イントレランスの祭 公演情報 サードステージ「イントレランスの祭」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素直に面白かったです。
    これだけ辛口のコメントが並ぶのは、鴻上尚史さんという方の名前が偉大すぎるのと、その演劇への期待が大きいからなんでしょうね。第三舞台を知らない身としては(解散公演だけは観ましたが)、古いと言われる表現も個性であると思って楽しめますし、ともするととてつもない悲劇をここまで明るく表現できることにある種の救いを感じます。テーマである差別については、物語で発せられたメッセージに激しく同意してますので特別重くは考えていませんが、それは私が渡辺さんの演じたホタルの恋人と同じで「差別されたこともないし、大きな差別もしたことがない」からなのかなぁ、と。しかしこの物語での一番の差別は、富山さんと晶ちゃんのスカートの中が違うことだと思う!(笑)

    ネタバレBOX

    初日は、富山さんと晶ちゃんの演技がリンクせずに、同じ人間(いや、宇宙人か)に思えなかったことが気にかかりましたが、3日後に2回目を観たときは富山さんの演技がぐっと良くなっていて王女としての威厳も垣間見えたので良かったな、と。

    小沢くんの演じたドSプロデューサーの目や口元の演技がツボに入りまくりで、いつになくセクシーな小沢くんが観られて、この点に関しては鴻上さんに土下座してお礼を言いたいくらい(笑)

    最後には隔離地域に宇宙人を住まわせる方向で落ち着きましたが、これが解決には全く繋がらないということは鴻上さん自身分かってて書いてるんだなという印象。でもこうして模索しながらいろいろな形での「共存」を目指す、それは社会で生きる人間達の永遠のテーマなんだろうなと思います。

    それにしても、ラストに花束でホタルが殴られるシーンは、物語を飛び越えて心臓にキてしまいました。お花は生き物ですから・・・そういう演出だと分かっていても、悲しかったです。女性に「豚」と言うセリフもですが、私には笑えないです・・・。この辺は良し悪しではなく、単純に創り手と観客の感性の違いだと思ってます。

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    2012/11/04 13:34

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