I元の観てきた!クチコミ一覧

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「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2019/09/28 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/28 (土)

徹底したリアリティに痺れる。公式の写真を見るだけでもその細微さに対する私の驚きを理解して貰えると思うが、実のところ…その実在感は舞台美術に留まらない。
その光 … 環境音… 雨音ひとつとっても、単一の響きではなく、複合的な深みとリアリティで迫ってきて、まさしくその場に居合わせている感覚だ。役者の生活感も本当に徹底的。

優れた対比構図が双方の心情を引き立て、深夜に物思いに耽る空気が共感を誘う。色んな想いとモチーフを重ねたタイトルが… 観劇後に改めて沁みてきました。

しっぽをつかまれた欲望

しっぽをつかまれた欲望

体現帝国

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2019/09/25 (水) ~ 2019/09/25 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/25 (水)

無意味とも思える装飾過多の言葉の数々(私好み笑)で彩られた文脈の芯には明らかにエロチシズムが潜み、どうも文筆家らしい大足の語りだけでも…既に「動く官能小説」の様相を呈していた。 装飾込みでは なかなか文意が頭に残らないけど、概ね様々な欲望の源泉掛け流し、文学的な形容が返って滑稽で面白い。

そしてオブラートに包まれていたソレが、タルトの登場辺りから物理的にもその傾向を顕著にしていくのには驚きを隠せない。体現帝国とはいえ、芸小でこんな表現が観れるとは芸小の歴史に一夜で伝説を作ったか笑。
そして黒子(顔面まで全身黒づくめの女)達に、登場人物達が…人形さながらに操られる様は、何かしらの暗喩を窺わせる。

特に不安姉妹(?)の語りは、黒子が口だけを剥き出しにして…姉妹の言葉すら操るが如きで、な~んかシニカルな想像を呼び起こす。このシーンはビジュアルも含めてお気に入りです。

表の煌びやかな欲望と狂乱の裏で… 何かに操られているような感覚、背景に続く軍靴の様な響き、そして最後のナレーションを含めて…伝える気が無いようにも思える言葉たち… もやもやぁ~と何かを暗示する空気を漂わせた時間でした。まだ客がほとんど残っているうちから… 速攻でバラシを始めて、余韻を破壊するのも、敢えての演出なのかなぁ… 何かを窺っちゃうね。

青年と死[秋]

青年と死[秋]

Contondo

ささしまスタジオ(愛知県)

2019/09/22 (日) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/22 (日)

4月の「青年と死 [春]」を継承しつつ… より現代アート… インスタレーションの趣きが強まった。

印象としては… 原作「青年と死」をバラして各所に散りばめた… 一種のコラージュかな。芥川龍之介の原戯曲をとても効果的な構成にアレンジして、観る者にじっくり浸透してくる感触。小道具の見立ても実に良い。

そして何より女優陣の醸す雰囲気が… 妖しくも美しく… 狭い劇空間に密度濃く全方位に漂う。かなりグッとくるものあり。 観るというよりも… この場に浸りながら… 原作の原意をどう孕んでいると読み取るべきか…と思索を巡らしたが、これはかなり観る者の感性に負うところが大きそうだね。

私自身、作り手の思惑に対する疑問や妄想とかが生まれては消えたが、独力で落しどころを探そうとすると難しいねぇ。勿論、そんなことを一切考えずに楽しめる様にもなっている。女優陣の醸す妖しくも美しい佇まいは、原作テキストの枠をはみ出して… 各々が生ける作品の様に会場を徘徊する。まるで生態観察する様な面白味も湧きました。

理解せずとも楽しめる雰囲気は実に現代アート的… とても自由だ。 本作は今後を含めて4会場を彷徨うのだが、1会場の中でも彷徨っている感覚があり…さしずめキャラバンの様相。妙に日常感がこぼれる時もあって、全般的に結構自由に振る舞っている気がするが、その空気を律するキッカケ音とその直後の女優の振る舞いの緊張感がとても印象に残っています。どんな風に観れるのか… 観るべきか、迷う人もいるかもしれないけど、観る側もかなり好き勝手に周囲を動いて観ることができますし、観る側が臆さなければ、かなり間近でも観れます。

2時間超 滞在したけど、もっと居たかったし、別の会場でどんな見え方になるのかは興味を湧かせてくれました。

Blank Blank Brain

Blank Blank Brain

劇団芝居屋かいとうらんま

御浪町ホール(岐阜県)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/21 (土)

多作の作家の頭を覗きみる… てんでジャンル違いの3作品を通じて目の当たりにする混沌と発散と重なりと貫く芯… 一概に論理では説明しきれない「揺らぎ」に作家の…人間の本質と限界と欲望と足掻きが見え隠れ。まるで… 後藤さん自身が自分に語り掛けるような展開と、最後に観客に託すかの様な想いにとても痺れる。

更に今回、まるでオムニバスの様な構成の中、各々のキャラの立ち方が際立ってて、役者鑑賞的にも美味しいことこの上ない。

サプライズ、いりません。

サプライズ、いりません。

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/14 (土)

試験管ベビーはコメディ一筋で構成や進行も割とシンプルなイメージでしたが、今回はちょっと演劇的な技巧を凝らす試みが面白かった。

ネタバレBOX

同一のオフィスに2つの職場… ほぼ男対女の様相を成す ㈱試験管小型エレベーターと高倉デザイン事務所が共存。これが…コントラストのはっきりした青組vs赤組の雰囲気で仕分けられ、単に出ハケで切り替わるのだけでなく、サプライズ体験ネタで盛り上がるに連れ、両方の職場が舞台に居続ける… あたかも時空間が重なっているかの趣きだ。一方が動いている間は、他方は彫像の様に役者が静止する… 切り替わりのセリフはシームレスに繋がっていく… 妙に現代アート風な装いを感じさせるパフォーマンスで、あぁ演劇を観ているなぁ… という気持ちを起こさせました。
第8回名古屋学生演劇祭

第8回名古屋学生演劇祭

第8回名古屋学生演劇祭

うりんこ劇場(愛知県)

2019/09/06 (金) ~ 2019/09/10 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/08 (日)

今年も全作品フルコースを堪能!
何故だか特にAとBに各々似たテイストが集中したという組み合わせの妙が印象的で、誰が呟いていた「Aは死のブロック」ってソッチのことかい笑。Bは総じて一筋縄ではいかない…感想しんどい笑

全くの個人的な趣味でのブロック別推しは、…

Aがハイセコとひとみしりがタイ、
Bが在り処・次点がグリーきんかん、
Cはポスト人類・次点がムヂンエキ、
(Bの 1秒/sに気まぐれ には好みの空気があるが、私の理解が及ばず、咀嚼要で除外。)

でした。

7th

7th

team.ups!

スタジオ・座・ウィークエンド(愛知県)

2019/09/06 (金) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/07 (土)

ミステリー調コメディ。空知さんの個性が活きる探偵とラーメン屋の掛け合いが面白くて好み。秘密もラーメン屋のがバカバカしくも意外性があって面白い。ヒロインも意外に飛び道具だったり ダークさを覗かせる等、全般にキャラ使いが巧み。

ギョエー! 旧校舎の77不思議

ギョエー! 旧校舎の77不思議

ヨーロッパ企画

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2019/09/04 (水) ~ 2019/09/04 (水)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/04 (水)

タイトル通り! 怒涛の不思議77連荘(笑)
ネタの1つ1つは割とベタなんだけど、使い方と見せ方が本当に上手いよなぁ。オーソドックスさとハイテクが噛み合う装置・道具・映像の巧みさは見事と言う他はない。驚きに満ちている。 観ていて本当に楽しい… 生で観ることの楽しみを満喫させてくれるよね。
笑い以外のネタや演出もオーソドックスなツボを突いてくる感じが巧みで、新鮮味は薄いけど着実に良い気持ちにさせてくれる… コメディの良い味付けになっている。これぞ王道ってヤツなのかもしれない。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/08/31 (土) ~ 2019/09/02 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/08/31 (土)

「1961年:夜に昇る太陽」史実ありきだからこそ、流れに乗っていく悪意なき勢い…リスクを呑み込まざるを得ないシビアな背景、時代感が良い…まずは客観的に描かれる所に好感。演出としても演劇的な面白みがふんだんで、重い話が無理なく吞み込める。役者の剛柔の振れ幅もすごいな。剛の圧は半端ないし、コミカルさにも長けているし、コレを真ん前、至近距離で観れる幸せ。

「1986年:メビウスの輪」せっかく握った舵なのに… 加速度的にモヤモヤを増していく展開。決して単純な欲などでは語れない…言葉にし難い"ままならなさ"がキツイ。ヤクザ論法の演技が秀逸。そして…物言わぬモノの視点と声の描写がとても良いなぁ。

「2011年:語られたがる言葉たち」ひたすら"生"を叩きつけくる感覚。1,2部とは打って変わって… 芝居っ気から遠ざかり、ドキュメンタリーを眺めていた… ただ ただ言葉の奔流に晒されていた… その圧力が終盤の印象的なシーンに結実していくの見事。纏まりが感じられないのが演劇としては不満にもなるのだが、まさしくそこが本作の訴える本質でもあるのは伝わる。現実が…描く対象の母体があまりにも大きすぎ…煩雑すぎるのだ。確かにここにしか落とし所はないのだろう…作り手の実直さを感じる一方で、相性というキーワードが皮肉に響く。

三人寄れば、文句の杖

三人寄れば、文句の杖

劇団あおきりみかん

シアターウィークエンド(愛知県)

2019/08/22 (木) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/25 (日)

割と簡素な舞台美術になりがちなこの劇場に…ガチのリアル志向の神社の美術、不惑の女性たちに謎の着ぐるみ女子会、どめどもなく溢れる文句(不平不満)の数々… ありとあらゆる組み合わせで「ギャップ」が発生しているのが実に楽しい。特に着ぐるみのインパクトが大きくって、これがなかったらだいぶん印象違うよなぁ。

そして、怒涛の文句の洪水なのにぜんぜん嫌みに感じられない味が良いね。そしてまた… その文句の言葉を見事に具現化して出てくる隅田佳乃(私が観たのは平林ももこさん)が良かったです。誇張されたインスタ女子、世渡りうまそで嫌みに気取った様な振る舞いの中に… 秘めていた「趣味のあった仲間」を渇望するアグレッシブさや そのクセたやすく折れそうになるという性格の揺れがコメディに合うねぇ。

名古屋-新大阪

名古屋-新大阪

NPO法人C,A,ワークス

ナビロフト(愛知県)

2019/08/23 (金) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/24 (土)

不思議な感触… 一人芝居を6本同時に観ている感覚に陥って、どこを見ていれば良いのか分からなくなる時間があった。
空間は環境音が馴染んで良い… そしてそこからの振れ幅。

とりあえず、ニノさんはかなりヤバくて かなりレアだとは言っておかねばならない。
おぐりさんもかなりキテた…想像力次第だけど、アレはかなり怖いよ。
そしてミヤマまゆ恐るべし。これは語り草になる:(;゙゚'ω゚'):

「いつだって窓際であたしたち」+「いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した」

「いつだって窓際であたしたち」+「いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した」

ロロ

三重県文化会館(三重県)

2019/08/24 (土) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/24 (土)

高校生の日常/現実の振る舞いを ある意味理想化/洗練させた"超"日常演劇。有りそで無い…無さそで有る…現実に散りばめられたアレコレを磨いて再構築した一種のコラージュ/現代アート感、仄かに不条理で楽しく切ない。なんて言って果たして伝わるだろうか笑… この不思議な感覚が。

実際の高校生ver.とロロ役者ver.の2本立てであることで、どちらの愉しみも湧き立たせてくれたのがとても尊いね。
個人的にタイムリーな要素もあって、あの世界には廃墟文藝部のめ〜さんも潜んでいる様な気になって観てました(笑)

Lovers

Lovers

南山大学演劇部「HI-SECO」企画

ナビロフト(愛知県)

2019/08/16 (金) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/08/17 (土)

アガリスク作品とその影響濃いめな創作コメディの連荘は面白い試み。
もはやダニエル小柳 独壇場感… どこまで突っ走るのか

ミルユメコリオ

ミルユメコリオ

幻灯劇場

京都市東山青少年活動センター(京都府)

2019/08/09 (金) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/08/12 (月)

笑いと印象的なフレーズが交互に挟まれるのが特徴的で、特に使われる比喩表現の巧みさが良い。初演が劇団旗揚げ公演用に書き下ろされたというのも頷ける気概が伝わってくる程に… 印象的な言葉が実にふんだんに盛り込まれていて、意味深さを増す。咀嚼する時間を要するところもあるので、小説向きな気もするが、それらを噛み締めることで味わいが増していく。戯曲を買えて良かったなと思える。

ネタバレBOX

そして演出。
劇場に入った段階で興味を惹いてやまない舞台武術。ポツンと1つ置かれたイスと… いかにも少女の登場を予感させる白い帽子。黒板を床に敷いた様な傾斜ステージは、明らかに何か描かれるのを待っている。チョークで描かれては消されていくそれは、何となく牧歌的で 様々に想像力を掻き立てては…心情をも映し出す。
主にコミカルな使われ方をする身体表現もとても見応えがあって、身体能力の無駄遣い感(笑)すらあるのがものすごく好きです。そういうパフォーマンスも含めて、実に現代アート的な装いなのが印象的です。こういうのトリエンナーレとか… 演劇の枠を飛び出して演って欲しいなと思う。
Love or Crown

Love or Crown

Queens of the Hill Company

G/Pit(愛知県)

2019/08/09 (金) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/08/11 (日)

衣装やアクセサリーとかの外見の作り込みもさることながら… 「飾る言葉」の数々が美しく…かつ畳み掛ける物量を備えているのが最大の特徴かな。オマージュではあってもこの台詞群を 自前で書くセンスは大したもの。
そして 照れが僅かでも入れば途端に笑いのツボに入りかねない世界なのだが、見事に卒なく演じきって「超陶酔演劇」を完成させている。これは好きな人には堪らないだろうなぁ。

つよいこども

つよいこども

右脳中島オーボラの本妻

ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)

2019/08/03 (土) ~ 2019/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/08/03 (土)

今までの右脳作品をろくに理解できてはいないが、それでも見せ方は洗練さの度合いを増してきている気がする。ポイントをより収斂させ、より深く、より強く。

今回1回目を観た後に当日パンフ記載のキーワードも調べまくった上で仮説を立て、翌日2度のおか割を重ねて、遂に私の右脳観劇史上初めて「全体を俯瞰しての解釈(仮説)」を立てることが出来ました。その一方で、作演 丸蟲御膳末吉さんが終演後にツイートされた…『感じる事や感じられる事は、お客様其々で 本当に其れでヨイのです。』…が、いみじくも真理を突いていると思えました。
考察を深めるにつれ、 右脳作品は「万華鏡のような芝居」だなと思えてきたからです。

ノンストップの激流の中で千変万化にその形を変えていく右脳作品は… そのまま丸ごと理解することは至難の業ですよね?
その時々に作品のどこに注目するか、どの視点で見るか、何の意味で受け取るか、どんな経験を経た人が…どんな精神状態で観るのかで、心に残る印象はまさしく千変万化の極みです。どんな芝居にもそういう一面はあるものの…右脳作品ほどそれを顕著に感じるものは無い… 作品の輪郭ですら一様には見えない。…そういう構造で出来ているんだと思う。 観る人の「心を映す鏡」たる多面性を備えているのではないかと思えます。

小刻みに 戸惑う 神様

小刻みに 戸惑う 神様

劇団ジャブジャブサーキット

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2019/07/25 (木) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/28 (日)

とある弔事・葬儀場のワンシチュエーションの中に… 日常と非日常、常識と非常識、現実と非現実… そういった相反するモノが絶妙なバランスで同居している。弔事だけど湿っぽさは内に秘め、笑いも交えた力を抜いた会話が…返って現実味を帯びる。登場人物各々の中に… 仔細は見せない…でも…うっすら透けてくる背負っているモノが意味ありげに存在感を放ち、何本もの作品が凝縮されている印象を受けました。
ここ暫くの新作は はせさんの趣味が色濃く出た仕掛けが多かったですが、今回は割と控えめ… いや…これまた上手いバランスで作品を彩っていると言うべきかな… すごく自然に…受け入れることができて好みでした。万人に受け入れられる作りになっている気がします。観る人によって、好きなところに勝手に想像の翼を拡げられる感じもありました。
そしてね~… 含蓄ある名ゼリフが随所に頻発して… でも必ずしもそこから何かを展開させることはしない贅沢な作りで、 とても妄想を呼ぶ。各役者の役作りがそこに利いていて、どの登場人物にも惹かれていく感じ。ベテラン老若男女の活躍は勿論、入団の浅い若手(林さん、山﨑さん、松本さん)がとても面白い使い方をされていてギャップが楽しい。役者を眺める意味でも楽しみが多かった。

INDEPENDENT:NGY 19

INDEPENDENT:NGY 19

ナビロフト

ナビロフト(愛知県)

2019/07/20 (土) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/20 (土)

東海地方のINDEPENDENTは2015年から5回目の観劇。いつしか大阪本戦にも足を運ぶようになり、NGYは前年の選りすぐりを愛でつつ、名古屋からの刺客候補に期待の眼差しを向ける場に。今年は特に野心が感じられたなぁ。

DOGS,UNDER THE ROSE!

DOGS,UNDER THE ROSE!

メガネニカナウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/07/09 (火) ~ 2019/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/15 (月)

物凄くヘビーなシチュエーションをホップな歌で彩り中和したエンタメ芝居。
自己を肯定する力、可愛いは自分で作れる… 底辺から這い上がるポジティブさ…生きる強さを…不幸な乙女に授けていく流れと気軽に観ていたのが一転!
架空の漫画だった筈の「鬼退治」の仕掛けが解き明かされるにつれ、極め付けのダークサイドに話が傾く。
涙無くしては語れない犬猿雉たちの生き様は、勿論 本作のエモーショナルな盛り上げの核ではあるが、私はやはり…徹底的な悪として描かれる郎太郎の描写の秀逸さも強く推したい。他者を弄び支配する恍惚感、ふてぶてしさ、そして… オオイヌの最期に際しても、ただ一人 嬉しげに良い画を狙う仕草を続けるサイコパス感。何か…妙に現実感を醸す様に思えるのは、昨今の世相ゆえでしょうか。彼あってこそ作品が… 女たちの生き様がピリッと引き立ったと思えました。

無名劇団第31回公演「プラズマ」

無名劇団第31回公演「プラズマ」

無名劇団

SPACE9(あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階)(大阪府)

2019/07/12 (金) ~ 2019/07/15 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/07/15 (月)

登場から驚きの衣装。和洋混在のテイストで… 率直な初見の印象では、現代劇のシチュエーションから大胆にかけ離れていてビックリの一言です。いやぁ、刑事まで含めて一貫してあの衣装空間です。必ずしも調和しているとは言い難いんですが、この浮いた感じがこの「現実世界なのに非現実感のある出来事」という空気を後押ししている?
ただ、主人公イズナがこれで白いキャップを被ると意外に球児っぽく見える感覚はちょっと面白かった。
あと、プラズマや炎の表現を… 薄布と特殊な照明処理で複合的に表現しているのも新鮮でした。古典とテクノロジーの融合が新たな想像力を湧き上がらせる感覚は楽しくって、そういった見た目の演出は観るべきところが多かった。

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