I元の観てきた!クチコミ一覧

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「シゲル」

「シゲル」

うめめ

G/Pit(愛知県)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

二度と観れない驚きの配役
 キャスト見た時は「何コレ、ねづみさん逆ハーレム芝居?w」って思ったけど、これだけのキャストをこういう風に使うんだ( ゚д゚)と観てビックリ。これはきっと二度と観れない驚きの配役。
 質的にも、割と演技力飛び抜けがちなねづみさんの周りを手練れのベテラン勢でしっかりバランスして、唸る芝居やったな〜。脚本も、実は渋く重いホームドラマなのに奇想天外さがてんこ盛りにトッピングされてて、多様な面白さがあった。

好きも嫌いもいつかは棺桶

好きも嫌いもいつかは棺桶

劇団わに社

ナビロフト(愛知県)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

活力溢れるコンセプト劇団
 コンセプトがハッキリしている劇団は活力に溢れてるな。役者個々の小芝居が個性的で活き活きして、ある意味オムニバス演劇を観ているよう。転じて序盤発散気味な印象で話の収拾は大丈夫かと余計なお世話的心配をしたが、上手く纏めたし、しっかりミスリード効いてて、話としてもかなり楽しめた。
 作品以外もキャスト大勢出しての客入れや名刺営業やら、客への印象づけに随所に工夫や熱意が溢れてて、う〜ん、あの社長デキる!って感じ。もっと早く株券買っときゃ良かったwww
 役者さんは粒揃いだけど、鹿島婆さんsの大上さん、齋藤さん、やまださん、罵詈雑言シスターの伊藤さん、無表情でグイグイ押すリポーターの加藤さんあたりツボ。あと、正統派美少女的なイメージと思っていた加川さんは実は色々演技派ね、ビックリ。(ツボ大杉)

地点『かもめ』

地点『かもめ』

地点

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

進化するかもめ
 全体的に素晴らしく作りが丁寧。パンフによれば、同じ演目を何度もリメイク・再演出しているそうで、さもありなん。客入れの段階から観客を楽しませ、惹き付け、予備知識を与える趣向がふんだんで、極めて観客本位の姿勢です。そのまま、ほぼシームレスに本番突入。
 プレ企画ビデオ上映のコリオレイナスでも感じましたが、独特の発語・セリフ回しで終始楽しめる。・・・たとえ言っていることが理解できなくてもだwww
 実際ちょっと感情移入しづらくて、単発の事象は理解できても全体を解釈できなくて困ったのですが、パンフの解説を読むと、それはあながち間違った感じ方ではないらしい。せめて先にパンフを読んでいれば、また別の楽しみも加わったろうと思うと残念。
 でも再演出の可能性は0ではなさそうと思えば楽しみが残る。「地点のかもめは観たことがあるから」が観ない理由にならない、絶えず進化する劇団のようですね。

パンク歌舞伎「ハラ版 天守物語」

パンク歌舞伎「ハラ版 天守物語」

ハラプロジェクト

名古屋能楽堂(愛知県)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

まさしくライブ、祭り。驚きの連発。
なんかもう、脚本がどうこうではなく、ひたすら演出と演技と演奏に浸って打ちのめされて来い的な、まさしくライブ、祭り。理屈いらない、身体で感じて来いだった。役者の物量と大道具も圧倒的で、驚きの連発でした。能楽堂でやるってのも凄いな。

穂の国の『転校生』

穂の国の『転校生』

穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

見事な集団パラレル会話劇
 当初は、女子高生の本当にたわいもない会話が延々続くのかと思っていましたが、なかなかどうして深い話も多く、女子高生らしい稚拙な口調表現ゆえ、かえって感心してしまいます。繋ぎも巧妙で、まったく飽きさせない展開は見事でした。
 21人のリアル女子高生(しかも半分は演劇初心者とのこと)は、しっかり鍛えられている印象で、普通の小劇場劇団員に見劣りしません。何しろ女子高生としては現役のプロ(笑)ですから、まったく違和感無く話を楽しむことができました。
 本筋としては、人の生き死に、社会/人生における人の流れ・移り変わりの縮図を表現しているようにも見えましたが、私は未だ消化しきれずにいます。
 過去に他でも何度か上演される演目のようですし、いつかまた別演出も見てみたいと思いました。

クラッシュ・ワルツ

クラッシュ・ワルツ

刈馬演劇設計社

G/Pit(愛知県)

2015/10/29 (木) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

緻密な脚本、魂削る役者の演技を生で味わう幸せ
 DVDで観たことがあり、その時は緻密に隙なく紐づく脚本の秀逸さに惹かれましたが、やっぱ生の臨場感はハンパない。再演重ねた役者達の芝居の練り込み凄いや。各々の心情に「隠された筋」がしっかり通ってて、それを役者が影で作ってて色んな所で「あっ…」となる。まさしく魂削ってる。
 終始背を向けたり伏せていることの多い岡本さんが、その間も感情を練り込んでいることが分かる一瞬があって驚く。
 DVDで観た時は唯一の悪役と感じていた篠原さん役の行為の意味も、やっと感じることができました。
 そして、怖いと評判の長嶋さん役、想いが深いっ。当初、逃避してたからこその客観視なのか。最後、岡本さん役に言うセリフから、色んなサイドストーリーの想像が湧き出てきて、心揺さぶられまくり。どこまで作り込まれているのか、私の只の妄想なのか・・・。30歳若かったら同人誌描くぐらいな感じ(爆)
 〆に二宮・おぐり夫妻役、どうしても最後、目頭が熱くなる。少し想い重なって心えぐられるよ。
 生で観れてホントに良かった。緻密なバックボーンが如何に芝居に深みを持たせるか、生でこそ感じとれるものの大きさを実感。

プレゼントタイム・ハローグッバイ

プレゼントタイム・ハローグッバイ

匿名劇壇

三重県文化会館(三重県)

2015/12/12 (土) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

じわじわと拡がる世界
漫画的魅力のキャラ立てでテンポ良く話が進行。当初ぼやかされた背景とシーン間の関係に戸惑っていたが、じわじわと繋がりをみせ、遂には大きく世界が拡がるのが心地よい。舞台美術や軽快な転換がダンス観てる様で妙に気に入った。やっぱ観に行って良かった。

ホボトラ

ホボトラ

1986年企画

ナンジャーレ(愛知県)

2015/05/01 (金) ~ 2015/05/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

起爆剤・・・ ここから何かが起こる?
 何よりもまず、企画力の勝利ですよね。林じゃない方と今津じゃない方(笑)の両プロデューサーに敬意と感謝を表したいです。オールスター戦みたいで楽しかったぁ。
 そして長谷川さんの作演、アテ書きキャストがドはまりで、なんか名古屋小劇場界の同人誌観ているようでした。良い意味でお約束をキッチリ抑えつつ、観客が欲しいものを与えてくれた感じです。なんかね、本来笑い所じゃない所でクスクス漏れる笑いからそう感じました。
 そしてそれに留まらず、魔術とそれに乗じた本音が入り乱れた緻密な構成と感情の機微が見応えあり、独立した戯曲としてもかなり魅力的です。みんな役者役って訳じゃないのに「みんな上手ぇなぁ」ってセリフが全てを表現してましたね。
 キャストはね、もう誰が良いなんて言い出したらキリがない。敢えて言うとすれば、こういうお祭り的企画は男としては女優さん推しになりがちなところを、男優さんの存在感が凄く強かった。男優さんのブロマイドまで買って帰ることになるとは思わなかった(笑)そのぐらい全員が個の力を遺憾なく発揮して、優れたエンターテインメントを成立させていたということ。アフターのシャッフル・ホボトラ込みで大満足でした。
 この企画の続きを期待するとともに、他の年代への起爆剤になって何か起これば・・・ と思うとドキドキします。

タイムマシン レポート

タイムマシン レポート

アトミック☆グース

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2014/10/03 (金) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

題材を生かして丁寧に話を繋いだ秀逸な脚本
 大変丁寧に話を繋いで、タイムマシン物としての旨みを充分に取り込んだ脚本でした。コミカルな掛け合いやシリアス・ウェットな盛り上げもバランス良く散りばめてあり、総合的な充実度が高く、良い時間を過ごせました。

 ただ終盤、微に入り細に入りネタばらししていくのが、やや冗長に感じられました。話の流れや細かい演技で充分に感じとれることではないかと思いましたが、アフタートークでの観客の反応を見る限り、気付かなかったお客さんも少なからずいるようなので、このぐらいの方が親切なのかもとは思い返しました。こういうのはバランスが難しいですね。

ネタバレBOX

本職ではない高井さんのセリフが豪快に飛んだのは、逆に面白いもの観たと思いましたが、アフタートークで聞いた、その理由がまた面白かったです。タイムマシンがあったらどう使いたいかの回答も冴えてました。さすが、転んでも只では起きない(笑)
ミソゲキ2015

ミソゲキ2015

ミソゲキ実行委員会

ナンジャーレ(愛知県)

2015/12/29 (火) ~ 2015/12/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

今回は個々の作品の質も高かった。
名古屋小演劇祭り的な面白さとしては定評はあるが、今回は作品の質としても高かった気がする。参加団体のうち、他地域からの参加が1/3というのが刺激になっているのではないだろうか。いわゆるガチってやつ。

個人的には、A組「電光石火一発座」、B組「プロトテアトル」、C組「大名」が優秀賞、敢闘賞が「赤いスリッパ企画」、総合優勝が「大名」、といった印象でした。

カウントダウンイベント含め、MVPはペレイラさん、ということでwww
むっちゃ、楽しかった。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

千種文化小劇場(愛知県)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/24 (木)公演終了

満足度★★★★★

爆音と光と人間の躍動の洪水
凄いっ、痺れた。
爆音と光と人間の躍動が洪水の様に溢れる舞台。異空間に紛れ込んだと思わせる構成と巧みなロープワーク! 心を鷲掴みにされました。

特に最前列、スピーカーの真ん前での爆音はホント心臓バクバク。
ずっと心臓マッサージ受けている様でポックリ逝きそう( ゚д゚)
驚きの体験でした。

そして、しっかりお話としても〆てくれるラスト。
出色の出来!壱劇屋、名古屋に来てくれて本当に良かった。

モンスターとしての私

モンスターとしての私

刈馬演劇設計社

千種文化小劇場(愛知県)

2015/05/23 (土) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

モンスターズ
 うむむ、終演後は放心でした。息を呑むシーンやセリフが沢山あった。病んでるんだなって思わせたり、そう自覚してもがく絶妙な演技は鈴木亜由子さんの新機軸ですね。今までコミカルな役どころが多いと感じていただけにインパクトありました。
 さて脚本としては、主役のみならず色んなモンスターが取り上げられ、うまく纏め、話が拡げられていきましたが、特に刈馬さんご本人の本作に対する執念と覚悟すらモンスターであるとのモチーフが垣間見え、なんか本作が纏められるプロセスも観たような気がします。
 舞台美術や演出も見応えあるのが多くて、特にビデオカメラ使った"あの"くだりは、緊張感を煽って、心にかなり刺さった。基本、あそこのみ出番の大野ナツコさん、すげえ。撮ってるとこダイレクトで観たかった。

火星の人と暮らす夏

火星の人と暮らす夏

鳥公園

名古屋市青少年プラザ ユースクエア(愛知県)

2015/10/29 (木) ~ 2015/10/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

作演&役者のベストマッチング
 2人の役者さんが複数の人と時代を行ったり来たりしながら話が進む・・・ それ自体に目新しさはないけれど、役者さんの力量をこれでもかと見せつけられた。各々の役のハッキリとした演じ分け、それでありながら役の切り替えの自然さ。時代まで超えるのにまるでワンシチュエーション劇を観ているかのようで、お話の構成をより秀逸に体現してみせている印象でした。作演&役者のベストマッチングですね。
 また、役の心情が見事に、でもさりげなく顔に浮き出ているのにも唸るばかりです。一番印象的だったのは、母に叱責されている時の武井さんの表情。ホントに顔がピクピクしてた… あんなとこコントロールできるんだ。次から次へと出てくる歌謡曲の歌詞に乗せてセリフを紡いでいくのも面白かった。
 最初は野外の辻演劇みたいなものだったとか聞きましたが、なるほどこれなら通りすがりの人も寄ってくる。なお、終わり方は綺麗だけど欲求不満。カーテンコールして欲しかった。役者さんにいっぱい拍手贈りたかったよ。

思い出し未来

思い出し未来

少年王者舘

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2016/02/11 (木) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

今なお他では観られないオンリーワンの劇団
演出・振付・照明、今なお他では観られないオンリーワンの劇団なのだなと感動しました。特に、熱の篭った「幸せ問答」が、最初はぐだぐだの漫才の様なのがジワジワとまるでボレロを観ているように昇華されていくのが印象的でした。観れて良かったとジンワリくる。

青年団『冒険王』/青年団+第12言語演劇スタジオ『新・冒険王』

青年団『冒険王』/青年団+第12言語演劇スタジオ『新・冒険王』

青年団

三重県文化会館(三重県)

2016/02/13 (土) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

冒険王を発展的拡張
■冒険王】 さながら人生の交差点の様相。旅行者達の他愛もない日常の芝居に、秘める苦悩を匂わせつつ、凝縮された人生を観ているかの様でした。非の打ち所の無い「自然」な芝居にも感心。

■新・冒険王】 冒険王を発展的拡張。多国語でくる同時多発会話には眩暈が(笑)
冒険王より更に内心に踏み込んだ感じもあり、同キャストもあるので、やっぱり連続で観るのが馴染んで良い。冒険王で培われたテイストに、更に民族間の意識の差、差別や対立をしたくない理性、でも・・・といった葛藤なども色々垣間見えて、冒険王から本当にグレードアップしている。二カ国共作された意義は大きい。

お家族

お家族

大名

G/Pit(愛知県)

2016/02/12 (金) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

巧妙な構図と展開・・・そして
 奇異な訪問者のはずが、そこには更に上手がいたという構図は面白く、徐々に闇が明らかになる展開も巧妙。ただ、掃除屋さんが相対的に弱すぎたのが効果を弱めたかも。悪徳業者ぐらいの方が良かったかな。でも家族自体はトコトンまで倫理的にキテるのはチャレンジングで良い。
 しきたりは文化や支配体制によってトンデモルールになるのはよくある話で、そこらへん逆手にとってるのは意欲的。演出や衣装メイクの凝り様も安定してセンス高く、役者も核の未彩紀 さんはまた別人格を見せてくれたし、 名古屋の客演も充実してきて、今後がまた楽しみ。

ネタバレBOX

・・・というところまでが、観劇直後の感想。

その後、幸いにも台本を拝読する機会に恵まれ、じっくり読んでみると、観劇時には意味を掴みきれないまま結構セリフを聞き流してたんだなぁと感じました。

当初の私の関心である「コミュニティにおける正当なルールも外から見れば奇異なものとなり得る」、その揶揄と自戒がテーマと思っていたところから、そこを越えて「自己と社会(コミュニティ)との関わり」に対する懐疑と不満が色々散りばめられていることを理解しました。

特に、状況によっては「前向きな姿勢」と取れる発言までが、自分が置かれたブラックな環境を受け入れるための心理的な合理化、正当化の趣旨で括られているようなのが、印象的でした。

脚本には無意味な言葉は無いものなんだなと実感。
この声

この声

オイスターズ

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2016/02/11 (木) ~ 2016/02/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

現実感のあるホラー
 不条理に留まらない、現実感のあるホラーでした。自分の言葉が好き勝手に解釈され、都合の良いとこだけ繋ぎ合わされ、お話が出来上がり拡散する。周りではそれが真実となり、何を言っても覆らない。火のないところに煙が立つのがコミュニケーションってヤツですよ。 翻ってみれば、誰しも自分の思想・信条・解釈に合致する言葉だけを拾うのだ。他者の言うことをゼロベースで聞きはしない。自戒の念を込めつつ、怖い芝居だなと感じました。エース田内さんの味のある芝居にフレッシュ女優陣がうまく噛み合って、楽しみが増しましたね。

わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

何て多重な味わい
終わって、暫くぽわ〜んとしてました。90分間走り続ける感覚の演劇。リズムと問答とダンスと掛け合いが時を刻むように絶え間なく投げ掛けられ、繰り返され、時にコミカルに楽しく、時に死生観すら問うように深く、何て多重な味わいを与えてくれることか。上京に重なってたまたま観れた幸運に感謝。

ABCDEFGH

ABCDEFGH

FUKAIPRODUCE羽衣

三重県文化会館(三重県)

2015/05/05 (火) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

全力のエロいおバカ
エロいおバカ、全力でやってますっ!って感じで良かった〜。これは中々並び立つ者いないっちゅ〜か、オンリーワンってやつですね。ああいう歌は意外に頭に残る… 中毒性高し。名古屋でのミニライブも行けばよかったと今更後悔。アフタートークで「心掛けていることは?」という問いに対して、作演の糸井さんが散々迷った挙句「楽しめるようにすること」としか言えなかったのが、本質じゃないかと思う。

つきのないよる

つきのないよる

トリコ・Aプロデュース

四天王寺スクエア(三重県)

2015/11/07 (土) ~ 2015/11/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

卓越した演出技術に痺れる
 舞台を上手く切り分け、シーンがパラで進行したり、綺麗にシンクロしてラップしたり、卓越した演出技術に痺れる。
 役者は皆さん手練れで、多役こなしてるのに違和感無くキッチリ別人で息を呑む。生演奏・生歌まであって、芝居を生で観れる幸せを堪能しました。
 そして脚本。実話をベースに驚きの設定を盛り込んで進むシナリオは見応えあり。様々な因果が巡っての悲しい所業、筋も理屈も分かりはするが、のぼるの最後の選択…あれだけは納得いかず。そんな私は適当な幸せな人ということか。生き方、不器用すぎて悲しい。

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