最新の観てきた!クチコミ一覧

27361-27380件 / 189757件中
アン

アン

やみ・あがりシアター

王子スタジオ1(東京都)

2021/03/26 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/03/27 (土) 11:00

シンプルに面白かった。
 やみ・あがりシアターの実験公演として、役者から原案をもらって主宰の笠浦が作・演出を担当する「オーダーメイド公演」の第1弾。劇団員の加藤の原案で、母と娘の物語を、主に母の立場で展開する。設定は、ちょっと無理だろ、と思わせるものだし、展開もやや無理矢理なところはあるけれど、一種のファンタジーとして成立してるのが面白い。アンは娘の名前だが、男友達の名前がギルバートというのは「赤毛のアン」を念頭に置いているのか、というのは読み過ぎだろうか。

日本人のへそ

日本人のへそ

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2021/03/06 (土) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

念願叶った井上ひさし処女戯曲の観劇。ごりごりとした感触、注げるものを全て注ぎ込んだかのような・・である故に場面の作りに精巧さの濃淡があるが、掌を加えない(己に)容赦をしない作家魂。この手触りは井上戯曲ではこれまで味わった事のないものであった。
第二幕冒頭より展開するは、井上コント(てんぷくトリオ)のフレームを折り重ね束ねたような、同性愛モチーフの精巧な産物、その勢いを減じる事なく(題名が示唆する)井上流ナンセンスを織り交ぜた日本人論が開陳され、手綱を徐々に締め上げるような筆致で終幕へ一気に突き進んだ。
第一幕は説明の省略技法=歌の多用により、吃音者の治療プログラムとしての劇(劇中劇)の開始以降ノリよく場面展開する。「参加者」の一人である東北出身の女性(小池栄子)の半生を「サンプル」とした劇だが、学もなく世間知らずの十代少女が東京に出、苦界に身を堕して行く主な舞台はストリップ劇場、その描写のディテイルは井上氏にしか書けないフィールドだろう。(戯曲を書こうとする者の多くが自分の体験をベースに書く(事により処女作の脱稿に至る)と言われる。文豪井上ひさしも例外でなかった。。) 惜しむらくは、作品が対面している(事が判る)時代、すなわち冷戦下にあって経済成長を遂げた日本特有の政治的版図、右翼と左翼の対立の表れ方が風刺の対象になっているが、現代に置き換え・読み替え可能とは言えここには宇野誠一郎氏の楽曲が伴走し、時代の制約から脱しきれない。
ただ、第一幕の語り手である(吃音研究者であり治療プログラムを主催する)先生(山西淳)をはじめ、役者はエピソード説明のため奔走し、小池以外は皆多くの役に扮して八面六臂、このエネルギーが時代感覚の落差を相殺して余る程である。ナンセンスコント風二幕と併せ、この劇は作家の筆に俳優が疲労困憊の域にまで酷使される様を見る劇、とも言える。
もちろん最後に訪れるのは「役割を演じきった」アスリートへの称賛のみでなく、戯曲の背面から立ち上る思想、作者の眼差しのようなもの。「見て来た」者だけが語れる人間と社会の「現実」、それを直視し批判でなく包摂しようとする精神、言ってしまえば人間愛。どのような人間の中にも生への願望、欲求、情熱、そして体温があり、打算に走ろうが妄信に迷い込もうが、そこに確かに「人間」という存在を見る眼差し、のようなものだろうか・・。他にありようなくそのようにしてある人間、を井上氏は描写する。それは人間の限界でもあるが、この眼差しは私達に、これ以外になり得ない自分、これ以上に気高くはなれない自分に今なり得ているかを問い掛ける。

誰 か の 町

誰 か の 町

タテヨコ企画

小劇場B1(東京都)

2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しんでる公演でした。

「わが町」を下書きとした作品つくり。わが町ファンに贈るタテヨコ版わが町。

共生

共生

さんらん

アトリエ第Q藝術(東京都)

2021/03/17 (水) ~ 2021/03/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/03/19 (金) 19:00

 『共生』という劇において、上野の動物園で働く祖父は戦争で、自分が育てている子象までも、飢え死にさせなければならない、そのどうしようもできない現状に苦しんだ。父は戦後、松屋デパートの屋上で子象のショーをやっているが、あることをきっかけに公務員と仲良くなり、一緒に小象を屋上から連れ出して上野の動物園に運ぶ為に思案し、行動し、最後はその血の滲むような努力が実を結ぶ。そして現在の娘は、女獣医としてアフリカに行き、動物自然保護区に象牙などを求めて侵入してくる密猟者達から子象を含む動物を護るため、体を張って闘い続けている。
 という、それぞれ立場は違えど、動物に関わる仕事をしている1つの家族を取り上げて、その家族と動物の在り方を通して、動物との共生とはどういうことなのかを考えさせてくれた。
 そして、象牙を欲しがらない、密猟業者から象牙を買わない、そういうことの積み重ねが動物と共に生きていくということなんだということを骨身に沁みて感じた。

眠っているウサギ

眠っているウサギ

一般社団法人劇団コーロ

大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)7F・ホール(大阪府)

2021/03/27 (土) ~ 2021/03/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ロビーが広く、静かで落ち着いた雰囲気のとてもいいホールでした。前回の上演を見逃していたので、再演はうれしく、観劇してきました。わかりやすく、人と人との関わりを鋭く濃く描いていました。相手の事情を推しはかること、相手を尊重すること、あらためて思いなおすことが多かったです。

聖なる日

聖なる日

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2021/03/19 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

二回目。台詞や演出を変えているのか、自分の記憶違いなのか、色々と変わって見えた。
いろんな登場人物が顔に唐突に塗りたくられる白のペイントが効果的。『地獄の黙示録』を彷彿とさせる、『覚悟』の演出。しかも、その『覚悟』は結局何にもなりはしないのだ。
映画化するならガウンドリーはホアキン・フェニックス、コーネリアスはティモシー・シャラメかな。

ネタバレBOX

ラスト・シーン、ノーラが自身の髪留めを外しオビーディエンスに結わえてやる。血塗れのオビーディエンスが灯の点らないランプを下げて終幕。
今回一番考えさせられたのがキリスト教について。宗教を馬鹿げた迷信だと気にも留めない人であればどうでもいいことであろう。ただ宇宙空間や戦場など、生死の極限の環境において人間は『神』を欲し感ずるのも事実。狂ったイカれた人間程、座標軸としての『神』を必要とする。キリスト教の下らなさを登場人物が罵れば罵る程、その実異常に欲している心理を感じさせる。
荒井晃恵さん演じる宣教師の貞淑な妻、エリザベス。彼女の行動がこの物語そのもの。自分の赤ん坊を殺し、建設途中の教会に火を点け、原住民に見棄てられた無力なる宣教師の夫に銃を渡し自殺を促す。それでいて『神』への信仰は微塵も揺るがない。
自害した原住民リンダの死骸に『神』への祈りを捧げる。それを欺瞞だと拒絶するオビーディエンス。「これはやらなくてはならないのよ!」と叫ぶ名シーンが凄く深く、未だ咀嚼出来ていない。
知性で造り上げてきた立派な『神』の物語が、自然からは何も関心を持たれず無視される屈辱。
『神』がいるとして、『神』に向けて書かれた作品なのかも知れない。
ホモハラル- Homohalal

ホモハラル- Homohalal

エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2021/03/27 (土) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2019年のリーディング上演も拝見。あの時は1人が複数の役をしたからか、人の心の多重性や交換可能性が感じられた点が面白かったし、論点がいくつも同列に扱われていて、色々考えさせられた。
今回は1人1役がふられていて、関係性はスッキリくっきり見えてきてわかりやすく、かつ、焦点が絞り込まれていて、演出の意図がくっきりみえた感じが面白かった。特にラストの演出が明確になっていて、いまの日本の状態にもつなげられている感じがあり、なるほど!とおもった。
まだ観たことないひとにはもちろんだけど、リーディング観た方にも、ぜひ観てみてほしい!と感じた。
あと、舞台装置がシンプルでめっちゃ美しい。
あとあと、役者陣が濃ゆい。熱量的にはアイホールの広い空間を埋めきれるボリュームに感じた。静かな時はめっちゃ静かなのだけど。

INDESINENCE 

INDESINENCE 

LUCKUP

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

キレイどころワンサかの王道ミステリー。堪能しました。

しあわせになりたい2021

しあわせになりたい2021

劇団たいしゅう小説家

萬劇場(東京都)

2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/03/27 (土) 14:00

開演と同時にグイグイ物語に引き込まれました。
登場人物の今後が気になります。

ANCHOR

ANCHOR

うんなま

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2021/03/26 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

満足度★★★

この劇団は何度か拝見しているが、難しい。代表の方はよく他の演劇にも参加しているのを観るけど、どう感じているのだろう?独自色全快で、評価もかなり別れると思います。アフターを聞いて少し理解が深まった。

聖なる日

聖なる日

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2021/03/19 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本格的な舞台セッティングで、雰囲気がすごくよく出てる。
衣装も素敵!!!
ストーリーもおもしろい。本格的な舞台を観た。
本当にこんなによくていいの?というぐらい、最高に良い。
満足!!!さすが、世界に向かって挑戦している劇団さん。
この作品は、観たほとんどのひとが素晴らしい、っていうんじゃないかな。

雪の中の三人

雪の中の三人

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2021/03/16 (火) ~ 2021/03/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

身分の変更や入れ替えという古典的なネタを用いた喜劇で、ややもすると先が見えて陳腐になりそうなものだが、俳優座の実力ある俳優たちの手にかかれば、さすがにしっかりした水準の芝居になっていて、楽しめた。

INDESINENCE 

INDESINENCE 

LUCKUP

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇場が綺麗で、女性の役者さんが綺麗で、超満足!!!衣装も素敵。
効果音が良く、照明も美しい。劇場をいくつかに分割し、上手く使われていて、女性の役者さんが、さらに綺麗に見える。
今回は、毎回、不満だったことが、良くなっていた。いつも聞きずらかった台詞、マイクを上手に使っているのだろうか、よく聞こえるようになっていた。小さい声は、まだ少し聞こえないが、ずいぶんよくなり、助かる。
ミステリーで、おもしろい!!!

しあわせになりたい2021

しあわせになりたい2021

劇団たいしゅう小説家

萬劇場(東京都)

2021/03/24 (水) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

あらすじは公式で説明されているとおり。

役者さんの演技力は良いと思うのですが、演ずる人物像が共感しにくいタイプが多くて、いまいち話に入り込めなかった。

ネタバレBOX

脚本の好みは人それぞれでしょうけれど、主人公の自堕落さ加減や妹のブラコンにはげんなりしてしまう。
忘れる滝の家

忘れる滝の家

ムニ

アトリエ春風舎(東京都)

2021/03/11 (木) ~ 2021/03/20 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ぱっと見は分かりづらかったです。

ネタバレBOX

一つは母娘の話、もう一つは冒険譚のような話。時空の異なる二つの話が同時進行する話。

時間が経って良く考えると、スマホゲームにはまって結婚する気もなかった女性が、お見合いして、ちょっといい感じの人だったので結婚することにしたという、市井の人々の小さな幸せを描いた小津的作品といったところでしょうか。
聖なる日

聖なる日

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2021/03/19 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

とても良い舞台だったと思います。

眠っているウサギ

眠っているウサギ

一般社団法人劇団コーロ

大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)7F・ホール(大阪府)

2021/03/27 (土) ~ 2021/03/27 (土)公演終了

満足度★★★★★

ドーンセンターでの演劇は、とても好き。内容が社会問題となっていることをクローズアップして、考えさせられる。君も一人ボッチやんと言う言葉は、妙に響きました❗一回だけが残念です。

アン

アン

やみ・あがりシアター

王子スタジオ1(東京都)

2021/03/26 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

加藤睦美さんのオーダーで笠浦さんが書き下ろした一人芝居。感動しましたとしか言う言葉はありませんね。この企画。もちろん加藤睦美さんファーストで続けてください。

アン

アン

やみ・あがりシアター

王子スタジオ1(東京都)

2021/03/26 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ひとり芝居がこんなにおもしろいなんて、ビックリです。
7つの声、いや、もっとだろうか?本当に男の人、子供の声に聞こえる。
泣き声、いつまでも、耳に残りました。加藤睦美さんのケケッとか、残って好きです。
脚本すごーくいいと思います。母の心情が切なくて、ホロリときました。
加藤睦美さん、ヤッパリ、本当に演技、素晴らしい!!!
このひとり芝居は、ぜーったい、回を重ねてほしい。本当に満足でした。

雪の中の三人

雪の中の三人

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2021/03/16 (火) ~ 2021/03/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

貧乏人の格好をした億万長者が、高級ホテルで見事冷遇され、最後は追い出される。でもほかでは得られない「友達ができた」。友達は、億万長者と勘違いされた貧乏な青年。青年の恋愛の行方まで絡んで、出来過ぎなくらい出来過ぎのハッピーエンド。ケストナーってこんなに甘い作風だったかな?と思ったけれど、厳しいナチス政権下だからこそ、明るい芝居を作ったのかもしれない。

ヒルデ役の佐藤礼菜の可憐さ、上流夫人役の瑞木和加子、安藤みどりの弾けたコミカルな演技がよかった。召使役の加藤頼も、板につかない富豪役から、召使に「仮装」するとイキイキするあたり、見事だった。

ネタバレBOX

狭い稽古場公演だが、手動の周り盆のある舞台を3方から客席が囲む形だった。

このページのQRコードです。

拡大