京の観てきた!クチコミ一覧

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『博多テクニカ女王街ラバー』(無事終了しました!)

『博多テクニカ女王街ラバー』(無事終了しました!)

劇団ぎゃ。

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★

虚と実は配分が難しい。
博多の色街と人魚伝説を織り交ぜながら虚実入り乱れ・・・、と進んで行くが、現実と遊離している部分が多すぎてそこはあまり上手くいっていなかった。
人魚伝説や他の設定、セリフなどでも「どこかで見た」ものが多く独自性を感じない。もっと工夫をいれる必要があるだろう。そうでないと元ネタが分ってしまい興醒めだ。

ストーリーもこれから面白くなりそうというところでぶった切られて残念。
ここから先をむしろ観たかったのにと思う。


演技に関しては、地元劇団のどこにも同じ問題しか言えないが、セリフの間が均一すぎること、キャラクター同士の距離とセリフの間を考えていなさ過ぎること、そして、パターン演技しかしていないことだ。

セットの使い方はなかなか面白いと思ったが、衣装や言葉の使い方は「逃げ」ていたと思った。
正確な物を使えないこととセンスで見せることは別物だ。


ストーリー、演技、演出など全てが演劇になる手前だった(演劇以前と言うと言葉に語弊が出そうなのでやめておく)。
ここから考え、ここから始めるべきだ。




地元の劇団はどこもキャラクターの距離感や背景を感じさせることが出来ていないが、これが出来ればつまらない作品もある程度面白く観ることができるのにといつも思う。

快楽亭ブラック毒演会

快楽亭ブラック毒演会

HiRoBaプロジェクト

シアターあんみつ姫(福岡県)

2010/06/20 (日) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★

ネタだけで勝負か
ブラックさんがどんな人か、大雑把には知っていたが、彼の落語を聞くのは初めて。当然ナマも初めて。

客席は大盛況でギュウギュウ。
前半は冷房で足元が少し寒いくらいだったが、後半は冷房を止めたのか暑くて気分が悪くなってきた。


噺は「英国密航」「紀州飛脚」「道具屋」の3本を。

どの作品もブラック流のネタ改変で楽しませてくれる。
だが、肝心の喋りはグダグダ気味。
滑舌もいまひとつだし、言葉を忘れて出てこない様子も何度かみられた。
こうやって噺が止まってしまうとこちらも世界に入っていけない。面白いネタをやってくれても、その世界に入れないのでは、そのネタを悪趣味に感じてしまうばかりだ。

「英国密航」での「白波五人男」などはまだ終わらないものかとすら思ってしまった。

快楽亭ブラックはネタで勝負の人なのだろうか。

-初恋

-初恋

Cucumber

大野城まどかぴあ(福岡県)

2010/06/19 (土) ~ 2010/06/19 (土)公演終了

満足度★★★

問題が表にまで出てきていない。
男性出演者のほぼ全員がゲイの役。
大仰すぎる演技があるのでは・・・、と心配したものの、全員ゲイなら各人の個性として見ることができた。
ゲイだってもちろん人間だ。それぞれの個性がありいろんなタイプのゲイがいる。そこはキャラクター配置が良かったのか楽しめた。

役者さんたちの演技は概ねよかったと言えるのだが、キャラクターの行動の動機などには納得いかないものが多く、そこは脚本のミスかと思えた。

マイノリティーであることで受ける被害やジレンマが表面的で、もっと深いところを表現するべきではないかと思った。

スカ☆ブラ

スカ☆ブラ

グレコローマンスタイル

西鉄ホール(福岡県)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度

パフォーマンスは素晴らしかった。
確かに祭りであった。

演奏やダンスのパフォーマンスは充分満足できるレベルのものだった。
各グループのファンもけっこう来ていた様子。


それだけで考えれば星を四つくらい進呈したいところだが、どう考えてもそれは出来ない。

理由は単純で、これを1つの芝居・作品としてみたら完成度が非常に低いからだ。

ストーリー自体はそれぞれの出し物をつなぐ為にあるだけで、それぞれのパフォーマンスはストーリーにからまないものや、パフォーマンス同士が絡みあってないものもある。

「スカ☆ブラ」と謳っている割には主人公二人は歌わない。そして、スカもあまり出てこない。
どう見ても「ブルース・ブラザース」を模しているのに。
あくまで祭りで「演劇」ではないということか?


とにかく作品を壊していたのは芝居部分だった。
パフォーマンスの繋ぎならばもっと短く刈り込めばいいだろうに、ダラダラと無駄な芝居が続く。それも、さして必要を感じないストーリーだった。

場所を1ヶ所に限定するのは舞台という性質上仕方のないことだが、「ブルース・ブラザース」から「そのまま」でありながら捻じ曲げて持ってきたものや「ブルース・ブラザース2000」のイメージから持ってきたと思えるものなどの中には、あまりにも捻じ曲げられ過ぎていて憤りを感じるものもある。


話題を飛ばしてしまうが、魚住関係と若い2人の恋愛は長すぎて、しかも必要はないだろう。(それを言えばほぼ全てについて言えるが・・・。)


また、あまりに本家と同じように進めようとしたがために失敗しているシーンもあった。
一番目立つのがコンサートの頭のシーンだ。
主人公2人が遅れて会場に登場。が、会場はシーンとして2人は呆然とするという場面。
だが、実際の会場では二人の登場に拍手が送られた。だが2人は本家と同じように戸惑いを見せる。
段取りだけで演技をコピーしてはその会場とのズレが役者に出てくるのだ。

魚住との対決シーンでは、日本という設定なのになぜ突然マシンガンが出てくるのか。それまでのトーンからもマシンガンは違和感がありすぎる。
さらにそのシーンはセリフも動きも「本家」ほぼそのままのまさに「盗作」だ。
これは創作者としてどうかという姿勢すら問いたくなる。

「ブルース・ブラザース」へのオマージュとHPには書かれていたように記憶している。
ならばなぜ、「本家」を元に面白いもの、いいものを作ろうとしないのか。
ストーリーも演技も、そして小道具も劣化したものばかり見せられては、本当に本家作品が好きなのかと疑いたくなる。

ネタバレBOX

スカロケッツの面々が「高校生役」というのには笑った。
ヒゲの高校生・明らかに老けている高校生はそれだけで成功だろう。
演技が出来なくてもそれを逆手に取るいい作戦だった。


「ジェイク」役の方のサングラスはウェイファーラーだったのだろうか?
似ている気はしたが、確認ができなかった。
裏切りの街

裏切りの街

パルコ・プロデュース

福岡市民会館(福岡県)

2010/06/08 (火) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

神経がチリチリと痛い。
松尾さん、三浦さんの名前。そしてポスターに惹かれ、何も知らずに観に行った。
行った結果、3時間強の長い芝居であること、アフターライブがあることを知った。

高さの差を使ったセットは視点を移動させることを楽しませてくれる。
男と女、それぞれの部屋、喫茶店、ホテルと同じ舞台上にありながら高低、前後と使い違う顔を見せる。

第1部は男女の出会いを見せる。
大きな山はないが、イライラするほどじれったく二人が近づいて行く様子を見せてくれる。
少し異常に感じるほどに優しい夫を演じる松尾スズキ、何かと世話を焼く安藤サクラもいい。
ここのところ安藤サクラは、ブスでしかし、男にしがみつくという役ばかり見ている。

第2部は展開が起る。劇的に。観ている最中何故か「序破急」の言葉が思いついた。
起る出来事は想定内のことばかり。
しかし、「なーんだ、やっぱりね。」とはならず、焦燥感がこみ上げてくる。

登場人物の誰もが下らない人間でそしてそれを本人たちも知っている。
そのことが観客の感情を平常なままにはさせないのだろう。

実際、登場人物たちは大した言葉を発していない。(この場合は、妙にひねった言葉や難しい言葉という意味で)
しかし、彼らの発する言葉は陳腐であっても彼らの言葉で発している。
彼らは確かに生きている。そう感じた。


松尾スズキが田中圭を威嚇するシーンは笑えた。
が、もう少し松尾スズキの演技が過剰だったら台無しになっていただろう。ギリギリだった。
また、いつも背中を丸めた演技の田中圭の、場面によっての丸め具合の差は良かった。

個人的には暗転が多かったことがちょっとマイナスに感じた。


客席は満席。
田中圭と峯田和伸の人気だろう。

ネタバレBOX

松尾スズキの「この辺にしとけってことだよ」のセリフが個人的には気に入った。
家族耐久 〜野口家〜

家族耐久 〜野口家〜

劇団HallBrothers

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★

そこに家族の繋がりはあるのか。
久保家と同様の点を述べれば、「セリフの間が無い」、「キャラクターの間の距離が取れていない」、「トチリが多い」だろう。

トチリが多いことに関しては、準備不足やスタッフワークとのかけ持ちなどいろいろあるんじゃないかと思うが、トチリをトチリとして舞台に出してしまっては失敗だろう。
トチリを観客に気付かせない、トチリを演技に転化させる、等が出来たら立派なものだと思う。人間だからトチリは当然だ。

こちらは久保家とは違いベテラン組と聞いていたので、確かに久保家よりは上手い。
だが、セリフの間はやはりない。
「久保家より」という比較を入れるのはあまりに無意味なのでここから入れません。
セリフの間がほぼ一定であることは、相手のセリフを役者が自分の中に取り入れないまま発していることを意味する。
当然役者達は自分のセリフの意味をも自分のものにしていないということだ。
セリフがこなれて見えるのはあくまで見えるだけ。
演技力で自然な訳ではなく、舞台を何度か経験すれば誰もが慣れてくるだけの事だ。


キャラクター間の距離についてだが、一番不自然に感じるのは姉夫婦。
結婚何年か経ち、子供も出来て(その子供を亡くして3年だということだ)、それであの喋り方というのはどうだろう。
夫婦のあり方にはいろいろあり、すべてが一般的なものではないだろうが、かといって、納得できないほどおかしいままでいいというわけでもなかろう。
観客には「こんな夫婦もあっていい」と思わせなければ、違和感としてずっと残り、それが観劇を阻害させる。
また、歳をとった(といっても2、30代だが)兄弟たちの関係というのもこういうものか疑問ではあった。

それから、バックで流れていた「セミの声」。
舞台はお盆の設定で流していたのだろうが、セミの声は主にミンミンゼミであった。
いまどきミンミンゼミ自体が珍しいと思うのだが、これには意図があったのだろうか。
もしそうでないなら、もう少し考えてはどうか。


ラストで結末を暗示はするものの、明示していないところは好感が持てた。



ネタバレBOX

久保家と野口家。
血の繋がりのない家族とある家族。
この比較で何を表したかったのか。

実際にはもっと違うことがいいたいのだろうが、表面だけなぞれば、「血の繋がりがなければ家族はダメ」ってことになりそうだ。

実際の舞台での久保家は家族ごっこですらなく、野口家には家族の絆を感じなかった。


自分には兄弟がないので、より野口家の方が分りにくかったという点はある。
星は久保家との差別化を図るため2つとした。
家族耐久 〜久保家〜

家族耐久 〜久保家〜

劇団HallBrothers

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/07 (月)公演終了

満足度

練習段階を舞台に上げてはいけない。
役者は新人を中心に、1時間の短いもの。
と、これくらいの事前情報のみで行く。

新人だから仕方がない、とも言えるが、それにしても見るに耐えない。
セリフの間が悪く、お互いのキャラクターの距離も全くとれていない。
誰1人としてキャラクターとして舞台上に立っていない。

セリフの間に関して言えば、ほとんど自動的に次のセリフが出ているだけ。
相手のセリフを自分の中に取り入れてから発する、という間は全くない。

相手キャラクターとの距離も決まった動きをしているだけだから、必要な距離、緊張感の生まれる距離を全く表現出来ていない。

その動きも、あまりに硬い上、あまりに陳腐。生きた人間の動きではなく、「こんな時こういう動きを見たなぁ」位の再現ドラマの真似レベル。

各役者いろいろ改善点はあると思うが、次女役(下から2番目の妹)の方は発声位置が前すぎて舌っ足らずな発音しか出来ていない。
このままだと役の巾が狭まるのではないかと思う。


ストーリーについても褒めるところが無い。

天涯孤独の者が集まって擬似家族をつくるというが、集まってきた人間を見るに、あまり信頼関係があるようには見えない。
これは役者の責任でもあるだろうが、そこに至るまでのネットでの関係性が見えてこないことに原因があるだろうと思う。
事前の様子は舞台上で見せなくとも、お互いの言葉、距離などちょっとしたことから感じさせなくてはダメだろう。

世間には天涯孤独という人間ももちろん存在するが、今回登場したキャラクターに孤独感は感じられない。
家族を求めて集まったはずなのに、誰も家族を欲していないのだ。
これは役者本人たちが幸せな環境で孤独ではないという事だが、脚本家もまた孤独に生きた経験が無く、それがどんなものか表現するのに安いテレビドラマなどからお手本を持ってくるしかなかったという事だろう。

1時間という枠があったためなのか、ドラマが性急すぎることも大きな欠点だろう。
各キャラクターが登場し、まだそのキャラクターたちの空気が温まらずぎこちない状況のままに、破壊者たるキャラクターが登場。
崩壊も、音を立ててでもなく、緩慢にでもなく訪れる。

家族の何を表現したかったのだろう。

ネタバレBOX

本当の家族がいるのに、自分の親には愛が無いと叫ぶ少女たち。

施設で育ち、一人は世間を諦めたように育ち、もう一人は自分の親は仕方なく自分を捨てたのだといまだ信じる。


他のキャラクターも同様ではあるが、ここに描かれた人間たちには全く具体性が無く、よって嘘臭くしか感じない。

親に本当の愛が無いなら、どう無いのか?
それすら描かれていない。
ナンシー

ナンシー

Doris & Orega Collection

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度

つまらなかった。
西村雅彦はいつもながらの力みと上ずった演技。
他の役者陣もオーバーアクト。セリフのトチリも多い。

それぞれのキャラクターがもっている秘密も大したものが無く、それで芝居を構成するのはおかしいんじゃないかと思える。

「ヒッキー・カンクーントルネード」の旅 2010

「ヒッキー・カンクーントルネード」の旅 2010

ハイバイ

西鉄ホール(福岡県)

2010/05/29 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

納得のいかないものが多く残った。
ちょっと期待しすぎた。


ドアノブのみのドアは印象的で気に入った。
あと、開演前のアナウンスからの導入部も。


ヒキコモリの芝居(正確に言うと違う気もするが)という事だったが、15年引き篭もっている、という割にはそれほど酷い引き篭もりではない様子。
スムーズなコミュニケーションは行われていないが、家庭内暴力も無く、家族間の緊張感もあまりない。
最初がどうだったのかは分らないが、彼は多分出るキッカケを失っているだけの人なのだろうと推測する。
どちらかといえばニートか。


ギャグは無理やりが多くあまりうまく収まっていない。
登場する外部の人間たちもギャグとはいえ無理があり、ギャグになりきれていない。

その辺は役者の力不足だろうか?


とはいえ、それなりには楽しめた舞台だった。

すごくいいバカンス

すごくいいバカンス

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

イムズホール(福岡県)

2010/05/29 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

ここよりも上を作っていくべき。
2階建てのセットをしっかりと作っているところを先ずは評価。
旅公演じゃないから作れたと言う事もできるが、地方劇団でちゃんと使える2階建てセットを作ったことは素晴らしいと思う。

ここはほぼ一貫してシチュエーションコメディーをやっている様子。
スーツケースの影に隠れるシーンなどはいかにもそれっぽい。


ギャグに無理があること、犯人(とは言わないか・・・)の動機が弱い点、本来ならば担うはずの役割をキャラクターが果たしていない点など欠点は幾つも見られるものの及第点といえるのではないだろうか。


ここが福岡演劇の最低辺であれば福岡演劇ももっと良くなっていくと思えるのだが。

14+

14+

FOURTEEN PLUS 14+

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度

またか・・・、という感じ。
会場に入って、舞台の設定はいい感じ。
中央に赤く照らされた、切り取った机がたくさんの舞台。
役者たちの登場も印象的。

しかし、他はほとんど評価出来ない。

生徒達が体育の授業中、こっそりと持ち物検査をする教師たち。
話はこれだけ。
それ以上でも以下でもない。

これを延々1時間30分。拷問に近い。

教師たちはそれっぽい格好をしているだけで全く教師らしくない。

何より描きたいものがハッキリしない。

登場して来ない不在の14歳たちを描きたいのか、あくまで教師たちを主体としたいのか・・・。

14歳を浮き彫りにしたいならば、教師たちが揃いも揃って変人(むしろ頭がおかしい)では、客の不安感を煽ったりは出来ないだろう。
地に足の着いた人物たち、常識人だったはずの教師たちの狂気が段々と露になる・・・。といった展開の方が14歳の存在も際立ったろう。
これでは14歳は本当に必要が無いただの記号だ。


ドラマドクターがついてこの程度か。と思ったが、作品自体がドラマドクターによるものならどうしようもないか。



今回の福岡演劇フェスは不作だ。

何も起こらない話、そのなかの出来事を淡々と描く、といった内容が多い気がするが、それができるのは、それを表現できるだけの力量のある集団だけだろう。
見せるべきポイント、演劇的表現や掘り下げをしていないのに、何を勘違いしたのか、自分たちはやれるという気になっているところばかり。


すべてではないにしても、ほぼ絶対。

すべてではないにしても、ほぼ絶対。

village80%

西鉄ホール(福岡県)

2010/05/05 (水) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

満足度★★

思いだけではダメ
劇場に入ると、中央に演技スペース、周りが客席。そしてたくさんの丸椅子を使った舞台に期待した。

しかし、期待はそこまで。

内容は日常の何でもないことを細切れで見せていく。
だが、本当に何もないだけの話を大した演出も無く見せてくるので辛いばかり。

シーンが変わるたびに役者たちが椅子を次々と組み変えて舞台転換していくのは、アイデアはいいのだが、それだけではただの思いつき。
それをどう芝居に転化していくかが重要だろうに。
舞台転換を行うならそのすべてに意味がなければ。
椅子を活かしてこその今回の舞台だったのに、そこまで制作者側は思い至らなかったのだろうか。

非・売れ線系ビーナス「爪先、向こう側」

非・売れ線系ビーナス「爪先、向こう側」

非・売れ線系ビーナス

西鉄ホール(福岡県)

2010/05/03 (月) ~ 2010/05/03 (月)公演終了

満足度

自己満足が目立つ
酷い内容だった。
音響とセリフの音量バランスが悪くセリフが聞こえないシーンが多かった。
音響のないシーンさえも役者の発声が軽すぎて声が届いてこない。
役者たちは自分たちで楽しがって、それっぽく喋っているだけ。
各キャラクターの意味も立っていなければ、セリフの一つ一つに意味もない。
キチンとものを考えて作劇したらどうか。
野田、鴻上の悪いところばかりを真似するだけで進歩が無いのであれば先はないのではないか。

LOST CHILD

LOST CHILD

謎のモダン館

西鉄ホール(福岡県)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/01 (土)公演終了

満足度

酷い
最初に映像が流れ、その後、あまりにもわざとらしく喋る人々。
これは何かの回想シーンか、それともどんな意味が?
と思うが、10分近くたてばそんな意味は無かったことに嫌でも気付く。

まるでそこが西部劇の酒場でもあるかのような喋りを全員が行う。
学芸会のような動き、とことん間を取らないせりふ回し。

苦痛で仕方がなかった。

そうなってくると音響ミスなども目立って感じる。


私の見識が無いだけで本当はきちんと意味のある舞台なのだったらいいが・・・。

水をめぐる

水をめぐる

劇団こふく劇場

西鉄ホール(福岡県)

2010/04/29 (木) ~ 2010/04/29 (木)公演終了

満足度★★

型・様式はなんのためにあるのか
舞台の周りを回る動き、音に合わせた仕草など楽しい要素はたくさんあった。
しかし、後半のストーリーはありきたり過ぎていただけない。
前半は楽しかった動きも、後半にくれば飽きてきて、これを短縮するわけにはいかないのかと思いはじめる。

役者が上手くないことを型で見せることにしたのはアイデアだと思うが、毎回これでいくわけにはいくまい。

何よりのマイナス点は、その「型」に何の意味もないこと。

天ノ星ハ昔ノ光

天ノ星ハ昔ノ光

ARMs

西鉄ホール(福岡県)

2010/04/18 (日) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★

芝居というよりはイベント
確かに本職だからマイクの使い方なんかは上手いけれど、ストーリーも雑でほとんど緒形恵美ショーになってしまっていた。
芝居というよりは声優イベントに近い。

カフカの「変身」

カフカの「変身」

パルコ・プロデュース

福岡市民会館(福岡県)

2010/04/06 (火) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

いいものをみた
森山未来の身体表現が素晴らしかった。
1公演でものすごく体力を消耗するだろう、怪我をしないよう祈るばかり。
演出も面白く退屈しない舞台だった。

バーン・ザ・フロア from ブロードウェイ

バーン・ザ・フロア from ブロードウェイ

関西テレビ放送

福岡サンパレス(福岡県)

2010/03/30 (火) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

やっぱりみて良かった!!
前々から観たかったけれど遂に!
群舞ではポイントポイントはおさえるけれど、各キャラクターがきちんとあって、それぞれの個性を出しながら踊っている。
ただ踊るだけではない。
素晴らしい技もたくさん出てくるし、各エピソード事にストーリーがあり、踊りだけでそれが観客に伝わる。
ラストナンバーは観客も総立ちの楽しいステージだった。

THE 39 STEPS

THE 39 STEPS

東宝

福岡市民会館(福岡県)

2010/03/20 (土) ~ 2010/03/20 (土)公演終了

満足度★★★★

とにかく忙しい! 役者さんが。
今年は観劇のアタリがなかったなか、初のアタリ。
とにかく笑えました。
役がどんどん変わっていく様は見ていて楽しかった。
前説など工夫も凝らされている舞台だった。

CANDIES - girlish hardcore (セカンドシーズン)

CANDIES - girlish hardcore (セカンドシーズン)

指輪ホテル(YUBIWA Hotel)

イムズホール(福岡県)

2010/03/26 (金) ~ 2010/03/27 (土)公演終了

満足度★★★★

日常、を感じた
面白かった。
ひとつひとつの動きが表現になっていることに感心した。
アフタートークでは女性であることに焦点をあてた意見が目立ったが、むしろ、ごく普通の日常のなか生きていくことを感じた。
そこに女性はあるのだろうか。

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