満足度★★★
ネタだけで勝負か
ブラックさんがどんな人か、大雑把には知っていたが、彼の落語を聞くのは初めて。当然ナマも初めて。
客席は大盛況でギュウギュウ。
前半は冷房で足元が少し寒いくらいだったが、後半は冷房を止めたのか暑くて気分が悪くなってきた。
噺は「英国密航」「紀州飛脚」「道具屋」の3本を。
どの作品もブラック流のネタ改変で楽しませてくれる。
だが、肝心の喋りはグダグダ気味。
滑舌もいまひとつだし、言葉を忘れて出てこない様子も何度かみられた。
こうやって噺が止まってしまうとこちらも世界に入っていけない。面白いネタをやってくれても、その世界に入れないのでは、そのネタを悪趣味に感じてしまうばかりだ。
「英国密航」での「白波五人男」などはまだ終わらないものかとすら思ってしまった。
快楽亭ブラックはネタで勝負の人なのだろうか。