
夏至の侍
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2022/06/07 (火) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/06/11 (土)
音無美紀子さん、さすがの存在感、素晴らしかったです☆ そして今作も美術が凄く良かったです☆

瀬沼さんのことを何も知らない
ライオン・パーマ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
海辺の田舎町。舞台は人気ラーメン店に並んだタクシー運転手(草野智之氏)と市役所勤めの幼馴染(星野そのみさん)のエピソードから始まる。なかなか席が空かない人気店。一人どうも奇妙な客がいるようだ。その男の余りの気味悪さに、隣の喫茶店に集った町の顔馴染達が語り合う程。一人の男が登場したことにより小さな町にさざ波が立っていく様相はスティーヴン・キングの『ニードフル・シングス』を思わせる。
主演は瀬沼敦氏、役名もそのまま。長身で強面の妙な雰囲気は古尾谷雅人と田中哲司を足して更に異様な犯罪者のオーデコロンを振り掛けたような。全く内面を他者に類推させないこの男が観客の心を徐々に掴み、ある種の感傷を呼び起こすのは見事。
海沿いの小さな田舎町、花村怜美(さとみ)さんは町の男の誰もが恋するような華のあるホステス。ママのいないラウンジやクラブ的な店で男達に夢を売っている。彼女の所作が本当に魅力的で目を奪われる。
その店「ピンクムーン」の店長、 嶋澤秀展(ひでのぶ)氏はスリムクラブの真栄田賢を思わせるゴツさ。
狂言回し的な役回りのタクシー運転手、草野智之氏は元巨人の槙原寛己似。
人気ラーメン店「漫々亭」の主人、樺沢崇氏は若い頃の石橋蓮司に似た印象的な風貌。
ラーメン店に弟子入りする室谷靖氏は鳥越俊太郎っぽい。
ラーメン店の隣にある喫茶店のマスター、草野智博氏はモロ師岡に似た雰囲気で物語の謎を解くキーパーソンに。
喫茶店でバイトする高校生、本多正憲氏は競歩がよく似合う。オダギリジョーの若い頃みたい。
スーパーのパート役、斉藤優紀(ゆうき)さんがお色気ムンムンのミニスカでエロかった。
長目のコントが続いていくような奇妙な作風。そこにこの町で過去に起こった奇怪な事件が絡んでくる。そして第二幕からいよいよ物語は作家の語りたかった核心に迫る。

『器』/『薬をもらいにいく薬』
いいへんじ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/06/10 (金) 14:00
『器』を観た。事実上初見のユニット。興味深い作品に出会った。105分。
死にたいくらいツライ気持ちを「死にたみ」と名付けて、身体から切り離す、というアイデアは斬新。3人の「死にたみ」が3人の人物と一緒にいて、それぞれの人のツラサを引き受ける、みたいな感じ。特に大事件は起こらなくて、ある意味で日常が淡々と描かれているのだが、ツラサを切り離すということの意味を考えさせられる。3人の「死にたみ」のキャラクターが違うところも興味深い。
以前、3団体の成果発表会で部分的に観たことはあったが、事実上初見のユニット。今後も注目していきたい。

空の家【6月7日~8日公演中止】
劇団BLUESTAXI
ザ・ポケット(東京都)
2022/06/07 (火) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
老いる親、家族の関係、社会問題など色々な事が考えさせられる内容で、とても良かったです。
どんな展開になるのか、どんどん惹き込まれ、親に対して愛のない子供達に憤りを感じたり、その反対に、何て横暴な父親なんだと感じたり、感情移入しながら観ていました。
重いテーマを、明るさや笑いを交えて描き、そして涙も誘う良い舞台でした。

空の家【6月7日~8日公演中止】
劇団BLUESTAXI
ザ・ポケット(東京都)
2022/06/07 (火) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い…お薦め。
日本のどこかで見かける親子の光景…老親の面倒は誰が見るのか、田舎の家をどうするのか、といった「介護」「空き家」そして今「コロナ」問題を情感たっぷりに描いた物語。
親と子のそれぞれの観点、そして過去と現在を交錯させて 今の親子関係を分かりやすく展開させる。さらに親の立場は、主観と他者を介して激白させ観客の感情を揺さぶる。親世代にすれば、そうそうと頷けること、子世代には そうは言ってもと反発・反感しながらも、少しは親の気持が伝わるのではないか。押しつけがましい内容ではないが、やはり納得してしまう 力 のある公演である。
(上演時間2時間 途中休憩なし)【Bチーム】

セールスマンの死
パルコ・プロデュース
J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)
2022/05/27 (金) ~ 2022/05/29 (日)公演終了
実演鑑賞
以前この作品を観たときは、初見で男のヒステリーだけを感じていました。
今回あらためて観て、父のおもいや挫折苦しみを感じ、早く楽にさせてやりたいと。

残火
廃墟文藝部
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
廃墟文藝部さんの作品を初めて劇場で観ました。
効果音や舞台の使い方、雰囲気全てに大変惹かれました。本当に素晴らしかったです。

ウソをつく。本当のことを、
関西大学演劇研究部 学窓座
関西大学千里山キャンパス内凜風館4階小ホール(大阪府)
2022/04/22 (金) ~ 2022/04/23 (土)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
初日生観劇に続き、配信でも拝見。
人との繋がりを描いたオリジナル脚本、良かったです。
うわべの付き合い、疎遠の友とのやりとり、人との付き合いって難しいですよね。
でも最後にほっこりさせてくれる、本と役者さんの演技、とても良かったです。
新入生さんが沢山入部される事を祈念してます。

ウソをつく。本当のことを、
関西大学演劇研究部 学窓座
関西大学千里山キャンパス内凜風館4階小ホール(大阪府)
2022/04/22 (金) ~ 2022/04/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日観劇。
田舎駅の待合で同時進行する2つの物語。
高校時代の甘酸っぱい想い出と共に、引き離された絆、そして新たな絆が…
胸キュンで、大声で叫びたくなる、切なく優しく、アオハルど真ん中の青春グラフィティ、大好きです!
青春って良いですね。
新入生ご入部を祈念!

ロミオとロザライン
学園座
関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)
2022/04/22 (金) ~ 2022/04/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Anemoneパートに続き、Ivyパート初日観劇。
いつもながら、学園座さんの二段舞台、しっかり作り上げられてた。
Anemoneパートに比べ、少し大人な感じのロミジュリで、かなり印象違うが、これはこれで好き。
登場人物の心理描写の掘り下げが興味深く、面白かった。
初々しい新人公演、良かった。

ロミオとロザライン
学園座
関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)
2022/04/22 (金) ~ 2022/04/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Anemoneパート初日観劇。
ジュリエットとロザライン、2人の運命を分かつ物は…
純真無垢なお嬢様ジュリエットと、理性的だが無い物ねだりなロザライン、2人の葛藤と想いが良く表現されてた。
新人公演らしい初々しさ、好印象で良かった。

TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁
魅殺陣屋
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
3日目観劇。
大切な人を救う為、奇跡の石を探すダイ。
妹のリクは兄の後を追って、ソラやウミ、ロボ丸と出会い、モノノケを巻き込みながら、物語は奇跡の石を中心に動き出す…
とても壮大な物語、そして縦横無尽に展開する迫力ある殺陣、2時間半半端無し、堪能した。
良かった。

夏の匂いは嫌いじゃない
WAO!エンターテイメント
AI・HALL(兵庫県)
2022/04/16 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日第2部観劇
夢を持ち続ける事、コツコツ繰り返しの人生、どちらも大変。
社畜の身の私は、4年目君に共感、そして奥様方の言葉に感謝、涙!
伸びやかな歌声が良かった。
作詞作曲も抜群でした。
次回のミュージカルは期待大!!
そして…
劇中の焼鳥屋さんが、そしてビールが、あまりにも美味しそうだったので決めてました!
「家に帰ったらビール飲もう」と。
今日の夕飯の焼きホタテをあてに、一杯頂きました。

ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜
劇団印象-indian elephant-
駅前劇場(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
友人から、行けなくなったクラシックコンサートのチケットを託されたため、はしごになってしまった。
そのため、コメントを書くのが遅くなってしまった。
ジョージオーウェルについては予習はしなかったが、お芝居だけでもわかる作りになっている。
細かいところよりも、役者さんたちの感情のぶつかり合いを楽しんだ。
今現在起こっているウクライナの戦争を思い浮かべた。
詩とか小説で、何か人のために役に立てないかと頑張っているジョージオーウェルを演じている役者さんに夢中になった。素晴らしい演技だった。
献身的な奥さん役の役者さんも、可愛らしくてよかった。
献身的に生きることで幸せを感じる女性もいるのだ、とはじめて知った。
自己実現のみが幸せと信じて疑わない...
そういうふうに考える人が大部分なのかな、と思っていたもので...
素晴らしい作品でした。本当に重厚で、いろいろなことを教えて、考えさせてくれた。
良質で、貴重な作品、観れて大正解でした。とても満足でした。
自由席助かりました。有難うございました。腎臓悪いので、トイレが心配で、トイレの近くに座れ集中して観れました。

トゥイードル
AURYN
スタジオ空洞(東京都)
2022/05/25 (水) ~ 2022/05/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/27 (金) 14:00
双子姉妹と姉の交際相手、妹が心酔する占い師の4人が織り成す双子・占い師・音楽(あのグループ)の三題噺。
登場人物4人が皆前向き・ポジティブなので「爽やか」な感覚?(双子の妹もネガティブに見えるが芯は前向きだし終盤にポジティブに転ずるように思えた)

ネオンの薬は喋らない
人間嫌い
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/06/03 (金) ~ 2022/06/07 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
途中、途中での物語へ引き込む力は相当にあり、どのようなところに着地するのだろう・・・と思いながら観ていました。
最後の暗転のとき、ここで終わり・・・と思えましたので、それなりの納得感は得られたのだと思います。
観に来てよかったと思いました。

Secret War-ひみつせん-
serial number(風琴工房改め)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/06/09 (木) 18:30
実在の登戸研究所を扱った新作。科学者の「業」とでも呼ぶべきものを表現して見事。(3分押し)116分。
第2次大戦中に「ひみつせん」を担当した登戸研究所(劇中では登沢研究所)のあれこれを、何人かの研究者と3人の女性タイピストの姿で描く。主人公・村田琴江(三浦透子)は理系の研究をしたかったが、時代のためできず、理系の研究所に勤めることになった。一方で、現代の中国に、科学ジャーナリストの津島遥子(三浦の2役)は、戦中に登戸研究所で研究をしていた王浩然(大谷亮介)に取材に来るが…。シリアスな題材を扱ってもエンタメ要素を入れ込む同劇団だが、本作ではそれがなく、シリアスな展開に笑える場面がないが、それでも緊張感を持ってみていられる2時間。戦争の悲惨さを訴えるだけでなく、科学の負の面を避けられない科学者の業を扱っているのは、ある意味で新鮮である。2役の三浦に演じ分けも見事だが、戦中の責任者を演じた松村武、戦後の元所員で全体のアンカー的役割を演じた大谷には流石としか言いようのない重みを感じた。
出演者の一人・森下亮がアラポテト大使になったおかげで、お土産に夏限定アラポテトがもらえる。

奇人たちの晩餐会
インプレッション
世田谷パブリックシアター(東京都)
2022/06/07 (火) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ある一夜の一部屋で繰り広げられるシチュエーションコメディ。片岡愛之助さんと戸次重幸さんの掛け合いがとても面白く楽しめました。他のキャストの方も出演シーンは少なめですが、個性的で印象深いです。電話をうまく使っており、ラストシーンも良いです。

ホテル
20歳の国
新宿眼科画廊(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/24 (火)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
3作品(1作はダブルキャストの2バージョン)の舞台を1つにまとめた映像作品(生舞台と同じ2バージョン)である。
ホテルの一室にカメラが潜入し、パンすると別エピソードの二人が現われ会話しているといった演出で、間にホテル従業員女子の二人の会話も入る。過去の回想が入るエピソードでは他エピソードの男性が過去のその人役として出るが同一人物設定かどうかは不明。
ほぼ1カットで撮ったと思われ、その事にまず驚く。役者も段取りよく1舞台に登場するのと同じ(いやそれ以上の)正確さと緊張を強いられるだろうと思う(素人の想像だが)。
話はそれぞれ趣があり、過去20歳の国は一作しか観ていないが夕陽に向かって走る若者芝居の印象(何しろ20歳)からすると「大人」の印象であった。

教育
J-Theater
「劇」小劇場(東京都)
2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
田中千禾夫は「マリアの首」という名作をしきりに勧める人が居たので認知はしているがよくは知らず、文学で言う椎名麟三と時代的にもキリスト教の影響という点でもどことなく重なって見えていた(劇作は時代が生み出すものと考えているのでそういう記憶のし方になる)。もう一つ共通する印象は「独特の暗さ」。もっともこの暗さは「現実」の暗さを映しているのであり、この現実を透過した、闇の向こう側にある真の光の照らす場所が想定されてこそ描ける暗さのようにも思える。
この作品は有名で戯曲も書棚に置かれてあったが未読。幸運にも今回の企画で舞台として見る事ができた。場面ごとの構成がシンプルで台詞がよく書けている。と、ドラマの大詰めでキリスト教的要素が突如現われ、攪乱される。生々しい具体の世界と抽象性の振り幅。リーディングとしては中々攻めた演出で、読みの正確さはともかく、優れてキャラが立っており、強い印象を残す舞台だった。
ト書きには人物の服装と様子が細かく設定されており、四人の人物像をト書きのそれと見比べて味わえる俳優のチョイスも鑑賞に堪える。