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「熱海殺人事件」「以蔵のいちばん長い日」

「熱海殺人事件」「以蔵のいちばん長い日」

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2019/12/10 (火) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

「熱海殺人事件」を観劇しました。役者さん達の熱演や迫力のある音響で、ぐいぐい惹き込まれました。長台詞をこなしている役者さん達、本当にすごいと思いました。演じる役者さんによって、面白いか否か、はっきりと分かれる作品だと思いますが、非常に面白かったです!大満足でした!

彗星はいつも一人

彗星はいつも一人

ことのはbox

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2019/12/12 (木) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです!
そして皆さん熱い演技をされますね。
脚本も泣けますね。
次回作も期待します。

Butterflies in my stomach

Butterflies in my stomach

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2019/12/08 (日) ~ 2019/12/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

或る女性・ななこ の7歳から77歳までの10年間隔の物語。7人の女優、7脚の椅子という”7”拘りの公演は、上演時間も77分間の人生(あゆみ)。公演は抒情的な観せ方で印象付けが実に巧い。
理屈を言えば、7は数学的には素数であり 自分自身のみ...つまり人の一生はその人自身のものでしかないことを意味する。”7”拘りと関係があるかどうかは分からないけど。
さて、物語は面白いが、卑小と思いつつも気になることが…。

ネタバレBOX

舞台セットは、大きな 縄のれん のような後景、そして椅子7脚。上演前は横一列に並べてあったが、物語が始まると適宜動かし、その配置によって情景を紡ぎ出す。演者は女優7人で、それぞれの年代を演じ分けながら、その時々に登場する他の人物も演じる。7歳から67歳までの10年間隔を、その年代にあった出来事などをトピックとし、77歳で鬼籍という或る女性の一生を描く。

物語は7歳-母親の印象と思い(チラシにある一文)、17歳-恋愛経験と衝撃的な結末、27歳-結婚と妊娠、37歳--小学生の娘との関わり(学芸会)、47歳-実父の看取り、57歳-定年を迎えた夫との関わり、67歳-痴呆の進行といった平凡だが、それだけにリアルに迫ってくるものがある。冒頭は朗読劇のように7人が文庫本?を持ち、さながら回想日記を読んでいるような気にさせる。物語は年代を順々に紡ぐが、場面に応じて椅子に座ったり、その上に立ち上がったり、または周りを回るような動作で、静止した場面は少ない。そこには人生の歩み、立ち止まっている姿(暇)はないといったメッセージのようだ。動的な中に、時々”しゅわわゎ”という炭酸飲料の蓋を開ける時に生じる音のような、それを擬声音で聞かせる。それが浮遊感をイメージさせ、実体がないだけに不安であるが 同時に安らぎも感じさせる不思議な効果をもたらす。この擬声音は他にも波音やカモメの鳴き声など、実に見事に聞かせる。

公演が抒情的に思えるのは、もちろん物語が10年間隔で描かれ、緊密な連続性がないことから詩的な印象を持つこと。そして照明・音響(音楽)といった舞台技術がしっかり計算され、繊細で情緒的な観せ方をするところ。例えば、照明により後景の 縄のれんに人影を映し出すが、微かに揺れている縄筋が人影を妖しくし、77歳の臨終(記憶の錯綜もあり)は、オーソドックスではあるがランタンの炎(命)を消すという行為。音楽は時々の情景に合った選曲をしており硬軟使い分けも良かった。
公演全体としては、脚本・演出・舞台技術はもちろん、女優7人の息の合った演技(ムーヴメントも含め)は観応え十分だ。或る女性の一生であるから、共通した女をイメージさせなければならないが、そこは衣装で工夫をしている。全員が色違いであるがロングフレアースカート、上着は多少形状は違うが白色系ブラウスで統一という細かさ。

最後に気になったのは、57歳のトピックである。夫が定年退職になり家に居ることが多くなり息苦しいような描き。確かに週刊誌やTV番組の話題になることもあるが、他の年代に比べインパクトが弱いような気がする。例えば、女性の身体の変化など、同性には理解でき共感を得、男性には理解し難いことを描き関心を惹くこともできるのでは...。
自分が観た回にアフタートークがあったが、その時に吉田小夏女史が、67歳は実年齢より老けたイメージにしていると語っていた。今の時代は65歳まで就労する人が増え、更には70歳定年延長という論議まで出ている。その意味で時代感覚に合わないような…。
次回公演も楽しみにしております。
HELP

HELP

劇団PingPongDASH

難波サザンシアター(大阪府)

2019/12/14 (土) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

正直な感想。

思った以上にしっかりと作り込まれていました。
実話を元にしていても、細かな法律や政府見解の課題・現場目線の課題がイメージでのみ描かれることはあります。
しかし、こちらの作品は現状の課題が出てきており、「しっかり取材してはる」と感心しきり。
(一部、情報が足りない部分はありましたが。まあ、細かすぎますかねw)

そう、しっかり作り込まれているが故に、現場を知る人間には刺さる話でした。

動くな点P!

動くな点P!

劇団 ユニットWOW!!

天満天六・音太小屋(大阪府)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

楽しく観劇させて貰いました。
わかりやすい劇だったようにおもいます。
先の方もコメントされてますが、サービス精神旺盛です(笑)

後半の疾走感は若さあふれて、素晴らしいものがあったように思います。

内容も自分の中で改めて文字化すると割合おもしろそうなのですが、今回の劇は何か物足りなさを感じました。
私も点Pににげられましたかな?

「熱海殺人事件」「以蔵のいちばん長い日」

「熱海殺人事件」「以蔵のいちばん長い日」

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2019/12/10 (火) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

金太郎登場の曲があの曲じゃない!「熱海殺人事件」はいったい幾つのバージョンがあるのやら。今回見たものも今まで見たことのないものでした。熊田刑事は伝兵衛に一方的に振り回されている感が強かったのが、今回の熊田は負けないくらいにエグかったです。
千秋楽ということで満席だったのですが、最前列に座席を増やす時に、それまで最前列に座っていた観客を最前列に案内していました。時々最前列に座ったのに、いつの間にか2列目になっていると言う悲しい目にあうことがあるので、この気配りは良かったです。 別演目の出演者さんたちがやっていましたが、客入れ・案内など制作面もきちんとなされていました。

猫は地球を見て美しいと思わないよ と 新作(タイトル未定)

猫は地球を見て美しいと思わないよ と 新作(タイトル未定)

あひるなんちゃら関村個人企画

冷泉荘(福岡県)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

コメディー、むきになった演技ではなく、自然に笑える演技・演出でスッキリです。

ボクノヤミ

ボクノヤミ

ロボットパンケーキZ

湾岸劇場博多扇貝(福岡県)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

荒い演技と演出ですが、広島の原爆後を背景に物語は進んでいきました。
盲目の妹、とも子はいい感じでした。

ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜

ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜

KAAT神奈川芸術劇場

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2019/12/14 (土) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

本編は現代、1924年、小説と3つの世界が交錯して進んでいきます。
KERAさん作品にある複雑な展開です。
上田さんの映像、美術の上下の階段、アンサンブルのステージングで重みのある内容になっていました。
大倉さん、犬山さん、いっけいさん、麻実れいさんの現代世界の掛け合いは爆笑です。
多部さん演じる小説世界のカーヤ、あの時点からサナトリウムにいたということですね。

死に際を見極めろ!Final

死に際を見極めろ!Final

ライオン・パーマ

駅前劇場(東京都)

2019/12/11 (水) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★





真骨頂をみた気がする。

溢れんばかりの笑い。しかしコテコテではない。

改めて思ったのは「台詞力」だ。シェイクスピア調といえばそうなのだが、聴きやすい。ごちゃごちゃなのに無駄がない。


「デカもの」であるが、パラレルワールドのごとく、異世界を飛び回っている。脚本と脚本の境界線を行き来し、終点がわからない。その面白さがある。


やはり この劇団のオールスターは賞賛されてしかるべきだ。個人的にはニートネタで観客が爆笑するのには時代遅れというか首を傾げたが、それは演じた人のなせる技?ともいえる。



一滴のしずく

一滴のしずく

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2019/12/11 (水) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/12/13 (金) 19:30

100分。休憩なし。
劇団15周年の一作とのこと。アンティークス。観劇三昧で観たのも含めると、5本目くらい。これまでの作品のここ3作に共通して言える事は、どうにもしようがない別れ・・・特に母や家族との別れ・・・を一貫して描いている事。ストーリーは直球・・・というか、哀しい背景を描いているにも関わらず、何処かとてもユートピア的な部分がある。好き嫌いの別れる作品かもしれないけれども。
別れにどう向き合うかを、幹の太い感情のうねりとして舞台に乗せてくれている作品だった。ラスト15分くらい、頬を涙がつたうってこういう事だなぁ、という暖かい感情に包まれた作品だった。

彗星はいつも一人

彗星はいつも一人

ことのはbox

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2019/12/12 (木) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/12/12 (木) 19:00

125分。休憩なし。
劇団初見。1970年代以降の日本の劇作を、プロデュースに近い形で公演する団体との事。成井豊作品をどう料理するのかな、と思ったのだけれども。成井豊の、作品の世界観が際立っていて、とても心動かされる爽快な舞台だった。後半、涙が止まらずだった。ちょっと不思議なSFな世界と、人の出会いと別れと思いの世界が、ストレートに伝わってきた。客席、笑が少なかったのが気になった。成井作品を、キャラクターではなく、演技と、脚本世界の立体化だけで勝負して、素晴らしい作品に昇華したもののように思えた。

グッドバイ,グッドボーイ

グッドバイ,グッドボーイ

劇団ミックスドッグス

東京アポロシアター(東京都)

2019/12/12 (木) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

100分、休憩なし。
近未来のAIを舞台にした物語。AIの描き方がちょっと「古いな」と感じたが、2012年の再々演との事。ここ数年で、AIに対する捉え方みたいなのが随分変わったなぁ、というのを実感。
ミクドクらしい、素早い転換の舞台は今回も。一人一人の役者さんが、複数の役をこなして進むストーリー。特に、マリオカートのようなカーチェイスのシーンや、早替え早変わりのコミカルなシーンは、とても面白い。幾世優里のIROHAの演技が可愛い。
ただ、何だろう。過去の作品にあった物語も含めた爽快感みたいなのが、私は上手く感じ取れなくて。ちょっと消化不良感が際立ってしまった舞台だった。

(本公演)ギジレン島最後の7日間

(本公演)ギジレン島最後の7日間

guizillen

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演でした。

ネタバレBOX

太陽に飲み込まれて地球が滅亡する最後の7日間を、通り魔が出現する治安の乱れもあったものの、合唱や野球に情熱を傾け、家族愛を確かめながら過ごしたギジレン島島民の話。

本当は何年何月何日何時何分に熱風、爆風に襲われるというものではないのですが、予報通り地球は滅びました。

10分の休憩を入れての3時間10分、お疲れ様でした。クッションがあって助かりました。
一瞬より青春

一瞬より青春

猿博打

ひつじ座(東京都)

2019/12/12 (木) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

パンツを見ればそのパンツをはいている人の「好きな人」が分かってしまう能力、そんな能力いらねぇ~(笑)
いやいやっ、高校時代なら・・・

笑いだけに留まらない振り切った演技を目一杯。
なので観る事ができて良かったと思う一方、魅せ方に関しては我流オンリーでなく熟練の演劇人もしくはプロのノウハウも取り入れてみてはどうかと。
きっとその方が、より効果的に伝わると思うのだけれど。
まだ本公演2回目の若い劇団さん。
個性炸裂はどうかそのままに頑張ってほしい。

終わりにする、一人と一人が丘

終わりにする、一人と一人が丘

鳥公園

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/22 (金) 14:00

過去に何作か観た鳥公園の作品は、会場の使い方なども含めて「演劇表現の可能性を試している」ような印象があった。
本作はその集大成的なもので、ストーリーを語ることよりも「演劇としての表現」に重きを置いたいわば「純演劇」でなかろうか?
そしてそれゆえ、例えば作中の女性は実は同一人物ではないか?などという読み方も可能ならしめている、的な。
よって、ボンヤリ観ているのでは楽しめないかもなぁ。

時代絵巻AsH 其ノ拾伍 『赤心〜せきしん〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾伍 『赤心〜せきしん〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/12/11 (水) ~ 2019/12/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

武田義信が父 信玄に最初で最後にねだった事...そのシーンが冒頭とラストの悲哀場面として回帰する。この公演は近作の源平合戦や前作の関ケ原の戦いのように明確に敵方がいるわけではなく、戦国時代、武田家という武門の宿命を描いた物語。描き方は、乱世の時代とは思えないほどの情感に溢れ、観ている人の感情を激しく揺さぶる。
この劇が素晴らしいがゆえに困ったことがあった。それは両隣にいた女性観客が感極まって中盤以降ハンカチが手放せないほど泣き続け、自分の感情移入より先々に行ってしまう。繊細な感情表現、場面こそ少ないが殺陣、その観(魅)せる物語は感涙も頷ける。
(上演時間1時間50分)

ネタバレBOX

舞台セットは時代絵巻 AsHの定番、正面に少し高さを設け襖障子と廊下、客席との間は中庭のような空間を作り殺陣シーンのためのスペースを確保する。下手側には土庭があり、チラシ絵柄にある白ユリを終演後、暗転から明転(挨拶)するまでの間に咲かせる細やかさ。この白ユリは父 信玄と子 義信の情を繋ぐ象徴のようなもの。

物語は義信誕生から自害までを時代の出来事(合戦など)を通じて順々と展開する。史実のような事実は描かれるが、必ずしも事実が真実とは限らない。その曖昧さにフィクションを持ち込み戦国時代ならではの権謀術数が怪しく描かれる。直接的な合戦シーンは1回(川中島合戦)、時代劇としての殺陣シーンが2回(武田家内の実戦訓練と先の川中島合戦)というのは物足りない。

一方、織田方の3人(徳川、明智、羽柴)の天下統一に関する各自の思惑を通して、(戦国)時代の情勢などを分かり易く説明している。武田家と織田家中の場面を切り分けながら展開することによって、義信という人物よりも「武田家」という”家制度”のようなものが観えてくる。それはたとえ嫡嗣であっても武田家存続のためには犠牲になるという、今でいう不条理が垣間見える。

史実では義信が謀反を企てとあるが、劇では織田家中の場面を通して武田家内紛を画策し、聡明な義信がそれを察し、自ら謀反者になるという設定。展開もスムーズで、山本勘助自害→真田家台頭→「草」登場。身分賤しき「草」と呼ばれる者を使って謀反を流布したのも本人である。「草」のこの任の重要性を見通した慧眼、それゆえ「忍び」の者という呼称、この先の世でいかに重要になるか、その任務のやり甲斐を持たせる心くばりも心情豊かに描く。また父 信玄も義信の心中は察しているが、武田家の当主として苦渋の中にいる。全体的に戦国という乱世にも関わらず、心情ある描き方をしている。

公演は、義信という不運の武将を情感豊かに描きつつも、全体としては戦国という時代絵巻を観せているような印象を持った。ここに史実とは異なる物語性を起こし、さらに主人公が自ら犠牲になることで観客の同情、義憤を掴むという、劇的には巧みな描き方をしている。先に記した殺陣シーンの物足りなさは、時代のうねり、義信の人間的魅力という社会・個人の両面をバランス良く描くことによって余りあるものにしている。
次回公演も楽しみにしております。
リーディングフェスタ2019 戯曲に乾杯

リーディングフェスタ2019 戯曲に乾杯

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2019/12/14 (土) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

【3】16:30- 最終候補作プレビューリーディング鑑賞-
[戯曲の冒頭15分×6本で休憩なし。5本以上出演していた俳優さんも居たみたい。]
タイムキーパー役の方がぶっつりと寸断してしまう瞬間が、これがまた絶妙のタイミングだったり、役者の熱演と相俟ってついつい続きが気になり今回の候補作すべてを網羅した戯曲集を購入してしまった。
90分以上舞台を見上げて首が疲れたが、一回きりのとても贅沢で楽しい時間でした。

五稜郭残党伝

五稜郭残党伝

温泉ドラゴン

サンモールスタジオ(東京都)

2019/12/11 (水) ~ 2019/12/19 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/12/15 (日) 13:00

スピーディーな場転でテンポよく進み、歴史と仕組みを上手く説明してくれる。
主人公と一緒にそれを理解することで、彼の“逃げる目的”の変化に気づく。
逃げる側のキャラが最高に魅力的で、一緒に逃げているような一体感の中で観た。
追う側の人物像も立体的なのでストーリーの厚みが増す。
この国はいつもこうして失敗してきたのだ。
“ざんねんな”国の理不尽さに血が煮えたぎった2時間5分。

ネタバレBOX

戊辰戦争の終末期、「箱館戦争」の後日談だとういうこの作品は、
降伏が決まった直後に五稜郭から逃げた“脱藩者”二人の逃走劇である。
冒頭、二人が脱藩を決意して一緒に逃げようと決めるまでが簡潔で見事。
一気に惹き込まれて、後は行く先々で助け助けられ、いくつもの出会いに
観る側も転がるように巻き込まれていく。

二人が出会うのは皆「生きる場所が無い」隠れるように暮らす人々だ。
生きる場所を失った者同士、共感して行動を共にし、命を懸ける。
アイヌの人々、隠れキリシタン、混血・・・、皆繋がり、信頼し、危険を冒す。
次々と命を落としていく人々の無念を思い、脱藩はやがて新しい夢へと方向を変える。

一方追う側は「生きる場所」こそあるものの、それにしがみつき、もがいている。
「その先に何があるんでしょうね」という荒巻(佐藤銀平)の台詞に象徴される、
目的を見い出せないまま走り続ける疲労感がひしひしと伝わって来る。
目的の無さを振り払うように、がむしゃらに追い続ける彼らもまた痛々しい。

追いつめられながらも前向きで、強く真っ直ぐな蘓武源次郎(いわいのふ健)が素晴らしい。
次第に夢のような構想をいだき、しかし現実には遺書を残す冴えた頭脳を持つ男。
蘓武を信じて共に脱藩する銃の名手・名木野勇作(五十嵐明)、
二人と行動を共にするアイヌのシルンケ(筑波竜一)、
彼らを狂ったように追い続ける隅蔵兵馬(阪本篤)のキャラが秀逸。

「お前は逃げろ、クナシリで会おう」と言われながら、
やはり戻って源次郎の最期を見届けるヤエコエリカ(サヘル・ローズ)が
ラストシーンに相応しい力強さを見せて思わず涙があふれた。
源次郎の遺書を見つけ大音声で読み上げる。
この無念と希望こそが、作品を貫く大動脈であると思う。

こんなに悲劇的な結末を、終わってみれば“冒険活劇”に仕立てたのは
原作者・佐々木譲氏と脚本・演出のシライケイタ氏の力に他ならない。
まさに、“創り手の矜持”だと感じた。



これ から の町

これ から の町

南船北馬

ウイングフィールド(大阪府)

2019/12/13 (金) ~ 2019/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/12/15 (日)

初の【ソーシャルインクルージョンステージ】での観劇でした★お子さまの声や行動が気にはなりましたが、その分料金が安く設定されてたんで『そういうものだ』と納得して楽しむ事が出来ました♪
お芝居もとても面白かったです☆

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