匿名家族
劇団フルタ丸
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/11 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
ミニチュア!
こちらスーパーうさぎ帝国
小劇場 楽園(東京都)
2013/05/08 (水) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★
街を、人々を描けていたか?
オープニングから小ネタが連発され、役者紹介などもセンスが感じられたので、「おっ、これはいけるかも。」と思ったのだが途中から失速していまい残念。それぞれのキャラクターが一見個性的で魅力的な存在のように見えるが私には没個性的でステレオタイプ的な印象に映った。それは一言で言ってしまうと“深みがない”ということになる。また、サークルの先輩、後輩であったり居酒屋を営む夫婦であったり、幼馴染の男女であったり、それそれ繋がっているようであって描かれ方が希薄で「小さな街に住む人々」としての一体感が生まれていない。必然、「街」の輪郭もぼやけてしまい、作者が当日パンフで語る、「主役は街です。」とはなっていないように思えた。エンディングも予定調和的で物足りない。今後のストーリー性の充実を期待したい。
松ぼっくりⅢ
植吉劇場
「劇」小劇場(東京都)
2013/05/09 (木) ~ 2013/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★
植木屋ならではの・・・
「植木屋が演る、植木屋の芝居」というだけあって、施主が代替わりし、先代が愛した日本庭園を西洋風の庭園に変えたいという要望に揺れ動く植木屋の親方という、現実にありえそうなエピソードを軸に、師弟関係や兄妹の関係を人情豊かに描いた作品。登場人物それぞれの心情が丁寧に表現され、個人的にはとても好みな芝居だった。造園会社の社長、照山慶司や主人公の妹でリンゴ園を営む木村次郎の登場が物語にアクセントをつけて笑わせてくれる。無農薬で育てたりんごが蕾をつけたことに子供のように大喜びする次郎と、自身が手がけた庭を潰さなけらばならない植木屋の親方、松山吉郎の対比に焦点を置いて観るのもひとつの観方だろう。
素晴らしき哉、人生!
オーストラ・マコンドー
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/14 (木) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★★
素直に人生の素晴らしさを感じる
大変遅くなりました。こういう作品は素直に受け止めればいいと思う。なんて人生は素晴らしいんだろうと心から思うではないか。主演の仁科田貴さん、亡き川谷拓三さんにとても似てるなーと思ったのですが、主人公にピッタリでしたね。(アフタート-クで話が出ていましたが、確かにイケメンが主人公だとこんなに感動しないんじゃないかという気もする。(失礼))全て木製の温かみのあるセットがとても印象的で、こんなところにも古きよきアメリカの雰囲気が出ていた気がします。今、この時代に倉本さんがこの作品を上演した思いが理解できたような気がしました。
かっぽれ!〜春〜
green flowers
テアトルBONBON(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
あっぱれ、かっぽれ
大変遅くなりました。「観たい」でシンプルなフライヤーについて触れましたが、作品自体も雑味がなくエッセンスだけを散りばめたようなお芝居でした。東吉師匠はじめ皆さんが本物の噺家さん以上に噺家さんらしくて、ポンポンと飛び交う会話のテンポなど聞き惚れていました。当日は名人の噺を聴いた後のようないい気分がいつまでも残っていたのでした。最後に「かっぽれ」を踊ったのも粋な感じで泣かせました。100点満点の芝居でした。そうなると前作の「かっぽれ」を観ていないのが心残りです。何とか再演していただけないでしょうか。いや、前作のみならず内藤さんのすべての作品を観たくなりました。
父と暮せば・準ドラマリーディング
ユニット TOGETHER AGAIN
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2013/03/15 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★
普通の芝居以上に劇的かもね
遅ればせながら書きます。やっぱり板垣桃子さんは素敵な女優さんである。娘の美津江さんは20代なのかな。私が今まで観た板垣さんの役は中年女性だったり老婦人だったりしたので、今回の役はどんな感じになるのかなと密かに期待していたのだがとても可愛らしく益々ファンになってしまった。若林さん、初めて拝見しましたが、娘を包み込むような優しさを感じました。ショパンのピアノ曲もとても合っていました。ラストの美津江がささがきごぼうを作るシーン、ジーンときます。井上ひさしさんは本当に素晴らしい作品を残してくれました。
ぶっ壊したい世界
劇団TEAM-ODAC
青山円形劇場(東京都)
2013/03/13 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★
円形なくなるのかな・・・
遅ればせながら書きます。青山円形は何年ぶりだろう。本当に久々だ。やっぱこの劇場は存続するべきだ。そう思った。古くは劇場って円形から始まったんじゃないかな。(って芝居のことじゃないのかい。)でもそう感じさせる舞台だったということだ。少しストリーがうろ覚えになってしまったので感じたことを。主演の永沢さん、初舞台ですか。そうは思えなかった。痛々しさが伝わってきた。個人的には母と娘、父と息子の親子の情愛をもう少し描いて欲しかったという気がする。モロさんの出番、少なかったしね。
ラッコサイズラッコ【公演特設ページ公開中】
トリコロールケーキ
シアター711(東京都)
2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★
統一したほうがいいですよ
遅ればせながら書きます。当日パンフの「代表あいさつ」を読むと“過去2回の公演を振り返ると、ストーリーの筋を通したい欲望のある私(鳥原弓里江)と、ストーリーの筋をぐちゃぐちゃに破綻させたい欲望のある今田さんとのせめぎあいが続く稽古場を経て云々”とある。観終わった後、どうもフワフワした印象を持った理由がわかった気がした。これではいけないだろう。どちらかに統一しなければ。(ただストーリーを破綻させるとそれだけで終わってしまう危険があると思うが。)最後、「ヴィレッジ・ヴァンガード」に行き着くというのも突飛である。ナンセンスといえばナンセンスなのかな。
SECURITY BOYZ!!!!! -俺たちスーパー警備員-
気晴らしBOYZ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/03/12 (火) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★
たまにはこんなコメディも・・・
遅ればれながら書きます。肩の力を抜いて気軽に楽しめたがそれ以上でもそれ以下でもない。わかり易いというのが何も考えずに楽しめるライトコメディの良さですね。しかし日本の最近の喜劇は何でこう、すぐに「ゲイ」キャラを出すのかね。芸がないね。
ヒーローアゴーゴー!
劇団東京都鈴木区
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/03/13 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
役者の熱についていけなかった
遅ればせながら書きます。「デパート屋上編」を観たのだが、昨年好評を博した作品の再演とのこと。ワンシチュエーションでヒーローショーの舞台裏というガチガチの設定だからか、物語に無理が出てきてしまっていた。特に宇宙人が出てきてからはどうもついていけなかった。それと役者があまりに嬉々として演っていると初見の客としては少し引いてしまう。(会場も固定ファンがついているようで熱気があったのも手伝ってか)「楽しめた」とは言い難い。
~メタモルリバース~
おぼんろ
新宿眼科画廊(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了
満足度★★
末原氏の世界を把握し切れなかった。
遅ればせながら書きます。「サラサラ」という砂の音と映像が溶け合って素敵な空間を作り上げていたことは確かだろう。フライヤー裏面にも書かれている詩的な表現も切ない。ただそれ以上のものは感じなかった。芝居以外のことを言って申し訳ないが土曜日で多少混雑していたのか、会場が窮屈で仕方なかった。広いスペースを必要とする公演とは思わないがもう少しゆったり観られる環境が欲しかった。狭い所に2箇所も役者の動く通路があるのだがあれがどれだけ効果があったのか理解できなかった。
秘を以て成立とす
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
してやられたり
前半くらいまで「なんか淡々と進むなー」と思っていたのだ。全然気づかなかったのだ。ハリオと赤城が内なる晋太郎であることを。それだけハリオはいかにもぐうたらな下宿人然としていたし、赤城は颯爽と登場するから医者の一人と思っていた。だから晋太郎の妻、津弥子の苦しみもわからなかった。それがわかった時、ああ、そうだったのか、本当に大変だったんだなって・・・。藤本喜久子さんが巧いから余計こみ上げてきちゃって。私はいつのまにか桑原裕子のマジックにかかり、気がつけば頬を熱いものが伝っていた。KAKUTA健在なり、だな。
忘却のキス
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
これは難しいぞ
「難解」としか言いようのない芝居だ。役者の台詞を理解しようと反芻していると次の台詞はあらぬほうに飛んでいて聞き逃してしまう。(台詞回しも早いし)
ただ言えるのはどのシーンでも登場人物の台詞がかみ合っていないというか、自分勝手にまくし立てているというか、まあそんな感じだ。(初めと終わりの映画を観た後の観客たち、医者と患者、そして主人公の男と女etc・・・)でも何故か男と女は最後には赤い傘に二人で入ってハッピーエっぽい感じなのだ。(私が見落とした箇所が沢山あったのだろう)芝居を理解しようとしてクロマチック・アコーディオンの素敵な演奏をだいぶ聞き逃してしまったようだ。これは素朴な疑問だが、役者さんはこの難解な台詞をどうやって覚えるのだろうとそればかり気になってしまった。この作品は私には点数を付けられません。“観たい”に「挑むつもりで観ます」なんて書いたけどこりゃ完敗だな。
夜光星ディスコルーム
エムキチビート
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/06 (水)公演終了
満足度★★★
それなりに楽しめたけど・・・
観てから少し経ったので思い出せる範囲で書きます。微熱を帯びた時代の象徴としてディスコルームを登場させたわけだが、ミラーボールも確か初っ端に回っていたくらいであまり意味がなかったようにも思う。藤堂平助の来歴や池田屋と長州藩邸の位置関係、新撰組の局中法度の文句など歴史的考証はなされていたようだ。(もっとあっただろうが)まあ今まで池田屋事件はテレビ、映画で数多く取り上げられてきたわけだが、前例に違わず「誠」に生きる新撰組隊士が美しく描かれる。これだから今でも新撰組は人気あるんだろうなあ、という感じ。まあ、これはこれで楽しめるんだけど。それに引き換え本来の主人公である池田屋の丁稚、花火師のアサヒの描かれ方が浅かったようだ。あと舞台装置だが板の間に傾斜をつけたのは、狭い舞台に奥行きを感じさせ、場面ごとの変化をつけるのには効果的だったと思う。
Doubt
よろづや商店
d-倉庫(東京都)
2013/02/26 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★
大仰なキャッチだが・・・
どうやら私にはこういったコテコテのSF物は向いていなかったようだ。大仰なキャッチコピーに誘われて出かけた事を後悔した。私が感心したのは2点。1点目は長沢美樹演じるレイラがザレム(遠藤公太郎)と再会したシーンで見せる表情の変貌振り。それまで冷徹な戦士然とした表情、立ち振舞いだったのが一転して柔和な表情になり声のトーンも別人のように変わっていくその瞬間。2点目は沢山の宇宙人が登場した(ようだ)が、役者の肉体のみで表現しようというその気概と完成度が高めだったこと。(印象に残ったのは2種類くらいだが)でも衣装はきめてるのに銃くらいは小道具としてあったほうがよかったのではないか。後で考えると「飛び出す演劇」、「ビジュアルイマジネーション演出」というのはこういうことなのかと思うわけなのだが、とにかく音響に頼りすぎる。役者の出ハケの度にいかにもな機械音が爆音で聞こえるのは何なのだろう。スピーカーの近くにいたせいもあるがだんだん耳障りになって仕方なかった。照明ももっと効果的な使い方ができたと思うしアクションもイマイチで見応えがなかった。
愛して紅
劇団†勇壮淑女
ザ・ポケット(東京都)
2013/02/26 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
後ろの正面だあれ!
椿組
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/05 (火)公演終了
浅草紅團 ASAKUSA RED GANG
劇団ドガドガプラス
シアターX(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/02/25 (月)公演終了
獣のための倫理学
十七戦地
LIFT(東京都)
2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了