Scala –夢幻階段
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2019/04/27 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
「ふじのくに⇄せかい演劇祭2019」。拙メルマガでNo.1お薦めとしてご紹介していた舞台です。ハッと驚かされ、たくらみににやりとして、ダンサーの肉体、技術にほれぼれして楽しみました。
在庫に限りはありますが
劇団た組
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
約1時間35分。子供のない若夫婦が営むハンバーグ屋は近所のライバル店のせいで閑古鳥に。張り詰めた空気の中、間髪入れずにセリフを言い合うとても静かな現代口語の会話劇。店が病院、バー等にスライドしたり、溶け込んだりするのが楽しい。長い目の感想:http://shinobutakano.com/2019/04/23/12168/
血と骨
トム・プロジェクト
ザ・ポケット(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
約2時間。大阪・鶴橋に暮らす朝鮮人家族の約20年。戦後の空気も、暴力父との壮絶な闘いも熱く生々しく。「異常」な環境をリアルだと信じられるから、物語に没頭しつつ客観的にも考えられる。室内・野外とも生活臭ある抽象美術(阿部一郎)が素敵。
かもめ
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/04/11 (木) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
公式によると上演時間は約2時間50分。『かもめ』は個人的に大好きな戯曲です。たとえば2004年のロシア・マールイ劇場版は、(映像で見ただけにもかかわらず)私の観客としての人生を変えたといっても過言ではありません。数えてみたら、これまでに18種類の『かもめ』を観ていました(漏れがあるかもしれませんが)。思い入れのある作品なので、どうしても色々比べる視点で観続けることになりました。長い目の感想:http://shinobutakano.com/2019/04/23/12155/
1つの部屋のいくつかの生活
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
mizhen『小町花伝』目当てで赤チームを拝見。シンクロ少女は作風を知れてよかった。
三島由紀夫作『卒塔婆小町』を女性視点から現代劇にした印象。4部構成で3部以外はほぼ一人語り。夢と妄想と現実が混在しスリリングで官能的。様々な演技的手法を多彩に活用し重厚。
自分の幼少期に当たり前にあった価値観だからか、私には三島的女性観に強烈な違和感があるわけではない。残念ながら私は今作のように、彼の『卒塔婆小町』を反転させる必要性も感じてこなかったのだろう。一緒に観た若い人の感想を聞いて、今更だが、若いアーティストによる現代劇の必要性を実感した。
つながりのレシピ
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
約2時間5分。自宅でパン屋を営む妻が死んで約1年。定年退職した夫は元ホームレスや引きこもりとパン作りを始める。大人が明るくとぼけるから、シビアな現実を楽観的に直視できる。関根信一さんの演出のおかげか終盤は涙ぽろぽろ。観られて幸運。記録:http://shinobutakano.com/2019/04/12/12075/
ト音
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
様々な立場の人々の思いを拾い上げ、善人と悪人、強者と弱者といった安易な対立構造に陥らない群像劇になっていた。ボケとツッコミや自虐ネタで笑わせる一人語り、音楽に合わせた群舞など、ハマるとウケるし、かっこよく決まると美しい。
坂の上の家
SAF+
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
約1時間40分。松田正隆さんの90年代の戯曲を稲葉賀恵さんが演出。役の人生を体に落とし込んでその場に生き、目的を実行する(しようとして叶わず葛藤する)。若い俳優のそんな演技に胸熱。長崎大水害、原爆、朝鮮人の嘆き、精霊流し。弱者が弱者を救う物語の上演には毎度好感。
近代能楽集 綾の鼓/卒塔婆小町
株式会社タマプロ
銕仙会能楽堂(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
新国立劇場演劇研修所の修了生(寺内淳志、辻村優子長本批呂士、滝沢花野)が出演しているので観に行きました。髙橋洋介さんも好きな俳優です。皆さん、期待を裏切らない演技を見せてくださいました。
ハイライト
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/04/03 (水) ~ 2019/04/08 (月)公演終了
BLUE/ORANGE
シーエイティプロデュース
DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)
2019/03/29 (金) ~ 2019/04/28 (日)公演終了
約2時間50分、休憩15分含む。精神病院が舞台だが病や狂気が主軸ではなく、初演とは全く違う印象!世知辛い現代社会で目まぐるしく変転する人間関係を、俳優3人のスリリングな演技で堪能。対面客席の小空間で贅沢な時間♪
さようなら
オパンポン創造社
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/04/18 (木) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
小劇場で高品質のオリジナル娯楽作を観られる喜びたるや!「CoRich舞台芸術まつり!2018春」グランプリ受賞作として100万円の支援を受けた大阪・東京ツアーでした。初演時は数十人しか観ていなかったお芝居が、今回の2都市公演で1231名の集客!祝!!関連記録:http://shinobutakano.com/2019/04/19/12112/
都をどり
祇園甲部歌舞会
京都四條南座(京都府)
2019/04/01 (月) ~ 2019/04/27 (土)公演終了
京都の春の風物詩と言われる、祇園の芸妓・舞妓による『都をどり』を初体験してきました。耐震改修を経て新開場した南座も初めて。「総をどり」は悶絶しそうなほど清新な晴れやかさ!今年の帯の布地でできた鞄も買ってしまった…(大散財)。https://alovekyoto.exblog.jp/26127881/
ふたりの女
SPAC・静岡県舞台芸術センター
舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)
2019/04/27 (土) ~ 2019/04/28 (日)公演終了
2009年の初演と全く違う印象。アングラ苦手な私なのに、唐十郎さんの言葉と世界は素敵だなと上演中から思ました。長い感想:http://shinobutakano.com/2019/04/30/12212/
男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ
ニットキャップシアター
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
水の駅
KUNIO
森下スタジオ(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
太田省吾さんの無言劇『水の駅』を杉原邦生さんが演出。美術も手掛けられています。出演者はオーディションで選ばれました。上演時間は約1時間50分。私は初日前日のゲネプロを拝見させていただきました。
2012年に京都で拝見した『更地』(作:太田省吾 美術・演出:杉原邦生)が面白かったので期待をしていたのですが、残念ながら私には響かなかったです。インド人のカンパニーによる上演を観たことも関係しているかもしれません。俳優が段どりどおりに動いているように見えてしまい、最初から集中できませんでした。
記録:http://shinobutakano.com/2019/03/26/12142/
猩獣-shoju-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
技と殺陣と群舞にLEDのムービング照明、そして音楽、効果音など、さまざまな要素を組み合わせて物語と世界観を伝えます。激しい殺陣と大音量の音楽、効果音が続き、終盤は少し疲れてしまいました。50分で終わってたら私的には気持ちよかったかもしれません。
はなにら
MONO
ロームシアター京都ノースホール(京都府)
2019/03/23 (土) ~ 2019/03/27 (水)公演終了
30周年を迎え新劇団員が増えた京都の劇団MONOの新作。20年前に想定外の噴火に見舞われた島、満開のはなにら、特産物のレモン、子供の成長をきっかけに離散する擬似家族。愛し、懐かしんだものたちは皆、時を経て形を変え、いつか消える。各人物の願い、人生が丁寧に織り込まれ、笑いの絶えない日常会話に厚みがある。一度観ただけでは汲み取りきれないほど。皆が集まる家の裏のベランダ、石垣のある脇道、2階の小さな窓…舞台美術が生きているよう。劇団の優しさが沁みた。
血のつながり
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2019/07/28 (日) ~ 2019/08/04 (日)公演終了
約1時間50分、10分休含。1892年に米国で起きた惨殺事件が題材の1980年代の海外戯曲。男尊女卑のお屋敷内でも女の本当の敵は女。会話の組み立てが緻密で人間関係が明快。行動の動機、契機に説得力があり、結末の主張が淀みなく伝わる。稲葉賀恵演出。
殺し屋ジョー
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
シライケイタさんがカナダ戯曲を演出。面白かった!やれることは全てやり切る執念を感じ取れて爽快。最終日に当日券出ないのも納得。幼さ、愛らしさ、抑えられない野生を細やかに共存させる山﨑薫さんはいつもながら素敵。