
フェイクスピア
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/05/24 (月) ~ 2021/07/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/06/12 (土) 13:00
NODA・MAP独特の言葉遊びが面白かったです。
伏線の回収具合も良かった。

バトルロイヤル公演第十三弾
ThreeQuarter
JOY JOY THEATRE(東京都)
2021/06/12 (土) ~ 2021/06/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鶏チームを観劇しました。4人の役者さんの熱演、とても良かったです。それぞれのキャラクターを魅力的に演じ、且つすごい台詞量をこなしていました。時事ネタも入っていて面白かったし、やはり、熱海殺人事件は面白い演目だなと再認識しました。良い舞台でした!

バトルロイヤル公演第十三弾
ThreeQuarter
JOY JOY THEATRE(東京都)
2021/06/12 (土) ~ 2021/06/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
田村沙雪さんの演技、熱演でよかった。大変な大役でしたね。心配していた、V字開脚ハラハラしていましたが、無事観れて、よかった。
個人的には、吉田さんがカッコよかった。素敵!!!
スリークォーターさんの熱海、ずーっと観たいと思っていたのが観れて、満足です。4人の役者さん、すごーくよかったです。
特に、爽快な台詞の連続と、殴る蹴るのシーンがいっぱいあって最高!!
ひとつだけ希望があるとすれば、開場は、30分前だとありがたいです。トイレに入ったり、パンフ読んだり、一生懸命観るために、少し休みたい。
上演時間は、個人的には、90分前後が助かります。長過ぎず、短すぎず、作品の良さを十二分に出すには、作品によって違うかもしれませんね。

半月カフェの出来事
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2021/06/09 (水) ~ 2021/06/13 (日)公演終了

その前
東京タンバリン
高架下空き倉庫(杉並区阿佐谷南2-36)(東京都)
2021/06/03 (木) ~ 2021/06/07 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#その前
#東京タンバリン
#高架下空き倉庫
演劇に不慣れな人でも、1時間前後の公演だから試してみてはいかがだろう。その長さとは思えないほどの充実感。それは、これまでに何本もこれくらいの長さの作品を作ってきた実績によるものに違いない。この尺では物語が転がる前に終わりかねないし、だからと言って要素を盛り込めば尺に収まる訳がなく、無理に収めようとすれば薄っぺらくなる。しかし本作は、クロスワードパズルを用いたクイズ的な心理戦…いや、推理をさせながら、実に豊かに物語を転がしていく。そこに現代社会への風刺をユーモアに包んで忍ばせる。
スマホ等ネットを使ったコミュニケーションはできても対面で会話できないディスコミュニケーションは至る所にある。それは陰口や噂話や誤解の温床。そこに真実はどれくらいあるのか。嫉妬というスパイスを振りかければ、たちまちピリッと辛めのドラマが転がりだす。シーンの切り方繋ぎ方が観客の興味を掻き立てる。
これまでの上演でもダンス…というかムービングを取り入れていたけれど、今作のそれは小道具の受け渡しや衣装替え(上着を着たり脱いだり)も含ませて、美しいだけでなく、会場の特徴に合わせた見事な動きだった。その中で、キリッとした目鼻立ちと姿勢の良さで #青海衣央里 さんの美しさが際立った。
#萩原美智子 さんの大胆なラップには度肝を抜かれたけれど、なんだか気持ちよくなってきて普通に聴けてしまった不思議。
仕方ないのだけれど、あの距離での対面客席は、向こうの観客の表情が気になって、集中するのが難しかった。

熱海五郎一座
熱海五郎一座
新橋演舞場(東京都)
2021/05/30 (日) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
まず、前説がくだらなくてよかった。一番よかったのはその前説、といってしまうと身も蓋もないけど、あれを観て、ああ今日は来てよかったと思ったからね。第一幕65分、第二幕80分という配分の割に、第一幕の方がやや長く感じられたのは、喜劇としての場の繋ぎが今イチのところが多かったせいか。

虹む街
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2021/06/06 (日) ~ 2021/06/20 (日)公演終了

外の道
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2021/05/28 (金) ~ 2021/06/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
従来のイキウメ作品から受ける快感は、未知の領域へと分け入るぞくぞく感、謎の事象が「解明」されて行く痛快さにあり、常識を揺さぶる世界観とこれに息を吹き込む俳優への「感心」の要素が大きかった。
ところが今作はストーリーや世界観の斬新さより、新型コロナ禍の下で加速するある種のベクトルへの疑問を全力で投げかけたものと感じる所大であった。従来作品では人間同士の悩ましい諸々はあっても、あくまで「敵」は(現実世界に問題を持ち込んだ)不可知領域であった。だが今作では不可知領域(が示唆するもの)に気づけない人間、空気に従いしたり顔でステロタイプを押し付けて来る浅薄な人間が不気味な「集合」として見えて来る。(主人公となる二人以外の人物たちを風景として描き、コロス的な動きをさせる演出にそれは表れている。)
これを書かせた作者の心底は知る由もないが、わが眼には舞台に切実なそれが滲み出すかに見えた。

キネマの天地
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/06/05 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
少々無理があるストーリーだがコメディだから許されるし、過剰演技も見ていて楽しい。俳優たちが活き活きと楽しそうに演じている印象。劇中で示される演劇論や演技論も興味深い。

Silent Scenes
ゼロコ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/06/11 (金) ~ 2021/06/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/06/11 (金) 19:00
初見のユニット。男性2人によるパフォーマンス。面白い。
パントマイム等の動きを元にした、角谷将視、濱口啓介によるフィジカルシアターデュオ、だそうで、ノンヴァーバルでのパフォーマンスの90分。オープニングアクトの後、「図書館」「ある男の1日」等、タイトルに応じたテーマ性・ストーリー性のある演技で見せ、笑わせてくれる。技術的に高度なことをするワケではないが、構成の妙で笑える演技になっているものの、こうするんだろうな、と伏線が読めてしまうものの結構あった。
https://www.zeroko.net/wp-content/uploads/2021/01/P_ME3628-1-scaled.jpg
常連のお客さんと覚しき観客が結構いて、いつものアゴラとは若干雰囲気が違っていた。それほど面白いと思わない場面でも大声で笑うなど、「いいお客さん」に恵まれているのだろうか。

遥かなる希望の地平線 ―喜劇王 暗殺指令―
ENTER TOP
シアターOM(大阪府)
2021/05/14 (金) ~ 2021/05/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
楽日観劇。
チャップリン歓迎会狙う515事件を下地に、虎市ゆかりの映画人が奔走!
映画「独裁者」の台詞を借り、軍国主義向かう日本を風刺!
昭和テイスト(含ドタバタ)で心暖まる公演!
いつもながらの前説25分+本編155分+挨拶10分とサービスの内容に大満足、楽し~い!

青春オカルト探偵 安楽さんが、征(ゆ)く!!
BALBOLABO
VAZE江坂(大阪府)
2021/05/15 (土) ~ 2021/05/24 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
オンライン観劇に続き、配信終了間際、再度アーカイブ観劇。
西村こころさん:タンブルワードに続き主役を好演!
羽田野裕美さん:ほぼ準主役級の役所、お見事!中止になったリバイアサンも観たかった。
久代梨奈さん:二ツ巴以来!?キャスト交代で急遽のご出演でもしっかりヒロインされてました。
谷屋俊輔さん:絶対的な安定感。素晴らしい。
他の役者さんも熱演されてて、とても良かったです。
やっぱり愉しい、面白い!

青春オカルト探偵 安楽さんが、征(ゆ)く!!
BALBOLABO
VAZE江坂(大阪府)
2021/05/15 (土) ~ 2021/05/24 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
配信リアルタイム観劇!
一度延期となり、キャストも一部変更になりながら…
GWから首を長ーくして待ってた。
全てがしっかりキャラ立ちする演出。
そしてこうなれば楽しいな、と観客が思う方向に軽快にストレスレスにドンドン話が展開。
愉快痛快、あっと言う間の60分。
とっても楽しかった。
首を長ーくして待ってた甲斐が有りました。

ひとりじゃないって素敵なことね
かんから館
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2021/05/14 (金) ~ 2021/05/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
コロナ浮浪者、自殺願望、とある詩人、ゲーマー、妊娠堕胎、
そしてBluehearts、旅立ち!
今のモヤモヤした感じを凝縮した内容を、サラッと表現していて、とても面白かった。
人によって感じ方が違うと思うが、私は前向きにコロナを乗り切り、逞しく頑張るぞって思えた。元気!

夜への長い旅路
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2021/06/07 (月) ~ 2021/07/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
アメリカ演劇の原点、といわれるほどの有名作品でありながら、日本ではあまり上演されることのなかった現代劇古典(1956)がコロナ禍真っ最中に幕を開けた。コクーンが始めた「世界演劇発見シリーズ」で演出はイギリスのフィリップ・ブリーン。どこかで見たつもりになっていたが、初見である。3時間半もかかるのだから見ていれば忘れない。
なるほど、アメリカ演劇が詰まったような作品で、かの国に生きる人々の個人と社会への見果てぬ夢への渇仰が切々と描かれる作者の生い立ちを映した家庭劇だ。現代のアメリカ演劇にまで続くテーマがすべて埋まっている。
過去の栄光にとらわれている父(池田成志)と母(大竹しのぶ)、父は20歳代にそこそこの成功を収めた舞台役者。いまはわずかな不動産を転がして生計を立てている。母はクリスチャンの女学校を出て舞台に惹かれて父と結婚、慣れない巡業暮らしの中で二人の男の子を育てた。薬物依存症。上の子(大倉忠義)は定職に就かずアルコールにおぼれている。作者を映すように文弱な弟(杉野遥亮)は当時不治の病と恐れられていた肺結核の宣告を受ける。一家はアメリカ的な愛に満ちた家庭を持つことを切望しているが、現実はその夢をことごとく打ち砕いていく。
舞台は終始、一家の居間で、二幕、場数はそれぞれ4場か。一幕は1時間20分。二幕は1時間50分。休憩は20分。セリフ劇でしかも70年近く前の本なのに、ダレない。
演出は多分この時世だからリモートだったのだろうが、実に細かい。この興行は時節柄ジャニーズ興行で、それが当たってか、見た回(11日夜)は満席の盛況で女性客ばかり(若い層ばかりでなく年齢幅は広かったから、年長組は大竹のファンクラブか)、男性客は二十人はいなかったと見たが、前にこの劇場で見た「ハウンド警部」のような客引きのいやらしさはない。演出はこの名作を役者人気に頼らないで誠実に舞台化している。後半にはそれぞれの登場人物がお互いのエゴをぶつけ会うシーンが続くが舞台の人間像に引き込まれる。大竹ができるのは当然としても、あまりこういう陰のある役でいいところを見たことがなかった池田もぐずぐずしただらしなさを演じ切る。大倉はかつてグローブで蜘蛛女を見たことがあって、大丈夫かと思ったが、健闘。あまり舞台経験がない杉野はその素直さが生かされていた。
舞台には舞台全体を覆うように大きな白一色の吊り幕がつられていて、それが形を変えて上下することで抽象性が加わり、見たことのない室内劇になった。舞台に置かれた古いピアノ、海が近くてかすかに聞こえる波や海鳥の声、霧笛などの音響効果、少ないが音楽も効果を上げている。
3時間半を飽きないように作られている。芝居好きは男女老若を問わず、喜んでみる舞台になっているが、果たして満場を埋めたファンクラブ客はこの芝居をどう見ただろうか。
ともあれ、この名作を、思いがけずいい座組で見られたことはよかった。「発見」である。

ハリネズミのジレンマ
甲南大学文化会演劇部 甲南一座
甲南大学甲友会館大ホール(兵庫県)
2021/04/24 (土) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
千秋楽観劇
「近寄れば傷つけ、離れれば寂しい」母兄妹。
兄の失踪、そして私の知らない兄を知る友人達。
オリジナル脚本、個性的なキャラ達。

キネマの天地
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/06/05 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

いつか〜one fine day〜
conSept
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2021/06/09 (水) ~ 2021/06/20 (日)公演終了

半月カフェの出来事
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2021/06/09 (水) ~ 2021/06/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こちらの下のほうに前回の公演が公開されていたのですね!!私のチェック不足でした。こちらを見てから行けばさらに良かったのではないかと。
カフェとお庭のセットが素敵でした。上手になんか可愛い金魚鉢があって、これってカフェの看板?と・・・

夜への長い旅路
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2021/06/07 (月) ~ 2021/07/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
家族4人の誰もが精神を病んだ、どこか壊れている。前半の幕では「あのとき」とか、母親に何かがあるとか、婉曲な言い回しで、この家族に何があるのかわからない。しかし、言葉の端々に何かがありそうな不穏な感じが、内面の緊張をずっと持続して、大変密度が濃い。母親役の大竹しのぶが、高い声で、健気に振る舞っている。が、仮面を脱いで、時折低いズシッと響く声で「みんな過去から逃れようとしている。でも人生はそんなこと許さない」などと、怖いことを言うと迫力がある。
後半は、隠れていた家族の実像がさらけだされ、どうしてそうなったかの、生い立ちや、過去の夢を語る、語る、語る。いずれもすごい長台詞。聞き手はいるものの、あまり口を挟まないので、ほとんど独白に近い。シェイクスピア俳優だった父親に捧げるかのような、シェイクスピアばりの(それ以上の)長台詞。これだけの長台詞で客席を引き込む、演出、俳優陣のリアリティーがすごい。一箇所、リアリズムという言葉が、次男アンドレイのセリフで出てくる。パンフで翻訳者が書いているが、他のセリフからは浮いた、特別な感じが聞いていてもする。これは意味が深い。
この悲惨な家族のそれぞれの姿が、ほぼ、作者のユージン・オニールの家族そのままというのだからすごい。3時間半、とくに後半が110分と長いのだが、全く時間を感じなかった。自分のダメさがわかっていて反省もするのに、反省した次の瞬間、同じ過ちを繰り返す。わかっていてもやめられない、自分に絶望する一方、そうなる自分に開き直る人間の悲しさがひしひしと迫る。すごい芝居である。