渦が森団地の眠れない子たち 公演情報 ホリプロ「渦が森団地の眠れない子たち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    藤原竜也、鈴木亮平の小学生姿に違和感を覚えなくなるほど、主役2人の演技が光っていた。考えてみれば、なんとも意味深なタイトルである。夜もおちおち眠れないほど、子どもの世界は大変なのだ。そして、その子どもたちの世界には、当然ながら大人たちの人間関係、家庭の事情が影を落としている。嫉妬、憧れ、憎しみ、悲しみ、寂しさ‥、さまざまな感情が渦巻く社会で天真爛漫に生きることは、子どもにとっても容易いことではない。藤原竜也演じる鉄志と鈴木亮平演じる圭一郎も、それぞれに複雑な感情を隠し持ちながら生きている。木場勝己の吐く、ごく当たり前のセリフが心にしみる。「子どもはえこひいきしてはいけません」。秋元松代のエッセーでもこんな一文を見つけた。「子供は親の愛情の照り翳りに敏感なものだ」。蓬莱竜太ならではの、いろいろと考えさせられる芝居だった。

    ネタバレBOX

    圭一郎の心の闇は震災が影響していた。生きている実感を得るために、生きているものを傷つける。そのねじれた感情を鈴木亮平が丁寧に演じていた。

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    2019/11/26 01:33

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