お題、「白鳥の湖」。
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2017/07/18 (火) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/28 (金) 19:30
川村美紀子さん
無題2106(17-108) ※通し券
19:30の回(曇)。
19:00開場、舞台中央に白い布(スクリーン)、上手に本、服。
19:30前説(アナウンス、90分)、19:37意表をついて後方から登場~21:15、とんでもない90分間。
スクリーンに章題、「(赤フン)王子」の何事にも動じない気品/威厳(?)、身体(肉体)の爆走、骨太の構成、細やかな感情変化とビッグバン的変化、大胆不敵な性(生)表現。
いやでも目に焼き付く、超一級の振付とやりきる身体の驚き。
お題、「白鳥の湖」。
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2017/07/18 (火) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/30 (日) 19:30
価格0円
無題2105(17-107)
19:30の回(曇) ※通し券
ロビーにいらっしゃるみなさん、いつものコンテンポラリー系とは違っています。お客さんがとても多いので18:52開場。
19:37前説、19:40開演~20:46終演。
笠井叡さん、お名前はよくおみかけしますが実際に観るのは初めて。
とにかく過激に動き、つぶやく(問いかけている?)。
バレエ的振り付け作品は多少あるものの、(部分的であれ)本格的なものは初めてで、たぶんこれからも観る機会はないだろうなと思うのです。
観るとすればバレエの「物語性」ではなく「舞い」という動きについてかもしれません。
近いのは日芸のみなさん「DANCE PERFORMANCE バレエによる創作(2015/7@江古田)」(←チラシがいい!)でしょうか。「ブラック・スワン」も観ましたがほとんど忘れてしまいました。
篠原くららさん。大劇場ではなく、d-倉庫という「空間」でみる演技は、その瞬間瞬間がとても新鮮でその周りを遊回する笠井さんは振付の外/内を自在にすり抜けてゆくようでした。やはり何事も「観に」行ってみるものだと実感。
砂糖と琥珀のワルツ・イン・マドロミ ありがとうございました
matsucarpone
ARGUMENT GARELLY(東京都)
2017/07/25 (火) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/30 (日) 11:00
価格1,000円
無題2104(17-106)
11:00の回(小雨/曇)
10:40受付、開場。ピックがチケット代わりで何故だろうと思って中に入る、ぽつんとヘフナーベース(ブラック)。
昨年と同じ会場、一人芝居は4年目、もうひとつ水没、みやしろ演劇パーティ「朗読劇・秘密の花園(2014/8@東武動物公園前)」を観ています。
低い天井、映写機、PC、片隅にベース、アリスになって小さな部屋に迷い込んだような気分。
11:00前説(飲み物、撮影OK~11:50終演。影絵の世界が戸外の暑さを忘れさせてくれます。
小さなファンタジー、心の交流、手作りの温もり。それを感じに毎年、この時期に観に来るのだと思います。
スーパースーハー
かえるP
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/07/26 (水) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/20 (木) 19:30
価格3,000円
無題2103(17-105)
19:30の回(曇)
18:50受付(整理番号付)、18:59開場。
入って手前が客席(桟敷+椅子)、舞台下手にお祝い花スタンド(出演者御一同様...)、事前に「飴」が配られますが「まだ舐めないでください」。
19:30男性が登場し前説...を含んでゆるりと開演~20:31終演
出演:小野彩加 金子愛帆 新宅一平 大園康司 橋本規靖
以前観たのは「Color babar(2015/5@ここ)」。先日、せんがわ劇場演劇コンクールでなんと「グランプリ」を獲得したSpacenotblankの小野彩加さん出演。
小野さんは「宇宙からの文明|Civilization from Outer Space(2017/2@関内)」以来。
量子力学の世界か、遊園地のコーヒーカップか、くらげの浮遊か、あいまいで気のなさそうなふらふらとした動き。回転しながら敵の状況を探索しているのかもしれません。
一転しルール無用、武闘の様相に。ねちっこく、掴んだら離さない粘りの取っ組み合いは紙相撲をみているよう。
油断も隙もなさそうな、裏をかこうとしているような目つきがいい。
最後まで激しさの中にもほのぼのとしたものを感じながらの60分でした。
白む
新聞家
北千住BUoY(東京都)
2017/07/20 (木) ~ 2017/07/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/23 (日) 11:00
価格3,000円
無題2102(17-104)
11:00の回(曇~小雨)
10:30開場。どうみても会場らしい案内がないと思い足元を見ると木片が「落ちていて」会場の名前が記されていました。サイトにある道案内に従って歩くものの「最後数段の階段を上り」というのはなく、やや上り坂を上がって左、が正しい。
時間になって階下へ、受付があり、円形の客席(3席は役者さん用)へ。
5月、ヌトミック『Saturday Balloon』上映会、ゲストに村社祐太朗さん。どんな公演なのだろうと思い、ようやくの観劇。
リニューアル中らしく味もそっけもないビルの地下、窓はないけどそこそこ広い。
円形の座席(椅子)配置。
11:01/04前説、開演~11:48終演、~お客さんとのトーク12:17。
「白む」とはどのようなことを意味しているのか...
9つのパートからなっていて(当然、台本も9頁)、それを3人の役者さんが語る。
横田僚平さんは「ドッグマンノーライフ(2016/5@ST)」。「南島俘虜記(2017/4アゴラ)」は別チームを観ていました。「幕が上がるよ(2016/9@春風舎」もでしたでしょうか。
近藤千紘さんも「北村想名作戯曲リーディング(2016/10@Space早稲田)では別チーム。
大石英史さんも初めて。
伝えるための語りではなさそうで、1人が1シーンをあまり抑揚がないトーンで。
少しずつ思い出すような口調、淡々と、事象と距離を置いたような印象。
役者さん同士が目を合わせて会話が進むのではなく、拡散するのではなく収斂するのでもない。
場所も、演出(と言っていいのか)も、役者さんも、癖がなさそうで実は個性的なものを強く感じました。体験するではないかと。
「イリュミナシオン」
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2017/07/21 (金) ~ 2017/07/29 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/21 (金) 20:00
価格3,000円
20:00の回(晴)
19:59開場、20:10開演~21:14終演、21:32トーク終了。
息をひそめている開演前のAPPARATUS、客電が落ちると一気に別次元へ。
ノイズに包まれた空間が歪みぼやけた壁が波打つ。
いつにもまして異郷感が強い。
このノイズ(フィードバック)は彼のものだとすぐわかる。
クラシックが重なり、混沌は深まる。
詩人の手から放射されたものが文字となって跡を残す。
もうひとり(佐東さん)は気づくとそこ(闇との境)にいる。
歩き、書き連ね、憤慨し、呆然とする男。
強烈だ。
お題、「白鳥の湖」。
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2017/07/18 (火) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/18 (火) 19:30
価格12,000円
無題2100(17-102)
19:30の回(曇)
tantan『悪質な冗談はやめてください。』
振付・構成・出演:亀頭可奈恵
出演:阿部真理亜,岡安夏音子,佐々木萌衣,田端春花,吉田圭
18:30受付、19:00開場、最前列はミニ椅子。
この後追加公演が21:30より。
ニチジョの方々か客席は大賑わい、19:32アナウンスによる前説~続いて林さんによる企画の解説(追加公演があるため終演後すぐ転換、ダンサーとの面談はなし)、60分。
19:38開演~20:37終演。
舞台に沿って小さな人形、各辺10体くらいか。照明が当たって額縁のようにもみえる。ダンサーがその4辺をふらつきながら歩くシーンで始まり、どちらが「人形」なのかシュールな関係が続く。
人形たちに操られたダンサーは女子会に没頭し、パンダ、ワンダーウーマン、恐竜、赤ちゃんたちは一人前の口をきき、女子会が続く。
ピアノやノイズに身体が反応する激しいシーン。
無表情の人形&ダンサー。
胸騒ぎの放課後
桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ<OPAL>
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2017/07/12 (水) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/14 (金) 19:00
価格1,300円
無題2099(17-101)
19:00の回(晴)、18:20会場着、受付、18:30開場。
下手の白いボードに薄く虹の絵、中央には逆三角形に18の椅子、上手には大きな下駄箱。
18:55チャイムが鳴り前説(客席全体を見渡し、はっきりとした口調で、これぞ前説の手本)、19:01開演の挨拶、~19:49~休憩/20:00チャイム~21:07終演。
淵野辺駅に隣接したここPRUNUS HALLではダンス公演しか観たことがなく、本作が初めての演劇公演。最近、桜美林卒の役者さんの公演をみたことこともあり、観に来てみました。
桜美林のダンサーはおひとりでも群舞でもたいへんな集中力をみせてくれますが、それは演劇でもそうでした。
いろんな大学の校内公演にお邪魔していますが、冒頭から突拍子もない展開で一気に物語に引き込まれてしまいました。
当パンをみたら文学座の金英秀さん演出とありました。文学座は「演劇研究所」の公演が好きでチケットが取れれば観に行くようにしています。本作の舞台、美術の雰囲気にアトリエと同じ空気を感じました。
役者さんたち(全員)の演技についても同じで生き生きとしてまっすぐなところが瓜二つ。
家族百景
七味の一味
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/14 (金) 18:30
価格4,000円
無題2098(17-100)
18:30の回(晴)
17:45会場着、受付(予約時順の整理番号付、20番でした)、そのまま整列。
18:00開場、自由席(椅子+クッション)、中央ブロックから埋まっていきます。
大きな正方形の舞台(2段)、板張り、木製の箱がひとつ。とても静かな佇まい、開演を待ちます。
七味さんを初めて観たのは柿喰う客「露出狂(2010/5@王子)、最近はその再演(2016/6@王子)や
「男装音楽劇 くるみ割り人形(2016/3@ウエスト)」。
この芝居のことは知っていましたが、多摩美に「オープンブルー(6月)」を観に行ったとき湯川拓哉さんから出ることをお聞きし観に来ました。ここは「天一坊(2014/2)」以来。
当パンを開くとびっしりと役者さんのお名前。3バーションあるらしく、今夜は「川崎SP」版。
18:28前説(アナウンス、110分)、18:32開演、上手奥から一人...20:22終演。
3世代の家族のお話。夫婦、兄弟、親子、親と孫。戦前から今、までがいくつもの組み合わせで展開。
喜怒哀楽が巧い具合に切り替わり情感はどんどん深まり、わが人生のようにすら思えてくるたいへん新鮮な演出。
振付によって舞台全面がひとつの感情に大きくまた小さく揺れます。みなさんとてもよい表情をしています。
身近だからこじれてしまうこと、話辛いこと、想いとは違うことを口にしてしまうこと。
湯川さんは多摩美での公演3回(ひとつは演出)を含め4公演目。
アラビアン・ナイト 再演
ゲッコーパレード
BAR Piggy Back(東京都)
2017/07/13 (木) ~ 2017/07/15 (土)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/13 (木) 20:00
価格3,000円
無題2097(17-099)
20:00の回(曇)。
19:30受付、開場。初演時と同じ席同じくホットコーヒー。天井近くの写真が替わっています。
20:05開演~21:16終演。
お話の構成は同じ。
ただ、突然のお客さんとのやりとりがハプニング的で楽しく、おつまみはとても美味しかった。
諸版あり、成立経緯も諸説あり、仏語/英語からの再訳版ありの数世紀かけて編まれた大長編。平凡社「東洋文庫」最終第18巻+別巻はとても読みきれない。
崎田さん、はじめは白い衣装で。どちらが前なのか後ろなのか、袖があるのかないのか左右非対称の不思議な姿。
おとなしい感じのお店の照明とは別に照明機材をつかった猟師と魔人のシーン、魔人が立ち上がり大きな影が黒雲のごとく頭上を覆う、なかなかいい感じ。
後半は黒い衣装、夜の帳が下りてきたように。
紙芝居的な楽しみ、といってもいいような気もします。
余談
アラビアン・ナイトは砂漠の世界だと思い込んでいる。
砂漠といえばF.ハーバート「DUNE」シリーズ。かなりが未読状態。最近新訳がでた「デューン砂の惑星」~「砂丘の子供たち」までが石ノ森さんのイラストだったか...全巻揃ってはいませんが(買ったのは「異端者」のあたりまでかな)、これもちゃんと読まないといけないし。
※「公家アトレイデ」以降は読まないと思う。
異文化、異国情緒、異世界。異星の客となってこれからもお話を楽しみたいと思います。
纏(まつ)わるひとびと
B.LET’S
サンモールスタジオ(東京都)
2017/07/12 (水) ~ 2017/07/19 (水)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/12 (水) 19:00
価格3,500円
無題2096(17-098)
19:00の回(晴)
18:00受付(整理券あり)、18:30開場。
舞台の両端、黒字に四角い白、壁に同じ模様の照明、一見してフィルムとわかります。
※パーフォレーションというそうな。
舞台、長めのベンチシートが2X両端に。
客席、最前列はミニ椅子。
合同公演企画vol.2、始まりは「セーラー服とブルーシート(2015/5@ワーサル)。
本作には、その背景となった出来事があったそうで、作品の内容、「フィルム」という媒体から小野さやか監督「アヒルの子」というドキュメンタリー映画のことを思い出しました。
2011年だったか「ポレポレ東中野」で観て、横浜の「ジャック&ベティ」で上映されたときは上演後の座談会にもついて行って話をしました。ネットの評に「家族を題材とする物語は尽きることがない」とありました。
そんなこともあり個人的な思い入れ深く観ていました。
18:45/19:00前説(アナウンス、100分)、19:06開演~20:45終演~初日乾杯までいました。
黒に囲まれた会場、静かな照明、過激なほどの効果音。
色と音、聞いている人が想像できる声、表情としぐさが湖底まで届くような気がする。
親から子へ、そのまた子へ鎖は伸び、からだに、こころに食い込む。
物語がもつ動的な要素と舞台上のどちらかというと静的なうごきとが好対照。
両劇団の過去公演を除くと、
海老原恒和さん「ゾーヤ・ペーリツのアパート(2016/7@ウエスト)」。
最後に暖かい手で優しく拾い上げてくれる滝本さんの作風が好きです。
突然思い出しました。
学生の頃だったか「ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語(Rダンブロジオ)を読みました。原題は「No Langage But a Cry」大半は忘れてしまいましたが、そのときの印象に近いのかも。
朝まして
シラカン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
鑑賞日2017/07/09 (日)
価格2,500円
16:00の回(晴)
15:30受付(チケットなし)、開場。
入口側から奥に向かってスロープ状の舞台、対面の座席、舞台と客席との間にスペースがないのでお客さんはそのまま横断する..が、それでいいのかな?入口付近だけブルーシートする意味があるのだろうか?
スロープ舞台は、以前、日芸系の公演で観ていて、会場いっぱいに対面客席の舞台を造った作品もいくつか観ていますが、長さによっては首を左右に振る必要があるので好みではありません。
入って左、やや奥の2列目に座ります。
(大きく3つに区分できる)スロープ面には数色の線が引かれ、自転車、雑誌、スニーカー、ガン、トースター、イーゼル...天井にもボールのようなものやフレーム細工のようなもの。構成の意図がよくわかりませんでした。
客入れ時の音楽が大きすぎると思います(うるさくないですか?)。
15:57前説(90分)...こりっちには「上演時間: 約1時間20分(休憩なし)を予定 」とあるがなぜ修正しないのでしょう?
16:03音楽が止まるが微妙な間が空く、開演~17:33終演。
(すみません)一番苦手な様式でぜんぜんダメでした。
どこからかのセリフから追いつこうとしますが、空振り。
多摩美は@上野毛での公演や外部のものも観ていて好きなのですが、本作では共感する(響く)接点が見つからず、難解でした。
配役の一つ一つにその役割や象徴しているものがあるのだとは思うのですが・・・
桃 Spooky action at a distance!!
KENTARO KUJIRAI コンペイトウ
神楽坂セッションハウス(東京都)
2017/07/08 (土) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/09 (日) 19:00
価格3,000円
無題2095(17-097)
19:00の回(晴)。
18:30受付、開場。珍しくコの字の客席、正面ではなく左側に座ります。横からですと奥行きや背面など普段観ることができないところなど、なかなかいいものです。
19:02前説、ダンサーは歩いている、雑踏の音、白と黒の衣裳、重低音に機材が響く~20:09終演。
20:17~20:55アフタートーク(ゲスト三浦宏之さん)。
もちろん、四戸由香さんは「TABATHA」。今夜はメガネこそありませんが、身体を振り切るようなシーンでのパワフルさは健在、空気を切り裂く音が聴こえてきそうでした。
心を鎮めているシーン、身体を激しく振り切るシーン、言葉。
ピアノが用意してあったのでどのくらい使うのかと思った。なるほど、「新世界より」のシンバル的でした。ちなみにその瞬間、お隣の方は腰が浮いていました。
表情がある者、ない者とがいましたが、後者は無敵のマシーンのような、操り人形のような、どんな動きも予め計算し衝突を避けるAIのような印象でした。
久しぶりに観る白塗り。
Replace Grace
kazakami
スタジオ空洞(東京都)
2017/07/08 (土) ~ 2017/07/12 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/08 (土)
価格2,500円
無題2094(17-096)
17:00の回(晴)。
16:30受付、開場。
入口側に客席、奥を全部使った舞台、木枠組みの椅子(白と青)、手前に白衣の3人(ひとりはけん玉を)、奥の椅子に他の人たち。ちょっと面白そうだなと思い前日に予約。
一川幸恵さん「まぼろし(2014/3@雑遊)」。
中野匡人さん「肉弾(2016/3@雑遊)」。
木村恵美子さんは無隣館3期生ということは野宮さんといっしょ?
当パン「協力」欄、ねこのした岡村梨加さん、ピアチェーレで観ていた山下智代さん(!)。
17:01前説(80分、BGM音量落として)、17:05開演~18:22終演。
遺伝子、進化、生命などはとても興味あるところで、よく本を借りては読んでいます。
テーマ設定に物語が少しついていけていないのではないかという印象です。観客としてある程度のリアリティを求めてしまうからなのでしょうか。
ちょっとそこらの、マドリー
メロトゲニ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/07 (金)
価格3,000円
無題2093(17-095)
20:00の回(晴)
19:30受付、開場、パイプ椅子+クッション。舞台中央に小山(古~いTV、椅子、ウクレレ、脚立、本、ランタン、帽子、囲碁、ビールケース...)、壁には黒いビニールシート。
19:49前説(白鳥さん)、19:56ZELKOVAMELOのお二人によるコミカルなパフォーマンスに客席がグッと和む。いろいろ「生活音」が聴こえてくる。
(やみ・あがりシアター)加藤睦望さんが出ているので観に来ました。他のみなさんは初めて。
私たちは下に住んでいる、その意味が分かる瞬間、なんともいえない感覚。
シェアハウス、同居、長屋、住み込み、そのどれでもない生活感。
ここは異次元なのか...ときどき「ん?」となる感性。なにかがアンテナに引っかかったような感じ。
美術、物語の進み方、ちょっと多いかなとも思ったのですが身近にある人と人とのこじれそうになるかかわり。
ハイヌウェレの骸
ヅカ★ガール
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2017/07/05 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/06 (木) 19:00
価格3,000円
無題2092(17-094)
19:00の回(曇)
18:30受付(一般席)、開場、L字の客席、入ってすぐのところで物販、右側の席に座ります。パイプ椅子とクッション(3列)、もう一方は4列。
比較的大きな正方形の舞台隅に緑の葉、天井にお面、白い骨格(?)、紙垂、能舞台のような「和」を感じます。
席についてから、4月に、ここで上演されたシックスペース「少女カジツ(片山さん出演、音楽はかねこさん」でも同じような席を選んだことを思い出しました。
普段は当パンをちゃんと読まないのですが、今夜は字が小さかったので(ということはなにかいっぱい書いてあるのではないか?)読んでみました。
ヤマタノオロチ(八岐大蛇)のイメージでしょうか。少し前、山崎太郎著「《ニーベルングの指環》教養講座」を読んだのですがなんとなく近いものを感じたりしました。
18:50前説(アナウンス 120分)、19:02烏丸座の二人出てきて前説115~120分、19:09開演~21:09終演。
お話の内容は定番、物悲しくも怖ろしくも。役者さんと衣装、艶やかさ、妖しさ、生まれた者の悲哀と見どころ豪華山盛り。
余談…先日、三団体合同公演「不始末な彼女」@上智大学(よく観に行きます)を観てきました。いつも、ここから飯塚さんに続く才能が花開くのではないかと思っています。
せんがわシアター・セレクト
せんがわ劇場
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/06/25 (日) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/02 (日)
価格3,000円
無題2091(17-093) 「パニック」
15:00の回(晴)。
14:40会場着、受付。先に上演した「踏みはずし(Retake)」の後片付け。
15:58幕が開き、誰もいない舞台にトイレットペーパー。
16:01開演、前説~16:41終演。この演目は3回目。
「空っぽの騎士(2011/10@d-倉庫)から6年半余。前回観たのは「生者のための葬儀」で2015/10月。
久しぶりの公演。
秒を寸分の隙間なく繋いで40分に仕立て上げています。
一向に落ちないスピードに物語は遅れることなく展開。
一見、同じ衣装に見えながら一人一人が動き出すとそれぞれ違った意匠で、統一感の中に個性が顔をのぞかせる。
「糸」がみえそうな納豆シーンも健在。
新作を観たい。
静か
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2017/06/26 (月) ~ 2017/07/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/03 (月) 20:00
価格2,500円
20:00の回(曇)
19:40会場着、受付、地階で待機、19:50開場。
No.31「静か」は2016/1月(アパラタス)に観て、5月にはシアターX、あわせて3公演目。
後半、7日目の公演。
突然開演~21:08終演、~21:22トーク終了。
聴こえるのは摩擦音(服、床)と微かな息遣い、客席も静か。
ずいぶん手前まで舞台が迫っています。
全くの無音ではありませんが、耳が何か意味づけを求めているように感じます。
身体と振付、音楽、照明、そして自身の4つの要素が作用していたものからひとつが消えています。
一番大きいのは、この状況を感知している自身の思考が結構ふらつくことでしょうか。
とても石庭を前に自然と永劫を感じているような、仏像を前に時間と心を感じるような域には達しません。
自然と視覚は照明に向きます。いつものように照明は鼓動のように動いています。
正面に2パターンの"像"が投影されるのを観る。
天井近く、左右と中央客席に近いところの3つの照明で造っている、ように観える。
なぜ、襖のような、屏風のような像を結ぶのかはわからず。終演後、鰐川さんに訊くも秘して語らず...ではなく、特別なことはしていないということですがそんなことはないはず...。
せんがわシアター・セレクト
せんがわ劇場
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/06/25 (日) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/02 (日) 15:00
価格3,000円
無題2089(17-092)
15:00の回(晴)。
14:40会場着、受付(中原さん、佐川さん)、いつもの飴はここでいただきました。
空いている席に座ります。暗幕でどんな舞台なのかは見えません。15:00チャイムが鳴り前説、セミの鳴き声。
劇団820製作所「踏みはずし(Retake)」15:05開演~15:45終演。
初めての劇団、もうひとつが「THEATRE MOMENTS」でなければ観に来なかったハズ。
第5回演劇コンクール(2015/7)での公演は観ていません。
もう少しで見逃すところでした。
幕が上がり、単なる勘なのか独特の雰囲気が静かに、でも瞬時に伝わってきます。
その期待に違わず、いや、はるかに超えた作品、役者さんたち。
長い台詞も粒がそろっていて生々しさは控えめ、冷ややかさ+透明感を感じるのでした。
舞台空間の「色」、照明と映像、そこにはいない/いる者。
ヒコーキは何を乗せ(載せ)ているのかあらゆる方向に一見自由を装い飛ぶ、実によく飛ぶ。手にとって眺めてみればテスト用紙で問題が書かれていました。
アフタートークによるとここに書かれている文字の内容に意味はないということでしたが、とても気になるものを感じます。
ヒコーキと化し飛んでは落ち踏みつけられるものと、カタチはないけどいつまでも飛び続ける想い、届けたい気持ちとの違いでしょうか。
亀尾建史さん「断末魔(2015/9@絵空箱)」「森海ノ魚(2016/3@百舌)」。
※こちらの劇団、どこかで接点はないものかとプロフィールを拝見すると
波田野さん「舞☆夢☆踏」「激情コミュニティ」、出演されているのがずいぶん前のことで直接は観ていませんが。
加藤好昭さん「R10-07B(2011/4@楽園)」もちろん出ていらしたことは全然覚えていませんがかなりびっくり。Project ONE & ONLYは今も活動しているのでしょうか...
印田彩希子さんもP.O.&O、「終わりよければすべてよし(2014/3@せんがわ)」
荒井るり子さんは「ゴールテープ(2011/7@「劇」)」の音響の方?
さらにここまでくるとほとんど関係ありませんが、玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科では「Oh,My Girl!(2013/2@3号館)」を。
終演後、台本を購入。
7月に入って「女子高生」がメインの芝居3本目、なぜだろう?
不始末な彼女
上智大学演劇三団体合同
上智小劇場(一号館講堂)(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/02 (日) 12:00
無題2088(091)
12:00の回(晴)。
少し早くついたので8号館自販機前のベンチで学生たちに混じって読書。が、何か検定試験のようなものがあるのか、留学生(?)の方々がたくさんいる、どんどん増える。
11:30受付、開場。
11:45/12:00前説(撮影あり、100分)
※お客さんの前なので両手は後ろではなく体の前で組んで、BGMの音量はもっと下げる。
12:05開演~14:00終演(この回だけ長かったのだろうか?)
「Will o` wisp」公演が6月初だったので続けてという印象、三団体とも観劇経験あり。
前日に、青山学院大学の公演を観ていて、両者に通ずるものがあるように感じる。
それは、昨年度後半に観た高校生の演劇大会に参加した各校、ずっと観てきた大学生たちの公演にもあったものと同じ。
せんがわシアター・セレクトのアフタートークで劇団劇作家代表の篠原 久美子さんがおっしゃっていた「学校に吹く風」。
それは、人生のあるときにだけ吹く風。
現役時に観ていた役者さんたちは何人も卒業、新しい生徒さんが入ってくる。そのたびに新しい風が吹く。そういうことかと思う。
5つの「時代」をわたってのお話。当パンに丁寧な配役が載っていますが、どのような「役」なのか(役名だけでなく)併せて記載していただくと理解しやすいと思います。「宗教の女」などわかりやすい。その(怪しい)丸山果倫さんからいただいた勧誘ティッシュのQRコードから出てきました→他にも動画ありました。
時代(時間)は流れ、世代は交代し続ける。そのなかでつながっているもの。
伝奇(ロマン)。なにか各時代を表象するような(わかりやすい)モノが舞台上にあったらメリハリがついたように思います。
上手、下手の棚、確かにちょっとしたものが味をだしている。
黒電話はわかるけど感覚的にはどうだろう...、本は...等々。
携帯は、やや上手側に座っていたので役者に隠れ全然気づかず、ずっと前の男と話しているかと思っていた。(その意図通りだったら)かなりうまい演出だと思いました。
始まりに、もっともっと強く深く、熱い、煮えたぎるような情念があると物語の幹がもっとしっかりしてくるのではないかと思いました。時代(時間)は流れ、世代は交代し続ける。そのなかでつながっているもの。少々優しすぎる面も。
あと、個人的には、終演時でよいので作・演出の方の挨拶があるといいなと思っています。