バルブはFB認証者優遇に反対!!の観てきた!クチコミ一覧

141-160件 / 978件中
三姉妹、故郷を探す。

三姉妹、故郷を探す。

ザ・小町

オメガ東京(東京都)

2019/11/21 (木) ~ 2019/11/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

■75分強■
三人が三人とも異常なためにお互いその異常さに気づけない三姉妹がとにかく可笑しく、平塚ワールド全開!この三姉妹に取り入られる仙人然とした爺さんも案外クセモノで、じつに愉快でした。

ただしヤクザを除く

ただしヤクザを除く

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

■約95分■
作者である高間響演出の初演に対し、今回の再演は笑の内閣の常連アクター・髯だるマンによる演出。演出を専門としない人がどう演出するのか、その点に興味を惹かれて鑑賞したが、人権論を語り出すと急に生き生きとまくし立てる普段は暗くてムッツリしたピザ屋バイト青年の豹変ぶりなど、うまく演出されていた。

ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜

ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

■215分弱(途中休憩込み)■
とてもとても、優れてカフカ的でした。

ネタバレBOX

「乗ってはいけないほうの列車」の意味が分かった時、ゾッとしました。
まさに世界の終わり

まさに世界の終わり

ハチス企画

アトリエ春風舎(東京都)

2019/11/08 (金) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度

■約100分■
★は主に脚本に対する評価。演出面ではいろいろ工夫がみられたが、ホンがつまらない以上、どう頑張ったって劇は面白くならない。

街の下で

街の下で

今泉力哉と玉田企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/10/24 (木) ~ 2019/11/04 (月)公演終了

満足度

■120分強■
途中まで真剣に観てバカを見た。ああいうトリッキーな展開を誰が玉田企画に期待するというのか? コラボ企画だろうと同じこと。

IMG_antigone_copycopycopycopy.ply (あるいは暴力による無意味な無のための   新しい音楽のための暴力)

IMG_antigone_copycopycopycopy.ply (あるいは暴力による無意味な無のための  新しい音楽のための暴力)

お布団

アトリエ春風舎(東京都)

2019/10/31 (木) ~ 2019/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

■約95分■
古典劇を現代、さらには近未来までをも貫く物語として大胆に再構成。最新技術を支配の手段として用いる愚をやめられない人類のおぞましさを負の想像力全開で描き出した凄まじい一作。

小刻みに 戸惑う 神様

小刻みに 戸惑う 神様

劇団ジャブジャブサーキット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/10/17 (木) ~ 2019/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

■約105分■
トボけた味わいの葬儀劇。全体にトボけていればこそ、荘加真美さんの巧演が光る見せ場が際立った。

墓場、女子高生

墓場、女子高生

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/22 (火)公演終了

満足度★★★★

■130分弱■
60分の高校演劇版を以前観てチンプンカンプンだったこの作品。今回ねもしゅう演出版を観てようやく分かった。やっぱ、若者の死は謎めいてなきゃダメだな。さすがねもしゅうだけあって笑わせどころもひとつひとつきっちりとキメてくれて、楽しめました。役者としても素晴らしく、主役の女子高生に扮しての凛とした演技は、これまで観てきた彼女の演技のベスト。

ネタバレBOX

役者ではもりももこも凄い。担任教師をもりももこ以外が演じたこれまでの上演って、一体どんなものだったのか?それくらい、彼女以外考えられないというくらい、イっちゃった女教師役が板について、生彩を放っていた。
そう思うなら、尚更。

そう思うなら、尚更。

小岩崎小企画

新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)

2019/10/11 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

■約105分■
短編集でありながら、全体が“生死”というテーマで貫かれ、とてもよくまとまっていた旗揚げ公演。今回、そこまでの一貫性はなかったものの、全五編中、三編が優れた出来映え。
うち一編は、不可抗力により日に日に意思疎通が難しくなっていく夫婦の悲しみを描いた吹原幸太脚本・演出『ミニマム』。そしてもう二編はともに小岩崎小恵脚本作品。本人演出による『君を守る千匹の犬』も、吹原幸太演出による『あなたのいない人生なんて』も、“人間、この奇なるもの”へのやさしい眼差しが感じられて、観終わった後、胸がじんわり温かくなった。
小岩崎さんという人は、善悪という尺度なんかじゃ測りきれない、複雑怪奇にして滑稽至極な人間というものに、ゾッコンなのだなぁ。
第三回公演は一本モノを期待。長編を仕上げるのは短編をものするよりもずっと大変だろうけれど、今回示された脚本力を持っていながら長編に挑まないのはもったいない気がしてしまう。

ネタバレBOX

『あなたのいない人生なんて』は、寿命の融通が可能になった未来社会(?)で、余命わずかな妻に夫が寿命を分け与えようとするお話。自分の寿命から18年(だったっけ?)を譲ろうとする夫。それを固辞する妻。二人は寿命管理官(?)の前で激しい口論を繰り広げるが、どちらの言い分にも互いへの強い思いやりが感じられて、なんとも微笑ましかった。
ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

■約120分■
税制というものの必要悪的側面に光を当てた、納税啓蒙演劇として秀抜な一作。それこそ、この演目をひっさげて学校回りをしてもよいのでは?むろん、間違いが間違いを呼ぶ電夏流コメディとしてまとめてあるので、子どもたちは笑いながら税金の何たるかを学べるはず。長編ながら、連作短編集のように見せていく演出もいい。いつもより狭い小屋での上演で観客との距離が近く、ライブ感が際立っているのも醍醐味。

ネタバレBOX

健康食品で一発当てた“意識高い系”青年実業家のチャラペラなキャラクターがツボでした。
ワーニャ伯父さん

ワーニャ伯父さん

都市雄classicS

アトリエ春風舎(東京都)

2019/10/04 (金) ~ 2019/10/07 (月)公演終了

満足度★★★★

■約125分■
ワーニャ伯父さんをはっきりと鬱病患者として扱う、あまり例のない上演。それはさすがにやりすぎだろう、と最初のうちは思ったが、おかげでドップリ感情移入しながら鑑賞できた。オーソドックスな上演だったら、昔の外国のお話として、物語そのものもワーニャも、遠く感じられたにちがいない。
ただ、役と役者の結びつきが固定的でなく流動的な今様の趣向が採られている上、セリフの同時多発も多いので、事前に青空文庫で戯曲を読んでおかないと、観ていて頭が混乱するおそれも。

ネタバレBOX

自暴自棄になったワーニャが発作でも起こしたように暴れ狂う終盤の演技には胸を抉られた。
ユー・キャント・ハリー・ラブ!

ユー・キャント・ハリー・ラブ!

弦巻楽団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/10/04 (金) ~ 2019/10/07 (月)公演終了

満足度★★★★

■約95分■
頑固な恋愛否定論者だった独身のシェイクスピア学者が、人生も晩年にさしかかって初めて異性を好きになる。その恋模様が、手違い・行き違い・思い違いに満ちたシェイクスピア流“間違いの喜劇”チックに描かれる面白さ。恋の相手を演じる女優も魅力に富み、しあわせな90分でした。

ネタバレBOX

教授の気分を天気で表す演出があまりに見事で、感心。照明・音響・美術の協業によるじつにいい仕事でした。
「海につくまで」

「海につくまで」

津あけぼの座

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/28 (土) ~ 2019/09/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

■約75分■
大過を犯して極道の世界にいられなくなったならず者二人が芸人をしながら南へ向かう逃避行を描いた、ジェットコースター・ロード演劇。坂口修一と小菅絋史。確かな演技力とコメディアン的資質、そして高い身体能力に恵まれた二人が、元ヤクザの芸人以外に何十役も演じながらいくつもの物語を紡いでいく舞台はアクションと笑い、そして“人手不足の学芸会”的B級感に満ち、スピーディーな展開も相俟って、息をもつかせぬ面白さ。それていて時にホロリとさせてもくれて、まさに子どもからお年寄りまでが楽しめる演目。劇中のコンビ「エンジェル・ブラザーズ」は全国の老人ホームや温泉施設を回って日銭を稼いでいるが、あうんの会は他ならぬこの演目をひっさげて全国巡業してはどうか?アフタートークでも話されていた通り、話の骨格がシンプルで足し引きがしやすい内容なので、客層に合わせて内容を微調整しながら学校、刑務所、老人ホームなどを回ればどこででもウケるはず。本作、それくらいの普遍性がある。もちろん評価は星5つ!

ネタバレBOX

個人的には、小菅さんの演じる“やる気のないファミレス店員”がツボでした。
蜜をそ削ぐ

蜜をそ削ぐ

シラカン

STスポット(神奈川県)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

■100分弱■
いつとも知れない、どことも知れない時空間を舞台に、謎をはらみながら進んでゆくかなり抽象的な物語。社会というものが生まれ、歪み、軋んでゆく過程を表現した劇だと小生は見立て、あれは何を意味するのだろう、これは何を表すのだろうと、深読みを楽しみながら観ていたが、それも途中まで。あの「子ども」をどう解釈すればよいのか皆目わからず、中盤以降は狐につままれたような気分で鑑賞。

ネタバレBOX

線路を走って集落に物資を運んでくる無人列車ほか、舞台美術・舞台装置に面白み。
あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★

■110分弱■
子育てと養育費稼ぎのための仕事に追われ、女を忘れたままイイ年になってしまったシングルマザーのおばさん(あえてこの言葉を使います)が女を取り戻し、恋愛することは可能か?本作のテーマの一つである、この問題に強く関心を持って鑑賞したのだが……

ネタバレBOX

おばさんが久々に恋した勤務先の係長との関係が、両想いかと思いきや、片想いに過ぎなかったというオチはいかがなものか?せっかく築き上げたものを一瞬で瓦解させるような展開は、真剣に観ていた人間をがっかりさせる。それに、おばさんはただのピエロだったという持っていき方では、“おばさんの恋愛”というテーマを深められない。
ルイ・ルイ

ルイ・ルイ

快快

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/08 (日) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

満足度★★★★

■約115分■
思索的・哲学的でありながら、バラエティ・ショーとしても秀抜だった2014年上演『へんしん(仮)』を観て以来のファン。バラエティ・ショーとしての出来映えは『へんしん(仮)』に軍配が上がるものの、“現実がつらくとも、これがあるから大丈夫”と思えるものを追求してゆくというコンセプトを舞台芸術として巧みに、豊かに表現していて、魅せられました。

ネタバレBOX

一つ一つのパフォーマンスを、カバー曲が無数にある『ルイ・ルイ』という楽曲のカバー・ナンバーとして展開するという趣向がまるで現代アートのようで、感じ入りました。
シュカシュカ

シュカシュカ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2019/09/12 (木) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

■90分弱■
ただ笑わせるだけでなく、ちょっとしんみりさせもするあひるなんちゃらでした。ココ、たまにやるんだよなぁ〜、こういうの。夏に多い気がする。年輪を重ねた女性たちならではの、お互いを許し合う寛容な人間関係がいつもより尺長めで描かれていて、ほんのり胸が温まって、堪能しました。

ネタバレBOX

久々出演の田代尚子さん、 相変わらずのヌケっぷりにクスクス、ニヤニヤ。今はお忙しいようだから出番は少なめだったけど、泥水の話をしつこく続ける女の役、可笑しかった〜♪
なるべく派手な服を着る

なるべく派手な服を着る

TABACCHI

小劇場B1(東京都)

2019/08/28 (水) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

■約115分■
土田英生という人は、会社、家族などの社会集団の虚構性を暴き、そのヒエラルキーをかき乱して笑いに転化するのがとても巧い。
その土田氏による傑作家族劇。
設定・筋立てが面白い上、役者力・演出力によりドタバタ劇としても秀抜、じつに楽しく見応えに満ちた2時間でした。
MONOによる初演の評価が3.7と低め(2019年8且31日時点)なのが不思議。

ネタバレBOX

もう見られないと思っていた、道井良樹・岩田裕耳のゴールデンコンビによる“前説ショー(?)”が拝めたのも幸せでした。
プレイハウス

プレイハウス

パルコ・プロデュース

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2019/08/25 (日) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

■170分強(途中休憩込み)■
ギャングパレードの軽快なパフォーマンスに、それと釣り合いの取れた笑い多めの重すぎないストーリー。いいバランス。楽しみました。ただ、一方で、チケット代に見合った重厚な物語を見せてくれよ、って思いもある。


ネタバレBOX

猫背椿演じる“ヒロインの心の声”が、ときどき実体化する演出が可笑し。

ギョエー! 旧校舎の77不思議

ギョエー! 旧校舎の77不思議

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2019/08/15 (木) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★

■150分弱(途中休憩込み)■
●話をふくらませすぎて、回収できなくなっちゃってた感じ。過剰なサービス精神の表れだともいえるが。

ネタバレBOX

不登校気味だった黒髪の女生徒が、意気がってはいるが性根はやさしそうな茶髪生徒とひょんなことから付き合うようになる展開は好き。

このページのQRコードです。

拡大