関ヶ原でダンス 公演情報 劇団6番シード「関ヶ原でダンス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    じたばた!
    終わってみると完璧、ナンセンスコメディだ。
    今回は吉祥寺シアターという箱の大きさの関係上、座席は中央から後部座席のほうが全体をバランスよく観られるのでお勧めだ。全体的に眺めると舞台セット、衣装、音響など時代劇に相応しい情景の中、役者らの動きが実にコミカルで、その動きも計算されたものだとつくづく感じる。特に七寸五分堅物の小沢の動きがコメディなのだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    序盤、闇の中で壮大な音響が流れ、観客を時代に誘う始まりは充分だった。こういった観客の感情を暖める仕掛けは絶妙だ。

    物語は合戦が始る前の関が原での百姓、武士らの情景を綴ったものだが、どいつもこいつも戦う前から腰が引けていて敵か味方かを分別出来ない。という愚痴会話から始る。笑

    関が原まで来たものの戦はいやじゃ、と尻込みする百姓どもがあまりにも滑稽だ。そこに更に弱腰の七寸五分堅物がオドオドと登場し、コイツも戦が始る前からジタバタと可哀想なくらい臆病で弱虫な態度をみせつける。笑
    その心を身体で表現する小沢のオロオロっぷりが素敵だ。妻子を人質にしても自分だけは助かりたいという、しごく解りやすい超自己愛の塊だ。笑

    そんな虫のように弱い男らの中で徳ばぁだけが実に勇敢で潔いのだ。演じたのは宇田川美樹。彼女の演技があまりにも秀逸で清々しい。ワタクシが観た宇田川の演技の中でも群を抜く素晴らしさだ。ずっと観てきた役者が演技で実力を発揮した時ほど、嬉しいものはない。この感情はきっと見続けてきた者にしか解らない至福感だ。

    舞台は終盤までジタバタし情けない情景を全うしながら、人間同士が小さな小競り合いを繰り返す。どの世も人間なんてそんなもんだ。結局薬局、雨乞いの踊りも空しく空は晴れ渡り合戦は始ってしまうようだが、徳ばぁの死によって少しずつ勇気を取り戻した百姓どもが、いざ合戦に向けて挑む。

    要は滑稽なナンセンスコメディだ。

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    2011/05/27 12:25

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  • カズ>
    コメントサンクス。
    今回も楽しかったですよ。やってることは堂々巡りなのだけれど、
    キャストらの動きが小鼠のようで可笑しかったです。
    次回も拝見させて頂きます。

    2011/06/19 11:33

    いつもご来場いただきありがとうございます!小沢です。楽しんでいただけたようで良かったです。これからもよろしくお願いいたします!

    2011/06/18 23:50

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