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トレーディングライフ

トレーディングライフ

ピウス

シアター・アルファ東京(東京都)

2022/05/13 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

コメント欄に。

ネタバレBOX

頭悪いので、人間関係やストーリー展開理解できず。
演技力は皆高い方だったと思う。
関数ドミノ

関数ドミノ

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/05/17 (火) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

粗筋から藤子・F・不二雄の『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』を想像したが、M・ナイト・シャマランの『アンブレイカブル』だった。
2005年初演、2009年再演、2014年再再演。2017年寺十吾によるプロデュース公演。

地方都市の交通事故、横滑りした乗用車の助手席部分と歩行者がぶつかった。歩行者には何一つ怪我はなく、逆に車は大破。助手席に乗っていた運転手の娘は意識不明の重体。その事故を目撃していた複数の人物が保険屋によって集められる。誰もが納得のいかない“神の奇跡”。一人の男が半生を賭けて導き出した「ドミノ幻想」理論について語り出す。

ネタバレBOX

『アンブレイカブル』は先天的に脆い骨を持って生まれてきた「ミスター・ガラス」がアメコミに耽溺する内に、自分の対極であるスーパーヒーローも実在するのではないか?と捜索する話。そんな人間を見付ける為に大規模な事故を自ら仕組み、生き残る者を調査する。

今作は「ドミノ幻想」理論と云う架空の理論を掲げ、願いが全て現実化する“ドミノ”を探し求める男の執念。“ドミノ”と睨んだ者にHIV陽性の男を近付かせ、彼の力によって陰性に変わるのかを試す。男は仲良くなり友人関係を築くのだが、彼といて変わったことといえばやたらパンチラを目撃することだった。“ドミノ”の願いによってパンチラ目撃率が大幅に上がったのか!?それともただの偶然か?

誰の視点による願いなのかがドラマの焦点。しかも“ドミノ”の力は半永久的なものではなく、時と共に移り変わる一時的なものでしかないという。誰にも確定不可能な、まさに妄想。ある一時期、神の力を手にしていたかも知れないという推測に基づく・・・、仮説。精神科医の言う通り、そんな妄想にしがみついていても全く仕様がないこと。不思議な事件(バグ)に拘り過ぎて全てを台無しにしてしまうパラノイド(偏執狂患者)のような話。
関数ドミノ

関数ドミノ

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/05/17 (火) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何度目かの再演だ。交通事故で即死が当然の状況なのに、傷一つ追わない、と言う発端の事件は同じだが、その後の展開は少しづつ変わっている。
今回は「スーパーマンは実在する。しかもそれは日本人だ」と宣伝を打っているが、中身は、それほど軽くはない。
作者はいまの世界を動かしているルールを、普遍。不変のものとしているところに疑問を呈していて、今までも多くの作品を面白く展開して見せてくれた。「関数ドミノ」はドミノ倒しのように、奇跡のような交通事故のその後の展開の物語が、最初のドミノの倒し方を変えれば全部変わった方向に倒れていく、ということなのか、数学的にはシンプルに見えるドミノ札でも無数に近い組み合わせができる、ということなのか、その経緯が今の世界の新しい規範になったり、救いになるか、と言うテーマのように受け取ったが、そういう常識的ではない受け取り方も出来るところにこの作品の面白さがある。
イキウメの俳優たちもそろそろ二十年だろう。すっかりうまくなって、二時間飽きずにに見てしまった。

CUBE

CUBE

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/05/19 (木) ~ 2022/05/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりに劇場へ行けましたので、A公演を観劇。
どの話も面白かった。

ネタバレBOX

アンダーライン→藤堂さん演じるシニカルな探偵役によるミステリー。短い尺の中で伏線を張って、綺麗に回収されるあたり、見事。

女流作家たちの備忘録→皆さん、演技達者なのですが、椎名さんが出色。どんな役でも上手い役者さんですが、こういったコメディ的な役が一番はまって見えます。

天気と戦う女→主役、高宗さんの演技がパワフル。新入団ということで今後のさらなる活躍に期待。
mono drama live vol.1 【ROLE】

mono drama live vol.1 【ROLE】

劇団ロオル

シアター711(東京都)

2022/05/13 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/05/15 (日) 19:00

価格4,000円

15日19時の回を観ました。

ネタバレBOX

日替わりのゲスト(15日は大島朋恵さん)のひとり芝居1作品と、主宰の本山由乃さんのひとり芝居を2作品の計3作品でした。

お二人とも、女性の心の闇の部分を好演されていましたが、
「本山由乃さんの方が闇が深いだろうな!」
と、現地で観ていて思いました。

本山由乃さんが演じられる作品は、自分が観た回に上演されなかったものもあったので、他の回も観ればよかったと後悔してます。
花柄八景

花柄八景

Mrs.fictions

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/05/11 (水) ~ 2022/05/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ハードルが上がってそんなに楽しめなかった。
Hazel nuts cholateの人生賛歌は最高。

花柄八景

花柄八景

Mrs.fictions

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/05/11 (水) ~ 2022/05/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とあるきっかけでMrs.fictionsを知ったのが約2年前。
2度の公演中止からやっと観劇することができました。
岡野さん演じる花壇師匠はじめ登場人物みんなが愛おしい。ぐんぴぃさんが劇全体をポップに仕上げているし、今村さん永田さんの強烈なコンビは最後までブレずに突き通しているし、前田さんは素人の自分でも難しい役なんだろうと思うものを難なくやっていて感動しました。
生垣の向こうから花柄一門のあっち行ったりこっち行ったりする姿を覗かせてもらえたことがとても愉快で幸せで、とっても粋な作品でした。

CUBE

CUBE

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/05/19 (木) ~ 2022/05/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

A、B一気公演。最近はマチソワもなるべくしないようにしているので、体力的にちょっと心配でしたが、折り畳み座布団無しでも5時間15分持ち堪えました。
それというのもどの作品も面白かったから。大いに笑いました。
「ジャガーノート」はバンタムクラスステージでも観ましたが、同じ話とは思えないほどの松本演出で「シカゴ新喜劇?」になっていました。

残火

残火

廃墟文藝部

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

全ての環境での臨場感がめっちゃ伝わってきてめっちゃ興奮しました...
生で見れて良かった。
最後めっちゃ泣きました。

ネタバレBOX

おばあちゃんが入院して退院して火花が何気なく「あれ私より長生きするで」っていうセリフがまさか伏線になっているとは...
ゾクッとしました...
生で見れてよかった...最高でした。
花柄八景

花柄八景

Mrs.fictions

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/05/11 (水) ~ 2022/05/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/05/22 (日) 18:00

2度目の観劇。やはり、とんでもなく面白い。83分。
本当に最高だった。
落語とパンクロックを知っていると、もっと面白い。

ネタバレBOX

・劇中で使われる古典落語リスト。
「地獄八景」…冒頭で花壇が語る
「野ざらし」…タイトルのみ。初音ミクの「野ざらし」はぜひ聞いてみたい。
「死神」…ろうそくがフッと消える
「芝浜」…鉢が語る
「文七元結」…タイトルのみ、ロンドン中を泣かせてほしい
「らくだ」…かんかんのう~
「釜どろ」…燐が語る

・劇中で語られる新作落語リスト。
「プリキュア」…花壇が語る
「シド&ナンシー」…苗が語る。これはなんとかして最後まで聞きたい!
「チェルシーホテルの仇討ち」…タイトルのみ
「(タイトルなし)」…花壇が語る、花壇vs初音ミク、の様子
CUBE

CUBE

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/05/19 (木) ~ 2022/05/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

AB一気公演を観劇。好き嫌いがあまり出にくい短編集になている様に思った。全体的にテンポ感が良く、長さの割にダレル時間がない。

ネタバレBOX

天気と戦う女。高宗さんの声が持つのかちょっと不安(よく知らないのであれが普通かわからない)かなり不得手な感じの声の出し方をしているのかと思えるほどの違和感でした。ジャガーノートはかなりパワープレイ感。成立していたが毎回行けるのか?ちょっとパワーダウンしたら途端に残念な感じになりそう。
渡邉結衣さん、前に出演舞台見た時は特に印象に残ってなかった、別件で名が上がった時にあの舞台にあの役で出てた子だよと教えられてやっと思い出したくらい。「女流作家達の備忘録」「巨匠と三毛猫パスタ」を見て「個性」が若干希薄なのかなと感じた。お芝居は上手いです
残火

残火

廃墟文藝部

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/22 (日) 15:00

初の廃墟文藝部鑑賞。
斜田戯曲のファンとしてここは見逃せなかった。
圧倒的に飲み込んでくるのを期待してしまったので評価は★4つ。
それでも戯曲、スタッフ、演者ともにハイレベルで見ごたえは十分。

ネタバレBOX

平成という時代をたどり、そして架空の令和という現実へ。天変地異や戦争、政治や人殺しのニュース、スポーツ選手たちの栄光などが、走馬灯のように走っていく。そして、これでもかという想像以上の悲劇を見せたかと思いきや、最後にふっとそれが一瞬の予知夢のようなものだとわかる。
 
白昼、カメラのフラッシュの中で予知夢を見た彼は思うのだろう。「こんな悲しいことが起こるのは、彼女ではなく自分自身であってほしい。いや、自分の知らない誰かであってほしい」と。
 
しかし、それすらも考えられらないほどに、覚えていられないほどに彼は幼いのだ。幼いころに抱いた、そこはかとない恐怖は忘れてしまうのだという作家からの暗示かもしれない。
 
「なにかのはじまりはなにかの終わり」そして、その逆も然り。
この公演は終わり、新しい何かがはじまるのは廃墟文藝部という劇団だけなのか、それとも観劇した人々たちもまた新しい何かが始まるのか。と、そんなことを考える芝居でした。
 
それにしても、よく踏み切ったな、と思える作品だ。
眞理の勇氣

眞理の勇氣

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/05/13 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

戸坂潤と言う名はうんと若い頃、古本屋に如何にも昔の学生が手にしていただろうような、茶けた紙に1サイズ小さめの字がびっしりタイプの分厚い文庫本が置かれていた朧ろな記憶がある(唯物論研究序説だとか何とかいう物々しい題ではなかったか..)。
それにしても芝居の題材にし、主人公に据えるには随分マニアックで、評伝劇なら仲介者として現代から(またはせめて戦後のある時点から)当時を射程し、そこを入り口に時代を遡って行くのが常套である所、本作は「現在」を介在させず、戸坂の研究会のかつての同志を語り手に据えているとは言え、劇はほぼ当時を時系列に辿って行く。作者はこれが最も相応しいと判断したのだろう。戸坂の思想や哲学を(恐らく)原文に逐語的に本人に語らせ、解説に走らないのもその方針の延長に思われる。(ただし彼らに貼りついた特高刑事(3人いる)の質問に用語解説はする。)
が、言葉は晦渋でも、何が問題とされているかは戦時体制(思想弾圧や監視)という状況の中に鮮明になる。
唯物論という言葉は、日本史に引き付ければ、物理的事情を無視した戦略で国民を翻弄し、甚大な被害を与えた軍部の殆ど計画性の無い決定は「神」の御名の下に為された、という視点が多分に滲んでいる。勿論軍部の原則の無さが露呈するのは戦後の事だが、渦中にあって社会と体制の矛盾を見通す視点があった事、その視点を固持し説いた抵抗者が存在した事は現代に示唆を与える事実だ。
史実を比較的忠実に反映させる古川氏の筆は、いつも思う事だが何故か「それでも見せてしまう」。息を詰めて集中する時間と、大いに呼吸をして情景を味わう時間が適切に配されているようである。
もう一点本作の「見せてしまう」要素として、戸坂や既婚の研究会メンバーの女性関係の描写がある。大杉栄を前妻から奪った野枝らにも言及され、生活のためにでなく主義、思想で結びつく関係、自由恋愛の文脈に据えようとしていたが、劇中それなりの時間を割いたわりにいまいちフィットしていなかった。「科学的精神」をもって現実と厳しく対峙する戸坂潤の人物像(役者の造形も)は、ユートピアを謳うアナーキズムやある種の共産主義のそれとは異なり、文字通り「科学」に立つ態度、リビドーの発動と一線を画する事にむしろ自覚的である態度を想像する。戸坂氏のは単純に、一度後妻に迎えたい意思表示をした相手との焼け木杭のようなもので、本筋に噛んで来るレベルのエピソードかな..というのは素朴な感想。
それはともかく、、現在、日本学術会議の非承認問題に象徴される自民長期政権の学問の軽視と、非科学的態度(というか頭の悪さ)はマスコミの事後承認により(それを批判しない大多数の市民により)放任状態となっており、来たる参院選での野党惨敗後の3年間、「科学的精神」の敗北を逐一見続ける羽目になる事は覚悟せねばならんだろう。これからの課題は科学的精神そのものではなく、戸坂ら唯物論研究所が敗勢の中で後世ためにどう闘い、どう闘いを閉じたかに何を学べるか、既にそういう段階にある事を憂える昨今、本作は「歴史は繰り返す」を思い知らせる作品になった。

花柄八景

花柄八景

Mrs.fictions

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/05/11 (水) ~ 2022/05/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#今村圭佑 #岡野康弘
#ぐんぴぃ #永田佑衣
#前田悠雅(敬称略)
哀れで切ない要素もあるけれど、それをしんみりとはさせない豊かな笑いと可笑しさで、見事にMrs.fictionsワールドに仕上げられていた。
その一翼を担った永田佑衣さんの存在感が圧巻で、ヤンチャな見た目と時折漏らす乙女な声のギャップに劇場中が笑い悶え虜になった。かれこれ彼女の出演作をかなりの数観てきたけれど、最高のパフォーマンスではなかろうか。あの大きくて物憂い白目に会いたくて、二度三度と足を運んだ観客も少なくないと思う。
もちろん今村座長のブッ飛び具合と、岡野さんの安定の哀愁と可笑しさがあってこその完成度。
いやぁ、イイもの観た。
気持ち良く笑った。
大いに笑った。

ホテル

ホテル

20歳の国

新宿眼科画廊(東京都)

2022/05/13 (金) ~ 2022/05/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/15 (日) 14:30

【コーヒー】
マッチングアプリでマッチしてホテルで待ち合わせる男女とそのホテルの清掃スタッフ2人の会話を中心としながら時に会話や場をクロスさせつつ両者の関係を明かしてゆく構造が演劇手法としても話の進め方にしても巧みで、こういうの好きだなぁ。

鮭スペアレ版『マクベス』

鮭スペアレ版『マクベス』

鮭スペアレ

銕仙会能楽研修所(東京都)

2022/05/22 (日) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/22 (日)

価格2,420円

22日18時開演回(78分)を動画配信で視聴。

北千住BUoYでの初演公演(2018)と比べて、筋立てが簡潔明瞭に感じられ、素直に鮭スペ版『マクベス』の世界観に入っていくことが出来た。

ネタバレBOX

【配役】
マクベス:清水いつ鹿さん
マクベス夫人:宮川麻理子さん
バンコー(マクベスの同僚):西田夏奈子さん
マクダッフ(ダンカン王の臣下):上埜すみれさん
ダンカン王・マルコム(ダンカン王の息子):葵さん
ロッス(ダンカン王の臣下)/アンガス(ダンカン王の臣下):水上亜弓さん
ヒカト(呪術を司る女神):中込遊里さん

【演奏】
キーボード・パーカッション:吉田能さん(あやめ十八番) 
バイオリン:中條日菜子さん
馬頭琴:フルハシユミコさん
木魚:中込遊里さん
せんがわ劇場演劇コンクール

せんがわ劇場演劇コンクール

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2022/05/21 (土) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

価格0円

2日目は11時30分からの上演。2団体の上演だが、表彰式があり、その中で専門審査員が全団体の講評をするため開始時間が早くなっている。専門審査員の講評は、以前(少なくとも自分が全団体を観劇し、授賞式を観覧しだした第5回から第10回)に比べると優しく前向きに思える。今回は「良く出来ている」といった主旨の肯定を前提にした講評(以前は「ダメだし」の辛口印象)だ。
(上演時間は各30~40分内)

ネタバレBOX

5月22日(日)11:30
安住の地(京都府)『アーツ』

舞台美術は、中央に紗幕のある大きな別室(空間)を設える。設置・撤収も審査時間と関りがあるから、各団体とも小物中心だが…。ストレートプレイにムーヴメントを使った観せ方。物語は美術館で、一人の鑑賞者が逮捕された。本人は「絵を見ていただけ」、美術館側は「作品に危害が及ぶ可能性があった」と主張する。それを孤独に聞いている存在が「絵」だった。絵の追憶とも言える、自分が描かれたあの頃のことを話し出す。絵の歴史的な制作経緯や価値を現在と過去(原始時代ー壁画や戦時中)を交錯して展開していく。絵が好きな青年は出征し帰らぬ人に、その兄の願いで弟が美術学校で学ぶため 大切にしていた欅の木を切って学費に充てるが…。空襲の最中に置いてきた絵を取りに戻る姿、絵の悲しい出来事の変遷が語られる。

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5月22日(日)13:00
階(缶々の階)(大阪府・兵庫県)『だから君はここにいるのか』【舞台編】  

冒頭は、観念的といった印象。
舞台は、劇場の公演準備前の舞台。仕込みが遅れている舞台上で、一人の俳優が、スタッフのために缶コーヒーを両腕に抱え待っている。と、台本の台詞を正確に喋る見知らぬ男が現れる。その台詞は、舞台上にいる俳優が喋るはずだったもの。すでに削除され無になった台詞と台詞がなくなって出番が無くなった俳優が いつの間にか同化してくる不思議感覚。劇に登場しなかった登場人物(台詞)とその役を演じるはずだった俳優の物語はシュール。他方、台詞とは誰のためのものか?観客に向けてであれば、観客不在の前説は何なのか。スタッフが声のみ出演という劇中内の前説アナウンスが笑える。

〇団体受賞
グランプリ
階(缶々の階)『「だから君はここにいるのか」【舞台編】』(作・演出:久野那美)
オーディエンス賞
安住の地『アーツ』(作・演出:私道かぴ)

〇個人受賞
劇作家賞
神保治暉(エリア51『てつたう』)
演出家賞
星善之(ほしぷろ『「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」』)
俳優賞
瀧澤綾音(ほしぷろ『「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」』)

*専門審査員によるファイナリスト5団体への講評は、後日劇場ホームページにて発表される予定。
せんがわ劇場演劇コンクール

せんがわ劇場演劇コンクール

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2022/05/21 (土) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

価格0円

毎年楽しみにしている演劇コンクール。今年も全5作品の観劇と審査講評、授賞式まで観覧が出来た。実施目的は、概ね「『次世代を担う芸術家と鑑賞者の育成』をめざす企画」ということらしい。

ファイナル5団体の上演順は、抽選による希望順らしいが、偶然にも初日3団体は東日本、2日目の2団体は西日本となっている。既に結果発表されているが、偶然にもグランプリとオーディエンス賞は2日目に上演した関西の2劇団が受賞した。とは言え、自分が観た限りでは、それぞれ特色ある劇作が出来ていたと思う。満足した観劇内容、同時に学ぶべきことや気付きが多くあり、充実した2日間であった。
なお、「観てきた!」は、コンクール日程のとおり2回に分けて記載し、団体ごとの★評価はしない。
(上演時間は各30~40分内)

ネタバレBOX

全5団体中、4団体がムーヴメントというかコンテンポラリーダンスといった身体表現(演技)を演じて物語を展開していく。最後の「階(缶々の階)」という団体だけが、ストレートプレイで観せる。比較的短い時間内で上演するためには、身体表現を取り入れた作品のほうが視覚的な印象が強くコンクール向きなのだろうか。

5月21日(土)13:30
盛夏火(東京都) 『スプリング・リバーブ』

観客を異次元に誘い込むようだ。たつき、マヤなどが、演劇コンクール出場のため、音響・照明スタッフを引き連れ、せんがわ劇場へ下見に来ていた。仕込んだコンクール下見(3月中旬)という設定とコンクール当日(5月21日ー観客視点)の違いが緩い笑いを誘う。姿を見せない照明係の声だけ出演も仕込み光景を思わせる。少しオカルト的とも思える不思議感覚。
コンクールで優勝したいがために実現不可能な演出ばかり夢想するたつきと、小学生時代を過ごした仙川での日々を懐かしむマヤ。地元ということもあり、地域情報はリアルだ。たつき達は期限までに無事作品を完成させる事はできるのか、という夢想世界へ戻っていく。
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5月21日(土)15:00
ほしぷろ(福島県) 『「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」』

抽象的な印象。物語の展開に合わせ、中央奥の壁に映像による風景映写。宮沢賢治『なめとこ山の熊』を原作にしたクリエイション作品。脚立を持ち出し、その高さを「山」、結んだビニール紐が「川」、いくつかの紐で括られた空間が「街」を表現する。
登場するのは人間と動物(熊)・・・生と死、地元出身か否か(よそ者)、都邑といった対比を現した内容のようだ。原作に語り手として現れる「私」や「僕」、現代を生きる私たち自身の言葉から、小十郎と私たちに共通する普遍性や差異を見つめ直すという。映像美が際立ち、演劇が活きているのか?ただ、殆ど喋らないが瀧澤綾音さんの存在感ある演技は凄い!
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5月21日(土)16:30
エリア51(東京都・インターネット)『てつたう』

ムーヴメントー 2人が背中合わせに寄り掛かる姿が印象的だ。この姿は「人」という字に見えるが、「支え合う」と「反目する」という反対の意味を表しているよう。
冒頭は自動車教習所の車内(緊密空間)光景から始まる。園児の列に突っ込む車。その運転手。運転手を介護していたヘルパー。現実にあった事故を連想し居た堪れなかった。先生たちと子供たちがつないでいた手、そして痛む手。手と手を介して伝えると伝わる。顔だけは知っている人、「ヨォ」と挨拶をするだけの心地良い(適度)距離感と車内空間を対比する巧さ。違う空間の広がりを通して人間関係が描かれているよう。
つぎはぎ

つぎはぎ

劇団水中ランナー

サンモールスタジオ(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い…お薦め。
普通の家族ではない人々が、普通以上の絆で結ばれた“つぎはぎ”物語。どうして家族ではない人々がここまで親密になれるのか、そして相手を思いやることが出来るのか、その人間関係を実に上手く描く(作・演出:堀之内良太氏)。

環境や状況、もしくは範囲といったほうが分かり易いが、広げないことで より緊密さを増した関係性や情況を描き出す。少し謎めいた疑問が徐々に明らかになる。その事実を受け入れざるを得ない苦悩が、観客の感情を揺さぶる。何となく違和感ある登場シーン、それがラストに明らかになる展開の巧さ。見事だ!
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台は「ぱっちホーム」という児童養護施設。セットは、室内中央に少し張り出した間仕切り、上手は談話室のようで座卓や籐椅子、奥に整理箱、下手はダイニングでテーブル・椅子そして冷蔵庫等を置き生活感を漂わす。上手・下手を行き来して、狭い空間に体の動きと心の揺れを観せる。廊下を回るようにして下手奥が玄関に通じている。

幼少期にこの児童養護施設で育ち、いったんは退所したが、或る事情によって また集まり共同生活を送っている人々の物語。主人公は英治(鐘ケ江佳太サン)、このホームで育ち、当時の園長と養子縁組をして此処にいる。由紀子(虎子サン)と結婚し、妊娠4か月の幸せ真っ最中のはずだが…。仲睦まじく暮らしている家(ホーム)に、昔の仲間を呼び戻し暮らす理由が後々明らかになる。貴美恵(織田あいかサン)という部外者(執筆者)が取材(記録)する方法で、二人の思いや、戻ってきた仲間に事情を聞いていく。それぞれの性格や抱えた事情を情感豊かに描く。

英治の不治の病(余命数か月)、生まれてくる子の見守り・後見人的役割を仲間に託す。延命治療か、自分の遣り甲斐かといった究極の選択が重く圧し掛かる。この選択を施設育ちで、今医者になっている麻美(悦永舞サン)と議論するシーンが見どころ。その議論を英治と由紀子を別々に観せることで、それぞれの立場の本音を聞かせる巧さ。何が正解か見出せず、ただ思(重)いを言い合うだけの虚しさ哀しさ。

シングルマザーとして働く女性二人ーえり(坂本憲子サン)と真由(川村美喜サン)が登場するが、交わることはない。途中から 少し違和感を覚えたが、これは時間軸が異なっているため。この時の経過こそが物語の始まりであり現在(ラスト)に繋がる。単に時間という流れの繋がりではなく、仲間との繋がり、命の繋がりという物語のテーマが込められている。一緒に暮らし育ったが本当の家族ではない、そんな“つぎはぎ”家族が愛おしく感じられる。

英治のプロポーズの言葉「結婚して下さい。あなと家族を大切にします」、果たすことが出来なくなったが、仲間は「我が儘だな。皆を巻き込んで」といった序盤の台詞が利いてくる。ラストシーンの台詞が、英治と仲間の思いを結び付ける。結婚と後見人的な存在から「書類にサイン」の意は、おのずと知れよう。
たしかに「杉並演劇祭大賞受賞」は肯ける秀作。
次回公演も楽しみにしております。

【追記】
事情があり到着が開演時間ギリギリになる旨、事前に連絡させていただき、当日は10分前になった。それでもスタッフには気持ち良く対応いただいた。感謝します。
CAT TOWER

CAT TOWER

MousePiece-ree

ABCホール (大阪府)

2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いゃ〜、めちゃくちゃ面白い舞台でしたよ!
マウスの三人とゲストの五人。バカばっかりw
大王の脚本と演出は、お屋敷シリーズ全開で、これこれ!と思い出されるものでした。

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