タケミンの観てきた!クチコミ一覧

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Stay of Execution

Stay of Execution

メガバックスコレクション

錦糸町SIM STUDIO 4F C-studio(東京都)

2016/02/20 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

少し無理があるような部分も
正直、このような設定にはやや飽きてきた。さらにいろんなものを詰め込もうとする余り少し不自然な部分も見受けられた(ネタバレへ)。役者が良かっただけにその点が残念です。

ネタバレBOX

たとえば暴力シーンは唐突に見えましたし、葉月(だったかな?)の死や大村の変質も無理に作った感が否めませんでした。すべて「異常な状況下」ということで説明されるのでしょうがやや消化不良です。音響のトラブルも気になりました。
猥り現(みだりうつつ)

猥り現(みだりうつつ)

TRASHMASTERS

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

宗教なんか無い方が・・・
重厚な宗教論争は見ごたえたっぶり。役者も全員役どころにドンピシャではまっていて、個性的な人物をみごとに演じていた。議論は商店街から飛び出して世界の問題へと発展する。荒唐無稽な部分や理解できない部分も面白い。でも人を精神的に救うはずの宗教が逆に根深い対立の根源(もちろん貧富の差も)にあるのが現実だ。宗教が無い方が人は分かり合える。

ミルフィーユ

ミルフィーユ

aibook

OFF OFFシアター(東京都)

2016/02/03 (水) ~ 2016/02/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

「軽く語って欲しくない」と言う苦悩
「軽く語って欲しくない」と言う浩市の苦悩には震災の残忍さを改めて思い知らされた。当日のプリントに「Special Thanks 田野畑村の漁師さん達」とあったので、YouTube で調べてみた。そこにあった125世帯の集落の震災3日後の様子は瓦礫だけの廃墟だった。生の取材がしっかり舞台に活かされていた。そうして描かれた舞台からは、4年たっても癒えない心の傷と引き裂かれた家族の姿がリアルに伝わり心を締め付けられる。
役者さんも全員良かったが、重いトーンになりがちな中でユニークな存在感で異彩を放っていた菊池美里、良く通る声と豊かな表現で舞台を引っ張っていたもたい陽子、浩市という堅物を剛腕かつ繊細に好演していた中野英樹、が特に印象に残った。

ネタバレBOX

唯一、浩市が妻を見舞いに行かない理由が自分には理解できなかった。
神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

投票には悩んだが、結果は予想通り
決勝戦のみ観戦。それぞれ良さが違うだけに観客に与えられた1票をどこに投ずるかが難しい。しかし最高得票に与えられる「かもめ賞」は予想通り韓国代表が獲得。これには確信があった。脚本も演技も素晴らしかったことは確かだが、評価を得やすいテーマだったことも勝因にあると思えた。
審査員のいろんなコメントが聞けて、観劇の視点を広げるうえでとても参考になる。ずっと続けてほしいイベントだ。

【追加公演決定!!】29日19時最高のおもてなし!

【追加公演決定!!】29日19時最高のおもてなし!

ゴツプロ!

駅前劇場(東京都)

2016/01/22 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

8人全員がほぼ出ずっぱり
ほとんど事前情報なしで観劇。豪華客船の上、昔と今が交錯する中で一時の心温まる人間交流が描かれる。8人全員がほぼ出ずっぱりの中でそれぞれの熱演には技量の高さを感じましたが、皆さん中心になって演じているときのテンションが一様に高めで、少し過剰な演技に思えました。意識してそうしているようにも見えましたが、全体にもう少し落ち着きのある中で、メリハリを付けるほうが好みです。

【全ステージ前売完売】 「賢者の惡計」 【追加公演決定】

【全ステージ前売完売】 「賢者の惡計」 【追加公演決定】

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2016/01/19 (火) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

たっぷりのサスペンス
ショッキングで猟奇的な事件の2本立て。映画やテレビでは常道のカメラワークや効果音が無いなかで、密室のストーリーと演技だけでたっぷりのサスペンスが楽しめた。「ブラインド・タッチ」では演者自身もほとんど見えてないであろう中で演技、「悪魔の証明」ではラストで明らかになる驚きの真相が強く印象に残った。各40分もサスペンスにはちょうどよい長さだ。3方向から観る客席配置だったが、演者同志やセットとの重なりで見えない部分があったのが残念。

つきまとう教室

つきまとう教室

深夜ガタンゴトン

王子小劇場(東京都)

2016/01/13 (水) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

いい味を出していた
いつまでも夢を追い続ける奴、堅実な道を選んだ奴、教室はその後のいろんな人生の起点となる寄合所と言えるかもしれない。つい同級生と比較して勝ち負けで考えてしまいがちだが、それは全く無用なこと。この日はセンター試験の日でもあり、そんなことをしみじみと考えさせてくれた。ちょっと変わった劇団名だが実にいい味を出していた。

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

チョコレートケーキはライン(国境)の向こうに向かうのか?
これまで観てきたチョコレートケーキとは明らかに違っていた。いつもは歴史を創りそこに名前を刻んだ人々を描いていたが、今回は歴史に翻弄される人々が描かれていた。しかも今回は架空の歴史だ。チョコレートケーキの役者3人はチョコレート色の軍服を着て登場した。しかしいつもの「熱い」姿ではなく、どこか冷めた役どころだ。他の役者はみな農民だが、こちらのほうが「熱い」。それでも3人はやはり軍人の役が似合う。唯一、浅井伸治が最後に農民の姿に変わって登場したが全く似合ってなかった(笑)。国境線を隔てて親戚家族が対峙する姿はそのまま国家の関係を投影させていて、このあたりの見せ方はさすがであり、2時間たっぷり見ごたえがあった。
劇場は今回も東京芸術劇場のシアターでの公演であり、次回も同規模のシアタートラムだという。自分で勝手に決めた小劇場の国境は250人以下5000円以下であり、チョコレートケーキはライン(国境)の向こうに遠ざかりつつある。成長する姿は応援団としてうれしい反面、客席との距離が広がることに寂しさを感じる。サンモールスタジオで初めて観た「熱狂」が忘れられない。

ビーイング・アライブ

ビーイング・アライブ

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ユニークな「穴」の存在
独居老人の増加と傾いた集合住宅というタイムリーな社会問題を背景に、老後の生き方や家族関係を描いたものだが、舞台セットがユニークだ。階上と階下が重なって演じられるが、両者をつなぐ「穴」の存在によって見事につながりそれが変化していく様子が面白い。いろんな事情を抱えて微妙な距離感で親子関係を保とうとする家族もユーモラスに演じられていて、劇団の持ち味が十二分に発揮されていました。

泳ぐ機関車

泳ぐ機関車

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

心を打たれた
石炭を燃やして走る機関車は生きる力の象徴であり、走り続ける人生を支え、後押ししてくれる存在だ。絶望的な状況にもかかわらず、そこから這い上がろうとする姿に心を打たれる。重苦しさを希望や活力に変えていけるのは、他に真似できないこの劇団の特異な特長だろう。この3部作を区切りとして来年桟敷童子は再出発するという。「希望と感動を提供」「手作り感いっぱい」という「良さ」にも一層磨きをかけて走り続けてもらいたいし、その上で新境地にも期待したい。

最後に歩く道

最後に歩く道

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/11/01 (日) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

題材が素晴らしい
「動物愛護」という表現の難しい題材に光を当てたところが素晴らしいです。動物に愛情を持って接しながらも飼い主の無責任・身勝手に悩み苦しむ。本当に考えさせられました。
ブラシで床をこすって掃除するところ(埃が舞っていた)とか、犬を演じる衣装などの観せ方の点でもうひと工夫欲しい気もしました。

もっと美人だった

もっと美人だった

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2015/11/04 (水) ~ 2015/11/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

居心地の良い時間
3つの場面に分かれて基本は一つづつ進行しながら、時々並行進行となりセリフが重なったりする。そのあたりの間合いや呼吸がぴったりで、見せ方がとてもうまい。最初はわからなかった3場面のつながりも徐々に明らかになるのだが、その明かされ方がまた絶妙。周りを固める人物もみな個性的でシュールな笑い、コミカルな掛け合いが実に楽しい。
それでいて全体としては人生の悲哀をしっかりと描いて芯の通った舞台に仕上がっていた。
ずっと見ていたいと感じる居心地の良い時間でした。

オバケの太陽

オバケの太陽

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/10/23 (金) ~ 2015/10/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

「ひまわり」の暖かな眼差し
炭鉱産業の衰退とともに、取り残され不幸な境遇に置かれてしまった者、そんな時代の弱者へ溢れんばかりの暖かな眼差しが注がれて、静かな感動がこみ上げてくる。舞台一面に飾られた「ひまわり」がその眼差しを象徴していてとても良い。2011年の震災の後に作られ上演されたそうで、石炭と原子力の違いはあれ、同じ巨大なエネルギー産業の負の遺産という共通性を重ね合わせずにはいられない。それにしても皆さん活き活きと演じられていて観ていて楽しい。3ヶ月連続で3部作を上演すると言うが、この1作目からフルキャストでこれだけ熱演されているのを見て本当に頭が下がります。

ざくろのような

ざくろのような

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

仕事に賭ける男たちの宿命
こんな凄まじい葛藤も最前線で戦っている技術者たちならではないだろうか?どちらが正しいと言うわけではない。単に信念の違いだけで袂を分かつことになる。これが仕事に賭ける男たちの宿命なのだろう。多くの会社員はそれ以前に妥協や迎合を選択してしまう。お前は本当にそれで良いのか。この舞台からはそんな強烈な問いかけが聞こえてきそうだ。強い感銘を受けたが、会社員である私はやっぱり「蔦」を支持せざるを得ない。

そぞろの民

そぞろの民

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

中身の濃い2時間半の力作
やっと実現したTRASHMASTERSの初観劇は、強いメッセージを持った中身の濃い2時間半の力作だった。
細部までリアルに作り込まれた舞台セットと暗示的な導入部、会話は次第に白熱していき、ついにはさながら言葉の格闘技へ、そして衝撃の結末、と最後まで引き付けられっぱなしだった。役者の皆さんの力量も素晴らしく、長丁場の公演の終盤とは思えないエネルギーも見せていただいたことに心から拍手を送りたい。
また、安保関連法案が成立するこの時期にジャストヒットするように計画し準備を進めてきたところにも作者と劇団の強い情熱を感じた。

ネタバレBOX

ただ1点、父親の自殺の動機や次男に対する心情は理解し難いところがあり、その点だけが引っかかった。
すばらしい日だ金がいる

すばらしい日だ金がいる

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

すっきりした気持ちで見終えることができたが・・・
うつの話ということで重苦しい息の詰まる内容も覚悟していたのですが、会話を通して「わかる」「理解できる」「うなづける」など共感できる気持ちも多かったし、笑えるやりとりなどもあって、「キレ」のある内容になっていたのがとても良かったと思います。最後までわからなかったタイトルの意味も一番最後のセリフで見事につながり、すっきりした気持ちで見終えることができました。
でも後で思い返してみると、ここで演じられているのはうつの世界のほんの一部であり、一面でしかないということは理解しておくべきだとも思いました。

紙の花たち

紙の花たち

スポンジ

「劇」小劇場(東京都)

2015/09/02 (水) ~ 2015/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

1週間が経ったが
観劇して1週間が経ったが、まだ尾を引いている。スポンジは3作目だが良くも悪くも長きにわたって記憶に残る作品が多いと感じる。この作品も大音量の効果音、西瓜、練炭、ビデオ映像、ヒッチハイク、などがフラッシュバックして思い出される。視聴覚的なインパクトによって人間の内面を描く、というのがこの劇団の持ち味なのだろう。

DADDY WHO?

DADDY WHO?

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2015/08/26 (水) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★

次回も楽しみ
DADDYの実像は?登場人物の互いの関係は?という謎解きと最後に心温まる結末があり、面白かった。皆さんコメディの技量も高く、アドリブっぽい掛け合いも楽しかった。次回の本公演も楽しみです。

浅草紅團・改

浅草紅團・改

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★★★

熱量と熱気と熱演と
連日の暑さから一転して肌寒ささえ感じるこの日の天候であったが、熱量溢れる浅草で、熱気に満ちた舞台。役者は舞台に通路にと所狭しと動き回り、その熱演が圧巻だった。最後にはジーンとさせられる結末も用意されていた。唄と踊りが活気に満ちた時代を再現しており素晴らしい。

唄わない冬

唄わない冬

演劇集団 砂地

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★★

偶然ですが
冒頭の暴力的なシーン。1週間前にたまたまこれと全く同じ光景(韓国人の若い男女が床に押さえ合っての取っ組み合い)を上海空港で目にしていたこともあり、嫌悪感を覚えた。感情を高ぶらせてのヒステリックなシーンも何回もあった。これら刺激の強い場面がストーリー上重要であることは理解するが何回もあるとうんざりする。感情のもつれから重苦しい雰囲気で話が進むスタイル自体は嫌いではないのだが・・・・。

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