関ヶ原でダンス 公演情報 劇団6番シード「関ヶ原でダンス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    少し消化が不良でした。
    まぁ、10円のチョコを万引きしたり、たばこを吸ったりする程度の不良度ですが、それでもなにしろ消化しきれないところがあったのは確かです。

    汚ないことを書くと、とうもろこしや繊維の多いニラなどを大量に食べた感じかもしれません。そして若干もやもやとしています。

    役者さん達はとても上手で貫禄すら見せていて、舞台セットは素晴らしく、衣装も本物テイストで非常に良かったですし、物語を切り取ってみればどれもこれもが名場面になるような、そんな総合的にはとてもよい作品なはずなのですが、なにしろもやもやとし、なんだか置いてきぼりにされた感じがするのはなぜなんでしょうか。

    ネタバレBOX

    それはたぶん、次のようなことが原因じゃないかなと。

    西軍も東軍も遥か遠くから関ヶ原という戦場に来ているはずなのに、なぜか百姓の嫁さん達が戦場まで来ていた。というか来れてた。これは凄いことです。まぁ、これは近場の百姓達という設定であれば問題ないですが、それでもわざわざ夫達の活躍を見守る為に来た嫁達が、物語の終盤では開戦前に帰されることになり、その為に雨を降らせるという流れが少々『???』でした。

    まぁこれは自分がちゃんと理解していなかっただけなのかもしれないのですが、そもそも雨乞いの踊りで本当に雨が降るなんて・・・と、少々SFチックな感じに戸惑いを覚えてしまいました。

    いやこれも別に実際そうじゃなく、やっぱり雨を降らすことは出来なかったじゃん、と言われれば確かにそうなのですが、あの何万人も集まっていた関ヶ原でこういったドタバタが行われていたのかな、と思うとなんだか、うーん、となりましたし、母親の死体を掘りおこしてきてしまうところや、瀕死の・・・というか実際一度死んでしまった侍が生き返り、その後も意外と元気だったりだとか、どうも消化がヤンキーになるくらい不良になってしまいましてなんとも残念でした。

    けれどなにより一番残念なことは、最近の6番シードさんの作品は人数が多過ぎて、本来観たい劇団員達の活躍を目にする機会が減ってしまっていることです。少人数であっても大きな舞台を彩ることはできるし、スケールを大きくすることもできると思うんですけど・・・。

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    2011/05/29 23:38

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