池田屋・裏 2012
グワィニャオン
天王洲 銀河劇場(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/27 (火)公演終了
舞台「BANANA FISH」
株式会社グループ・ファースト・エース
六行会ホール(東京都)
2012/10/24 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了
『ロング・グッドバイ』『話してくれ、雨のように』『財産没収』『火刑』
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
こ れ は 凄 い 。
チケット代2000円、客席50。4つの短編を、劇場内の「倉庫」「通路」「小ホール隅の階段」「ボイラー室」で上演。派手なセットや照明機材などは一切使わず、凄まじいクオリティの会話劇を蜷川さんが観せてくれました。さいたまネクスト・シアターの役者さん達の若く強靭な演技力にはひたすら驚嘆、小規模でもこれだけの力強い演劇を叩き出せるという事実に唸るしかありません。否が応にも小劇場演劇への評価の目が厳しくなります。これは是非、小劇場の演劇人の方々に観ていただきたかった。
行方不明
ブラジル
赤坂RED/THEATER(東京都)
2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
ホラーな愛
いろいろな意味でグロくて胸の辺りがずっとザワザワしてました。どの登場人物も心や体に異型を抱えていて、ともすると吐き気を伴う描写も多々有り、女優さん達の息を呑むような美しさも手伝って驚くほどホラーな舞台だったのですが、そこから浮き彫りになる様々な愛・・・それこそ、登場人物一人残らずが溢れるほどの愛に満ちていて、いびつな形ではあってもそれぞれが幸せそうに寄り添って生きていく姿を見ていると、幸せってなんだろう、罪のない人を無残に傷つけてもあんなに眩しく見えるのは何故なんだろう、と終演後に考えこんでしまいました。結局行方不明になったのは、観ていた私だったのかもしれません。
【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】
Minami Produce
Gallery&Spaece しあん(東京都)
2012/11/17 (土) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しかったです♪
TRPG公演ということで、ゲームはDQとFFくらいしかプレイしていない私としては足手まといにならないか非常に不安でしたが(笑)結果、とても楽しめました♪ イメージとしては、オンラインRPGにリアルに参加してる感じ?そしてイベント時のムービーを目の前で役者さん達が演じたり、探索時に実際に役者さんに話し掛けて答えてもらったり。ミステリアスな音響や日本家屋でのプレイ、そして段々と陰る自然光と雨音の激しさが良い効果となって、幻想世界に迷い込んでいる楽しさに浸れて素敵な時間を過ごせました。もし毎日開催してたら暇な日にフラっと行ってプレイしたい、そんな公演でした。それにしてもキーパーおふたりの頭の回転の速さには驚かされましたよ(^-^;) こちらは役者さん達の演技を堪能したりゲームの攻略方法を考えたりで、いっぱいいっぱいでした(笑)
お気に召すまま
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)
2012/11/09 (金) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかったです。
学生演劇の集大成といった感で、沢山の学生たちが青春の滾りで作り上げた熱い舞台。2時間半があっと言う間で心底楽しめました。3200人動員したそうですが、老若男女沢山の人がこうして劇場に足を運ぶには何が必要なんだろうなと考えさせられたりもして。役者さんやスタッフの中には既に小劇場で名を馳せている人達の名前も見かけますが、この学生の宝である「楽しんで演劇してる」感覚をいつまでも忘れないでほしいなとそう思いました。
完全版・人間失格
DULL-COLORED POP
青山円形劇場(東京都)
2012/11/01 (木) ~ 2012/11/07 (水)公演終了
満足度★★★★★
至高の舞台。
「project BUNGAKU」での短編を再演ということで、あの作品でコロさんを知った身としては情報公開からワクワクが止まらず。円形劇場に入ると「犬と串」の堀さんがブースに待機していて、音響オペではなくDJを配することの意味に気づいてこの舞台が「生き物」であることを実感しました。
そしてほどなくして黒い衣装を着た役者さん達が動き回る舞台のこの上ない統制に「日本の問題」での短編「ボレロ」を彷彿とさせられて、以降震えながらの観劇。舞台を常に生き物だと認識して、信頼以上に動く役者さんやスタッフを配置する、繰る、委ねる。こんな演出が可能な谷さんの才能と人望たるや、想像を絶するほどで。芸術としての気品と、娯楽としてのポップさ、そして人間のフェティッシュに満ち溢れた至高の舞台だと、今この目で観られる演劇の中で最高のものであり後世に残る傑作だと感じました。
イントレランスの祭
サードステージ
シアターサンモール(東京都)
2012/10/30 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
素直に面白かったです。
これだけ辛口のコメントが並ぶのは、鴻上尚史さんという方の名前が偉大すぎるのと、その演劇への期待が大きいからなんでしょうね。第三舞台を知らない身としては(解散公演だけは観ましたが)、古いと言われる表現も個性であると思って楽しめますし、ともするととてつもない悲劇をここまで明るく表現できることにある種の救いを感じます。テーマである差別については、物語で発せられたメッセージに激しく同意してますので特別重くは考えていませんが、それは私が渡辺さんの演じたホタルの恋人と同じで「差別されたこともないし、大きな差別もしたことがない」からなのかなぁ、と。しかしこの物語での一番の差別は、富山さんと晶ちゃんのスカートの中が違うことだと思う!(笑)
【日替わりキャスト決定しました!】はなのいろ【水仙/桔梗】
Minami Produce
ルーサイト・ギャラリー(東京都)
2012/11/01 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
16:00の回がオススメ。
とはいえ、もう公演が終わってしまうのが口惜しいです。開演時はまだ明るい日差し、温かい気温。物語が進むに連れて日が落ちて徐々に暗くなっていき、肌寒くなっていく様が実に良い演出効果。自然を、いや、地球をここまで味方につけた公演は観たことがありません。ラスト付近は心臓がキューっとして、とてつもなく幻想的なミステリー空間にいる悦びに震えました。役者さんも実力者揃いで、立ち位置のバランス感に常に驚きつつ観入ってしまって。中でも石井舞さんの存在感が圧倒的で、アイドルもこなす表現者としての振り幅に感嘆。素敵でした。
こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了
満足度★★★★
初ポップン!
下ネタ多めのベタなコメディ。目新しさはないけれど、どこかレトロチックで日本人的な温かさを感じました。それはロードムービー的な物語の中で描かれる様々な人間模様による所以で、脚本家が人間に向ける視線の温かさを確実に感じるためで。最初から最後までずっと「愛」を感じながら楽しく観ていられました。全体的に面白かったのですが、すみません、下ネタは苦手です(^-^;) でも面白かったですよ☆
スタンス
梅棒
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/10/17 (水) ~ 2012/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった!!
の、一言。決して思考停止ではありません(笑) ただただ、目の前のカッコ良くて素敵なパフォーマンスに魅了され続けました。ダンスから浮き上がるストーリーにもキュンとさせられ、とてつもなく幸せな気分になれて。このステージを観て楽しいと思わない人は皆無ではないでしょうか。さすが日本一のパフォーマー。大満足です☆ P.S.ザンヨウコさんのCD聴きまくってます☆可愛い可愛い可愛い☆☆
熱狂
創像工房 in front of.
慶應義塾大学日吉キャンパス塾生会館(神奈川県)
2012/10/05 (金) ~ 2012/10/08 (月)公演終了
満足度★★★
創像工房、初見です。
小劇場で頭角を現している笹木皓太くんが出演しているので観に行きました。大学の演劇サークルということを鑑みると、脚本演出演技スタッフワーク等において今一つなのは仕方ないのかなとも思いますが、学外で活躍している学生の団体(あんかけフラミンゴ等)に比べてあまりに熱量に差がありすぎる。
テーマ的には誰もが共感しやすい青春モノなのだけれど、セリフ以上に気持ちが伝わって来ない、音楽だけが浮いてしまっている、外からの雑音に空間が負けてしまっている等々、気になる点が多々あり共感できず。学生に多くは求めませんが、たった一つ「演劇が好き」それだけが舞台から伝われば満足できたのになと残念。
開場を待つ間、楽器を背負って行き来する慶應の学生達のイケメン度の高さにびっくりしていたのですが、上演中に絶えず聞こえていた彼らの演奏(あまり上手くない、、)を凌駕するような「熱狂」が表現出来ていたら、まだまだ蔓延している「演劇ダセェ」みたいな空気も変わるんじゃないかなと思いました。(☆3つ、甘め。)
第三楽章
劇団霞座
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2012/10/04 (木) ~ 2012/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
泣きました。
夏の終わりの郷愁感あふれる物語。シンプルで洗練された美術の舞台で、所狭しと走り回り、心を通わせる5人の役者さん達。意外な展開に胸が詰まり、クライマックスから号泣。終演後も泣いて泣いて、しばらく立てませんでした。学生演劇は突拍子もない方向にはじける劇団が多い中、この劇団は実に純粋に真っ直ぐな表現を観せてくれます。心が洗われました。久しぶりに、兄に電話をしようと思いました。※一橋くんが相変わらず良いです。コミカルな演技を観る機会が多いですが、やっぱりこういう演技で役者力・・・特に目の表情を堪能したい。
いつも心だけが追いつかない(終演御礼。ご感想お待ちしています。ワンダーランド・10月期クロスレービュー対象公演なのでぜひご投稿を)
MU
BAR COREDO(東京都)
2012/10/01 (月) ~ 2012/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
白衣の下。
バーに隣接した狭い空間に、文房具が置かれたテーブルやソファー。職員室にしてはおしゃれだなと思っていたのに、村上さんと小園さんが入ってきた途端、空気が学校のそれにガラっと変わって震えました。「ぶっこわれた学園」に笑いすぎて涙が止まらず、たくさんの印象的な言葉にたくさんのことを考えさせられながら楽しみました。そんな中でも鮮烈に心に残ったのは、初体験をするかどうかの微妙な時期にいる女子高生の揺れる気持ちでした。
誰誰誰誰お前だれええええ!?
BOX101【ロゴを新しくしました!8/24】
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/09/24 (月) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
全力感。
狭いあくとれの舞台にこれでもかというほど遊び心が詰まったおもちゃ箱のような作品でした。大掛かりな舞台装置、きらびやかな衣装、プロによるヘアメイク。創り手の並々ならぬ本気が否が応でも伝わってくるその全力感は圧倒的で、こんなに楽しませようとしてくれるならまた次回も観ようと思える、前向きで楽しい演劇でした。脚本や演出、役者の演技等はまだまだ余地が大アリだとは思いますが、技術なんてこれからいくらでも学べると思うので、演劇に大切なこの精神・・・観客を楽しませて自分たちも楽しんで、ただただ「楽しい」という気持ちで突っ走れる今の気持ちを忘れずに、これからも自分達の信じる表現を追求して欲しいです。
ちなみに「アニコミエンタメ芝居」と銘打っていて、その名の通り漫画チックでメルヘンでちょっとダークな世界観、その中で生きるキャラクターの中でも物語の思想を一手に引き受けていた主演の柳瀬晴日ちゃんが繊細で健気で可愛かったです。評価は超甘めで★4つ。
クライシス百万馬力
ホチキス
シアタートラム(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
初・ホチキスにして、
思わずリピート!派手なアクションエンターテイメントで、映画のようであり小説のようであり。その実、演劇でしか表現できないライヴ感。役者さんはみな生き生きとしてカッコいいし、殺陣に歌にダンスにとお楽しみ満載のボリューム感でとっても楽しくエキサイティングな時間を過ごせました。米山さんの演出、気に入りました。ホチキス、また観たいです!
『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】
あんかけフラミンゴ
Geki地下Liberty(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★
ホームドラマだけど。
語弊を恐れずに言えば、男性向けのエロ本みたいでした。不快感がかなり強く、しかしローションでは和んで、主宰のアフタートークで不快感が逆戻り。表現したいものは「性欲」だとかで、それに共感できなければ肌に合わないのは仕方ないかなと思いました。けれど美術や音楽は秀逸で、役者さんも良い方がポロポロと。特に笹木皓太くんがやはり良い役者だなと再確認。これだけ言ってても彼の演技目当てに次回も行くかも知れません。
フリル
アマヤドリ
王子小劇場(東京都)
2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
死なないもの、生き続けるもの。
登場人物達それぞれが語るエピソードや感情に悉く共感。それはとてもささやかで、日常で確かに感じているはずなのに、いとも簡単に受け流し忘れ去ってしまっていることばかり。そんな何気ない日常が、広田さんによって台詞として紡がれ役者さんを通して語られると、驚くほどキラキラとして切ないほど愛しく思える。自分の中にあるものがこんなに素敵に輝けるなら、もっと日常を、生きているこの瞬間を大切にしようと思えました。演じる役者さん達も、力のある(しかも美しい)方揃い。素敵でした。 ※15日にリピートしました!最後列から観るフリンジのカーテン、とても美しかったです。前に背の高い人が座ることを恐れてついつい最前列に行ってしまうのですが、今回のように高低差のある客席は最後列から全体を眺められるのでとても嬉しいです(^-^)
劇団劇場 ~Act In Rule~ vol.5
劇団劇場製作委員会
Glad(東京都)
2012/09/01 (土) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった!!!
こういうイベント的な公演は賛否両論かと思いますが、私は楽しかったです♪クラブでお酒を飲みながら、演劇&38mmなぐりーずのライブを堪能。あとは個々の演目の評価に委ねられるかと。お目当てのqui-coは素晴らしかったです。声を出すと気持ちいいの会は冗談がキツ過ぎて、お芝居を楽しむどころじゃありませんでした。
【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル
北京蝶々
王子小劇場(東京都)
2012/08/30 (木) ~ 2012/09/05 (水)公演終了
満足度★★★★★
考えさせられました。
「オーシャンズ・カジノ」とは打って変わって、ストレートな会話劇。社会派の大塩さんのメッセージが、様々な立場の登場人物達により問題提起とともに多角的に語られていました。
リアルタイムで思いが交錯し個々の心が動いていく様を目の当たりにしながら、こちらの心も高揚。沢山の様々な想いが胸に溢れました。
それは、自分の中の郷土愛を振り返ることだったり、日本の未来のためにどうすべきかということだったり。
道州制について議論する様を観ていて、人が集まって未来について考えるって素敵なことだなと感じ、このように議論する人達があるなら、そしてこのような演劇を上演できる人達がいるなら、日本の未来は明るいなと思わされました。