満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/03 (土)
今までの右脳作品をろくに理解できてはいないが、それでも見せ方は洗練さの度合いを増してきている気がする。ポイントをより収斂させ、より深く、より強く。
今回1回目を観た後に当日パンフ記載のキーワードも調べまくった上で仮説を立て、翌日2度のおか割を重ねて、遂に私の右脳観劇史上初めて「全体を俯瞰しての解釈(仮説)」を立てることが出来ました。その一方で、作演 丸蟲御膳末吉さんが終演後にツイートされた…『感じる事や感じられる事は、お客様其々で 本当に其れでヨイのです。』…が、いみじくも真理を突いていると思えました。
考察を深めるにつれ、 右脳作品は「万華鏡のような芝居」だなと思えてきたからです。
ノンストップの激流の中で千変万化にその形を変えていく右脳作品は… そのまま丸ごと理解することは至難の業ですよね?
その時々に作品のどこに注目するか、どの視点で見るか、何の意味で受け取るか、どんな経験を経た人が…どんな精神状態で観るのかで、心に残る印象はまさしく千変万化の極みです。どんな芝居にもそういう一面はあるものの…右脳作品ほどそれを顕著に感じるものは無い… 作品の輪郭ですら一様には見えない。…そういう構造で出来ているんだと思う。 観る人の「心を映す鏡」たる多面性を備えているのではないかと思えます。