R.U.R.
ハツビロコウ
小劇場 楽園(東京都)
2019/03/26 (火) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
満足度★★
原作に忠実なものを期待して行ったが3幕ものの第一幕が省略されいきなり第二幕から始まる(*)などカットの連続であった。それでも物語が破綻しないのは我々の頭の中に「ロボット」そして「ロボットの反乱」というもののイメージが出来上がっているからである。何か欠けているものがあったとしても脳内で補間されてしまう。もっともチャペックのロボットは鉄腕アトム的な機械ではなくて化学とかバイオ的に作られるものなのだが、この舞台ではそのことも分からないと思う。
観る前に、ウィキペディアの「R.U.R.」の「物語」のところを読むことをお勧めしたい。また、青空文庫には英語版からの翻訳がある。
「追記」上記(*)は青空文庫、ウィキペディアに従った。岩波文庫(原書(チェコ語)からの翻訳)に従えば「序幕+3幕ものの序幕が省略されいきなり第一幕から始まる」となる。序幕といっても岩波文庫では全192頁中50頁もある。
岩波文庫 青空文庫/ウィキペディア 対応表
序幕の部屋内のポスター 幕前/序幕:会社宣伝の短いナレーション
序幕 第一幕
第一幕 第二幕/第二幕前半
第二幕 第三幕/第二幕後半
第三幕 終幕/第三幕
(第三幕の最後) (終幕の最後)/エピローグ
なお、英語版Wikipediaでは幕前なしの青空文庫と同じである。
この辺の内容の違いは岩波文庫のあとがきにあるように1920年の初版に翌年かなり手を入れた第二版が出されたことと青空文庫のあとがきにあるように英語版独自の内容の選択があったことによるのだろう。
パラドックス定数第45項 「Das Orchester」
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2019/03/19 (火) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
ああ、面白かった。興奮、感動で持病の心臓がちょっとヤバい。最近、私の好みとは大きく離れたものが続いて、演劇を観る気力を失いかけたがこれであと半年は続けるだけのエネルギーをもらった気分だ。
いつもなら歴史的事実との符合を調べている時間だが、それはどうでも良い、全部嘘でも良い、はるか昔の遠い銀河系の話でも良いと思えるくらい力のあるストーリーだった。絶対のお勧め。
キャンパーズ シークレット
Oi-SCALE
サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)
2019/03/19 (火) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★
小竹向原の地下にあんな空間があることにびっくり。
キャンプ場のセットの見事さにうっとり。
ここまでは良かったのだが、最初の40分はひたすら集まった人の雑談で、とくに盛り上がりもなく、伏線かと思ったものも後から振り返ると回収もされない。その後も小さな事件とかアクセントのおちゃらけはあるものの淡々と進んで行く。アラフォー会社員あるあるをキャンプ場でやっているだけだ。
これは作、演出、出演の林灰二さんのファンクラブのミーティングなのだろう。一見さんの私にはお金を払って近所のおじさんのお話を聞いてきたようなものだった。
宴もたけなわ。【当日券あり〼】
ひとりぼっちのみんな
王子小劇場(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★
内容は自分たちの身辺の恋愛事情を膨らませたもの。若者限定だ。年寄りが間違って観に行って「仲間以外も楽しめる話をしろよ」と言うのは野暮というものか。
スロウハイツの神様
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2019/03/22 (金) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
満足度★★★
辻村深月の同名小説(2007年)を辻村が高校生のときからファンだというキャラメルボックスが2017年に舞台化したものの再演です。しっかりした原作のある舞台はストーリーに起伏があり、プロットも的確に打たれていて時間あたりの密度が濃く感じられます。上演時間は途中休憩なしの130分。
シェアハウス「スロウハイツ」に住む若いクリエーター達の群像劇ですが徐々にメインの二人のピュアなラブストーリーに絞られて行きます。
作中には何度も「チヨダコーキは抜ける」という言葉が出てきます。これは主人公の小説家チヨダコーキの作品は人生の一時期にとりつかれてしまうことがあっても年齢を重ねれば自然に体から抜けてしまうと意味ですが、この舞台も10代20代の女子の心を持った人限定という気がします。そういう人には満足度は星4つ5つになるでしょう。
前半にはいくつか「あれ?何でそんなことを言うの?」とか「あれ?あの声は?」というような引っかかりがバラまかれています。後半でそれらが回収されるのを楽しみに待ちましょう。なおミステリー的な要素はまったくありません。
タマキのセリフが早口で時々聞きずらいところがありました。
なお初日の半券で2日目以降の当日券が本人でなくとも半額になるそうです。1回のみ。
殺し屋ジョー
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
全体に色々振り切ったところがあって、サービス精神は満点だった。ストーリーは別にどうということはない。ジョーは甘いイケメン過ぎるし、ドティーは20歳には見えない。
追記:「20歳だと言っているんだから20歳だと思えば良いでしょう」というのも分かるのだが、この作品では年齢が重要で父親も40歳以下でなければならないのだが、こちらもそうは見えない。あまり沢山脳内変換をしないで済むようにしてほしいということなのだよ。
ELECTRIC GARDEN
楽園王
d-倉庫(東京都)
2019/03/19 (火) ~ 2019/03/21 (木)公演終了
満足度★★★
宮沢賢治大好きな川島むーさんが場内整理係をしていてびっくり。他の出演者は舞台の隅で暇そうにしている。私も緊張を隠して平静を装うより何かしている方が楽な川島派だ。
人間の屑のような若者5人を殺した容疑者が主人公。殺したのは間違いないが悪いことをしたとは思わないと言う(この辺を攻めてくると面白いのだがそうではなかった)。
主人公のセリフが弱くてしばしば素人さんレベルに落ちていた。気の弱い人という設定だけれど演出ならばやりすぎだ。バックの音楽が大きすぎたのも原因のひとつ。全員のセリフの大きさ、強さがバラバラだったのも気になった。
題名と内容の関係は全く分からなかった。
『まもってください。』
カンムリプロデュース
パールホテル両国 3階会議室(東京都)
2019/03/05 (火) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
おばさまたちのサロンに迷い込んでしまった。ここは不思議の国。時空が歪んでいるので面白いのかどうかまったく分からず。まあ男の子向きではなかったかな。おばさまたち、終演後もゆったりと座り込んで一向に帰る気配がない(笑)。
ふるえて眠れ
工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10
シアター711(東京都)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★
「ふるえて眠れ」という1964年のアメリカ映画があるがそれはミステリーで、この舞台とは全く関係はない。
臨終の床に、別居していた妻や家族、友人が集まって昔を振り返ったり、初めて知る事実に驚いたりするオーソドックスなストーリーである。
見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★
昔の女学校が舞台だが、何か特別な事件に基づいているわけではないので(*)、人と人が共同で何かをするときに常に起こりうる一般性のある話になっている。その描写が実にうまく、休憩なしの2時間半があっという間に過ぎてしまった。
(*)「1911年の名古屋第二女子師範学校」とチラシにありましたね。申し訳ありません。以下は特に修正する必要性は薄いのでそのままにしておきます。
小野寺ずるさん、廣瀬響乃さんのリーダー二人は心境の変化を適切に表していた、英語の先生の赤崎貴子さんの暗がりでの声は怖すぎ。新庄先生の松本祐一さんは私の大っ嫌いなぐずぐずの男を見事に演じていた。
一点だけ不満なのは脚本のせいなのか演出のせいなのか分からないが、校長をおかしな人間のように描写していたことである。あんな髪型でドロップをなめているとか、今の時代だってありえない。演劇のお約束だとしたら観客を馬鹿にしている。この校長だって学校と生徒のことを真剣に考えているのである。しっかりした校長としっかりと対峙することがこの女学校生たちの行動を正しく評価することになるのではないか。
追記:過去の「観てきた!」にも書いてありましたが杉坂初江は市川房江がモデルだったのですね。
Wikipediaの「市川房枝」の項目より引用
*** ここから ***
市川は愛知県女子師範学校(現在の愛知教育大学の前身)在学中に、良妻賢母教育に反対して同級生と授業ボイコットを実施し、後の婦人運動家としての活動を予感させた。
祖母が市川の友人であった劇作家永井愛の手によって「見よ、飛行機の高く飛べるを」の題名にて1997年(平成9年)に劇化され、その後ノベライズされている。
*** ここまで ***
THE Negotiation
T-works
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★
二つの会社が合併するにあたっての交渉を描いたホテルでの2泊3日のコメディ。
星4つか5つかで意見が別れそうです。私は後半にも2つくらい笑いのネタを入れて欲しいと思いましたが、そんなにコテコテにしてはいけないという人もいるでしょう。場面転換の半暗転が多くて私は集中が切れて嫌でしたが、椅子机の配置替えなどが見えるのが心地良いというのも分かる気がします。
どちらにしろ、存在感があってうまい役者さん揃いで、観て損のない舞台です。ぜひご自身の目で確かめてください。最後は戸田恵梨香似の丹下真寿美さんが可愛かったので宣伝してしまいました。写真集も絶賛発売中(笑)
殺してゴメンネ
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★
平成の若者を集めて作った昭和風コメディ。しかし座長が昭和にこだわる意味は分からなかった。若者のエネルギーを分けてもらえるようなこともなく、役者さんのファン以外にはあまりお勧めしない。
寒花
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/03/04 (月) ~ 2019/03/12 (火)公演終了
満足度★★★
ハツビロコウ版とはずいぶん違うなあというのが第一の感想である。医者一人をとっても今作の医者は酒を飲んでもしっかりした態度であった。ハツビロコウ版では「酒に飲まれている/世の中に斜に構えている」度合いが強く駄目な人間と私は感じた。
2つの版を観た結論は、「寒花」という作品は、良く言っても安重根の収監と死刑執行という事実からインスパイアされたファンタジーであり、悪く言えば注目度の高い安重根を客寄せに使い実際は自分の好きなことを描いただけのものである。これを観て安重根について何かを語ることは止めた方が良いだろう。
歴史的事実により近いことを知りたいと思ったらウィキペディアの「安重根」の項目を読んだ方が1,000倍もためになる。そこには弟たちが面会に来たことが書かれている。「寒花」では家族の面会はなかったことになっていたがどうしてそんな嘘の設定にしたのか理解不能である。演劇なんてそんなものなのさとつい斜に構えてみたくなるキョウコノゴロデアル。まあこの作品も「リチャード3世」なんかと同じ態度で観るべきなのだろう。歴史的事実は別にして、演劇としては長時間にもかかわらず飽きずに観ることができた。
DOWN TOWN FOLLIES Vol.11
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
よしもと幕張イオンモール劇場(千葉県)
2019/03/08 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★
何故か海浜幕張まで観に行くことに。駅周辺は歩道橋ばかりで高所恐怖症の私はかなりの遠回りを強いられた。
「DowntownFollies」は大昔なら「シャボン玉ホリデー」昔なら「今夜は最高」のような音楽バラエティーである。最近はこういうものがTVでは絶滅してしまった。また復活してもらいたいと切に願うところである。
「シャボン玉ホリデー」を今見るとコントは全然面白くない。実は昔も面白くはなかった。他に娯楽はないので仕方なく笑っていただけなのだ。一方、音楽は全然輝きを失っていない。この舞台でもコントは面白くない。しかし、会場のお姉さんお母さんたちは「笑わにゃ損々」とばかりに何でも笑って来て辟易するが、趣味の違いなのでじっと我慢である。こちらも音楽は素晴らしい。しかしコマ切れなのでストレスがたまる。
後ろに行くにつれ、長めになり完成度が上がって行く。
「チュニジアの夜」のHIDEBOHさんのタップはTVでしか見たことのない素晴らしいものだった。バンドとの合奏からタップソロパートへ。ソロの終わったところで拍手をしたかったが一人でする度胸はなかった。うーーん、悔しい。
最後は「LA LA LAND」の赤塚不二夫版の「LE LE LE LAND」である。セブがイヤミ(HIDEBOU)、ミアがひみつのアッコちゃん(島田)。「LA LA LAND」のキーとなる場面と曲はきちんと押さえてあった。バンドがうまいのでおふざけも昇華して雰囲気は最高潮に。終盤でのセブのクラブにおけるメンバー紹介にならってそのタイミングでバンドの紹介をしていた。「あのときああなっていたら」のところはイヤミとアッコちゃんに子供ができて…から暗転して明けるとアッコちゃんの隣にはイヤミに代わってレレレのおじさんが座っていて「もっと聴いて行くかい」「もう行きましょう」となるところは中々それらしい良い感じであった。イヤミとアッコちゃんとレレレのおじさんなのに哀愁を感じてしまう。
満足度は初めの1時間30分は星2つ、最後の40分は星5つ。短くてつまらないところを削って、長めのものにしてほしいものだ。個別には島田歌穂さん、HIDEBOHさん、バンドは星5つ、北村岳子さんは星4つ、平澤智さんは星3つ。
SWEAT
劇団青年座
駅前劇場(東京都)
2019/03/06 (水) ~ 2019/03/12 (火)公演終了
満足度★★★
役者さんのうまさは十分楽しめたが、やっぱりこれは
アメリカ人のためのアメリカ人の物語
なのだ。日本人が演じて日本人が観ることにどれだけの意味があるのだろうか。
人種の多様性を表現できないし、全く異なる社会制度を役者も観客も理解できていない。この作品ではそれらが不可欠だと思う。
VOICARION Ⅳ Mr.Prisoner
東宝
シアタークリエ(東京都)
2019/03/03 (日) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
台本、BGM、朗読どれも良い、しかし物足りない。良く言えばスタイリッシュ、悪く言えば地味と私は感じた。だがしかし、会場は満員御礼の盛況である。しかも最後はスタンディングオベーション(ええ??そうかあと私は当惑)。再演であることも考えると主催者の方針は多くの観客の心をとらえていることは認めざるをえない。
朗読担当は名人3人。
上川隆也さん、TVよりも更に芝居がかった発声が心地よい。
林原めぐみさん、少女の声と大人の声を使い分ける。私はアニメ声よりも落ち着いた声に魅力を感じた。
山寺宏一さん、9人の声を演じ分ける。
音楽はピアノ、バイオリン、チェロ、パーカッション(含マリンバ)の生演奏。
舞台美術も美しい。また場内アナウンスで「特殊効果に使うものは人体や衣服に安全です」と繰り返すのは何かと思っていたら…であった。大したものではないがサービス精神があるのは良い。
はなにら
MONO
吉祥寺シアター(東京都)
2019/03/02 (土) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
あらすじ:静岡市の沖にあるスーパーもない島での物語。20年前に島の火山が噴火し火砕流で多くの人が亡くなった。そのとき家族を失い一人ぼっちになった2人と6人が2組の共同生活体/疑似家族を作って暮らしてきた。追悼式典の日、一番年少の女性があることで島を出ると言い出し、父親や兄、姉として彼女を見守ってきた「家族」は過剰な反発をしてしまう…。
王道の家族ものの設定をちょっとひねって焦点を鮮明にしています。MONOにとっては結成30周年の節目に新加入の4人を迎え、改めて確認する原点なのでしょう。前作の「隣の芝生も。」とは違った直球勝負のお話です。しかしお涙頂戴にはならず、チラシにあるような涙は心の中、あるいは舞台で描かれていないところで流されるものなのでしょう。
題名の「はなにら」は最近島に増えてきた植物という設定ですが実物が登場することはありません。繁殖が旺盛でニラやネギのような匂いがあるとのこと。花言葉は「別れの悲しみ」。
パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】
劇団四季
東急シアターオーブ(東京都)
2019/01/20 (日) ~ 2019/03/08 (金)公演終了
満足度★★
ヒロインの近藤合歓さん、バレエの方らしく踊りはほれぼれするほど美しい。しかし歌は単調で情感に乏しいものだった。声質は良いのでもう一度特訓されるようお願いしたい。
TOCTOC あなたと少しだけ違う癖
株式会社NLT
ザ・ポケット(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
いやあ面白かった。久しぶりに腹から笑った。
どついたり寝っ転がったり楽屋落ちとかばかりが幅を利かせていて長らく笑いを忘れていたが、そうそうこれだよと記憶喪失症から蘇った気分だ。まあこれも結構下品ですが(笑)
フランス産ということに引っかかる人もいるかもしれないが、かつては音楽も映画も文学もフランス産があふれていた時代もあったのだ。今ではフランス産というとブランド物のバッグくらいのものになってしまったが、シラク元大統領が日本通であったり、フランス人オタクが多いなど、実はフランス文化と日本文化は相性が良いのだ。
ベテランの4人ルー大柴、近童弐吉、中村まり子、山崎美貴の皆さんのうまさには感心するばかり。若手(*)の井上薫さんは飛び道具を得て、魑魅魍魎のベテラン4人と互角に渡り合い、ひと泡吹かせることに成功している。私も若手の役者だったら是非この役をやってみたいと思った。痛快だろうなあ。
(*)井上薫さん、調べてみたら若手ではなかった。むしろ魑魅魍魎の一人(笑)まあ、あそこまで演技ができるには年月が必要だわね。
ルー大柴と分かってチラシを投げ捨てたそこのお嬢さん、騙されたと思って行ってみましょう。きっと新しい世界が開ける事でしょう。カンフェティ席が安くて良席です。
舞台「山犬」
オフィス鹿/ネルケプランニング
サンシャイン劇場(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★
チラシのビジュアルに惹かれて、女優陣がAKB48所属であることを知らないで行ってしまった。
2018世界選抜総選挙の結果を見ると
岩立沙穂 22位、太田奈緒 62位、谷口めぐ 33位
となっていて、立候補者339名(内海外から15名)中なのでかなり人気のメンバーの方たちである。私はどなたも存じ上げないが、私の席の周りにも反応の良い方たちがいて集客力は結構あるようだ。
歌と踊りは残念なものだが、芝居は強力な男性陣の助けもあってかアイドルであることを意識せずに観ることができた。しかしストーリーはかなり強引でもっとうまい人がやらないとそれが目立ってしまう。悲鳴は声が良く通って雰囲気を出していたが、一番怖いのはドドーンという低音の爆音であった。