関ヶ原でダンス 公演情報 関ヶ原でダンス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-20件 / 20件中
  • 満足度★★★★

    名もなき百姓たちの戦
    有名な関ヶ原の戦いを舞台にしながら、メインは足軽百姓たち、何か大きな手柄をたてて活躍するわけでもなく、情けない男たちが右往左往して、最後は自分の大切な人の為に踊る小さな物語っていうのもいいですよね。ただ、無助たちがあまりにも情けないので、しっかりしなよと思いましたけど。嫁たちは大変ですよね。

    登場人物たちの年齢設定がよく分からなかったけど、きっと想像しているよりは若いのかなと思いながら観ていました。後で購入して読んだパンフレットに1部キャストの年齢が出ていましたけど、老け役だと思っていた方も若かったと知って驚きました。

    足軽百姓にその母や嫁、武将に盗賊と20名を越す役者さんたちが出演していました。大人数での作品も好きですが、普段は大勢出ていてもメインで観ている人物がいて、さらに好きな役や役者さんを観る感じなのですけど、今回はちょっと視点をどこに定めていいのか分からず戸惑うシーンもありました。

    6C作品は毎回美術も衣裳も音楽も素敵ですし、役者さんの芝居で関ヶ原の世界がきちんと描かれていました。客演さんたちも初めての方がほとんどでしたけどカッコ良かったです。殺陣もありましたしね。人が死ぬシーンは観ると辛いけれど殺陣は好きです。

    イメージしていたのと違う雰囲気の話でしたけど、誘って一緒に観に行った方がまた観たいと言ってくれたのでうれしかったです。

    ネタバレBOX

    劇団HPの特設サイトで事前に役の詳細を見ていましたが、一番気になっていた役が藤堂瞬さん演じる多念でした。盗賊チームで頭領の椿を演じていた椎名亜音さんの弟という設定でしたが、未熟児という役をどう演じるのかなと思っていました。客演先では殺陣をカッコ良くやる役を観ることが多かったので、盗賊チームになったと知った時は殺陣の見せ場とかある役なのかなと思っていたので意外でした。でもASSHに客演した時の盲の男も意外な役だったけれどとてもハマっていたので、多念もきっと素敵だろうなと期待していました。それに、亜音さんの頭領は絶対にカッコイイはずですし、2人が演じる姉弟を観るのがとても楽しみでした。

    ただ、楽しみではありましたけど、設定を読んでいたので多念が事件を起こすらしいと心の準備もして行きました。舞台で人が死ぬのを観るのは、映画やドラマで観るよりも衝撃が大きいですから。でも、あの流れで多念が人を殺してしまったのは、心の準備とか意味がなかったほどの残酷なシーンでした。

    それ以外は椿を「姉ちゃん」って追いかけるところとか、荷車(?)の引き手にいる無助の所へ行って、中に入り込んで無助を体で押して追い出して自分が引き手になるシーンとか可愛くて好きでした。
  • 満足度★★★★

    関ヶ原庶民伝
    武将が出て来ない「関ヶ原庶民伝」。
    コミカルな部分もあるが、そんな中からいわれなく合戦にかり出された農民たちの哀しみや畏れの感情がストレートに伝わって来る感じ。「人を殺すのが怖い」という台詞は特に心に響く。

  • 満足度★★★★

    悪くはないが・・・
    面白いんですが、ちょっと中盤のエピソードが弱いかな。というより同じようなエピソードを延々と描いてるように感じました。したがって、少し長く感じてしまいました。
    やはりコメディー部分が弱いのも響いてるかな。それとも、関ヶ原だというのに有名な武将達が出てこないのと、キャラクター達に華がないのが大きいか?
    もしくは、戦場らしさが足らなかったか?
    悪くはなかったのですが、物足りなさも残る作品でした。

  • 満足度★★★★

    確かにダンス
    見事にやられちゃいました!!
    多少の笑いはるものの しっかりとした作品でした。。

    戦国の世を描いた作品は色々とありますが、ほとんどは歴史に名を残した人間の話ですが、これは名もなき足軽、百姓にスポットを当て、怖くて怖くてしかたがない本音を観せてくれました。

    照明もかなり暗めだったのですが、考えられたもので、効果的に思えたし、、吉祥寺シアターにあった舞台美術もgood!

    ラストのダンス?? しばらくはあのフレーズが頭に残ってしまいました。

    椎名亜音ちゃんは髪を黒のストレート、声も野太くかっこ良かった~!
    宇田川さんの"おばば"も ぐっときましたねぇ~。。

    派手な殺陣とかあるわけじゃないのですが、笑いの要素も抑え目の作品だったけど、客演キャストも皆さんクオリティ高く、6番シードの新たな代表作の誕生っていう感じて゜すね☆




  • 満足度★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★

    関が原で始まり、終わる
    物語の軸は足軽百姓たち。彼らが戦に出陣する前の心境の表現に徹した舞台だったと思う。戦いたくない気持ちから、雨が降れば戦は始まらないだろうと、関が原で雨乞いのダンスを始める足軽百姓たち。とどのつまり、何がどうなったということもなく失笑するようなコメディ。全体的に楽しめた。

  • 満足度★★★

    初見
    舞台美術や衣装のこだわりも良く、多人数ならではの迫力や勢いもあり、楽しめました。<関ヶ原でダンス>の理由も、納得でした。 が、気になる点も・・・

    ネタバレBOX

    関ヶ原の戦いで死ぬのが怖くて、逃げようとしてる足軽の農民達にスポット当てた物語自体は、良かったのだが、演出が気になった。
    各キャラ立ても、しっかり立てているのだが、脇役的存在が似て感じてしまうのは、やはり話し方や発声だと私も思いました。
    後ろから2列目に座ってたのと、私的な理由で申し訳ないが、視力が届かない(コンタクト入りだが、暗い場所が見え辛い)ので、役者さんの細かい表情や動きを、観きれてなかったのが原因だと思うが、強い動きと話し方の印象が、残り過ぎた。
    そのせいか、中身は違うのに、似た場面が多い様な錯覚をしてしまうのが、残念でした。
    人質にされる姫が、バカっぽ過ぎるのも、気になりました。もう少し無邪気なバカっぽさの方が、好みです。
    農民や窃盗団との対比で、妻と姫の品格も、もう少し欲しいと思いました。

    戦わずに済む方法としての雨乞い=ダンス、そこまでしても、戦いたくない心情等は納得だし、関ヶ原らしさの美術も良かったので、人気がある魅力も感じたので、違う作品を、又、観たいと思いました。

    雪丸役(森渉さん)のアクロバット的な殺陣、良かったです。
    稲葉幸駿役(和泉宗平さん)、椿役(椎名亜音さん)が印象的でした。
  • 満足度★★★★

    少し消化が不良でした。
    まぁ、10円のチョコを万引きしたり、たばこを吸ったりする程度の不良度ですが、それでもなにしろ消化しきれないところがあったのは確かです。

    汚ないことを書くと、とうもろこしや繊維の多いニラなどを大量に食べた感じかもしれません。そして若干もやもやとしています。

    役者さん達はとても上手で貫禄すら見せていて、舞台セットは素晴らしく、衣装も本物テイストで非常に良かったですし、物語を切り取ってみればどれもこれもが名場面になるような、そんな総合的にはとてもよい作品なはずなのですが、なにしろもやもやとし、なんだか置いてきぼりにされた感じがするのはなぜなんでしょうか。

    ネタバレBOX

    それはたぶん、次のようなことが原因じゃないかなと。

    西軍も東軍も遥か遠くから関ヶ原という戦場に来ているはずなのに、なぜか百姓の嫁さん達が戦場まで来ていた。というか来れてた。これは凄いことです。まぁ、これは近場の百姓達という設定であれば問題ないですが、それでもわざわざ夫達の活躍を見守る為に来た嫁達が、物語の終盤では開戦前に帰されることになり、その為に雨を降らせるという流れが少々『???』でした。

    まぁこれは自分がちゃんと理解していなかっただけなのかもしれないのですが、そもそも雨乞いの踊りで本当に雨が降るなんて・・・と、少々SFチックな感じに戸惑いを覚えてしまいました。

    いやこれも別に実際そうじゃなく、やっぱり雨を降らすことは出来なかったじゃん、と言われれば確かにそうなのですが、あの何万人も集まっていた関ヶ原でこういったドタバタが行われていたのかな、と思うとなんだか、うーん、となりましたし、母親の死体を掘りおこしてきてしまうところや、瀕死の・・・というか実際一度死んでしまった侍が生き返り、その後も意外と元気だったりだとか、どうも消化がヤンキーになるくらい不良になってしまいましてなんとも残念でした。

    けれどなにより一番残念なことは、最近の6番シードさんの作品は人数が多過ぎて、本来観たい劇団員達の活躍を目にする機会が減ってしまっていることです。少人数であっても大きな舞台を彩ることはできるし、スケールを大きくすることもできると思うんですけど・・・。
  • 満足度★★★★

    圧倒されました
    タイトル通りのラストは、ほぼパーフェクトなんじゃないかと思うものでしたが、そこに行くまでの話の流れが少しモヤっているというかふらついているように感じました。
    しかしながら、それをカバーして有り余る役者陣個々人の力量×大人数=破壊力無限大に圧倒されました。やはり、6番シードはスゲエなと思わせるのに十分な舞台でした。

  • 満足度★★★★

    こう来たか
    6番シードの時代劇。どんなふうになるんだろうと興味があり、観劇。関ヶ原の戦いを正面から描くのではなく、6番シードが描くとこうなるのかと感心。

    ただ途中でなんでこの人助けてるんだっけ?とかついていけなくなったのは私だけでしょうか?後ろの席で声が若干聞き取りづらい部分があったからかもしれません。

    でも面白かった。

  • なるほど
    …な「ダンス」の意が分かりスッキリでした。が、そこまで辿り着くまでの道のりが長く感じてしまったのと、設定に違和感を覚える箇所が少々…。演技、美術、音楽、スタッフさんの対応等は素晴らしく大満足でした。

    ネタバレBOX

    宇田川さん演じる徳乃、演技も一際素晴らしかったけれど、ちょっと老け過ぎ?超高齢出産?? あの老け具合ならば「おっかぁ」よりも「おばぁ」では?と思ってしまった。
  • 満足度★★★★

    非日常
    楽しめた。開演と同時に6Cの世界に引き込まれた。この劇団では珍しい時代劇、それも戦国物。史実に沿っているか、否かは関係ない。幕が開けばそこはエンターテインメントの世界。今回の舞台も十分に満足できる内容だった。宇田川さんの老け役は、メイクも含めて見事になりきっていたし、椎名さんもサウスポーの刀さばきと軽快なフットワークが魅力的だった。

  • 満足度★★★★

    とまどいつつも
    お気に入りの劇団の一つでもある「劇団6番シード」,戦国ものをやるなんて珍しいと思いながら観劇。視点の置き方が納得させられた。なるほど,こういう切り取り方をしたのね。そして,役者さんの演技はもうほぼ完璧。宇田川さんをはじめとして良く声も出ているし,役に嵌まりきっている。さすがだなあ。ただ,今まで観てきた6番シードの芝居にあった結末の驚きや圧倒的されるような迫力がこの芝居には見られなかったのは残念である。とはいえ,この劇団が魅力的なことには変わりない。次の芝居にも期待していよう。

  • 満足度★★★★

    躍動感あり!
    例えば、大戦場の真ん中に立たされ、しかも10メートル四方のところに仲間数人でいたら不安で不安で仕方ないと思います。そんなスタートでした。

    ネタバレBOX

    最初から躍動感があり、登場人物もユニークで面白かったです。

    農民の母ちゃんは武士顔負けで凄かったですが、発達障害の子に一刀両断で殺されるあっけない展開も凄かったです。このように、これから戦が始まろうとする戦場で、何かをしようとして途中までいくと挫折する、心細い話です。

    がっはは、がっははって言いながらの踊り、何だろうと思いましたが、理由がわかって納得。

    農民たちは最初の頃のへっぴり腰に比べ、一連のどたばたで少し実力も付いたようですが、直属の武士と一緒に寝返るとかすればいいのに、雨が止めば戦闘に巻き込まれて死んでしまいますね。小早川の武士二人も死にますね。

    そんな悲劇を予感させるラストの踊りシーンでした。

    それにしても、母ちゃん、母ちゃんとあまりにもうるさく、少しカットすればコンパクトにきりっとしたものになったと思います。
  • 満足度★★★★

    じたばた!
    終わってみると完璧、ナンセンスコメディだ。
    今回は吉祥寺シアターという箱の大きさの関係上、座席は中央から後部座席のほうが全体をバランスよく観られるのでお勧めだ。全体的に眺めると舞台セット、衣装、音響など時代劇に相応しい情景の中、役者らの動きが実にコミカルで、その動きも計算されたものだとつくづく感じる。特に七寸五分堅物の小沢の動きがコメディなのだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    序盤、闇の中で壮大な音響が流れ、観客を時代に誘う始まりは充分だった。こういった観客の感情を暖める仕掛けは絶妙だ。

    物語は合戦が始る前の関が原での百姓、武士らの情景を綴ったものだが、どいつもこいつも戦う前から腰が引けていて敵か味方かを分別出来ない。という愚痴会話から始る。笑

    関が原まで来たものの戦はいやじゃ、と尻込みする百姓どもがあまりにも滑稽だ。そこに更に弱腰の七寸五分堅物がオドオドと登場し、コイツも戦が始る前からジタバタと可哀想なくらい臆病で弱虫な態度をみせつける。笑
    その心を身体で表現する小沢のオロオロっぷりが素敵だ。妻子を人質にしても自分だけは助かりたいという、しごく解りやすい超自己愛の塊だ。笑

    そんな虫のように弱い男らの中で徳ばぁだけが実に勇敢で潔いのだ。演じたのは宇田川美樹。彼女の演技があまりにも秀逸で清々しい。ワタクシが観た宇田川の演技の中でも群を抜く素晴らしさだ。ずっと観てきた役者が演技で実力を発揮した時ほど、嬉しいものはない。この感情はきっと見続けてきた者にしか解らない至福感だ。

    舞台は終盤までジタバタし情けない情景を全うしながら、人間同士が小さな小競り合いを繰り返す。どの世も人間なんてそんなもんだ。結局薬局、雨乞いの踊りも空しく空は晴れ渡り合戦は始ってしまうようだが、徳ばぁの死によって少しずつ勇気を取り戻した百姓どもが、いざ合戦に向けて挑む。

    要は滑稽なナンセンスコメディだ。

  • 満足度★★★

    熱とエネルギーが溢れていた
    6番シードの印象は、大人数で、ちょっとだけ入り組んだストーリーを熱っぽく見せるというものだ。
    今回も、その軸は揺るがない。

    ネタバレBOX

    しかし、これはこちらの当日の疲れ度合いもあるのか、熱くてエネルギッシュすぎる舞台には疲れてしまった。残念ながら、心地良い疲れではない。

    それはなぜか。
    まず、ストーリーが進行していく中で、中盤以降にやっと誰が物語の中心にいるのかが見えてくる。
    冒頭は、意外とたっぷりに盗賊たちを見せて、設定を語らせるのだから、てっきり彼ら、合戦の中心にいない者たちの関ヶ原かと思っていたのだが、実は戦に駆り出された農民たち、その中の1人が中心になっていくことがわかる。
    群像劇ではなく、彼が中心にいるのならば、もっと早くから中心に出てくるべきではなかっただろうか。
    彼と彼の泣き虫兄弟たちと彼らのおっかあにスポットを当てるべきだったと思うのだ。

    なぜそう感じないのかと言うと、似たような登場人物が多いからだ。もちろん設定は違うのだが、誰もが同じようなトーンで叫ぶところが多い。全体的に叫んでいる。そんなに声を張り上げなくてもいいだろうと思うシーンでも張り上げる。
    うまい役者であれば、実際には声を張っていなくても、十分に客席に届かせることができるのだが、そうではないと単に大声で叫ぶことしかできず、だから単に叫んでいるようにし聞こえないのだ。力量の差はどうしようもないが、演出で、各立場をわきまえさせるべきだったのではないだろうか。

    また、これは特に女優陣なのだが、これぞという自分の台詞を言うとき(基本叫んでいる)に、半身になって見栄を切るようにするところがあまりにも多い。そういう役柄、つまり、いちいちカッコをつける役ならばそれもわかるが、誰も誰もがそういう形になってくる。これはさすがに…。

    さらに、「関ヶ原にダンス」の「ダンス」部分がわかってからの、ラストまでのくだりが長い。いや、長く感じるということなのだ。
    もっとテンポよくできなかったのだろうか。
    登場人物がどうなったのかをいちいち全員見せていくので、冗長に見えてしまっているのではないだろうか。
    ラストへ力づくで、怒濤のようになだれ込めば、もっと面白かったと思う。
    しかし、そのためには、主人公となっていった農民の男のことが、もっと丁寧に前半で描かれていなくてはならない。つまり、脇は脇としてくっきり陰影が見える程度に留めておき、主人公を浮かび上がられるべきだったのだ。
    全体が同じトーンで、熱っぽくエネルギッシュだったことで、せっかくの物語が薄まってしまった感じがしてしまうのだ。

    また、舞台に登場している人物が常に多いのだが、ダンスシーンを除き、その配置がしっくりこない。ぞろっといる印象だ。やはり、全員が前へ前へという想いが強すぎるのかもしれない。そのシーンでの中心をきちんと引き立てる演技(演出)が必要だと思うのだ。

    どうでもいいことだが、農民というと判で押したように「オラたち」という訛になるのはどうもなあ…と最近思っている。もちろん、きちんと設定どおりの土地の言葉であれば問題ないのだが。

    ただ、力ある劇団なので、今後には期待したいと思う。
  • 満足度★★★

    稽古十分・音響良し・・・演出?
    吉祥寺シアターは例えて言うと、ストレートプレイで、OFF・OFF→OFF→ONへと劇団が成長する過程で、OFF・OFFとOFF中間程度の小屋だろうか・・・?奥行・高さ・照明・音響設備なども、OFF・OFF以下で甘んじている多くの劇団が、とても羨ましく思う設備が整ったステージである。
    客席も200人までは入るハコで、この日も170~80人は入っていたと思う。6番シードの関係者と、「虹」「雫」を併せた全出演者が相当な販売努力をしたと敬意を表する!
    さて芝居だが、この日出演「雫」を含めた26人全出演者が台詞を貰っているので、19時に開演後の前半約1時間は基本軸が定まらず、個々の言う台詞も基本発声での未熟も目立ち、ドタバタ感が強すぎて芝居の方向性が出て来ず、観ていて鬱々とした疲労感が出る。
    20時7分過ぎに暗転・・・SEの雨音と無助一人の舞台再開時には何故かホッとする。舞台セットと音響で、私の脳にファンタジーなイメージングが出来上がる稀有な体験が癒しになり、空のステージで演技がないことが観る側のセンスへ訴えてくる・・・その不思議な現象は、ひたすら本と演出の拙さにあるのでは・・・?と思う。
    それでも衣装含め立ち回りなど、稽古十分ということは伝わる舞台であった。
    指導者は舞台の成道に徹し、ノルマ消化に努力する団員を真に報いて進めて欲しい!リーダーの自己満足の舞台で終らせてはいけない!音響・衣装・照明・設備・出演者へ★★★

    ネタバレBOX

    ■関ヶ原開戦前夜―。雨が降り、霧が一面を覆っている…。
    【足軽百姓・男達】「逃げるったってどこに逃げればいいんだよ!」西軍、大谷吉継を将とする軍の足軽として関ヶ原へやってきた百姓達。右も左も分からず、雨に震え霧に迷い、一刻も早く関ヶ原から逃げ出したいと考えている情けない足軽百姓男達。
    【百姓・嫁達】「あそこだよ、あの陣だ!」「あたいらにとっても合戦なんだ…。」取った武将の首に化粧を施し、旦那の功績を上げる為に村からやってきた嫁達。
    【百姓・母】情けない息子達を案じ、敵兵の首を取らんばかりの勢いでやってきた母親。
    【盗賊団】天下分け目の大合戦。鎧に刀と噂に聞いた種子島、獲物を狙って合戦を待つ盗賊集団。裏切りの噂に混乱する陣営に忍び込み、盗賊団の頭領は画策する。
    【武将】「娘を人質として差し出し、東軍に寝返るのだ!」足軽百姓達の直属の将である古豪武士はためらいもなくそう決断する。西軍劣勢の情勢を聞き寝返ることを決めるが・・・。

    そこで足軽百姓・無助(なしすけ)は思い付く・・・このまま雨が降り続けば戦は延びる・・・雨天順延だ!雨乞い祈りのダンスで戦を止めようと・・・戦争と平和「関ヶ原バージョン」・・・・。
  • 満足度★★★

    【人気公演】平日なのに満席でびっくり!!
    劇団初見であったが、人気劇団ということが分かった!
    吉祥寺劇場が平日なのにバルコニーまで満席なんてすごい!!
    この劇団の時代劇以外の公演も観劇したいと思った。
    あとはネタバレで。

    ネタバレBOX

    【感想】
    時代劇って、やっぱり難しいと思った。
    【良かった点】
    舞台美術や照明、音響はとても良かったと思う!
    出演者が多くいたため、舞台上の熱気や迫力があった!!
    また、魅力的な役者も多くいた!!
    (ただ時代劇にフィットする人は数名の印象でした)
    人気劇団ということもあり、時代劇以外の公演をぜひ観劇したいと思わせる雰囲気はありあり!!ぜひ現代劇を観劇したい!!
    【残念だった点】
    脚本がちょっと弱いような気がした。同じようなセリフや場面が多く、ちょっとしつこく感じた。出演者が多いと、不要な場面やセリフが散見する芝居を何度も観劇しているが、この作品もその印象あり。
    ちなみに、最後はマザコンの話になっていたような(笑)
  • 満足度★★★★

    大所帯の迫力
    敵味方が入り乱れて右往左往する様子が大所帯でうまく表現されていたと思います。大人数=強力な武器だと感じました。

  • 満足度★★★

    関が原とダンスをどうやって
    無理なくマッチさせるのかと期待していたのですが・・・・・。ダンスにいたるまでの経緯がぐだぐだとしつこく、場面の変換の度に同じようなことが起こるので、ちょっとだれてしまった感じ。侍と盗賊と百姓の関係が最後まで変わらないのも残念。これでは命の大切さとか、百姓に代表される一般人の感性の重要さなどが伝わらない。ダンスへの必然性も弱いような気がする。衣装、舞台美術、音楽、効果などすべて素晴らしいし、演技もいいのだけれど、ちょっとストーリーが弱く、その分くどくなってしまい、イマイチ盛り上がらなかった。ダンスシーンの間に他のエピソードが入るのも、力強いダンスに水を差してしまい、すっきりしなかった。全体に何となく思い切りの良さに欠ける印象を受けました。

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