8人の女たち
T-PROJECT
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
映画は名女優の競演で話題になったが、女優の名を一人も知らずとも観たいと思わせる(タイトルの力か、宣伝美術の効果か)。何とか都合を付けたいのだが。。
「韋提希(いだいけ)・パターチャーラー」
メメントC
座・高円寺2(東京都)
2019/11/07 (木) ~ 2019/11/08 (金)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
あの『太平洋食堂』の作家が・・元来仏教方面に造詣の深い人であるのか、寺院で上演されたパターチャーラーの初演は文脈も何も・・あ、お寺に居るだけで「その」文脈に乗っているという訳・・演劇仕立てとは言え、仏教世界のある寓話か実話か知れぬ女の物語、今の自分の言葉にすれば「今ここ」にどう引き付けて見れば良いのかえらく戸惑った「舞台」だった。
思えば『ダム』にあったその片鱗は、ダム建設をめぐる闘いのドラマの最後、「思い」を残した霊魂の仕業かと疑われる超常現象が、余韻を引く。力無き者の正義の闘いの多くは敗北を喫し、地上に「思い」を残す。そこに宗教の生まれる契機がある。キリスト教が正に「正しい」側であったイエスの無残な死から起って来たように。仏教の事は詳しく知らないがこの世の無常、不条理との苦悶の闘いが結晶化したもののように見える。・・と、こう書いてみてもなお、嶽本女史の現在地を判った気にはならないのだが、奇妙な引力がある。
ごえん
東京タンバリン
小劇場B1(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
ペール・ギュントたち ~わくらばの夢~
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2019/11/09 (土) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
ただしヤクザを除く
笑の内閣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/11/07 (木) ~ 2019/11/11 (月)公演終了
燃えつきる荒野
ピープルシアター
シアターX(東京都)
2019/10/30 (水) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
存在だけを知りつつ未見のままであったピープルシアターの名前が昨年あたりから気になり始めるも観劇に至らず。船戸与一作品への拘り・・・それ、何だろう?という素朴な興味。
バチーダ
wonder×works
座・高円寺1(東京都)
2019/10/30 (水) ~ 2019/11/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前々回の劇作家協会新人戯曲賞の最終候補作家(結果は惜敗)が昨年・今年とコンスタントに作演出している。2年前に観た候補作は、登場しない「動物」が鍵を握る何やら不思議な味わいのある劇だったが、今回は何が出てくるか・・。
異邦人
劇団民藝
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/09/26 (木) ~ 2019/10/07 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
俳優座、文学座に比べ、戦後新劇団三雄の中でも時代のサバイバーと見てしまう民藝。
理由は言うまでもなく民藝の代名詞であり1950年代当時衝撃的だったという『火山灰地』が、この舞台によって演劇を志す人間を多産しただろうにも関わらず、かの衝撃は「作品」自体よりは時代との共振がもたらしたのだと推察できてしまう現在、時代と共に退場する事なくよくぞ存命できているなァと、素朴に感心してしまうだけの事。
『箆棒』以来二度目となる中津留作品舞台だが、(劇評界での評価がいまいちだった)『箆棒』は私には新劇俳優が映える新劇風(イプセン風)戯曲を作者がオマージュとして書いたのではと感じる所あり、好感触だった。
今回も評判は微妙だが、そうなると益々楽しみである。
瘋癲老人日記
劇団印象-indian elephant-
小劇場B1(東京都)
2019/10/02 (水) ~ 2019/10/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
いつ何故そう思ったか忘れたがこの劇団は一度観ておきたい・・と思っていた所へ谷崎最晩年作品の題名。観劇ほぼ決定の由。実は高校時代谷崎にハマり、新潮文庫版を読破しようとしたがこの作品だけ残して止めたのを思い出した。この機会に読んでみるか・・
スリーウインターズ
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2019/09/03 (火) ~ 2019/09/15 (日)公演終了
ピノッキオ
座・高円寺
座・高円寺1(東京都)
2019/08/31 (土) ~ 2019/10/04 (金)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
座高円寺が毎年行う幾つかの企画の一つで、学齢期の子を主な対象とするが舞台は上質。『ピノキオ』は今年で3年目だったか、確か初演を観た。その前のレパ『旅とあいつとお姫様』は同じ演出家(外国の方)で美しい手品を見るような舞台だった。
年一度の「劇場へいこう!」に『ピノキオ』が掛かる内にもう一回は観たい。
めんたいぴりり 未来永劫編
博多座
明治座(東京都)
2019/09/22 (日) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
以前華丸大吉がローカル色強烈な話としてた笑いのネタにしていた華丸主演ドラマ「辛子めんたいを発明した男の物語」とはこれだった。東憲司作と知ったのはうんと後の事。東京でお目見えとは嬉しい。
ENDLESS-挑戦!
劇団銅鑼
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/08/27 (火) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
劇団銅鑼に「見たい!」がこんなに・・。田口萌作・西川信廣演出コンビでの銅鑼公演は二度目という(一度目は見ず)。劇団球主宰、作演出の田口女史の仕事も初めてだが、他団体に書下ろしをやる程精力的な演劇人とは承知せず、言う程観ていないが既知ではある銅鑼を通じて、初ものを見てみたい。
リーグ・オブ・ユース 〜青年同盟〜
雷ストレンジャーズ
シアター711(東京都)
2019/09/15 (日) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
演出家小山ゆうなを頂くユニークなグループで選ぶ演目がまずユニーク。チラシのデザインも好み。程よくミステリアスで劇団名からそもそも独特で、いずれは「こりゃ雷しか扱えない演目だ」等と評されたり、演劇界の独自な場所を占める日を想像させる独自な存在。楽しみ。
『humAn』
劇団夢幻
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2019/08/28 (水) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
国粋主義者のための戦争寓話
ハツビロコウ
小劇場 楽園(東京都)
2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
鐘下辰男のまたまた初めて目にする演目@ハツビロコウ。刺激的なタイトルながら内容は不明。が、ハツビロ or 鐘下作品には無担保融資OKな私。
と書いてみてふと考えた(全くの脱線)。
・・「結果の見えない」観劇という行為は投資行為に通じるものがある。期待高は勿論、「配当」にでなく、「事業」(芝居)そのものに対してだ。感動という成果を期待してチケット代を払い、時間と交通費をかけて観に行く。
一方、企業やその事業に対して投資をする者は、その事業の成功を喜びとし、社会貢献を為した事を誇りとするがよい。ゆめゆめ、企業に負担を課す配当金を強要せざるべし(この二十数年は全く逆の状況らしいが)。
では観劇で「配当」に当たるのは、例えば・・お近づき、だとか。女優や男優への下心、とか。これ観たら胸張れるとか・・。副次的な利得を愉快がってはならないとは思わないが、主たる利益=芝居の感動でありそれへの期待であるべき、という事だろう(あまりウマイ喩えでなかったか)。
社会のよりよい進展を期待して「資本主義」なる仕組みを現在チョイスしているに過ぎないのだ、と考えてみる。すると投資というものが(手段でしかない)金を具体的な事業の発展に寄与するための貸与でなく、自分が金を得る「目的」に成り下がっているのだしたら、それが当り前だと言うなら、一体何のために資本主義制度をかついでいるのか・・という話。
義務教育で習った資本主義(=株式会社のしくみ、とか)に照らして、実態はどれだけえげつ無い仕組みなんだと。小学生にこれを教えるのかと(教える訳ないが)。高校あたりで「資本主義は放置すれば暴走し野蛮化するので大きな政府で統制する」いわゆる修正資本主義の時代が今である(だから安心しなさい)、と教わった。
おかしな事が通っていく。情報のパイプ詰りにより無教養化していくニッポン...。
観劇という行為が如何にこの惨状への静かなプロテストになっているかを改めて思う今宵であった。
ハツビロコウには、腐れ資本主義、に限らず「常識」の欺瞞を撃つ舞台を。
リハーサルのあとで
地人会新社
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/09/01 (日) ~ 2019/09/10 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ベルイマンは映画界ではある種特別な存在。ベルイマンの凄さは物語そのものより、画となった表現の雄弁さにあると思っているので、「お話」の舞台化にベルイマン的要素がどう現れるのか現れないのか想像付かないが、名前の威力。一昨年地人会新社の初観劇だった「豚小屋」は優れた舞台で、今回もどれ程のレベルの作品にお目見えするのか期待押さえ難し。
私の恋人
オフィス3〇〇
本多劇場(東京都)
2019/08/28 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
常宿スズナリでなく本多でやる3○○、えらく宣伝が早いと思えばのん出演となっている。そう言えばあまちゃんで熱く共演していたっけとほのぼの思い出したものの、もう一押し足りず据え置いていた所が、作品は今年芥川賞受賞の一癖ある作家の過去作(三島賞受賞)という。食指が伸びて原作を読んでしまった。
渡辺えりと親和性の高い作品だがそこをどう攻めていくか楽しみ。ロングランしたアニメ映画の声で稀有な存在感を示した、のんの立ち姿も楽しみ。
肉体だもん・改
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2019/08/17 (土) ~ 2019/08/26 (月)公演終了
未必の故意
さんらん
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2019/08/08 (木) ~ 2019/08/18 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
劇団所属時代に試演会的に上演された作品を、さんらんではどんなイメージで打ち出すのか楽しみだ。
安部公房戯曲を好んで上演する貴重なユニットとして注目(オリジナルにも期待)。勝手な要望だが、以前の演出でないのを観たい(失敗・成功に関わらず演出的挑戦を見たい気持ちである)。