怖い絵 公演情報 関西テレビ放送「怖い絵」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ベストセラーの西洋絵画エッセーを舞台化する、どんな風に?と思った。無理に物語にしないで、絵画のうんちくを尾上松也(絶品!)が舞台回しとして大いに語る。その潔さがまずいい。そこに、御曹司社長(寺脇康文)の妻の自殺が、実は他殺ではないか、犯人はだれ?というなぞ解きをからめる。

    社長が殺したと疑う社長愛人(比嘉愛未=好演)の話を、その弟分(鷹野雄二=よかった)が「画廊レストランオーナーの尾上に持ち込む。尾上が名探偵ポワロよろしく、事件の意外な真実、それぞれの人物の隠れた思いを明らかにしていく。このミステリーも、二転三転(言葉通り)の意外性の連続で、楽しめた。そして、この事件の謎が解けた時、舞台に掲げられていた数々の絵が、実は「怖い絵」だったことが明らかになる…。鈴木おさむの脚本・演出のうまさが光る。

    ネタバレBOX

    実は、冒頭に別の放火殺人事件の話がある。母親が息子を助けようとして死んだが、父親の「たかし様」が火をつけるところを、生き残った連れ子に見られた、という話だ。その連れ子が鷹野雄二…。と始まるのだが、これはイントロ。本題は上記の事件である。では、最後に冒頭の事件の謎を回収するのだろうと思っていたら、何にも触れないで終わってしまう。気づいてみると、思い切りのいい伏線回収放棄である。多分、7,8割の観客は冒頭の話はすっかり忘れてしまっているのではないか。
    放火の話は、落語の枕ではないが、つかみのための捨てネタなのだ。

    もう一つ、愛人を妊娠させたのは社長ではない、という「処女懐胎」のような話でびっくりさせるが、では誰なのか?はふれずじまいだった。まさか神の子を流産した? のわけないよね。

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    2022/03/11 00:28

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  • 2、3割の観客?の一人です。私も「あれ?冒頭の火事の話は?」と思いました。妊娠の相手も気になりますよね。

    2022/03/19 00:13

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