キネマの天地 公演情報 新国立劇場「キネマの天地」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    いい作品ではあります。

    ネタバレBOX

    いい映画を作るために、若手からベテランまでの女優が我を捨てて一致協力するように監督が仕組んだ壮大なトラップ。

    2011年にこまつ座さんで観ましたが、今回、小川絵梨子さんの演出ということで、何か違いがあるかなと楽しみにしていましたが、違いは分かりませんでした。細かいところは覚えていませんでしたが、オチを知った上で観ると正直感動はありませんでした。

    我を捨てて協調するというこの作品のテーマについて、初っ端に監督が発言していました。うわー、答を言っていたんだと驚きました。

    もちろんいい作品なのですが、ベタで、臭いところなど、今の感覚からすると古臭い感じがしました。妻を殺された役を演じていた分、他の役者とは立場が違うのは分かりますが、それにしても監督だけテンションが低く、声が小さかったのは気になりました。

    私が観たのはプレビュー回でしたが、開演前に小川絵梨子さんが登壇して、観客も制作の一部であり、素直に反応してくれることを祈っていますという旨の挨拶がありました。

    ああーん!この作品は演出家であるあなたの作品でしょうが。何祈ってんだよ。あなたが主体的にそのように思考したんだろうが。そうだったら、祈るではなくて願うだろうが、何でもかんでも祈ってんじゃねえよ。願ってくれよ。

    私は、3.11以来、何でもかんでも祈るという言葉を使うマスコミや世間の風潮に危惧しています。願うときは願いましょう。

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    2021/06/11 17:22

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