夏葉亭一門会vol.2(公演終了!!ご来場ありがとうございました!)
王子落語会
王子小劇場(東京都)
2011/05/09 (月) ~ 2011/05/09 (月)公演終了
満足度★★★★★
また行くぞ!!!
楽しかった!今からvol.3が待ち遠しい!
発売初日に予約しよっと!笑
落語としてのレベルは・・・二つ目くらいはあると思う!
でも、二つ目落語とは違う魅力が間違いなくある!!
間や所作はプロには及ばないけど、演技力でもって、しっかりと聞かせるんだよなぁ・・・すごく新鮮な芸をみせてもらいました。ありがとうございます!
CDなどを聴いて噺を覚えた「夏葉亭の落語家さん」が多いようで・・・確かに、春風亭昇太師匠の匂いは、そこかしこで感じました!笑
それにしても、前座噺が多い中、名作『火焔太鼓』を披露した小玉久仁子さんはスゲエ!
持ち時間がもっと長ければ、道具屋の主人が、嫁さんに300両を差し出す場面をもっとジックリできたのにな、とは思ったなあ。
でも、本当にヨカッタ!志ん生師匠のような軽さがありながら、とっても新鮮なテイストあふれる『火焔太鼓』、堪能いたしました!
9名中8名の「落語家」が爆笑噺を披露した中・・・
トップバッターながら、シュールで痛くて哀しい女子高生の噺をもってきて、会場の空気を凍らせた夏葉亭ナッツ☆こと七味まゆ味さんの胆力スゲエ!笑
冗談抜きで、この女子高生の続編を披露し続けるのもいいかもしれない。
いつの日か、3月9日の落語会が伝説と化すかもしれない。。。そのくらいの破壊力がある噺だわ。。。ま、繰り返すけど、会場は凍らせてました(笑)
この夏葉亭一門会。
今後も継続を心のそこから希望するんだけど・・・20~30分で出来て、気楽に笑える噺って、数が限られてるような気がするんだよなあ。
9名の披露なら・・・4人古典&3人新作&1人怪談噺&1人艶笑噺くらいだとバランスが良いかな、とは思った。
最後に・・・
『初天神』を披露した夏葉亭ハスカップこと鬼頭真也さん。
巧い!
だからこそ、みたらし団子のくだり・・・挑戦して欲しかった!
あそこさ・・・一番ドッカンドッカンくるところじゃん!!!
ハスカップ!次は攻めようぜ!!
あしたはどっちだ
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2011/05/04 (水) ~ 2011/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てよかった。。。
死刑に関する芝居や書物は、凶悪犯罪を犯した加害者への怒りで爆発しそうになるにも関わらず、自分ではどうしようもない歯がゆさを感じてしまうし、被害者、被害者家族のことを思うといたたまれなくなるから、避けてきたんだけど・・・本当に観てよかったと思った。
この芝居は死刑制度への存続廃止を訴えていない感じがしたから、素直に芝居に入り込めたのかもしれない。。。
「死刑とは何なんだろう?」
しっかりと向き合おう。裁判員として、裁く立場になるかもしれないのだから。
観劇後、前作の『どんとこい』の台本を購入。帰りの電車内で読破。
郷田マモラ先生が絶賛なさったのが、よくわかりました。
パイナップルの食べすぎ
ナカゴー
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2011/04/26 (火) ~ 2011/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
『パイナップルの食べすぎ』
こういうの大好き!
冒頭部分は、ほんわか~としたコメディなんだけど(ペットが掃除機ってだけで、しっかり笑わせるんだからスゴイ脚本&演出!)・・・ペットロス中のサンドイッチ屋の店主役、墨井鯨子さんが登場してから、徐々に雰囲気が変わっていく。。。
こっからが、たまらなくイイんだわ!
爆笑するようなオモシロさじゃないんだけど、カラダが熱くなってきて、心臓バクバクしだして、興奮して・・・「もう、ずっとこの時間が続きゃいいのに!」って感じちゃった。
話の落としどころも、スッキリホッコリな感じで・・・観劇後の足取りが異様に軽くなっちゃった!
観劇の勢いで連れと向かった「男の晩ごはん」って食堂でビールで乾杯しちゃったもんなあ・・・17時にもなってなかったのにさ。
ま、たいした内容の芝居ではないんだけど(失礼!)
10回観ても飽きない自信はある!笑
パイナップルの食べすぎ
ナカゴー
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2011/04/26 (火) ~ 2011/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★
『月餅』
これは・・・3作品の中で一番疲れた。良い意味で。
甘酸っぱすぎる中学時代を、鎌田順也さんと日野早希子さんの会話だけで思い起こさせてくれて・・・その後の仲良しグループのやり取りで「あぁ、こういう雰囲気懐かしいなあ」と思い出させてくれて・・・クスクス笑う前半部分。
篠原正明さんと神戸アキコさんが、ブッ飛んだアブなさを披露する中盤部分。
で、一気に、しっとりせつなくあたたかくなっちまうラスト。。。
ようここまで、力技でストーリーを操れるものだと感心したわ!
強引というかメチャクチャな展開なんだけど・・・しっかりストーリーを味わえるってのは・・・なんかスゴイ気がする。
それはそうと・・・
神戸アキコさんの演技を見るのは、4度目だけど・・・やっぱり、きれいだし、狂気を内包してる役者だな、と思った。
コメディも最高だけど・・・たまには、こういう狂ってて、切なくて、思わず抱きしめたくなる役柄も見られたらイイナ。
パイナップルの食べすぎ
ナカゴー
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2011/04/26 (火) ~ 2011/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★
『エクレア、ヘディング』
ボクは、飯田こうこさん&林生弥さんの芝居を大地震直後に観て・・・宮沢賢治を題材にした芝居で・・・なんか超感動しちゃって。。。
だから・・・
このハジけっぷりに、心揺さぶられたわ!良い意味で!
3作品の中では、1番「ドタバタ喜劇」してるように感じたなあ。
篠原正明さんは、出オチキャラかと思ったら・・・男の悲哀を演じきってたなあ。 キメるときには、ばっちりキメてたしな!笑
それにしても、高畑遊さんは、あの声をどうやって創りあげたのであろうか?
聞くに値する声だ!笑
燦燦(さんざん)
ロ字ック
王子小劇場(東京都)
2011/04/28 (木) ~ 2011/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★
台本買えばよかった・・・!
壊れた主役についていけず、終演後は放心しちまった。
で、売っていれば買うことの多い台本を素通りしてしまったのだが・・・
大後悔!!!
今になって、舞台上のイカレタ奴らの言葉を聞きたくなってきちまった。。。
脚本家が言いたいこととストーリーとが噛みあっていないような気がしたなあ。ストーリーがオモシロかっただけに、主役の台詞が邪魔に感じちゃったんだよね。
口調がピン芸人の鳥居みゆきっぽかったのも「もっと普通にしゃべればイイのに」って思った。
かなりコワれた役が多かった中での救いは、竹田有希子さんの存在。
ず~っとニヤけてるメイク助手(?)の役で、同行者はその存在に、かなりイラっとしたらしいんだけど・・・ボクがこの場にいたら、きっとニヤついてるんだよね。さすがに表情には出さないだろうけど「なんだぁ?この人たち」って心でつぶやいてるような気がする(性格悪いネ)。
あと、白濱詩織さんが良かった!出てくるのが楽しみになっちゃうくらいに!
ま、ある意味、白濱さんの役が一番「マトモ」だったからかもしれないけど(笑)。
「仕事にたいする姿勢」「プライド」「嫉妬心」「弱さ」をうまく演じてたなー。
それにしても・・・台本、通販してほしいぜっ!!!(←コウカイ、サキニタタズ)
探偵〜哀しきチェイサー〜
ココロ・コーポレーション
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/04/21 (木) ~ 2011/05/02 (月)公演終了
満足度★★★★
上質な吉本新喜劇。
沢田研二さんの舞台とあって、観客に有名人がチラホラ・・・
「さすがジュリーや」なんて思って座席についたら・・・隣々席が「東京お笑い会の重鎮」であるT先生で・・・もうそれだけで昇天寸前。。。
開幕。
ジュリーが主題歌を歌い上げる・・・さすがの歌唱力。プロだ。
歌い上げて横を向いたら・・・カラダの「厚み」の凄さに、「ボクも夏までにはキチっと絞ろう」と思ったわ。
まあ、とある理由で警察を辞めて、バーを営みながらの私立探偵・・・という「やさぐれによる過食」をイメージすることは出来る職業だから、この体型も悪くはない。
太ったからか、声にドスが効いているのも悪くはない。
でも、ハードボイルドな感じは薄まってる。確実に(笑)
ストーリーは、目新しい展開派などは皆無だが、キチッと「笑わせて」「ハラハラさせて」「ホロっとさせて」って感じ。
セットの感じや、脇役陣のキャラクターから、吉本新喜劇的なものを感じたなあ。
ラストの「チャンチャン!」みたいな展開は、最高でした!笑
抜群の安定感!
最初から最後まで、しっかりと楽しめました!!!
チェロを弾く女
cineman
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2011/04/28 (木) ~ 2011/04/29 (金)公演終了
満足度★★★★
怖かった。。。
最初は3列目の端っこに座っていたのだが、次々に訪れる年配客の方々を見て、ACのコマーシャルに洗脳された(?)ボクは「譲らなきゃ」と思うに至り・・・結果、小学生が座るような極小椅子が並べられた最前列、しかもド真ん中に座るはめに。
100分間、この椅子に身を委ねるのか。。。
開幕。
美しい女(堀ひろこさん)が、舞台に立つ。
目がアブない。。。
女が、しゃがむ。。。
・・・この女と、この至近距離・・・ない!絶対にない!怖い!怖いよっ!
100分もの間、当事者のような恐怖にさらされて、「もう勘弁して!この場から逃げたい!」「誰かと一緒にこの恐怖に向き合いたいよ」なんて思っちゃったなあ。。。
あっそうそう・・・
チェロの響きに酔い、演奏者の女性の楚としながらも妙に色気のあるたたずまいにキュルルンとなりながら・・・学生時代、同じクラスだったHさん(オケ部)の隠れファンだった奈良君とボクとで「Hさんのチェロになりてーなー」ってアツく語り合ったな、なんてことを思い出したのでありました。。。
『そこで、ガムを噛めィ!』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
テアトルBONBON(東京都)
2011/04/26 (火) ~ 2011/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかったー!
野球に詳しくない同行者も楽しめた娯楽作!
笑いに関してはかなりベタなんだけど・・・試合のシーンは秀逸!ダメダメなチームなんだけど、カッコイイ!ダンスシーンがたまらなくイイ!!
そこかしこに「ツッコミ」の台詞があるんだけど・・・なんか若手の頃の爆笑問題の田中裕二&ナイツの土屋伸之(メガネの方)を思い出しちゃった。
なんかヌルいツッコミでねえ・・・落語の立川談志師匠が「爆笑問題は、田中の成長によってブレイクした」みたいなことをおっしゃっていたけど・・・やっぱり、ツッコミってのは難しいんだな、と思ったなあ。
ロング・グッドバイ
羽生一家玉組
ザ・ポケット(東京都)
2011/04/13 (水) ~ 2011/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
原色の強み。
とにかく主役の男二人がカッコイイんだ。
若い方の男は、ルックスの良さも顔の大きさもバッチリガッチリ俳優顔で松方弘樹クラスの存在感。
ちょっとばかり棒読みな台詞回しも「意識的にそうしてるんじゃないか?」と思うくらいに、役にハマってた!
先輩格の男・・・「オトコの稚気」がたまらなくイイ!
正直、「この人の下で働きてーな」って思っちまった。
女優陣もシビれるくらいにイイ!
とくに田川ちかさんの風貌&スタイルは、役にぴったり!
あのがっちりした体躯は、財産になると思う。
そういえば、最近の芝居で、衣装のスーツにシワがよっているのが気になることが多いんだけど・・・ばっちりアイロンかかってた!笑
サングラスの収納、事務所の造り&インテリア・・・どれもこれも気が行き届いてる!これを見るだけでもテンションがアガる!!!
「荒削りな演技」「細部まで気を抜かない舞台装置」「舞台から発せられる力強さ」・・・なにもかもを一切「薄めて」いない、原色の魅力を存分に堪能できた芝居でした!!!
Jのとなりのオニク
男肉 du Soleil
シアター711(東京都)
2011/04/25 (月) ~ 2011/04/26 (火)公演終了
満足度★★★★
もっとイケる!
シアター711の階段を登ったら、イイ感じのラップが開演前の会場から聞こえてくる・・・貧乏くさい服装の男8人くらいのラップじゃ!
「マスかいてますか!益荒男で!」
なんか凄くウマイ。。。
「ソフト・オン・デマンド、YEAH!!バター犬 シェパード、YEAH!」
・・・CD欲しい。。。
で、開演。ラップの男たちが演じる。。。
・・・男子校の文化祭の出し物の「プロバージョン」って感じ。
筋肉質な上半身(一人小太り)にGパンだけで演じる(女子高生へのウケ狙い)。
けっこう複雑&パワーが必要な組体操(女子高生へのウケ狙い)。
汗がほとばしる空間での狂喜乱舞&ラップ!(女子高生へのウケ狙い)。
・・・で、蛭子センセイのようなウマいのかヘタなのか判断のつかない台詞回し。。。
なんか、よくわからないけど・・・認めたくないけど・・・ヨカッタ!
そういや、「エコをおもしろおかしく扱っちゃうボクタチ」的な青臭い感じも男子校特有の雰囲気。
たまらなく懐かしく愛おしいぜっ!!!
この「男肉 du Soleil」。
前回の東京公演は、アゴラ劇場で演って、会場を凍らせたらしい。
今回の東京公演も「昨日の公演はすっごくもり上がったのにアンケートは1枚だけ」「前列の男性が真顔だった」etc.。。。
大阪の劇団&劇団員が東京をあまり知らないらしいので、アゴラやシアター711での公演になったのかなあ。
このライブは、シアター711の「小劇場らしからぬ」どっしり座れる椅子で観るものではないような。。。
小劇場でやるなら、新宿2丁目のタイニイアリスあたり。
基本的には、新宿のロフトプラスワンみたいな「酒を飲ませる」ライブハウスでやれば相当盛り上がると思うんだけどな(もちろんオールスタンディングで)。
あと、見せ場(?)の組体操は、もっと練って練って練ってクオリティを高めたほうがイイと思う。じゃないと、小器用な学生サークルの出し物との「圧倒的な差」を作れないような気がするな。
「やりたいことをやる」のはすばらしいこと。
ただ、良い意味でも悪い意味でも、男子校臭さは否めない。
構想・脚本の段階で、女性を噛ませてみると「男の良さ」をもっと引き出せるのではないか、とは思ったなー。
アフタートークは、「柿食う客」の七味まゆ味さん。
・・・エロい!
・・・カッコイイ!
・・・フッと感じるやさしさ!
もう外面も内面も最高のオンナやった!!!
weekly2【或る、致し方ない罪に対する やるせない復讐のはじまり】
アヴァンセ プロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2011/04/13 (水) ~ 2011/04/19 (火)公演終了
満足度★★★
ふむふむ。。。
舞台上の演技もさることながら、この芝居を見ている観客がどんな顔をして観ているのか・・・すっごく気になりました。
客の顔をスピンオフ公演かなんかで見てみたい!
たぶん爆笑すると思う!笑
僕はどんな顔をしていたんだろう?
10名の登場人物すべてがウザいのだが、なかでも超越したウザさを発揮する2人の登場人物がいて、この2人の存在が舞台&客席の雰囲気をダメダメにしてるんだけど・・・
芝居中盤にある「この2人の掛け合い」が(この部分だけ、役柄を離れて、素顔の役者としての激白なのだ!これが実におもしろい)、この芝居に対するボクの評価を一変させちまった。。。
「なんだこりゃ?」だったのが、「ここまで悪趣味に徹するというのもアリだな」と思うようになっちまった。
ま、坂上忍さんが、女優に言わせたい言葉を台詞にしただけの芝居、って気もしているのだが(笑)
湯煙の頃に君を想う 舞台写真UPしました!!!
ホチキス
テアトルBONBON(東京都)
2011/04/13 (水) ~ 2011/04/19 (火)公演終了
満足度★★★★
温泉に行きたいなあ。
中野にいたのに、鹿児島や奥日光の温泉宿にいるような感じがしたなー。
芝居にはよくあるシチュエーションだから、既視感があって当然なところなんだけど・・・なんか新鮮だった。
何故だかはよくわからないんだけど・・・達者な役者&小気味良いテンポがそう感じさせるのか、脚本の技なのか・・・。
それはそうと、渡邊安理と小玉久仁子が実にイイ芝居をみせてくれた。
でも、ぜいたくを言うなら、役を逆にしたバージョンを観たい!
渡邊安理は、もっと「ヨゴレ」でもいい(今回の役は、かわいすぎる!笑)。
小玉久仁子は、もっと「清楚」でもいい(飛び道具にするにはモッタイナイ!笑)
ああ。。。
温泉宿で、ゆっくり湯につかって、おいしい料理を楽しんで・・・マッサージのおばちゃんと世間話でもしたいナア。
って、なんで一人旅なんだい!
other side
劇団スクランブル
こった創作空間(東京都)
2011/03/25 (金) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
いいぞっ!!
おもしろかったー!
内容は、説明にもあるとおり「たまに芝居で見るシチュエーション」なんだけど、鉄板でおもしろいシチュエーション&役者が抜群に良いから、心の底からあったまったなあ。
いわゆる「開演前のご注意」から、パンフレットにいたるまで、細かな心遣いというか演出がなされていて・・・6月の第10回公演が今から楽しみ!
どの役者も、役柄にばっちり合っていて、それぞれ興味深い役者さんなんだけど・・・
とくに「しばらく追っかけたいな」と思ったのが、主演の竹内もみさん。
1本観ただけでは、演技力云々について語ることはできないんだろうけど・・・
この竹内さん。僕の思う「最高の女優」の顔・体型なんだよねえ。。。
NANTA
avex live creative
サンシャイン劇場(東京都)
2011/03/24 (木) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
プロの大道芸エンタ!!!
いやぁビンビンきましたーっ!
厨房器機を使って乱打乱打乱打!
太鼓!フライパン!ペットボトル!皿!まな板!包丁!
舞い散る野菜!美しい弧を描く皿!徴兵仕込み(?)の力強いダンス!
コメディパフォーマンスが最高!
ネタはベタベタ!出来の良いときのドリフ並みにベタベタだ!笑
客いじりも巧い!すっごく巧い!!
女性客が圧倒的に多いからか、演者の狙ったネタが、はまるはまる!
ヘッドシェフがちょっと眉をひそめただけで、ドッカンドッカンうける!
爆笑&パフォーマンスに圧倒されて、あっという間の90分。
甥っ子役のナムドンフンの超抜のパフォーマンスがすばらしい!!!
シルクの舞台のようなサーカス的要素はない。
台詞もほとんどないので、芝居とも違う。
ボクは『NANTA』を観ながら、鶴岡アキラのパフォーマンスを思い出した。
リズム&肉体パフォーマンス&知的なネタ、そして客いじりは、大道芸に通じるものがある。
プロの大道芸エンターテインメントを魅せてもらいました!!!
あっそうそう。。。
前方センター席の方は油断の無いように。。。
シェフたちが観客席に下りてきて・・・舞台に連れて行かれるかもしれません!
ラスト近く・・・なぜか連れが、舞台上でギョウザを作っておりました(笑)
悦楽晩餐舞踏会
高襟〜HAIKARA〜
Dance Studio UNO(東京都)
2011/03/17 (木) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
おもしろい!
カラダが熱くなりました!
ちょっと火照った・・・といっても過言ではない!笑
映像&ダンスを観ながらの食事なんだけど・・・フラメンコ観ながら食事をするレストランみたいな「脂ぎったカップル」の男女臭でムンムンしてるって感じではないのだ!
いや・・・フラメンコレストランが「セックスにつながる食事」なら、この舞踏会は「本能を目覚めさせる食事」な感じだから・・・似てるっちゃあ似てる。。。
舞踏会場を後にして、空を見上げると「真っ暗な東京スカイツリー」。
舞踏会の余韻と、非日常的な東京の空気に酔ってしまったようで・・・さらに「ディープ」な立石に足が向いてしまったのでありました・・・。
茨木/壺坂霊験記
糸あやつり人形「一糸座」
「劇」小劇場(東京都)
2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
至芸。
すばらしい。。。
幕が閉まってしばらくは余韻に浸っていた。。。
初めて観た、あやつり人形による「人形浄瑠璃」。
「人形浄瑠璃」というと文楽が有名ですが、このあやつり人形・・・「情」がこちらにビンビン伝わってきます。。。
人形なのに。。。
15本ほどの糸に操られた人形が少し首を傾げただけで、なぜあんなに哀しいのか。。。同じように首を傾げただけで、なぜあんなに可笑しいのか。。。
一幕目は『茨木』。
武士の凛々しさ、老婆(実は悪鬼)の儚さ、そして荒々しさ・・・人形の表現力に圧倒された。
義太夫による語りなので言葉は理解しづらかったが、歌舞伎と同様、あらすじがわかっていれば、十分に楽しめます。
二幕目は『壺坂霊験記』。
これには長唄&三味線の生演奏がつく・・・もう、たまりません。この雰囲気を「劇」小劇場で味わえるとは。。。
長唄は、女義太夫の竹本綾之助さん。
長唄なので、言葉がわかりやすく(節のついた落語のようだった)、もう目の前のストーリーに釘付けになった。。。
人形なのに・・・盲目の夫に尽くす「お里」に惚れた!
人形なのに・・・もろい感情と調子の良さを演じきった「沢市」に感心した!
寛永12年旗揚げ、370年の歴史を有する「結城座」の看板2人の至芸!
「劇」小劇場のライブに行けない方は、別演目ですが、youtubeの「江戸糸あやつり人形」検索で観ることができますのでぜひ(結城座のものでないのも含まれていると思いますが)!
蛇足ではありますが・・・
チラシを見て、この人形は1メートルくらいある人形だと思っちゃんたんですよねー。パッと見のイメージは「いっこく堂の田吾作みたいだな」って感じだった(笑)
でも、実際の人形は・・・動画をご覧いただければおわかりとは思いますが・・・30センチくらいで、質もすごく高いです。。。
ライブでご覧の方は、ぜひぜひ!最前列で!!!
人形と目が合ったときの感情の高ぶりは・・・最前列の特権じゃ(人形の目と、僕らの目が同じくらいの高さなのだ)!
【ご来場・自宅での鑑賞 ありがとうございました】大空襲イヴ
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/03/18 (金) ~ 2011/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
気分一新できる爆笑の連発。
時節を絡めたコメントをすべき時なのでしょうが・・・ここは、作品のみについてのコメントを。
とにかくオモシロイ!
その場しのぎのウソ&勘違いに、恋&欲望&エゴ&クソ真面目&セックス&オナニー&御真影etc.・・・もうごちゃごちゃに入り混じる入り混じる!
なのに脚本演出がしっかりしてるから、本当に見やすく・・・ただただストーリーに身をまかせ、爆笑の連発!もう場内はポッカポカ!
①役者は私服。だから、役柄はたすきに書いてある。
②舞台袖も無い。だから、出番でない役者は舞台後方のパイプ椅子で待機。
非常時ゆえの上記2つの状況には賛否両論があるんだろうけど・・・ボクは大丈夫だった!
活気あるリハーサルを見ているようで・・・途中から、ジャージの斉藤コータは警官にしか見えなかったし、ニット帽をかぶった望月雅行は特高警察にしか見えなかったもん!笑
出演している役者さん全員がすごくいい!
全員の次回作が今から楽しみです。
風の子ピュー
KUUM17
ART THEATER かもめ座(東京都)
2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
記憶に残るであろう芝居。
東北を代表する作家といっても良い宮沢賢治。
その賢治を「作家」としてだけではなく「農民の為に労を惜しまない青年」として描きながら、途中途中に『風の又三郎』をはさみ込む・・・
恥ずかしながら『雨ニモマケズ』と芝居で観た『セロ弾きのゴーシュ』しか知らなかったんだけど・・・観劇後、すぐに本屋で賢治の文庫本を2冊買いました。農家の人間として、知らなきゃいけんと思いました。
すばらしい芝居でした。
すばらしい演技、演出でした。
終幕前の父親が賢治にかける言葉・・・これはボクの「座右の銘」になるかもしれない。。。
HYPNAGOGIA(ヒプナゴギア)
iNK Entertainment Co. Ltd.
日本橋三井ホール(東京都)
2011/03/12 (土) ~ 2011/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★
MaLとの出会い。
大地震の翌々日のライブ。
開催には大きな逡巡があったようだが・・・「命」「”良く”生きることの崇高さ」について、しっかり考えさせられた。
貴重な電力を使ってのライブ。
コメディでもシリアスでも、観客のボクは「何か」を感じて、これからの生活に活かさなければ、と強く思う。
しっかりと「感じ」てきました!
声優の山寺宏一と林原めぐみ、落語家の林家花緑による「語り」。
稲本響のピアノにMaLのボイスパーカッション。
話の筋は説明に書いてある通り。
夢の中になぜかあらわれる女の子(林原)に恋慕の情を抱くピアニスト(山寺)と、夢に取りつかれ衰弱していく友を必死に看病する医者(花緑)の話。
最初は花緑の語りの硬さが気になったが(台詞が多すぎなんだと思うが)・・・途中休憩後は、俄然良くなった。
山寺、林原は、さすが一流の声優。
うまく肩の力が抜けていて・・・途中で挟まれる「超絶な声の技巧」「かつて担当したキャラの声の披露」のサービスに大興奮!
ドナ○ドダックの声は、大人の事情で自粛していましたが(笑)
話も語りも良かったが・・・ボクにとって、最大の収穫はボイスパーカッションのMaLとの出会い。
ボイスパーカッションって、アカペラの一番端っこの人というイメージしかなかったんだけど・・・
その表現力の強さ・・・芝居の土台をがっちり固めてました。。。
MaLのボイスを、クラシックのBGMにしちゃったら・・・心への響き方がかなり薄まっちゃったかもしれない。。。
それくらいカラダ、ココロにビンビン響く生命力あふれるボイスだった。
人間が生み出す「音」ってすごいね。。。