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パダラマ・ジュグラマ

パダラマ・ジュグラマ

おぼんろ

Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)

2022/02/13 (日) ~ 2022/02/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2014年の円盤で恋焦がされてしまい、これはこのままで素晴らしいような、またやった方がいいような気持ちでいました。
2021年2月、自分が生きているうちに生で見れて本当によかったと思います。

其ノ街の涯ル

其ノ街の涯ル

中央大学第二演劇研究会

シアター風姿花伝(東京都)

2022/03/10 (木) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

凄く好きなジャンル。世界がいよいよ終わろうとしている最中、三つの世界の人々が何かに手を伸ばしている様を描く。冒頭、街頭に立つ女性が道往く人々に世界がまもなく終わることを告げる。「最後は貴方の愛する人と一緒に過ごして下さい」と。

A 現代の日本。女子大生コウは世の中が嫌になり、世界の涯てを目指し山の奥深くへと。そこには野人やら修験者、人外のモノが息を潜め目を光らせている。
B 三神(さんしん)の支配する中東のような街。三神はただの遊戯として、人間達の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を奪って遊んでいる。アケビはこんな世界から脱け出す方法を探る。
C 神による信仰に支配された街。色付き(異能者)と色無し(普通の人)で差別されている。教祖の説く真理は歪で民衆を苦しめる。マチは病気の妹を救う為、反体制異能者グループに加わり、テロ活動を起こしている。

三つの並行世界が重なるように存在している。崖にある底無しの穴が向こうへの通路らしい。

キャスト33名がカーテン・コールで現れるのだが、全員一人ひとり見れば何となく役を把握出来る。これは凄い事でよくも上手に振り分けたものだ。大作映画並みにプロデューサーは有能。

三神は白のカラコンの上に白目を剝き出すなど土方巽テイストたっぷり。
マチの病気の妹はこの御時世にゴホゴホ盛大に咳込み続ける演出が興味深い。
包帯でぐるぐる巻きにされた癩病患者の会話のシーンを投影された字幕で表現。文字が背景に浮かび上がる遣り取りが美しい。
色付きは身体の何処かに幾何学的な印があるなどの工夫がいい。
教祖役は綾野剛っぽくねっとりとして、狂気は松田優作の『蘇える金狼』を思わせる。

これだけの話を全く退屈させない工夫が見事。面白かった。

ネタバレBOX

全く本筋に関係の無いコンビニ店長と女子大生(?)店員のエピソードが凄く良かった。世界の終わりに一世一代の告白をする店長と世界の終わりにそれをぞんざいに跳ね除ける店員。「世界の終わりだからこそそこを貫きたいの」、素晴らしい。こういうキャラこそ物語の主軸向き。

A もうすぐ月が落ちて、世界は滅びる。その事を知った女性アナウンサーは報道管制を破りTVで人々に伝える。「最後は貴方の愛する人と一緒に過ごして下さい」と。人々はそれぞれ思い思いの人のもとへと向かう。コウは全く解り合えなかった父のもとに帰る。
B 三神は遊びに飽きて別の世界へと向かう。
C 洪水が起こり、世界は滅びていく。マチは教会の巨大な鐘を落として教祖を暗殺しようとするが、その刹那Aの世界に飛ばされる。牢獄の奥深く幽閉されている教祖の父は最期の力を振り絞って、教祖と修道女の双子の兄弟姉妹(=もう一人の自分)を呼び寄せる。癩病患者として隔離されていた二人、それぞれ魂の融合を果たすかのように一つになる。

山に隠れ棲むカオナシのような物の怪は世界の終わりにすら誰にも相手にはされない。そんな彼の姿で終幕。

ラスト、三つの世界が重なって同時に終わる絵が欲しいところ。
開演時間を勘違いしてギリギリに到着してしまい、すみませんでした。
薔薇と海賊

薔薇と海賊

アン・ラト(unrato)

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

3幕3時間(10分と15分の休憩あり)という長い芝居。とにかく人物設定が(三島由紀夫のいつものことながら)凝っている。高校生時代に行きずりの男に強姦され、その男と結婚して(復讐のために)夫婦生活を拒否している童話作家・阿里子(霧矢大夢)。知恵遅れの30歳の美青年・帝一(多和田任益)は、自分は阿里子の童話のなかのユーカリ少年なのだと信じている。阿里子の夫(須賀貴匤)、その弟(鈴木裕樹)もイケメンで、美男美女がねじが一本も二本も外れたような話を演じる。

三島由紀夫の芝居は実に人工美の世界であって、人間と社会の真実を描こうなどという志向とは真反対であることがよくわかる。セリフもしたがって、普段は言わないような修飾・レトリックにあふれている。

この中で、現実的存在ともいえる額間(大石継太)は、よれよれの背広が本当にみじめったらしくていい。阿里子の娘(一度の強姦で妊娠した)(田村芽美)が、意外とかわいらしく、したたかで、自己主張もあり、この異常な家から出ていく生命力のあるキャラクターでよかった。

ネタバレBOX

その人工美の極めつけは、3幕のファンタジー。ディナーを終えて、さあこれでお別れという段に、老夫婦の幽霊が現れ、阿里子と帝一以外は追っ払ってしまう(この二人以外には老夫婦は見えない)。そして「月の庭」から妖精たちが現れ、お花畑のなかの二人の結婚式を祝う。「夢落ち」というのは、伏線回収放棄のしょうもない手法だが、これはどうなのだろう? とにかくあっけにとられる終わりである。
怖い絵

怖い絵

関西テレビ放送

よみうり大手町ホール(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ベストセラーの西洋絵画エッセーを舞台化する、どんな風に?と思った。無理に物語にしないで、絵画のうんちくを尾上松也(絶品!)が舞台回しとして大いに語る。その潔さがまずいい。そこに、御曹司社長(寺脇康文)の妻の自殺が、実は他殺ではないか、犯人はだれ?というなぞ解きをからめる。

社長が殺したと疑う社長愛人(比嘉愛未=好演)の話を、その弟分(鷹野雄二=よかった)が「画廊レストランオーナーの尾上に持ち込む。尾上が名探偵ポワロよろしく、事件の意外な真実、それぞれの人物の隠れた思いを明らかにしていく。このミステリーも、二転三転(言葉通り)の意外性の連続で、楽しめた。そして、この事件の謎が解けた時、舞台に掲げられていた数々の絵が、実は「怖い絵」だったことが明らかになる…。鈴木おさむの脚本・演出のうまさが光る。

ネタバレBOX

実は、冒頭に別の放火殺人事件の話がある。母親が息子を助けようとして死んだが、父親の「たかし様」が火をつけるところを、生き残った連れ子に見られた、という話だ。その連れ子が鷹野雄二…。と始まるのだが、これはイントロ。本題は上記の事件である。では、最後に冒頭の事件の謎を回収するのだろうと思っていたら、何にも触れないで終わってしまう。気づいてみると、思い切りのいい伏線回収放棄である。多分、7,8割の観客は冒頭の話はすっかり忘れてしまっているのではないか。
放火の話は、落語の枕ではないが、つかみのための捨てネタなのだ。

もう一つ、愛人を妊娠させたのは社長ではない、という「処女懐胎」のような話でびっくりさせるが、では誰なのか?はふれずじまいだった。まさか神の子を流産した? のわけないよね。
サンシャイン・ボーイズ

サンシャイン・ボーイズ

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2022/03/03 (木) ~ 2022/03/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったが、レイ・クーニーなど加藤健一得意のシチュエイション・コメディとは大いに違う。元人気コメディアンで今は尾羽打ち枯らしたウィリー(加藤健一)が、かつての相棒アル(佐藤B作)と一夜限りのコンビを組むという話。ところが、この二人、名コンビといわれながら、実は犬猿の仲…。久しぶりに二人が会うと、ホテルでも、テレビスタジオのリハーサルでも、そして病気のベッドの上でも、たわいもないことで言い争いになる。その大人げなさ、意地の張り合いが笑える。なんとなく、加藤も佐藤もおり目正しいコントをやっている。品のある笑いだ。

窮地を脱しようとするあの手この手が、次々裏目に出るようなおかしさではない。
アルがいない場面では、甥のマネージャーや年配の看護師を相手に、言葉でくすぐる笑い。
コントのナース役のグラマーぶりの強調は、一時代前の眼福。テレビのADが加藤健一の息子の加藤義宗だったとは、後で気づいた。

ネタバレBOX

アル「お前はまじめに受け止めすぎるんだよ。ジョークだよ、ジョーク。43年間で一度も楽しんでやったことないだろ。舞台で」
ウィリー「楽しむためならチケットを買うよ」
このせりふで、ああアルはわかってたんだなあと気づかされる。
廻人〜めぐりびと〜

廻人〜めぐりびと〜

sirenproject

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

おおみせって大店(おおだな)のことかな?
他にも色々ねえ。

良いところも色々。

ネタバレBOX

ちょっと「パラレル・パラダイス」などに似ているところも。
天は蒼く燃えているか

天は蒼く燃えているか

世界劇団

調布市せんがわ劇場(東京都)

2022/03/10 (木) ~ 2022/03/11 (金)公演終了

実演鑑賞

ポエトリーリーディング

横濱短篇ホテル

横濱短篇ホテル

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/10 (木) 14:00

座席1階

劇作家マキノノゾミと演出家宮田慶子のコンビを「MMコンビ」と言うのだそうだ。紀伊国屋ホール総支配人だった故金子和一郎氏の言葉とのこと。「MMコンビの芝居は間違いなくおもしろい」とおっしゃっていた、とパンフレットにあった。
自分もこの芝居を観るのは二回目だ。「間違いなく面白い」と当然、事前に分かっていて紀伊国屋ホールに足を運んだ。もう一度、初めて見た時の感動というか「ああ、来てよかった」という気持ちを味わいたい、味わえるのだと確信してみる芝居には、特別な味がある。

物語は港にほど近い横浜の老舗ホテルを舞台に、7つの短編から構成される。もちろん、7話はそれぞれ関連している。時を追って登場人物たちの人生を描いているのであり、ホテルという不特定多数が行きかう場を舞台にしているが7つのストーリーは深くつながりあっている。
また、1970年から2000年代まで、その時々の時代のトピックや風俗なども織り込まれ、ああ、そういう時代だったなと50代以上のお客さんは自分の人生に重ね合わせて楽しむことができる。

この7つの物語が人々の心をつかむのは、理屈では割り切れない人間の思い、行動をある時はオブラートに包みながら、ある時はストレートに描き出しているからだろう。いつの時代も変わらぬ、老舗ホテルという味わいのある場所が醸し出す空気の中で、少なからずの偶然が招く運命のいたずらに感謝しながら、人間交差点と言うべき暖かな物語に仕上がっている。

今や青年座の屋台骨であり、ほかの劇団への客演も多数ある野々村のんの絶妙な演技を筆頭に、この舞台の初演の時にはまだ役者をやっていなかった、今回が初舞台の若手の生きのいい姿。バランスのいい俳優たちも安定感を保って今回の再演に彩りを添えている。だから、2回目の鑑賞である自分にも、初めて見るときと同じようなドキドキ・ワクワクの気持ちがあふれてくる。

前回、☆5つをつけたのは間違っていなかった。今回も減ずるところなし。芝居で幸せな気分になりたい人は、見て絶対に損しない舞台である。

天は蒼く燃えているか

天は蒼く燃えているか

世界劇団

調布市せんがわ劇場(東京都)

2022/03/10 (木) ~ 2022/03/11 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/10 (木) 14:00

観応え十分。お薦め。
第10回せんがわ劇場演劇コンクール「オーディエンス賞受賞公演」。

脚本のメッセージ、演出の緻密、演技の強靭、舞台技術の印象 そして舞台美術の奇抜さ、舞台要素のそれぞれが調和し、芸術性を高めている。公演は2020年2月に四都市ツアーをする予定であったが、コロナ禍により全公演が中止になっている。この劇団は、愛媛大学医学部 演劇部を母体に結成されており、代表の本坊由華子さんも現役の医師である。医者の「世界劇団」は なかなか公演を行うことが出来なかった。そんな事情を抱えながらの上演である。しかも東京公演は3回のみ。案内をいただかなかったら、危うく見逃すところであった。

チラシには「世界劇団が全人類に捧げる人間賛歌」とあり、高邁な謳い文句のようであるが、それに見合った内容である。当日パンフに本坊さんは「私は、この世と深く対話したい」「真実の世界を描きたいと願う」とある。人は世の中の出来事や風潮に疑問を持ち、自分で考え行動する自立する力、一方、見えざる手のような神の啓示、その抗いきれない不思議 もっと言えば不条理かもしれない。その混沌とした世界観を舞台芸術として見事に昇華させている。

ちなみに、色々な意味での「火」が表されるが、芥川龍之介の「アグニの神」をモチーフに描かれている。心の奥底に潜む傲慢は、紅蓮の炎で焼き尽くされそうだが、真摯になって見上げれば 蜘蛛の糸 ならぬ希望が蒼く見える、といった印象だ。全体的には抒情豊かな演出。万雷の拍手も肯ける。
(上演時間1時間50分)

ネタバレBOX

招待公演。
舞台美術は、ベット・椅子・本箱・箒・洗濯物・木枝、そして所々破けた布など、雑多な物が宙に吊るされている。それらが物語が進むにつれて少しづつ降りてくる。途中で突然布が幕状に広がり、人影として心象風景を映し出す。また宙にある本箱を傾け入っていた雑誌や書類を上から落とす。タイミングが狂えば役者の頭上に落下する。全ての物が舞台上に下ろされ、吊るしていたワイヤーが舞台上下に張られた形は、何かを操る・・そぅ見えざる手を連想させる。抗えない何かは、人が知らぬ間に少しずつ静かに忍び寄ってくる。そんな光景を緊張感をもって描く。時に突然(不慮)の出来事、自然災害などを、雑誌を落とすといった比喩で表しているようだ。

物語は、東のはずれにある島(暗に日本)での出来事。ある処に今日と明日の狭間に占いをする老婆と軟禁されている娘(タエコ)を巡る話。狭間は生・死をも暗示する。他方、学校で教えることを信じて疑わない青年と何事にも疑問を呈し、自分で考える青年の話。この2つの話が交錯し、人間の本性、社会の欺瞞を暴く。娘と青年たちは同級生。

軟禁されている娘は、視点を変えれば老婆の介護。介護は現実を見つめては出来ない辛いこと。だから別の人格(エレン)になることが必要。この世は一酸化炭素・二酸化炭素=環境汚染され、人の脳は小さくなる。一見 認知症を思わせるが、自立しない果ての姿のよう。後期高齢者という台詞、続けて死ぬに死ねない=無為に生かされているだけの刹那的な話に変容していく。

考えない青年は、先生に教えられたとおり五輪賛成の行進をするが、万歳(バンザイ)の声に交じって微かに反対(ハンタイ)の声が聞こえ、いつの間に賛否が分からなくなる。先生は教師であり医師にもなるが、絶対間違えてはならない、もし間違えれば自分は火だるまになる。自縛するような強迫観念が怖い。

辛い現実を見続けることは惨い、しかしそこから抜け出すことは出来ない。ならば全てに迎合した方が楽。一方、考えなければ環境汚染の悪化や繁栄の謳い文句に五輪を無条件に歓迎する。五輪の聖火、命の灯、誹謗の炎上、そして祈りの煙。何もかも崩壊し無に帰するようなラストだが…。

照明は炎が燃えさかるような、幾本かの赤い照射、晴天を思わせる青い照射は対照的な場面を演出。波間か水の揺れのような回転照明が妖しく蠢く何かを表す。
音響音楽は、大音量で流し高揚感を煽る一方、不穏・不気味な音で不安感を増す。役者の演技は一種のムーヴメントで、実態がある なしという曖昧な姿。しかし 肢体の動かし方は、幕に映し出された人影が実際の姿態と連動した効果を出すから不思議だ。まさしく、身体と言葉を燃やし、炎の創成期を紡ぎ出した。
衣装はエスニック調で、何となく宗教性を感じてしまう。社会問題を背景に、人間を冷徹に見詰めた幻想怪奇譚イメージ。

卑小と思いつつも、ラストのエピローグ的な場面は微かな希望を提示するために、取って付けたかのような印象を持ってしまった。
次回公演も楽しみにしております。
ナマリの銅像

ナマリの銅像

劇団身体ゲンゴロウ

ひつじ座(東京都)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/10 (木) 14:00

最前列で観させてもらいました。
有難う。

凄い迫力が有りました。
チラシを読んで、天草四郎がお百姓さんだったのではという発想がとても良いなぁと思いました。
実際に面白かったです。
ひつじ座にはピッタリのお芝居だと思いました。
皆さんも楽しめますよ。きっと、。

ナマリの銅像

ナマリの銅像

劇団身体ゲンゴロウ

ひつじ座(東京都)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 ホリゾント中央に2枚のクロスを隙間なく合わせた幕。その手前が一段高くなった舞台、これを囲むように可動式の低い台座を取り付けた1間パネルが設えてある。出捌けは中央奥の幕及び、幕の奥を袖として用い、板のぐるりを通る上手、下手のスペース。
 2月下旬だった公演日程がCovid-19の影響でずれ込んだ。だが、果敢にチャレンジしたこの劇団に好感を持った。兎に角、一所懸命に書いた脚本、そして演技である。上演時間約110分(追記後送)

アーモンド【2/25~3/7公演中止】

アーモンド【2/25~3/7公演中止】

conSept

シアタートラム(東京都)

2022/02/25 (金) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/09 (水) 14:00

120分。休憩なし。

蜃気楼を抱け!

蜃気楼を抱け!

アトリエ・センターフォワード

OFF OFFシアター(東京都)

2022/03/03 (木) ~ 2022/03/10 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

?・・
冒頭から進行にガッカリ感もって観てたが・・
二役目登場に?!
終わって初めて二役目までの進行全てに騙されたと気づく演出が見事
この作縁演出の方かなり力ある
今日まで
お薦め

三大劇作家、逮捕される!

三大劇作家、逮捕される!

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10

ウイングフィールド(大阪府)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/14 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめました‼️満席で桟敷席で拝見させて頂きましたが、飽きさせない。関西を代表する劇作家が作り上げているから、期待していましたが、期待どおり。実話なのかな?

ナマリの銅像

ナマリの銅像

劇団身体ゲンゴロウ

ひつじ座(東京都)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

主演のパチンコ屋店員益田四郎(天草四郎)役は初鹿野海雄(はじかのかお)氏、濱田岳似。
パチンコ玉を溶かした軟鉄で仏像を彫る彫刻師、ナマリ役は山﨑沙羅さん、歯列矯正中で眼が松田龍平にそっくり。
柳町明里(やなぎまちあかり)さんは島原の乱の副将山田右衛門作(えもさく)役、若い頃の指原莉乃に似ているような。マニキュアが綺麗。

天草四郎の銅像をつくっているナマリ。何度もこねては潰し、どうしても納得出来るものが創れない。このシーンが秀逸で泥の中から産まれた四郎が身体を与えられては潰されるマイムが繰り返される。四郎の肉声を求めるナマリ。江戸時代のパチンコ屋で拡声器を片手に客を煽る四郎の光景が浮かび上がる。展開される百姓残酷物語、無慈悲な圧政と奴隷のような暮らし。そこには落ちたパチンコ玉を拾い集め続ける乞食のようなナマリの姿もあった。

野田秀樹っぽい語り口でかなり好きなんだろうなあ。天草四郎の物語と云うよりも『プロパガンダ〈政治的宣伝〉と戦争』がテーマっぽい。箱馬や平台を効果的に組み合わせて群舞的に使う演出がリズミカルで冴えている。

ネタバレBOX

武田朋也氏演ずる幼馴染と四郎の関係性が『AKIRA』の金田と鉄雄を思わせる。これに少女ナマリを加えた三人の人間関係に焦点を絞った方がいい。とにかく四郎の話に観客を乗せないと島原の乱が盛り上がらない。結末は誰もが知っているのだから。今作は天草四郎である必然性が余り感じられない。
怪葬

怪葬

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2022/03/03 (木) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

しょっぱなで今回は現代口語演劇理論ではいやなのという叫びにきこえた
満足

 、恋をする

 、恋をする

肉汁サイドストーリー

荻窪小劇場(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

終盤中央組の長時間見つめ合いで笑わない精神力がすごい

三年王国

三年王国

人格社

新宿眼科画廊(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

出ハケの位置と暗転のタイミングに苦労したのではないかという感じ

たぶん きっと おそらく ゾンビ 

たぶん きっと おそらく ゾンビ 

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/02/24 (木) 14:00

ある演劇ユニットの最終公演初日の開演数時間前からの出来事を描いた物語。バックステージ系、ゾンビとあと「もう一つの要素(ネタバレBOXへ)」の三題噺的に一見意外な3つの「お題」が上手く融合して見事。
バックステージ系については公演初日数時間前に出演者のうちの1名がまだ来ていないという典型的な状況ながらそこここにこの1年ほどの小劇場事情をちりばめてまさしく「イマの演劇」。
ゾンビ関連ではゾンビたちが巷に溢れつつある(らしい)状況からいかに脱出するか?という「正当ゾンビもの」のオモムキ。でありながらゾンビそのものが登場しないのは宮坂武志監督「大怪獣東京に現わる」(1998年)の如し。
また、ゾンビを登場させないゾンビもの、ということで2017年6月に東中野RAFTで上演されたサムゴーギャットモンテイプ「おうちにかえる・オブ・ザ・デッド」を想起。あの作品内の「東京の状況」が本作にあたるのではないか?などと夢想。
三題噺の残りの一つについては「その類が好きな身には結末が予想できたりする」が、それ自体が楽しい。

ネタバレBOX

結末は「時間ものSF」が好きな身として「電話があった」あたりでピンと来て予期できたが、その意味では「基本に忠実」とも言えるし、「ワカるヤツにはワカる」のがまた巧い、みたいな。
また「前日に行く」ということからヨーロッパ企画の「サマータイムマシン・ブルース」を思い出したりも。
光垂れーる

光垂れーる

ぽこぽこクラブ

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/03/03 (木) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/03/06 (日) 14:00

昨年度の演出家協会若手演出家コンクールで最優秀となった三上の本拠地なので観に行ってみた。悪くはないが、やや冗長。(3分押し)47分(休憩12分)75分。
 生と死が混在できる集落を舞台に展開される奇妙な宗教(的)なグループのあれこれ。軸になる家族の物語としてはやや話が広がりすぎるし、群像劇としてもちょっと散漫である。丁寧な演出で場面毎に作り込んではいるが、かえって冗長になってしまった印象である。登場人物も多すぎる気がした。死者と生者が区別できる記号が欲しい気がした。

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