miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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凪の樹海

凪の樹海

オフィスコットーネ

ザ・スズナリ(東京都)

2013/07/03 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★

無題749(13-175)
19:00の回(曇)。18:40会場着、受付(全席指定)、中へ。「生憎」に続いて2作目、どちらも「てがみ座」つながりです(「生憎」は演出が扇田さん、斉藤さんが出ていて、本作は脚本が長田さん)。川面さんは「奇形鍋」「女王の器」をみました。

チラシにある「滅び(への道)」「化外の民」…ちょうど、あるお芝居をきっかけに(数十年ぶりに)持っている本を読み始めたのですが、そのなかでも光瀬さんの作品の多くは、永い時の流れの中で滅びてゆくものを描いています。あらかじめ示されている滅亡への道標、意思の疎通など考えられない「相手」との闘い、後には忘却があるだけ。

竹薮を模した舞台、下手から奥へ、傾斜のついた道。周辺に竹、最前列の一番右、座席の後ろに1本、中央の1本を挟んで桟敷席。魔除けなのか布が巻きつけられ、動物の頭蓋…。パイプ椅子席、1-2(A〜B)列目は平地、3列目からひな壇。B列でしたので前の方に遮られ見えない位置があったこと、最前列の「竹」が邪魔(すみません)で見えない場面がそれなりにあったので、C列より後ろの方がいいのではないかと思いました。舞台手前、中央の竹はなくても…。

昭和20年(プロ野球高校野球も中止…)と29年(七人の侍、ゴジラ)、2つの「時」、滅びゆく者の物語。

開場後、BGMはなく、19:04前説。19:06開演〜21:18終演。

てがみ座「空のハモニカ」京都公演は7/5(金)が初日、奥に座るお客さんかと思って当パンから目をあげると長田さん。「今週は京都ですよね…?」とお訊ききすると、忙しい中、京都〜東京の移動だそうです。その東京公演:再演(@高円寺1)は8/1〜4、チケット手配済です。

ネタバレBOX

もう少し、対比(一族とよそ者)による混乱を生々しく演出した方が、と思いました。掟、言い伝え、一子相伝、妖しいチカラ。これらが戦争により、戦後の復興により、近代化により、必然的に、それも定めとして歴史から消えてゆく哀しさ…そういうお話ではないかと思いました。
Tea Time Town

Tea Time Town

un-call

大崎イズモギャラリー(JR大崎駅より徒歩5分)(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

無題748(13-174)
16:00の回(やや曇)、暑い。ブログに丁寧な案内があったので迷うことなく会場へ。此処は初めて、周りは高層マンション。「ギャラリー公演」…どんなところだろうかとみにきました。周辺を歩いてみました。お店なし(あるのは大崎駅のところだけ…)、15:20会場着、お二人並んでいらっしゃいます。15:30開場、舞台上で受付、桟敷3席、その後方に椅子席。長方形のフロアを縦長に使った配置。入口に近い椅子席に座ります。受付の方を除いて4名(女3+男1)が舞台に。低い天井、奥に螺旋階段(上階へ)、壁には、折り紙、ベスト、当公演のチラシ、観葉植物、布切れ、床に何冊もの絵本、小さなテーブルの上には紙コップ、白い紐が繋がっていて糸電話(と照明)、紐は中央の天井でまとめられ、そこに小さなノートのようなもの。

この段階で学生さん、と気づく。終わってから訊くと早稲田。学生会館以外でも演るんですね、早稲田は5月に「余白(ポーラは嘘をついた)」を見ました。

16:02開演〜16:56終演。

ネタバレBOX

普通のビルの1階にあり、外の音がよく聴こえる。そういうものだと思えば(個人的には)何でもないけど…他にも上下階の音が聴こえる会場はあるし、窓を解放するシーンがある場合もあるし…でも、お話的には少し残念。入口ドアの下を暗幕で覆うなど会場造りには苦労したのではないかと思いました。

絵本の世界と現実が不連続につながっているような印象。(糸電話)の紙コップに照明が仕込まれていて、シーンによってon/off。これがキーのような気がしたけど、よくわからなかった。

奥にいた少女とマスターの関係、残りの3人との関係。糸電話での会話。本物のお話/ニセモノのお話。もう少し観客側に手がかりを与え登場人物の役割を理解させた方がいいのではないかと思ったのですが、もしかするとそう思ったのは世代の違いによるものだった…のかも?

気になった点です。
頻繁に暗転があり、芝居の流れが止まるので、みている方では集中力を維持するのが難しかったです。BGMを何パターンか用意してお客さんが自然に切り替えられるような工夫があればと思いました。

試みは面白かったです。
『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題747(13-173)
19:00の回(曇)。迷っている間に予約が締め切られてしまったので当日券で。1時間前、受付をお願いすると「見切り席か、立ち見の場合あり」という説明…に怯むわけにはいかず、ほとんど無意識に「はい、大丈夫です」、18:50から入場なので時間を持て余す。時間になり案内に従って下のフロアへ、幸い普通の席に座ることができました。L字の客席配置、「|」がメインの客席で、ミニ椅子1と普通の椅子2、上手側に2列。冷んやりしたフロア、やや暗め。出入りは3ケ所。中央に鉄製でしょうか(カフェの戸外にありそうな)丸いテーブルと椅子2脚(花模様)、上手の天井に鳥籠(鳥は不在)。19:01前説(90分)、19:05開演〜20:43終演。台本を購入。「フリル」以来の3作目です。(今回はスタッフでしたが)田中さんは「バタフライ」をみに行きました。

日本ではない「どこかの国」、長い戦争が終わった『カルタゴ』という港町にあるガソリンスタンド「カルタゴ・ノヴァ」でのお話。4月の「踊れ場」版は未見。右手さんは「露出狂(2010/5)」「コロブチカ2 (2011/6)」以来。

追い詰め、追い詰められ、表はどちらなのか。セリフ、間合い、カラダの動き、感情の揺れ、「撃滅不能部隊が迫る」(にしてはどこか長閑)なかでの心理戦。それを(文字通り陰で支える)照明…両手を駆使して切り替えと調整。最終日の公演でしたが来てよかったです。

ネタバレBOX

終盤、「エレファント」という存在が浮かび上がってきますが、ウィキペディアをみると「エレファント(映画)」の項が面白かったです。

これは「レプリカント」みたいな存在でしょうか、戦闘用では(機能的に)なさそうだし(ターミネーターみたいのだったらあり)、お手伝い用…ではないだろうし、極端な人口減少でもない。

オセロで一気にひっくり返ったような面白さでした。
班女/弱法師

班女/弱法師

shelf

d-倉庫(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題746(13-172)
19:30の回(曇)。18:35会場着、受付(いろいろあって、結局、当日券。整理番号券あり)、ロビーで待ち、19:15整理番号券のピンク、オレンジ、なしの順に入場。すでに舞台上には4人、女性は客席に向かって、男性は背を向けて...動きません。「班女」の冒頭シーンが静止画となって目の前にあります。チラシのイラスト通りに座り白い紙片に囲まれた女、スカートの裾を大きな円に広げその中心に座す女、赤いドレスで立ち、右手に扇をもち正面をみ続ける女。その奥に背中を丸め膝を抱えて座っている男。19:30前説(矢野さん、35分~10分~45分、To.90分)、遅れたお客さん待ち(きちんと説明あり)、19:35開演~20:11、20:19~21:12終演。こちらは「untitled(2011/6 SENTIVAL」をみて以来。ですので男がゆっくりと体を傾けながらこちらを向いて...びっクリ、森さん。森さんを初めてみたのは「開座」で、2012/2には万有引力「奴婢訓」に岡庭さん、岩瀬さん、貞森さん、渡辺さんたちと出演、10月には「青果鹿スタジオ」で烏合の衆「『十月の鮹』-蛸は鮹より出てて鮹よりも蛸し-」に出演されたのをみました。

三島は未読(予定もなし)、動きとセリフ(声の響き、重なり、ずれ)、息遣い...このところ開座に行っていないのですが、またみたくなりました。

青春スープレックス!?

青春スープレックス!?

風雲かぼちゃの馬車

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/06/27 (木) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題745(13-171)
19:00の回(曇)。18:25会場着、係の方に案内され受付、列に並びます、18:31開場。入ってみると「リング」でした。入口側がメインの客席(ひな段)、左右に若干の席。ザブトン2枚重ね+背中にフカフカクッションですこぶる快適。場内蒸し暑く...いや熱気ムンムン。ずっと「初めて」と思っていたのですが、帰宅して過去公演をみていたら2作目でした(すみません)...「チェスト寺田屋(2011/11」をみてました。そして此処は初めてというか相当前に「銀河鉄道999(映画版)」をまる1日(たしか4回続けて)みていたのは「相鉄ムービル」だったと思います。

劇団ピアチェーレ(日本女子大学)の浅賀友希さんが出ているということでみに来たものの、プロレス観戦経験なし、知識もほとんどゼロ。リング上では男たちが汗をかきかき準備に余念がないと思ったらデモ試合のようなものが始まったりして目を離せません。

18:55スモークの中、前説(Burning Love)~20:50、リング上、場外、客席とスペースを余すことなく駆け抜け、体当たりのパフォーマンスでいっぱいでした。
すべて「振付」があると思うのですがよくできていると思いました。私はコンテンポラリー(系)ダンスも好きなので、(みえた範囲では)危ない場面もなく、これだけ動き続けたこと、そして声を出して2時間近くやり抜くことに驚きました。

次回は9月(@711)ちょうど連休、ピアチェーレは11月(4月と同じ会場)とどちらも予定に入れておきます。

浅賀さんは3作目になります。終演後少しだけお話ができました。ピアチェーレとは違い、スピード感/躍動感が求められるカラダの動き(空中戦)、受け身の練習をしたということですが、やはり横浜までまにきてよかったと思いました。

Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―

Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―

<火遊び>

ギャラリー悠玄(東京都)

2013/06/27 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題744(13-170)
19:00の回(晴)。18:20会場着、半地下のギャラリー(表装 創現展)に入ると右にドア。18:30開場、階段(役者さんがいる…)を下り受付。会場(新宿眼科画廊のイメージ)を横長に使い、客席は入って左側。前列、桟敷(丸いクッション2段重ね)+後列、椅子。下手に木片で作ったようなベッド(かなり重そう)、中央には椅子に座った女性…寝ているのだろうか、頭上と椅子の脚には針金でくくられた鉄棒のようなもの、ぬいぐるみ。上手には床にうずくまった女性。客席(後列)にも一人じっとしています。よくみると、中央の女性が座っている椅子の足下だけが素材が違っていて、その丸い部分を中心として床板が放射状に拡がっています。四方の壁は塗り壁で、その凸凹が照明を受け陰影をつくり出しています。ベッドのうえの天井には丸い穴のような部分があり、照明がセットされています。ここは初めて。

19:00前説(松澤さん、注意事項と、物語の背景について解説、ー80分)、開演〜20:25終演、結団式(杯を酌み交わし)、松澤さんのバースデー祝い〜20:32終了。台本を購入し帰宅。

「用語集」があるので事前にお読みくださいとの案内がありました。教育制度、ネットに依存したコミニケーション社会。

ネタバレBOX

劇中、R.ブラッドベリ『華氏451度(1953)』文庫版が出てきますが新装版(2008年)ではありませんでした。台本購入時、松澤さんにお聞きすると、あえて旧い(1975年)ものを持ってきたということでした。私が持っているのも旧い版。トリュフォー監督の映画(1966)は、昔、テレビ放送されたときにみました。細部はすっかり忘れているので再読、再観のきっかけとしてもよい機会。451は「読書が禁じられた社会」、本作は「15歳になるまで他人との対面的交流を禁じられた社会」。

アバター実体化は「分子アセンブラ」という技術によるものという解説があります…「ソラリス」の「お客さん」みたいなものだろうか。そのアバターが入れ替わるシーンが印象的。

この社会のシステムと「自殺」とは(演出意図として)結びつけられているのでしょうから、その理由をもっとお話の流れの中で示して欲しかった。

黒沢さんを+1でみたのは2011/2、ずいぶん前。金子さんはバッコスでみているので大丈夫(次回、9月公演)。
Over The Line

Over The Line

EgofiLter

シアター711(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題743(13-169)
19:30の回(雨)。18:40会場着、受付(整理券あり)、19:00開場。1950年、メインの舞台は「カフェー大河」。最前列にパイプ椅子席が4脚(クッション付)、舞台正面にカウンターと椅子(3脚)、奥の棚にお酒、グラス、丸いシルバーの盆、額縁(?)。下手、手前に小さな机…ここで物書きをするのだろうか、奥にはテーブル(灰皿)と椅子、2階への階段。上手、奥は手洗いへ、入口近くに装飾、入口そのものが大きな「門(洲崎大門?)」になっています。客席左右の出入口を含め4ケ所を上手く使って18人の流れをさばいていました。開演までかかっていたのはその当時のものでしょうか…(「憧れのハワイ航路」は1948年の歌謡曲)。19:28前説(年代さん、120分)、19:39開演〜21:45終演。こちらは2作目、「授業」は全然ダメでしたが今夜は最後まで面白く観劇。安吾の部屋、「(カフェー)大河」「コザのバー」が時を重ねながら、溶け合い、絡む様子にやや遅れを取りつつ話に追いつきながら終演まで。結構入り組んだお話でしたので台本の販売があればと思いました。

余談:安吾は未読、同名の「桜の森の満開の下」は人間椅子で聴きました。

『Cour d'amours(コールドアモール) ・スクラプ's ver2.5』

『Cour d'amours(コールドアモール) ・スクラプ's ver2.5』

マイムリンク

シアターX(東京都)

2013/06/22 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

無題742(13-168)
17:00の回(曇)。16:25会場着、受付、ロビーで待ち16:30開場。6/19にイザベラ・フレヴィンスカさんの「DP1」をみた際、マイム公演があることを知りみに来ました。始まってからいちょうさんが出ていらしゃることに気づきました。いちょうさんは「maimuima」(2011/2012@バビロン)、「激情コミュニティ」(2013@参宮橋)でみました。開演前、ライトを持った男が2度登場、何かを埋めている様子。16:58前説(アナウンス)、17:00場内でも「(携帯などの)音」について注意あり。17:10、3度目、男が現れ…暗転、開演〜18:48終演。

今回、どのようなシーンなのかよくわからないことが多かった…という印象です。今までは、特に説明的なものがなくてもすぐに「そういうことか」と気づいたのですが、特に長めのシーンが?になってしまいました。「カバン」は意外とあっさりで残念、「海の中」のシーンは綺麗でした。

授業

授業

劇団渡辺

atelier SENTIO(東京都)

2013/06/21 (金) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題741(13-167)
19:00の回(雨)。18:45受付、開場..なんだか夏祭りのような雰囲気。「授業」は一度だけみたことがありまして、(そのときは)もうみることはないだろうと思った作品で、なんだかよくわからないながら女性がたくさん殺された...というお話が緩い空気の中で展開されたのでした。

今夜はにこやかな受付、静岡だからの「お茶」をいただいたり、真ん中に座っていらっしゃる男性の首には真っ赤な蝶ネクタイ、和服の3人、三方の壁に貼られたポスターのようなペーパー、日の丸がど真ん中、国旗、TIMEの表紙、アメコミ、雑誌表紙、「お茶のしずおか」...SENTIOらしいといえばらしい。

19:00「さて」の一声で開演、「ピンポーーーッッン!!!!」...たぶん此処で聴いた一番大きな声~20:01終演、21:26アフタートーク終了。滑稽な動き、一見ちぐはぐな会話、アフタートークでの「画像検索」の採りあげ方などどれも面白かったです。

マチト・トリップ

マチト・トリップ

劇団 贅沢貧乏

pit北/区域(東京都)

2013/06/21 (金) ~ 2013/06/25 (火)公演終了

無題740(13-166)
14:00の回(薄曇り、風が強い)。13:20受付、開場。階下へ行くと(入って)右側から座るよう誘導されました。チラシには「1時間前受付」とありますが、メールには「40分前」「全席自由席」とありました。なぜ「右」から座らせるのかわからず(たぶん、此処では初めて)。受付の際、当パンと一緒に名札「タカダ」を渡され、ここからは「タカダ」ですよとの説明。

こちらは初めて、pitなら面白いものをみることができると思いみに来ました。

床にはカーペットが敷かれているようで、斜めに「黒いパネル」が「線」のようにあります。正面(入口から見れば左の壁)には全面白い布、2階手すりに白、客席頭上は黒、奥の出入り口横には長い脚立が掛けられています。舞台には四角い箱に仕込まれたスピーカーが4つ(スピーカーは全部で10あるそうです)、白い椅子が一つ、天井にはピンポン玉。14:04あと5分という説明、14:05前説(アナウンス、90分)、14:09お客さんが2人、どうも関係者(知人?)らしいのですが、このために10分近く待っていたかと思ってしまうこのタイミングにげんなり、40分前に開場しているのだから遅くとも14:00には状況の説明があっていいのではないでしょうか。開演までBGMなし、14:10開演~15:35終演、15:56アフタートーク終了。役者さんたちは好感(☆☆☆☆☆)、ただお話の進め方などは...?...次は11月「小劇場」。

ネタバレBOX

星新一の作品にありそうなシチュエーション...全員「タカダ」、その中に3人のアンチタカダ、高校3年生。「黒い境界線」で分けられ、行き来を禁止されるところでお話は終わり。「線」を超えるとどうなるかはあいまいなまま。「タカダ」である理由や「境」ができる理由はわからないのはいいとして、カラッと仕上げたかったのか、後から効いてくるようにしたかったのか、「境」を超える途中で終わるのは印象的でしたが、それだと予想通りで(お話は)全体としてもうひとつでした。

スピーカーからいろいろな声が聴こえたり、音がまわったり、面白かったです(終演後、CDを買ってみる)。

シーンによっては長い...と感じるところもありました(消しゴムのところ等)。

開演時間やアフタートークももっと手際よくできるはずではないでしょうか。アフタートークで「質問」がないのはよくあることで、それを劇団側が「想定してました」のような言い方(これもよく聞きます)をするのはどうかと思いました。わかっているのであれば、それなりの準備をするでしょうし、それとも、アフタートークそのものがこういうノリなのでしょうか...
四の五の言わずに恋しろリーマン!

四の五の言わずに恋しろリーマン!

Island

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題739(13-165)
19:00の回(雨)。18:30受付、開場。会場入ってすぐの床に「恋し」の文字..初めて見てから(2011/10)ずいぶん経ちました。舞台にも劇団のロゴ(グリーン)。
さっぱりした(機能的な)セット、グレーの石膏ボード(のような素材)で仕切られたオフィスの一角、禁煙マーク、パーティションで囲われたコーナー、誘導灯(なぜか低い位置にある...)。テーブルは3セット、下手~上手へ、斜めに(より客席側に)配置。座席はパイプ椅子にザブトン、19:02前説(100分)、19:05開演~20:48終演。壁に映るロゴ、「act11」、ピンクのハート、入口に映っているものも変わっていました。「まちづくりprojec(石井さん、鈴木さん、瀧澤さん)」のときもそうでしたが出ていらっしゃる役者さんたちに親しみを感じながらの観劇。

名札(バーコード付)がよくできていて「アイランド・コーポレーション」、社名横のロゴは(小さくてよくみえませんでしたが劇団ロゴ)。

ネタバレBOX

朝霧がボタンダウンのボタンをしていなかったのはなぜだろう。

途中からいろいろ(推測)わかってくる部分が多くなりますが、それはそれで十分楽しくみることができました。

THE TRICKTOPS、9月の公演は行きたいと思っています。
-しがない-

-しがない-

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/21 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題738(13-164)
19:30の回(小雨)。19:00、エレベータで4Fに上がり出たところに受付、そこから階段で5階の会場へ。1Fは何回か来ましたが5Fは初めてです。そっと覗いてみると入り口近くに女性の方がひとり座っていらっしゃいます。入るとテーブルと2脚の木製の椅子があり、会場の右側に椅子席。前列はミニ椅子、後列はパイプ椅子の2列でやや円形の配置。中央に座るとテーブルの向こうは大きな窓(不透明)、外はキャンパスに通う道路。下手が入口、雨音、車の音が聞こえ、内側にコート掛。上手に掛布団。客席右横に足の長いランプとテーブル上には食器とグラス。目を女性に戻すと、黒い髪をうしろでとめ、黒い衣装に靴。じっと何かをみているようなみていないような佇まい。ときどき立ち上がり上手に、そしてまた戻ります。一言も話しません。終わって振り返ってみると、そういうこと(役柄)か...と。

こちらは初めてでなんとなく今夜の公演を探していて、6/10(月)、ここの1Fで芝居をみているので団体情報をみると、「最近の写真」が目を引き、さらに情報登録の「モコ」さんはどんな方かとみると...「渡辺美帆子事務所」の制作...とありました。

渡辺さんは「小瀧ソロ(2011/5)」「サよりよろしくバー(2011/8)」「点にまつわるあらゆる線(2012/2)」の3作をみましたが、その後別府に拠点を移していました。サイトをみると東京に戻っていて秋に公演と。これも何かの縁と思いみに来ました。

個人的には「芝居」っぽくないところが大変よかったです。二人芝居で短時間のリフレインを多用。

「説明」をちゃんと読んでいなかったので「目の見えない少女」ということは、少し経ってから気がつきました。開演前にそんな雰囲気だったわけです。
吸血鬼の特性には特に触れることなく少女との感情は控えめに、会話も朗読のように、「パンとワイン」が二人の間に置かれ、時間が回るようでした。19:32開演~20:31終演。次回もみたいと思います。

ネタバレBOX

ときどきBGMが大きくセリフが聴きにくかったこと、窓を開けたシーンでは外の音が「現実」そのものだったこと(サイレンも聞こえた)、何か「吸血鬼」らしいアイテムがあってもいいのでは、などが気になった点です。

もう少し照明に凝ってもよかったのではないかと思いました。
飛ぶ金魚

飛ぶ金魚

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2013/06/13 (木) ~ 2013/06/19 (水)公演終了

無題737(13-162&163)
6/14(金)ベルボトムVer.、6/18(火)ローライズVer.それぞれ19:30の回、最前列と最後列でみました。「空から降るほんの小さな愛」からで、ずっと出ていらっしゃるのは太平さんだけではないかと思います。前回から2バージョン公演ですね。

季節は夏、扇風機が回り風鈴が鳴る、夏祭りの日。舞台は畳の部屋、縁側があり出入り(会場入口が庭、葦簾)可能、正面の襖を開けると上手が玄関、下手が台所、2階への階段。テレビ、食器棚、電話、扇風機、掃除機、碁盤、テーブルに座布団…手前に金魚鉢がありタイトルの「飛ぶ金魚」となります。三女一男、夫たち、友人、上司、父と…。今回もいろんな人たちが絡み合いますが、親子の感情というのは、みる者によって受け取り方が違ってくるんだろうなと思いました。

ネタバレBOX

三女と父、新しいお母さんとその娘。虐待の理由はよくわからないものの(一応の説明はありますがあまり説得力が…)二人ともそのことを引きずっている。ここの部分が必要だったのだろうか、と考えながらみました。こんな簡単にわかりあっていいもの?わかりあえるもの?それが血のつながりなんだろうか…簡単に自分を赦すのもどうかな…など。

正面から採り上げるのではなく、弱いものの立場の視点でもなく、私も被害者っていうのは好みでないためスッキリしないまま終演。

「金魚が身代わり」を検索すると出てきますね、これは知りませんでした。

新しい命が宿ったことはそのことと無関係みたいですが何だかもったいない。
「ラフ~絵のある風景」

「ラフ~絵のある風景」

[DISH]プロデュース

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題736(13-161)
17:00の回(ようやく晴れ間が)。16:30受付、開場。舞台間近まで座席、最前列左右、各3席には「見えて欲しくないモノが見えてしまう席」という貼り紙...暗幕の部分で見切れてしまうということでしたが、大丈夫だったと思います。

入ってみると舞台手前、イーゼルに「絵」がかかっています。大石菜穂作「裸婦」。頭にタオル(?)を巻いた裸の女性が、ベッドに横たわっています。頭は右に、右腕を枕代わりに膝を曲げ、白いシーツやカーテン、床。周囲の輪郭はぼやけ、女性の背中には骨格やうなじが陰翳として描かれ、微睡んでいるのか、悲しんでいるのでしょうか。

17:03前説(20本の短編集)、17:08開演~18:57終演。各編にはタイトルがついていて、作品によっては「Part1」「Part2」、あっという間に終わるもの、じっくり語るもの、笑い、喜びに満ちたもの、役者さんたち文字通り総出で熱演。BGMもよく、温かいものに満ちた舞台でした。

(ふたたび)芝居をみるようになるまでは美術展によく行って、じっとお好みの絵を眺めていました。ちいさなハガキの案内をチラシの間に見つけてから、みに行こうと思い、楽日の今夜、みに来ました。「裸婦」、表情が見えない女性、どうみるかは鑑賞者のそのときどきの想いに委ねられているように思えました。

ネタバレBOX

写生大会、一休さん、スケッチ、卒業制作、おじいちゃんの絵日記、原作の森美術館。マンガ家の妄想、観察日記、森の音楽会、画廊にて、お風呂屋さん、紙芝居屋さん、お姉ちゃんの絵本、ともだち、砂浜、ラテ、浅草、モンタージュ、絵のある風景、絵葉書など...でだいたいあってるだろうか...。

「ラフ」=「裸婦」、というセリフを聞くまで気がつきませんでした。
※余談:千葉にある「ホキ美術館」…日本初の「写実絵画専門美術館」。劇場に行く前、リブロ池袋店で「写実画のすごい世界(月刊美術)」を眺めていました。
予選リーグVOL.33

予選リーグVOL.33

ひつじ座

ひつじ座(東京都)

2013/06/15 (土) ~ 2013/06/15 (土)公演終了

無題735(13-160)
19:00の回(曇)。18:30受付、開場、場内ではソフトドリンクやビールの販売。19:07開演~20:28終演。「白米少女」が参加するということでみにきました。「VOL.33」とありますが初めてです。

19:20~19:45。傘とコンクリートブロックと赤い糸、トマトジュース。主人公の女性、お巡りさん、女生徒の3人と1年前に亡くなった主人公の姉(登場せず)。はじめ、3人が此処にいる理由(お話の背景)がよくわかりませんでした。舞台裏の音は雨音だと思うのですが、セリフに被ってしまい聴き取りにくいところがありました。できれば控えめのBGMでシトシト感(ちょうど梅雨ですし)が出せればよかったと思いました。トマトジュースの色と衣服に着いた「赤」とは相当違うのでちょっと無理があったように感じました。

ネタバレBOX

その他の事
ときどき空調が寒く感じることがありました。
両隣の方(数名)、これからこの劇場を使う劇団の方々のようで、開演前などずっと設備等の話をしていたためお芝居をみにきたというよりは下見にきたという雰囲気でいっぱい(ちょっと興ざめ)。
嗜好品

嗜好品

ヨネエリ

GALLELY BW (笹塚駅徒歩5分)(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題734(13-159)
16:00の回(曇)。15:45会場着、此処は初めて。入ると左3/4程が白、右が黒のスタジオ(天井近くのエアコンも黒)。右手前にグランドピアノ、ロゴをみるとHORUGEL製。ザブトン席と椅子席の配置で、靴を脱いで場内へ、右壁際の椅子席にしました。ピアノは下手に位置することになり、その手前に柱が1本、グランドピアノなので大きくフロアの1/3くらいを占めています。そのうえにスピーカー、もうひとつは反対側の窓に。足元が冷えないようにスリッパの用意がありました。16:05ドアが閉まり前説(40分、ダンサーが近くに来ます)、16:07開演~16:49終演。ザブトン席の上に小窓があり、開演するとそこが開きました。天気は良くないのですが、緑の葉がみえます(ザブトン席からは見えません)、プロジェクターによる映像では雨の波紋、円が分裂して白から赤、青、黄、緑などに増殖、空撮による街の映像が床や壁に。ピアノはどうするのかなと思っていたら、お二人が下に潜り込み、「やぎさんゆうびん」が奏でられ、歌われます。自動掃除機がザブトン席に迫り、カラフルな衣装に着替え、一抱えの服が舞う。狭いフロアでお二人がつながったり、はなれたり。いろいろ趣向が凝らされていて楽しい時間でした。

劇作家女子会!

劇作家女子会!

劇作家女子会×時間堂presents

王子小劇場(東京都)

2013/06/13 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題733(13-158)
19:30の回(雨)。18:45受付(チケットの裏に番号を書いてくれます)、19:00開場。王子駅を降りてやけに軽快に歩いていると、電車内にバッグを忘れたことに気づき、慌てて駅に戻り捜索依頼、電車が終点に着くまで待つようにとのことで、ひとまず会場に向かい、受付していただきふたたび駅に戻ると…大宮駅で発見とのこと。表向きは平静を保ちつつ会場内へ(駅員さん曰く、中身が大丈夫かはわかんないけどね…だと)。「観たい!」にも書きましたように、4人の作家のみなさん、みたことがあり、役者さんたちも同じ。他の劇団だったり時間堂の公演だったり、4月「劇団ズッキュン娘」3月「mimimal」「オフィスプロジェクトM」、2月「鵺的」、1月「趣向ワカヌ」「時間堂」「劇団だるめしあん」。今まで複数団体の公演がなぜ苦手だったのか。15〜30分程度だと、馴染むのに時間が足りず、終わってから「…」状態であったためかもしれません。今夜はそういうことがないので(忘れ物が気になるが)楽しく観劇できました。19:33前説(坂本さん、120分)、19:36開演〜21:38終演。

当パンより:黒川さんPart1(17分)、オノマさん(40分)、モスクさん(10分)、坂本さん(30分)、黒川さんPart2(23分) ※途中まで

ヒットパレードvol.10

ヒットパレードvol.10

tea for two

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2013/06/10 (月) ~ 2013/06/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題732(13-157)
20:00の回(曇)。19:30受付、開場。此処は木村愛子さんのダンス公演「氷中の星(2011/11)」以来。19:55前説(現在35曲、死ぬまでには100曲とのこと。75分)。客席前列2列がミニ椅子で、舞台を囲むようにやや半円形。後方は雛段。正方形(斜めに配置)の舞台にデスクと椅子、ノートPC、書類。20:02開演〜21:21終演。こちらは初めて、今夜は81年から2曲、2011年から1曲。一人芝居が2つ、二人芝居が1つ。どれも面白かったです。

ネタバレBOX

至近距離でしたがみなさん自然な演技で、すぐお話に引き込まれました。「まちぶせ」「守ってあげたい」「家族になろうよ」の3作(曲)。終わってみれば、まったくタイトルそのまま「そのとーり」と思わせる内容。劇中の小道具にも凝っていて、社員証(西尾さんのお名前と写真)、社名(サンカーテン?)、ロゴもリアル。馬券、営業マンのカバン、スーツ姿。どのお話にもラストには暖かく感じるものが用意されてました。またみたいと思います。

余談
当時も洋楽しか聴かなかった…1981のビルボードチャートをみると、数年後、ライヴに行ったのは、R.Springfield、REO Speedwagon、Air Supply、Foreigner、Rod Stewart、Bruce Springsteen、Journey、The Police、E.Clapton、Heart、Barry Manilow…。この年にランクインしているAlan Parsons Projectの「Time」はブリヂストンのCMに使われていて(Louise Tuckerの「Midnight Blue」も)、やはりライヴに行きました。

モータプール

モータプール

劇団子供鉅人

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

無題731(13-156)
19:00の回(晴)。18:00受付(チケットに整理番号あり、受付順)、18:30開場。コの字型の客席(4列×2、2列×1)、両サイドの最前列の椅子に「演出の都合上、出演者との距離が大変近い席」と書かれた紙。左側に座ります。こちらは初めて、此処でダンス以外の公演をみるのも初めて。客席に囲まれた舞台には長方形の白線。19:07開演〜21:06終演。お話としては「説明」に書いてあること以上のことはわかりませんでした。降板された黒田さんの「BATIK」は4月、@森下スタジオの公演をみました。もともと大人数(入り乱れて)のお芝居(ダンスは大丈夫)は苦手で今回もその印象は変わりませんでした。バレーボールのシーンや少人数の時にはとても面白い動きだと思ったのですが、全体(セリフやお話)としてはあわなかったようです。

第4回せんがわ劇場演劇コンクール

第4回せんがわ劇場演劇コンクール

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

無題730(13-155)
16:10の回(晴)。8団体によるコンクールの2日目、お目当ての「THEATRE MOMENTS」は「グランプリ」を含め3つも受賞!表彰式もみたかったのですが、2時間以上空くので、終演後、佐川さんと少しお話し帰宅、トコトコ歩いて角を曲がると、ちょうど豊田さんが出ていらしたところで、ご挨拶(Holidays@北沢タウンホールは2/12でした)。

「調布関連の素材を取り入れた30分の作品」、ウィキペディアで「調布」を調べると…近藤勇、つげ義春、水木しげる、ひし美ゆり子…、おっと「ぼくと、ぼくらの夏(樋口有介)」は読みました。その中での、安部公房。読書(のうち小説)の多くはSF関連、その関係でほんの少し知っている作家です。

前の劇団が終わってジャスト35分後に開演、分刻みの進行。16:05前説(場内アナウンス)、16:07幕があき、16:09ブザー、16:10開演〜16:40終演。舞台の四隅にトイレットペーパーのロールが14コ、縦に積み上がっています(中に心棒あり)、床にもひとつ。あえて前説から始まり安部公房との関係を語りつつ、客席へもつっこむ。

白いトイレットペーパーのロールが、穴あきのバウムクーヘンかドネルケバブにみえる。

「R62号の発明(単行本1956/12)」の中の短編(未読)、およそ60年前の作品、1956年:国際連合に加盟、「王様と私」「空の大怪獣ラドン」…。

どのような背景があるのだろう。「泥棒会社」の入社試験、会社は社会に貢献するものでありながら主人公は社会に「必要な」犯罪者へと堕ちてゆく。お揃いのデザインで仕上げた衣装(型やグリーンのラインはみな違う)、黒いパンツと靴。トイレットペーパーは紙幣であり、紙片であり、また噴き出す感情のようにもみえます。黒い舞台に白いラインが流れ、澱む。主人公の鼓動に合わせたように役者が動き、囁く。

他ではみない表現なので、偶然、劇団のサイトをみてすぐ予約。次回は、10/3〜7(@イプセンスタジオ)、「パニック」「走れメロス」。受賞したので、2014/3/3〜3/9まで受賞公演ですね。

ここ最近、ダンス系のコンクールに2回行って「表彰式」まで残っていたのに、賞はいただけなく、今回、帰ったら表彰…結果がよかったので。

他劇団との競演モノはまずみないのですが、来てよかったです。欲を言えば、もっとみたかった…ですので☆一つは次回の本公演の時のためにとっておきます。

追記:朝食は、納豆ですね。

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