まさきの観てきた!クチコミ一覧

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高円寺純情商店街でロミジュリ

高円寺純情商店街でロミジュリ

踊れ場

シアターブラッツ(東京都)

2012/11/12 (月) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★

バルコニーのシーンは秀逸。
踊れ場「高円寺純情商店街でロミジュリ」を観る。
男28?vs女1のむさ苦しい舞台(笑)。
バルコニーのシーンは秀逸。このノリで全編出来れば良かったけど。
主演の榊菜津美ちゃんは、キラキラふわふわ困ったちゃんでしょこたん入ってアニメチックに猟奇的で中2なリリカルビッチで、こんな役ができるのは世界で一人かと思います(笑)。
(そういえば、パパ・タラフマラでは、ビッチな白雪姫もいたなぁ)

フリル

フリル

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

水彩の抽象画のイメージ。
アマヤドリ「フリル」を観る。ちょっと劇団 青い鳥の「夏の思い出」を思い出させる。
「無くしたもの」「記憶」「見えないもの」「見たかったもの」。これまでの作風とは変わって静かに佇む作品。
今作は、ダンスや動きを抑えつつ、揺れる質感を出したかったのかな。が、中途半端なぎこちない動作にしかなっていない。1週間公演でパターンになっているのか。
原宿あたりで野球の歓声が聴こえるシーンは、祇園祭の季節には、どこにいてもお囃子が聴こえる京都の人のエピソードを思い出す。

個人的には、情緒的で、ブラッドベリ風の切なさがあって良かったと思います。まあ、アクティブな物語を観たい人には退屈だったかも。冒険物語を読もうとしたら、詩集をわたされた、みたいな。全体的に水彩の抽象画のような作風になったのかな。以前はアクリルでマンガっぽい感じでしたが。
あと、台本、照明、スクリーンなどがアマヤドリスタイルになったのに、役者はまだ前のスタイルのように見えました。台詞や動きが少なくなって、存在感まで小さくなったような。役者の強度、見せ方は、まだまだ改良の余地があるように思いました。
照明、美術はステキでした。

秋カフェ『和いろいろ』

秋カフェ『和いろいろ』

劇団桃唄309

RAFT(東京都)

2012/09/20 (木) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★

美味しい幕の内弁当
短編劇集 vol.3 秋カフェ『和いろいろ』を観る。30分くらいの短編劇の二本立て+おまけ。
Aプロは、AnChie『大味噌村の昔話-ばばへびかえる-』と劇団桃唄309『しいたけくんと金魚』。AnChieは、古典芸能のエッセンスをふんだんに入れつつ、なんちゃって学説で真面目に不真面目にでっち上げ。シャキッとゆるく。一方、桃唄は、わかつきめぐみを思わせるほんわかもののけ話。おまけの、佐藤達さんのかみしばい、というか語りがほのぼの。ココロの荒んでいる人にはオススメです。

Bプロ。劇団リケチカ『さんかくの方向性』は、おにぎり島に辿り着いた漂流者の罵り合い(笑)。桃唄309『置き手紙』は、落語風味なとぼけた探偵物語。探偵役の佐藤達さんが意外にも?カッコいい。脚ながっ。

Cプロ。劇団だるめしあん「ムラサメ」は、妖刀伝説をモチーフにした学生演劇風味。エビマヨちゃんにざっくりと切られたいかも(笑)。桃唄309「ザ・キャンプ40」は、テンポの良い、3人の40オヤジの哀愁漂う微笑ましいキャンプの話。役者に当て書きしている感じ。

NO WORDS, NO TIME ~空に落ちた涙~

NO WORDS, NO TIME ~空に落ちた涙~

Quaras

東京グローブ座(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/02/25 (月)公演終了

満足度★★★★

ダンサーの存在感。
「NO WORDS, NO TIME」を観る。
初ジャニーズ(笑)。黒田育世さんが振付&出演なので、これは観ねば、と。
ダンスに目が行ってしまって、主演の東山紀之は狂言回しっぽい。黒田さん&ダンサーが食った感じ。ダンスシーンは、黒田ボキャブラリーをベースにソリッドに作った感じ。
シンプルな美術は、ダンスでよくやる見たてや、映像が映える感じで良かった。無言だからか、映像の使い方か、プロジェクションマッピングを思わせるシーンもあり。黒田さん、振付だけでなく、演出にもけっこう入っていたのかな。
しかし、無言劇でマイムとダンスだったからか、主演の東山紀之、田口淳之介、花總まりの影が薄い。下手ではないしポーズは綺麗だが、動きが弱い。線が細い。群舞のダンサーの方が、存在感があった。そして、ジャニーズファンに「赤い服(黒田さん)の強烈なダンスに目が行っちゃったよ」と言わしめるあたり、さすがです。
アンコールで、田口くんが持ちネタ?を言ったら、それまで神妙な雰囲気のファンの娘たちが破顔一笑。ああ、こっちがジャニーズの世界で、今回の作品はアウェイだったみたい。本人もファンも。

パンフレットにも書いてあったが、ジャニーズものというより、コンテンポラリーダンスとして観る方がよい。

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★

オリジナルストーリーとして観れば・・・
FUKAIPRODUCE羽衣「サロメvsヨカナーン」を観る。
初めは「サロメ」からの引用も上手く使っていて、そう来たか!と思ったものの、後半は翻案ですらない?肩透かし感。昨年の宮本亜門版みたいに、斬新な解釈のサロメ像が観たかったなぁ。
言葉遊びもあっさり。先日の「100万回生きたねこ」は好きだったけど。

オリジナルストーリーとして観れば、7組のカップルと一人たち。ややステレオタイプな感じもすれけど、役者陣がそつない感じであまり気にならず。バカバカしく真面目に歌って踊るのに安定感があり。
バトンから吊るされたチュッパチャプスの群れ。デジャヴ。先週末は、解いたロープがぶら下がってなかったか? この劇場は、何か吊るしたくなるのかしらん。(笑)

有名な、「あなたの唇に/ あなたの髪に/ あなたの肌に 口づけさせて」のシーンが無かったなぁ、と思っていたが。あ! まさか、黒いドレスのサロメのシーン!? オスカー・ワイルドが怒るんじゃないか(笑)。

アリス・イン・ワンダーランド

アリス・イン・ワンダーランド

ホリプロ

青山劇場(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/12/07 (金)公演終了

満足度★★★

ポスターとはイメージ違ったなぁ。
渡辺美里さんを観に青山劇場「アリス・イン・ワンダーランド」へ。
が、始まってすぐに痛い感じ。
いや、下手ではないのだが、なんか昭和テイスト。
特に脚本・歌詞が。
ダンスもなんちゃって感が・・・。
マシュー・ボーンの「白鳥の湖」みたいなのをイメージしていたので。

あ、美里さんは楽しそうでした。

客席中央に麗人の集団が。
?と思ったら、主演は安蘭けいさん。なるほど。

笑って!タナトスくん』(東京・福岡共に全ステージ終了!ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!)

笑って!タナトスくん』(東京・福岡共に全ステージ終了!ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!)

生前葬

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/01/12 (土) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★

ゲスト・二階堂瞳子が持ってった
生前葬「笑って! タナトスくん」を観る。
「犬と串」×「万能グローブガラパゴスダイナモス」にゲスト・二階堂瞳子。
役者としてのトーコさんは初めて観たが、魅せ方を知っているというか、どのポーズでも絵になるのはすごい。あと、表情がくるくるデジタルに変わるのはさすが。男性陣は勢いはあるが表情の変化が乏しいような。
食べ物使うのは賛否あると思うが、せっかくなら生ワサビをすりおろすところからあればなぁ、と。
選曲は王道で入りやすい。なぜかベートーベンの「月光」だけ生ピアノってところがツボでした。

聖ミカエラ学園漂流記

聖ミカエラ学園漂流記

月蝕歌劇団

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

高校生のときに観たかった作品
月蝕歌劇団「聖ミカエラ学園漂流記」を観る。
高校生のときに観たかった作品。今観ると、こんな感じかぁ。。。
メインの数名は役柄と役者が上手くはまっている感じ。
落合美香が一番「演劇少女」っぽい演技。長ゼリフがキレイに決まる。客入れの案内から、物販宣伝、客出しアンケート回収と、舞台の上でも下でも大活躍。
主演の森永理科、身体がついていかない感じで、声優と聞いてなんとなく納得。
予想以上にスモークを多用している感じ。ごまかしかなぁ。

『静かな一日』

『静かな一日』

ミクニヤナイハラプロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

ヤナイハラ節は、やっぱりニブロールと同じ。
ミクニヤナイハラプロジェクト「静かな一日」を観る。
かわいらしいインスタレーションの周りを、叫ぶように会話しながら走り回る。こんなに走り回る演劇を観るのは、夢の遊眠社以来かも(笑)。
演出なのか、役者のテンションがわざとらしい演劇チックで、一本調子で最後まで。あまり山もなく淡々と進む感じ。ダンスの振りのように、ただタイミング良く言葉を発しているだけで、意味内容が空虚に見えた。
映像は、リアルだったり録画だったり?エフェクトをかけたり。同じインスタレーション、映像で、ダンスすればニブロールだよなぁ、と思ったり。
この言葉の奔流と走り回る役者のエネルギーに相対しうるダンサーの身体の強度を思った。いや、役者さんが弱いというのではなく、役割が違うので、ベクトルが違う。

伊藤千枝/珍しいキノコ舞踊団『3mmくらいズレてる部屋』

伊藤千枝/珍しいキノコ舞踊団『3mmくらいズレてる部屋』

ダンストリエンナーレトーキョー

スパイラルホール(東京都)

2012/09/27 (木) ~ 2012/09/29 (土)公演終了

満足度★★★

成熟、なのかな。
なんだか、ルーチンを流しているような感じに見えました。
昔はもっと苦悩して、とまどいながら、ぎりぎりまで、でも真摯に踊っていたように思うけど。
なにやら、パターンを作り上げてしまったみたいで、かつてのような新鮮さは見えなくなってきました。
それは、成熟した、ということかもしれません。もう大御所ですね。

団鬼六・悦楽王

団鬼六・悦楽王

月蝕歌劇団

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★

破天荒な男の一生
SMの団鬼六の話というより、破天荒な男の一生、という感じ。
佐倉萌がいい感じのおっちゃん感で、物語からご本人もこんな感じだったのかな、と。黒岩夫人ともども好感が持てる。
映画や小説のキャラクターと交錯したり、少年時代や青年時代の自分と出会ったり、異次元感はいかにも月蝕。
メインキャストは良かったが、周りはあまり役に入りきれていなかった感じ。というか、稽古の不十分感は否めない。
緊縛師の一華は、観られていないと思っているのか、事務的に縛り上げた後、ふーっと一息ついたり。(苦笑)あくまでも技術者で、緊縛師「役」ではないのかもしれない。

小型

小型

3.14ch

d-倉庫(東京都)

2013/02/20 (水) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★

もう少し詰めると良かったかも
ひょんなことから3.14ch「小型」を観る。
アイディアは面白いが、ストーリーは今ひとつ構成が曖昧か。なんとなく、な設定が多い感じ。もう少し詰めると良かったかも。
主役の内田龍はちょっとシャープな柳沢慎吾に見えてしまう。妻役の前彩子の話し方が竹内まりやっぽく素敵。豹変して高笑いする声もステキ(笑)。
衣装・メイクがファンタジー系でぱみゅぱみゅっぽい。ちょっと、パパ・タラフマラの異界感にも似てるかも。
舞台美術は正統な演劇の感じで良い。巨大PC最高! しかし、プロジェクションは流行りなのかなぁ。。。

絶交わる子、ポンッ

絶交わる子、ポンッ

康本雅子

シアタートラム(東京都)

2012/06/28 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

ポップなノリと勢い。
康本雅子「絶交わる子、ポンッ」を観る。
キレの良いダンサーを集めての、ポップなショートショート集の感じ。それぞれのシーンは、ダンサーの個性が出ていて面白い。
中でも、あらた真生さんは、シーンに合わせてくるくる変わる感じで、幅の広さを感じさせる。
小難しい話はなく、ポップなノリと勢いで、一気に駆け抜ける。ある意味で万人受けする、「今」っぽい作品。この世代の傾向なのかな。

漂着種子

漂着種子

猫の会

小劇場 楽園(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

モノクロ映画のような。
猫の会「漂着種子1984」を観る。
30年前の八丈島のお話。方言は正しいのかもしれないけど、いまひとつ八丈島っぽくならず、漠然と何処かの離島という感じ。ちよっと今村昌平監督の「神々の深き欲望」を思い出したり。
丁寧に作ってあって、じんわり染みます。全体的に抑えた演出。佐藤達くんの飄々としたオッサン感がいいアクセント。
猫をどこで使うのかな、と思っていたら、そうきたか。映画だったら、クレジットの背景で、浜木綿の中を元気に駈ける猫の親子が映るのかな。

サロメ

サロメ

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

この解釈もあり。
宮本亜門「サロメ」を観る。
思春期の清純無垢なサロメ? 形容矛盾の感があるが、つまりは子どもなのだ。初恋の人に無下にされたから、カチンときて、首をちょん切っておしまい! っとハートのクイーンになったのだ。一人占めしたかったのだ。なるほど、その解釈もあるかもしれない。
従来の文語調では合わないが、平野啓一郎の現代口語訳、それも10代前半?であればしっくりする。しかし、阿部貞のような狂気ではなく、ヌイグルミを欲しがるようにヨカナーンの首を欲しがる。子どもの無邪気が狂気にまで昇華していないところが微妙。
衣装はヨージデザインではなく、ヨージのコレクションからコーディネートしましたって感じでがっかり。ああ、だから衣装協力なのか。音楽も控えめな演出のため、内橋和久ファンとしては物足りなく。
鏡を使って地下の水牢を見えようにした美術も、キチンと見えるのは前列だけで、中央でも見切れてしまい、後列では鏡の意味なし。むー。ラストの白い世界に赤い血が広がるシーンは、いかにもなダブルミーニングでやれやれといった感じ。
麻美れい、奥田瑛二の二人はもちろんだが、多部未華子が予想以上に良かった。振れ幅の大きいキャラクターを上手く演じた。もっとも、ダンスがぐたぐたの演出で残念。全般的に残念感があったが、多部未華子の演技の可能性が見られたので良しとする。

『駈込ミ訴ヘ』『トカトントンと』

『駈込ミ訴ヘ』『トカトントンと』

地点

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★

「声の演劇」で何がしたいのか
地点「駈込ミ訴ヘ」を観る。
勾配を付けた舞台や、照明と陰の演出は綺麗だった。
が、おかしな音節で言葉を区切り、イントネーションを変えて、言霊を殺して日本語としての伝達を放棄している。その分、音のリズムを楽しむでもなく、身体が魅力的というわけでもなく。1シーンならともかく、全編通してこれでは拷問のようだった。終盤、歌手がアリア風に歌うのがせめてもの救いだが、これにも役者のおかしな発語の台詞が被り、がっかり。
「声の演劇」で何がしたいのか、解らなかった。ましてや太宰やユダとか。
チラシのデザインが素晴らしく期待していたが、残念感満載。

まだ踊る

まだ踊る

黒沢美香

慶應義塾大学日吉キャンパス塾生会館(神奈川県)

2012/06/17 (日) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

まだまだ踊るんですね。
黒沢輝夫・下田栄子・黒沢美香「まだ踊る」を観る。ある意味で石井漠の流れのモダンダンスの歴史。実質的には黒沢・下田門下の同窓会かと。意外に?キビキビ踊る黒沢美香さん、ここではいつまでも娘なんだなぁ、と思う。

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