第二十二楽章
旗揚げ十五周年記念公演
実演鑑賞
ザ・スズナリ(東京都)
2015/11/04 (水) ~ 2015/11/09 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.hakoniwa-e.com
期間 | 2015/11/04 (水) ~ 2015/11/09 (月) |
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劇場 | ザ・スズナリ |
出演 | ザンヨウコ、和知龍範、牛水里美(黒色綺譚カナリア派)、うじすけ、辻沢綾香(双数姉妹)、白勢未生、岡田一博、山崎カズユキ(ECHOES)、安藤理樹(PLAT-formance)、川口雅子、笠原千尋 |
脚本 | 古川貴義 |
演出 | 古川貴義 |
料金(1枚あたり) |
3,300円 ~ 4,300円 【発売日】2015/09/26 前売:3,800円/当日:4,300円(全席指定席) ★・・・前半割引ステージ 前売:¥3,300 当日:\3,800 ※11/4(水)19:30、11/5(木)14:00 ▲・・・旗揚げ十五周年特別ステージ『もっと男前だった』(主演:古川貴義) 前売:¥2,200 劇団取扱いのみ(自由席) ※11/6(金)15:00 こちらの公演はCoRichチケット!での取り扱いはございません。 劇団HPよりご予約ください。 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 11月4日(水)19:30★ 11月5日(木)14:00★ / 19:30 11月6日(金)15:00▲ / 19:30 11月7日(土)14:00 / 19:00 11月8日(日)14:00 11月9日(月)18:00 ※受付開始・当日券の販売は開演の1時間前、開場は30分前です。 ★…前半割引ステージ ▲…箱庭円舞曲旗揚げ15周年記念特別ステージ『もっと男前だった』(主演:古川貴義)を上演 |
説明 | こんなはずじゃなかった。 もっと尊敬される大人になって、 もっと素敵な人と出会って、 もっと素晴らしい人生を謳歌して、 いるはずだった。 どこで間違えたのだろう。 幼い頃、わたしには夢があった。 将来、自分の家から見えるあの線路に新しい駅を作りたい。この小さな田舎町の片隅に人が溢れ、広がる田畑はデパートや遊園地に生まれ変わる。 ゆくゆくは、東京に匹敵する大都会になるだろう。 小学校、中学校、高校、たぶん大学時代まで、色々な夢を持っていた。 どんどん自分が洗練されて、みんなからモテモテで、仕事にも困らず、自分のやりたいことだけをして生活し、幸せな家庭を築き、縁側でお茶を飲みながら穏やかな老後を迎える。 不況、不祥事、犯罪、政治不信。弱い者いじめとディスコミュニケーション。 世界はいつも絶望に包まれていたけれど、それは身近だけど遠い話で、 少なくとも自分には、明るい未来しか訪れないと、そう、根拠もなく信じていた。 あれから30年以上過ぎた。 実家の近くには新駅などできていない。人が増えるどころか、過疎化の一途を辿っている。 最寄りのスーパーは潰れた。浅はかな夢は社会という現実に小指で打ち砕かれた。 自分に無関係だと思っていた絶望達から、今日も耳打ちされた。 「あなたはずっと、この中で泳いでいただけなんだよ」と。 時折、村上春樹の「35歳問題」が頭をよぎる。 「できたかもしれない過去(≒後悔)」と「できるかもしれない未来(≒希望)」を比較すると、前者の件数の方が確実に多い。 それでも、わたしは生きている。 あの頃の夢や希望は叶わなかった。尊敬されてもいないし、素敵な人と出会えてもいない。お世辞にも素晴らしい人生とは言えないかもしれない。今の私は美しくないかもしれない。 それでも、わたしは生きている。 それでも、わたしは生きていく。 これがわたしにとって、正しい選択だったのだ。誰が何と言おうと。 そんな風に強がる元・美人の話を、僕は聞き捨てた。 箱庭円舞曲 第二十二楽章 「もっと美人だった」 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 舞台美術:袴田長武(ハカマ団) 照明:吉村愛子(Fantasista?ish.) 音響:岡田 悠 音楽:modestock 舞台監督:鳥養友美 衣裳:中西瑞美(ひなぎく) 演出助手:木村恵美子(アマヤドリ) 宣伝美術:Box-Garden House Web:小林タクシー(ZOKKY) 記録写真:鏡田伸幸 制作:林みく(Karte) 当日運営:新居朋子 企画製作:箱庭円舞曲 協力:黒色綺譚カナリア派 双数姉妹 PLAT-formance SoundCube クリオネ イマジネイション フォセット・コンシェルジュ FORREAL リベルタ インパクトワン アスタリスク ECHOES オフィスモノリス |
もっと尊敬される大人になって、
もっと素敵な人と出会って、
もっと素晴らしい人生を謳歌して、
いるはずだった。
どこで間違えたのだろう。
幼い頃、わたしには夢があった。
将来、自分の家から見えるあの線路に新しい駅を作りたい。この小さな田舎町の片隅に人が溢...
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