関ヶ原でダンス 公演情報 劇団6番シード「関ヶ原でダンス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    名もなき百姓たちの戦
    有名な関ヶ原の戦いを舞台にしながら、メインは足軽百姓たち、何か大きな手柄をたてて活躍するわけでもなく、情けない男たちが右往左往して、最後は自分の大切な人の為に踊る小さな物語っていうのもいいですよね。ただ、無助たちがあまりにも情けないので、しっかりしなよと思いましたけど。嫁たちは大変ですよね。

    登場人物たちの年齢設定がよく分からなかったけど、きっと想像しているよりは若いのかなと思いながら観ていました。後で購入して読んだパンフレットに1部キャストの年齢が出ていましたけど、老け役だと思っていた方も若かったと知って驚きました。

    足軽百姓にその母や嫁、武将に盗賊と20名を越す役者さんたちが出演していました。大人数での作品も好きですが、普段は大勢出ていてもメインで観ている人物がいて、さらに好きな役や役者さんを観る感じなのですけど、今回はちょっと視点をどこに定めていいのか分からず戸惑うシーンもありました。

    6C作品は毎回美術も衣裳も音楽も素敵ですし、役者さんの芝居で関ヶ原の世界がきちんと描かれていました。客演さんたちも初めての方がほとんどでしたけどカッコ良かったです。殺陣もありましたしね。人が死ぬシーンは観ると辛いけれど殺陣は好きです。

    イメージしていたのと違う雰囲気の話でしたけど、誘って一緒に観に行った方がまた観たいと言ってくれたのでうれしかったです。

    ネタバレBOX

    劇団HPの特設サイトで事前に役の詳細を見ていましたが、一番気になっていた役が藤堂瞬さん演じる多念でした。盗賊チームで頭領の椿を演じていた椎名亜音さんの弟という設定でしたが、未熟児という役をどう演じるのかなと思っていました。客演先では殺陣をカッコ良くやる役を観ることが多かったので、盗賊チームになったと知った時は殺陣の見せ場とかある役なのかなと思っていたので意外でした。でもASSHに客演した時の盲の男も意外な役だったけれどとてもハマっていたので、多念もきっと素敵だろうなと期待していました。それに、亜音さんの頭領は絶対にカッコイイはずですし、2人が演じる姉弟を観るのがとても楽しみでした。

    ただ、楽しみではありましたけど、設定を読んでいたので多念が事件を起こすらしいと心の準備もして行きました。舞台で人が死ぬのを観るのは、映画やドラマで観るよりも衝撃が大きいですから。でも、あの流れで多念が人を殺してしまったのは、心の準備とか意味がなかったほどの残酷なシーンでした。

    それ以外は椿を「姉ちゃん」って追いかけるところとか、荷車(?)の引き手にいる無助の所へ行って、中に入り込んで無助を体で押して追い出して自分が引き手になるシーンとか可愛くて好きでした。

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    2011/09/17 15:41

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