見よ、飛行機の高く飛べるを 公演情報 ことのはbox「見よ、飛行機の高く飛べるを」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    昔の女学校が舞台だが、何か特別な事件に基づいているわけではないので(*)、人と人が共同で何かをするときに常に起こりうる一般性のある話になっている。その描写が実にうまく、休憩なしの2時間半があっという間に過ぎてしまった。
    (*)「1911年の名古屋第二女子師範学校」とチラシにありましたね。申し訳ありません。以下は特に修正する必要性は薄いのでそのままにしておきます。

    小野寺ずるさん、廣瀬響乃さんのリーダー二人は心境の変化を適切に表していた、英語の先生の赤崎貴子さんの暗がりでの声は怖すぎ。新庄先生の松本祐一さんは私の大っ嫌いなぐずぐずの男を見事に演じていた。

    一点だけ不満なのは脚本のせいなのか演出のせいなのか分からないが、校長をおかしな人間のように描写していたことである。あんな髪型でドロップをなめているとか、今の時代だってありえない。演劇のお約束だとしたら観客を馬鹿にしている。この校長だって学校と生徒のことを真剣に考えているのである。しっかりした校長としっかりと対峙することがこの女学校生たちの行動を正しく評価することになるのではないか。

    追記:過去の「観てきた!」にも書いてありましたが杉坂初江は市川房江がモデルだったのですね。
    Wikipediaの「市川房枝」の項目より引用
    *** ここから ***
    市川は愛知県女子師範学校(現在の愛知教育大学の前身)在学中に、良妻賢母教育に反対して同級生と授業ボイコットを実施し、後の婦人運動家としての活動を予感させた。
    祖母が市川の友人であった劇作家永井愛の手によって「見よ、飛行機の高く飛べるを」の題名にて1997年(平成9年)に劇化され、その後ノベライズされている。
    *** ここまで ***

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    2019/03/15 19:45

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