)

2019/11/22 (金) ~ 2019/11/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

 無論、イプセン原作の作品だが尺を約半分の1時間程にしているから脚本はかなり手を加えているが、その本質は見事に掬い上げていると見ることが出来よう。(追記2019.11.26)

ネタバレBOX

登場人物はヴァンパイヤのアルフレッド、幼い時に両親を殺され生きる気力を失い自死しようとしていた少女に生きる活力を与える為、首筋を噛み同族とした妹のようなアスタ、相愛の妻・リータ、道路工事の現場監督/人と人の心を繋ぐ医師でもあるボルグハイム、そして鼠を駆除することで知られる鼠婆さん、子供のできないアルフレッドが妻に与え、子に恵まれることは決してない二人の悲願を幻想として実体化した人形・エイヨルフ。
 夫婦になって10年、初めて妻を置いて一人旅に出てしまったアルフレッドが前触れもなく戻ってきた直後から今作は始まる。
 板上には防水用マットが敷かれている。というのも丁度センター辺りに黄金風呂のような形態のバスタブが設置されているからでオープニング早々、リータが乳白色の湯に浸かっている。部屋の奥に設えられた収納用凹みの左右には、何やら巻貝のような形のオブジェが2つ並んでいる。この小屋の鰻の寝床のような下手長辺にはアスタ。2人は前触れもなく帰ってきたアルフレッドについて意見を交わしている。2人の関係は、真に女性らしい。リータはアルフレッドを独占したく思っているので心の底、否、魂の底ではアスタが邪魔である。一方のアスタは、両親が何故殺されたのかも知っており、ヴァンパイヤならずとも人間からは敵視される存在であることを自覚している。アルフレッド以上に孤独な存在である。
 観劇していて、不可思議に思ったのは、鼠婆さんが来、エイヨルフを攫い、それまで鼠をどのように退治するかについて細かい話をしていたのだから、この時点で姿を消した彼女によってエイヨルフの身体は湖の底に沈められ、包帯が浮いていたとか、泳げない子が湖で溺れたとの伝聞も伝わってくるので、エイヨルフにまつわる総ての幻想性は悉く破壊され、その幻想を一切信じることも出来ずに10年間嘘を吐き続けてきたアルフレッドの何ともいたたまれないような魂の傷を、無論彼は未だ清算できておらず、幻想が打ち砕かれた妻の痛みを思って悶々としていた。が、鼠婆さんが出て行ったあと、彼女の杖が室内に残っていたこと自体は、この幻想は、夫婦がエイヨルフと名付けた人形が、子供を作ることができない自分達の愛の代償として吐き続けてきた魂の震えそのもののような嘘の結晶であり、二人は共にそのことを重々知りながら演じ哀しみを共有することにあったことに気付いていたことで共幻想(=対幻想)に陥ることができたことを表しているが、この幻想破壊自体は実際に起きたことを物語っていた。これを仕組んだのが、道路工事の監督、即ちヒトの心と心を結ぶ医師でもあるボルグハイムだったのであり、この計画を手助けしたのがアスタであった。因みに現実に演じられたあのスペースでアスタの隠れ場所は無いので下手手前に体を丸めてうずくまることで、鼠婆さん登場シーンでは、アスタ不在を表していたと解釈できる。総ての謎が解かれる中で、人間存在の不如意が新たに別次元で提示されている辺り、流石にイプセン作品というべきであろうし、ここまでイプセンの原作の本質を捉え、表現した脚本家、演出家、役者陣の演技を褒めるべきであろう。
 切り込みの入ったお洒落な当パンの折り方のセンスも頭を使った作りになっており、とても気に入った。
楽屋

楽屋

リブレセン 劇団離風霊船

OFF OFFシアター(東京都)

2019/11/21 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

今までになく笑えました。伊東さんの新人女優は声だけなら、なのでもっと舞台が遠かったら・・・とか思いました。やっぱり全組み合わせを見たかったと後悔。
還暦祝いのタオルも買いました!

MIKIO/MASAO

MIKIO/MASAO

ヒューマン・マーケット

Studio Marilyn(東京都)

2019/11/23 (土) ~ 2019/12/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

バー公演ならではの至近距離での迫力。演者もみんなカッコよかったし、おちゃめで笑えた。大満足です。

声

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/11/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

舞台には通路らしきスペースをセンターに、2つのマンションルームが。
開演前、ここにどんな人が住んでいるのか想像してみるのが楽しい。
事前に内容を知らされていないのもあり、様子の違ったこの2部屋で一体何が起こるというのか、自ずと期待が高まります。

そうしての開演。
目の前(舞台)で繰り広げられたのはストーリーというより生活の営み。
2つの生活者、両者の交流は無いものの同じ時間を歩んでいるのは明白であり、観進めるほど自然に読み取れてくるそれぞれの人柄や事情。

不安定なモノは風が吹きつければ揺れるがごとく、観ている者の心をざわつかせます。
このままだと、いずれ倒れてしまうか折れてしまうか、何か悪い事が起きる予感しかしないし、もどかしくも風を受ける弱者の声は誰にも届かない。
あぁせめて子供には・・・もう思わずこっちが声をかけたくなってくるほど

“声”というキーワードが出てくるとき。
一方ではカラカラに乾ききった喉に優しい水が沁みわたっていくように、
また一方では弱った身体に冷たい刃物がとどめを刺すように。
鼻がツーンとしてくる。
しっかりと気持ちが伝わってくる舞台。
なのでストレートに哀しく、辛かったりもするのですが、幸せな気持ちが滲み出てきます。
具体的に何がこの幸福感を生み出しているのか説明できないのだけれども・・・どうして、この幸福感、ホント不思議だ。

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